メルマガ:【マスコミが伝えない事実】
タイトル:るいネットメールマガジン 【 る い 】[2004.04.27]  2004/04/27


  
□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□

        メルマガ 【 る い 】  [2004.04.27]
            http://www.rui.jp/

□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□
 
─┬─────────────────────────────────
1  今週の注目投稿
─┴─────────────────────────────────
★ 「社会統合」の会議室から前号に続き『必要な勉強とは〜理論の必要性』
   についての議論をご紹介します。
======================================================================  
◇ 必要のない勉強に見切りをつけ、生きる上で役に立つ認識の探索は、
                                                既に始まっている。  
                    【 越見源 ( 38 大阪 都市計画 ) 04/04/24 AM00】  
 
  先日、なんでや露店で、15〜16歳の若い女の子達を中心に、就職を控え
  た男子大学生、社会人一年生と「これからの教育とは?」というお題に
  ついて話し合った時のこと。
  まず、今の学校やそこで感じる違和感について実感を語ってもらうと、

 「先生が偉いっていうのは納得いかない!」
 「よくわからない校則が一杯ある!」
 「こっちの話を全然聞いてくれず、一方的に話す先生はウザイ!」
 「成績の悪い子や不良の話も聞いてくれる先生がイイ!」
 「社会で役に立つと思えない勉強なんてやる気しない!」
 「小学校くらいの勉強で十分だと思う」

  等々…身分序列の否定や序列規範の衰弱、あるいはイイ生活を最終目標
  とした、受験や就職のため(自分のため)の学歴や勉強否定など、「答え」
  に結びつくキーワードがいくつも出てきた。

  私権獲得を活力源とした序列体制の一角としての学校、先生、勉強とい
  う切り口で分析をした後、じゃあ、これからの勉強ってどんなのがある
  と思う?と振ってみたところ、

 「生きていく上で本当に役に立つ勉強が必要だと思う」
 「人間の歴史とか、そういう勉強が必要だと思う」
 「みんなで何かをやるっていう体験が必要だと思う」

  等々…またまたなかなか良い意見が出され、勉強っていうのは一方的に
  知識を受け取るのでなく、みんなで実感を元に組み立てるもの。なんで
  こんな世の中になってしまったのか、どうすれば良いのか等の答えこそ
  が必要で、皆が求めている。その答えを出すためには人間の歴史や、そ
  れを超えて生物進化の歴史の勉強が必要…といった感じでまとめた。

  で、あとで帰路についてから、ふと思ったこと…
  あれっ?俺が彼らくらいだった頃に比べ皆結構しっかり意見を言うし、
  何か大人びてない?
  恋愛などのお題もそうだ。自分が若い頃は、物凄く幼稚だったと思う。

  今の若者は学力低下がはなはだしく、常識も知らず全然勉強してない…
  などという言葉を新聞やニュースでたまに聞く。
  自分が彼らくらいの年齢だった頃と比較しても、確かにそうだし、いく
  ら私権獲得という目標が色褪せ、序列体制が崩壊しつつあるとは言え、
  こんなことで将来の日本は大丈夫なのか?という不安感もあった。

  しかし逆に、自分が中高生だった頃は先生や親の言うことを聞いて、何
  の疑問も持たずにただまじめに勉強し、そこそこの学力もあったが、一
  方で今の彼らのように、社会や自分の将来について考え、何らかの意見
  を発信することが、果たしてできただろうか?
  まさに、「なんの疑問も持たず」ただ考えもせずに勉強していただけで、
  “なんでだろう?"なんて思うこともなかった…

  露店に集う若者達は、多かれ少なかれ今の生活に物足りなさを感じ、社
  会の制度や常識に違和感を覚え、日々“なんでだろう?"を蓄積している。
  つまり、本当に役に立つ勉強の必要性を既に感じており、日々実感を元
  に探索している。だから、お題に対して半答えとも言うべきものが即座
  に出てくるのではないか?

  >もしかすると路上と言うのは、本来の勉強空間なのではないかと思う。
  (参照 http://www.rui.jp/message/07/04/99_7528.html)
  
  「これからの教育とは?」の答えは既に路上にあった…若者は、役に立
  たない勉強に見切りをつけ、本当に必要で役に立つ認識の探索に既に向
  かっている…決して何も考えていないのではない…と気づいた。  
 
  全文 http://www.rui.jp/message/07/09/39_431d.html 

  ------------------------------------------------------------------
◇ 理論を求めている 
       【西知子 ( 29 京都 秘書 ) 04/04/22 PM07】
 
  喫茶店で隣になった高卒で働いてる21歳のめっちゃノリのいい女の子。
  「なんでやさんを見たことある」って言っててビックリ!嬉しい!と喜
  んだのも束の間、何か聞いた?と聞くと、結局寄らなかったらしい。
  気になってちょっと覗いてみたそうですが、なんかどれも直感的になん
  となく答えが分かりそうって思ってしまったそうです。

  るいネットでの露店の事例でもよく見るように、若者はすでに潜在的に
  答えを掴んでる。
  店主はその現状に、ただ感心したり喜んだりしているだけじゃダメ。

  「何となく分かる!って答えよりも、もっともっと深いんだよぉー。」
  「その“何となく分かる”原因にも更に原因があって、それが成立した
  背景とか、それが成立しなくなった構造とか、そういうのを歴史を遡っ
  て教えてくれるの。」 
  「えーーっ、じゃあ聞きたくなってきた!!」
  「今度一緒に行こうよ」

  普通の人は、もう、「遊んでいても物足りない」どころか、
  「実感じゃ物足りない」ところまで来てるんだと思いました。  

   全文 http://www.rui.jp/message/07/08/32_0179.html

  ------------------------------------------------------------------
◇ 理論は必要。 
      【佐々木健二 ( 25 徳島 企画 ) 04/04/21 PM09】 
 
  理論とは、センサーのようなものだと思う。

  ◆センサー = 音・光・温度・圧力など、計測の対象となる物理量を検
  知し、処理しやすい信号に変換する素子。または、その装置。

  目(可視光線)で捉えきれない要素も、紫外線センサーや超音波センサー
  を使えば捉えられる。理論も同様に、それによって実感や経験だけでは
  明確化できない次代潮流や問題の在り処を、捉えられる。

  センサーはそれが有効な時だけ使えばよく、有効でない時に使う必要が
  ない。理論も同様、実感や経験だけで対応できる時には使う必要がない。

  >実現論で触れられている「共認機能」や「収束と統合」の概念装置や
   それを活用して生まれた新認識は、それを土台にして答えを導くため
   の道具であり、文字通り「可能性への起点」である。
   (参照 http://www.rui.jp/message/06/15/30_816f.html)

  旧観念が蔓延している現在、実感を基にして考える・行動する事は非常
  に重要だが、実感だけでは捉えられない地平があるのも事実。
  また現在、新しい現実(みんな期待)発の実感以外にも、旧い現実(=私権
  や序列)発の実感が混在(=競合)しているのも事実で、実感だけでは混濁
  してしまう(=可能性の芽を伸ばせない)。

  現実を現実として捉えられる事ができる、センサーのような理論が必要
  であるし、逆にセンサーとして機能しない認識(=旧観念?)をはずしてい
  く必要を感じる。  

  全文 http://www.rui.jp/message/07/07/89_554e.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※【 】内は投稿者名・プロフィール・投稿日時です。
※投稿は一部要約しています。
※配信アドレスの変更、配信中止は、以下のページにて可能です。
 http://www.mailux.com/mm_dsp.php?mm_id=MM3E9C2C446CC9D
※お問い合わせは「るいネット編集部」ruinet@rui.ne.jp まで。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇るいネット⇒ http://www.rui.jp

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。