メルマガ:【マスコミが伝えない事実】
タイトル:るいネットメールマガジン 【 る い 】[2004.03.31]  2004/03/31


 
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      メルマガ 【 る い 】  NO.85 [2004.03.31]
              http://www.rui.jp/
 
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1  今週の注目投稿
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★『社会統合』の会議室から「社会保障制度の矛盾」についての議論をご紹
  介します。
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◇ 働かない人に支援金を払って、活力が上がるわけがない  
         【 松尾茂実 ( 37 佐賀 経営コンサルタント ) 04/03/29 AM03 】 
 
  > 30代独身サラリーマンの手取りと、未婚の母となった10代無職の女
  子に払われる補助金がほぼ同額であると知ったら果たしてやる気が出る
  でしょうか。

  「働いたらお金がもらえなくなるから働かない。」これでは、働かない
  ことを国が奨励しているのと同じであって、活力が上がるわけがありま
  せん。

  この状況は日本も似たようなもので、生活保護、年金、老人医療費、大
  学に対する補助金、専業主婦に対する税制優遇等、老人、福祉受給者、
  学生、主婦といった働かない人への支援金が増大し、国の借金が雪だる
  ま式に増えています。

  ’70年に貧困の圧力を克服した以上、飢えて死ぬようなことはあり得
  ないのだから、政府がやるべき事は、働かない人を支援することなんか
  じゃなく、新しい仕事を作り出すことであり、本当に必要とされている
  ことをしている人やグループを資金的に支援することだと思います。

  必要なことをボランティアとしてやっているNPOとか、重要であるこ
  とは共認されているにも関わらず収入が少ないために担い手不足の農業
  とか、いくらでも有効な支援先はあります。

  そして何よりも、認識形成の場作りこそ本当に必要とされていることで
  あり、そのような活動をしている人達を支援することが、時代の閉塞感
  を吹き飛ばし活力のある社会を作り出すのだと確信しています。
     
  認識形成の場に参加すること(=場を構築すること)が、求められる真
  の社会活動となる。実際、大衆自身の手で社会の生命部を成す共認を形
  成してゆく活動であるという点でも、誰に要求するのでもなく自らの手
  で新しい社会統合機構を構築してゆく活動であるという点でも、これこ
  そが、真の社会活動でありそれをおいて他に真に有効な実践活動はない。
  
  (参考)「超国家・超市場論18 認識形成の『場』を構築することこそ
  真の社会活動である」http://www.rui.jp/message/03/20/87_b7da.html


  
  全文:http://www.rui.jp/message/06/95/42_860d.html
 
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◇ 「個人の自由」の哀れな末路 
            【阪本剛 ( 30 千葉 SE ) 04/03/29 PM10】  
  
  >この状況は日本も似たようなもので、生活保護、年金、老人医療費、
  大学に対する補助金、専業主婦に対する税制優遇等々、老人、福祉受給
  者、学生、主婦といった働かない人への支援金が増大し、国の借金が雪
  だるま式に増えています。

  先日のなんでや劇場では「年金の赤字400兆円はなんでだろう?」が
  テーマだった。

  かつて共同体が機能していた時代は、たとえ年老い体が動けなくとも、
  蓄積した経験と智恵によってみんなの役に立つこと=仕事をすることが
  可能だった。その仕事の中身は、集団や地域の課題を担う統合の仕事、
  いわば「統業」である。普通の人々が統業を担うことを期待されていた、
  ということでもあった。

  しかし、市場社会化が進行し「個人の自由」が絶対化されるようになる。
  すると、「個人」に対する妨害物として共同体は破壊される。あらゆる
  人々は生産基盤を持たない、自分の労働力を切り売りするしか生きるこ
  とができない労働者、サラリーマンになった。

  さて、個人の自由を叫び続けて辿り着いたのはどんな世界だったか?
  
  誰もが必ず老いる。すると、家庭からも企業からも役立たず扱い、邪魔
  者扱いされる。ついには、福祉施設、老人ホームに押し込まれ、社会的
  関係からも、あらゆる生産的活動からも遮断される。これは強制収容所
  と同じである。

  老人となった労働者は生産手段がないのだから、自分の仕事がなくなれ
  ば、食べていくことができない。だから、年金にすがりつくしかなくな
  る。しかし、働いていない=返す人間はだれもいないのだから、年金は
  永遠に赤字のままである。若者からは年金をもらうことで、やはり目の
  上のたんこぶ、重荷だとしか思われない。

  こうして、役割のない人々を養うためのお金としての年金の赤字は積も
  り積もって400兆円になったのだ。
  個人の自由を追求した結果待っていたのは、最終的には誰からも疎まし
  く思われ、誰からも期待されず、社会の足枷だとしか思われなくなる、
  そういう社会だったのだ。

  この社会を変えるには、やるべきことが2つある。
  一つは、共同体を復活させることである。
  もう一つは、人々が誰もが担っていた「統業」を、万人の手に取り戻す
  ことである。真っ当な生産活動として、誰もが担うことである。それ以
  外に、地獄のような世界を変える方法はないのだ。

  全文:http://www.rui.jp/message/06/95/61_2566.html

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 ★こちらの投稿もあわせてご覧ください

◇ 国家予算の1/4が「社会保障費」に充てられている 
        【蘆原健吾 ( 30代前半 大阪 出版 ) 04/03/29 PM05】
   http://www.rui.jp/message/06/95/46_964c.html     
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◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 【なんでや劇場のご案内】 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 

 『なんでや劇場』は、最新の社会状況や意識潮流から生まれるテーマ
  をお題に、円形に座席配置された劇場型会議室で、みんなでより深い
  答え(=構造認識)を作り出す場です。

  中央の内野席には、追求力のある『なんでや露店』の店主や実感を語
  れる若手の弟子たちが座り、彼らが議論を中心的に進めていきます。
  外野席でも、それを聞きながら自由に意見や疑問を発する事ができま
  す。2〜3のテーマを扱った後は、復習や気軽に質問ができる場とし
  て、小グループの勉強店も用意されています。

  またこの場は、共認運動に参加するみんなが集まるまつり場です。多
  くの仲間の期待を感じながら、真剣な追求や、答えを得られた充足に
  きっと触れることができるでしょう。 
    
  <利 用 料> 500円/1人 
  <営業日時> 隔週土曜14:00〜18:00(臨時開催もあります。)  
  ※詳細・申し込み方法 http://www.rui.jp/ruinet/gekijou.html
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