メルマガ:【マスコミが伝えない事実】
タイトル:るいネットメールマガジン【 る い 】 [2004.03.11]  2004/03/11


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      メルマガ 【 る い 】    [2004.03.11]
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1  今週の注目投稿
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★今回は「社会統合」の会議室から「アメリカに対する怯えの構造 」の議論
 をご紹介します。
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◇ 軍事大国に対する恐れは幻影に過ぎない 
        【蘆原健吾 ( 30代前半 大阪 出版 ) 04/03/05 PM10】
 
  先日、「なんでや劇場」(下記紹介)で、軍事的・経済的な「力」を
  背景に、ある国家が他の国家や世界を強制させることは既に不可能な
  時代になっている、という状況認識が提示され、それがとても深い気
  付きになりました。

  ベトナム戦争(※1)では、アメリカは圧倒的な経済力と軍事力を背
  景に北爆を続けました。しかし、彼らはそれに屈服せず、長期にわた
  るゲリラ戦でアメリカを疲弊させました。そして、世界世論は反戦に、
  最終的には、国内世論までもが厭戦・反戦に動き、結局アメリカは国
  内の共認を統合できず、何の成果も得られないまま疲弊しきった軍を
  撤退させるしかなくなったわけです。

  北ベトナムを屈服させたかったら、日本にやったように原爆(や水爆
  ・中性子爆弾)を使えばよかったのかもしれない。でもそれは現実的
  にはできなかった。既に30年前から、単純に軍事力・経済力が勝っ
  ている側が必ず戦争に勝つ、というものではなくなっていたというこ
  とをベトナム戦争の事例は示しています。

  よく考えてみれば、大英帝国から独立をしたインドがそのさきがけだ
  ったのかもしれません。植民地時代のインドは徹底的に搾取されてい
  て、軍事的にも経済的にも大英帝国とまともに独立戦争をして勝てる
  要素は何一つ持っていなかった。

  しかし、武器を一切持たず、糸車を巻きながら歩く一人の老人(※2)
  を先頭に、単に海で自分達で塩をつくるという目的のために行進した、
  殴っても鞭打っても立ち上がる普通の人たちの群れに、巨大な軍事帝
  国であった大英帝国は完全に膝を屈したのです。

  軍事力や経済力があるからといって、何ものも思い通りにすることは
  できない。人々の合意が得られないことは、結局破綻していく。とい
  うことは、世界のあらゆる状況を恐怖幻影の固定観念抜きで見てみる
  と、実は「力」のパラダイムは既に、「武力」<「経済力」<「共認
  力」に転換している。可能性をふさいでいるのは、この「共認」部分
  が一部の人に握られ、相変わらず「恐怖幻影」を再染脳されているか
  らにすぎない。

  この状況認識により、アメリカに対する今までの不可能視が嘘のよう
  になくなり、共認運動の可能性がはっきり見え、ますます活力が湧い
  てきた気がしました。  

  参考※1http://home.att.ne.jp/orange/FifteenHours/Rouge.html
      http://ja.wikipedia.org/wiki/    
    ※2http://homepage2.nifty.com/kazu1970/page221.html
 
  全文 http://www.rui.jp/message/06/86/83_332e.html

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◇ 張子の虎 
          【庄恵三 ( 50代 神奈川 営業 ) 04/03/08 PM07】
 
  戦後から1960年代までの、中国(中共)の国営放送や新聞は、ア
  メリカのことを盛んに「張子の虎」と呼んで、共産党が指導する自国
  を鼓舞していました。つまり、アメリカという国は、見かけは虎のよ
  うに強そうだが、実態はもろい国であるという例えとしてそう呼んで
  いた。

  しかし、その当時の中国とアメリカの経済力と軍事力からいえば、ど
  う見てもアメリカの軍事・経済力は、はるかに中国を凌駕していた訳
  で、弱体な自国体制を糊塗するための犬の遠吠えに近かった。

  ソ連崩壊による「冷戦の終焉」と、「社会資本主義」なる市場社会を
  目指す中国の変質により、今や世界で唯一の超大国になったアメリカ
  は本当に怯えるほど強いのか。

  確かに兵力141万人、年間国防予算3827億ドル(約42兆円日
  本の国税収入に匹敵、‘03年)という軍事力は、圧倒的である。ま
  たGDPも10,4兆ドル(約1140兆円)の超経済大国である。
  しかしご存知のように、アメリカ経済の実態は双子の赤字に象徴され
  る超借金大国である。

  年間財政赤字は5210億ドル(約57兆円、‘04)、貿易赤字は
  4894億ドル(約54兆円‘03)(特に‘04年は対中国の赤字
  が日本をはるかに上回る1240億ドル)と、いずれも日本の年間税
  収入を上回る規模である。そしてこの赤字を埋め合わせしているのが、
  主に日本とEUが購入している米国債券である。にも係わらず、米国
  民の貯蓄率は‘95年の4,7%からどんどん低下して今や僅か2%
  である。

  一方建国以来、この国はアメリカ原住民、メキシコ人、カリブ海諸国、
  ハワイ、フィリッピン、ベトナム、ニカラグア、イラク、と大量殺戮
  を繰り返している。

  要するにこの国は自らの野放図な消費欲望を満たすため、「独裁者か
  らの解放、自由、人権」の美名の下、資源確保と市場確保という邪心
  を軍事力で押し付けて来た国であると言っていい。しかもその消費と
  邪心のつけである大量借金を返す金を地道に蓄えようとは殆ど考えず、
  いずれ高度な国際為替・金融取引のテクニックを駆使してチャラにし
  てしまおうとぐらいに考えている節がある。

  しかし永遠に借金を増やし続けることなぞ、もちろんできるわけが無
  い。日本もデフレと円高防止で大量発行した国債の価格が、今度は景
  気回復の兆しの中で金利上昇すれば、一気に下がる可能性がある。こ
  れはアメリカも同じ構造。つまり景気回復のために発行した国債の価
  格維持のためには、景気回復が障害になるというジレンマにはまって
  いる。

  また、国債の利子を返すために又国債を発行することになる。
  結局アメリカにとどまらず、今のこの市場経済は、蛇が自分の尻尾か
  ら自分の身体を食べているようなもので、破局に向かって自暴自棄に
  陥っているごとき様相である。

  そうなっては、当然軍事力も維持出来ずまさに「張子の虎」である。
  市場飽和による大量債権発行の結果、実態生産取引をはるかに上回る
  金融資産が、利潤を求めて世界を駆け巡るバクチ経済は、いずれ破局
  を迎えることは避けられない。恐らく世界規模での混乱が起きるであ
  ろう。

  そのとき、日本も一緒に沈没するか、それとも市場社会の私権原理に
  変わる、新しい共認を獲得した者達で生き残りを図れるか、その日の
  到来は以外に近いのかも知れない。

  ということは「何で屋」活動による新しい共認の場を広める運動も、
  そうそう悠長にはしていられないのかも知れない。  

  全文 http://www.rui.jp/message/06/87/64_8ee9.html


★なんでや劇場のご案内  --------------------------------------------
詳細・申し込み方法 http://www.rui.jp/ruinet/gekijou.html

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