メルマガ:【マスコミが伝えない事実】
タイトル:るいネットメールマガジン 【 る い 】[2004.01.27]  2004/01/27


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      メルマガ 【 る い 】    [2004.01.27]
              http://www.rui.jp/
 
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1  今週の注目投稿
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★今回は「年金制度」についての投稿をご紹介します。
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◇ 年金制度は国家ぐるみのねずみ講では?  
         【田中直人 ( 45 福井 経営管理 ) 04/01/22 PM07】
 
  >2000年の当時の厚生労働省編の資料によると、既に納付された保険
  料に対して支払いが約束されている給付債務は720兆円。そのうち、
  財源的裏付け(積立金+国庫負担金)は、270兆円だから、差額分の
  450兆円の債務超過状態にある。
  
  >しかも、将来分でも、80兆円の債務超過額がある。過去と将来を合
  わせれば、530兆円になる。
  (引用 http://www.rui.jp/message/06/65/94_8e02.html)

  >厚生年金も国民年金も、実は制度が創設された時には積み立て方式
  でした。ところが、戦時中の1942年に制度ができた厚生年金(当
  初の名称は労働者年金保険)の場合、敗戦後の急速なインフレによっ
  て、積立金が大きく目減りしてしまいました。
 
  >一方、保険料率は48年に月収の3%と、国民の負担能力がまだ低
  いことを考慮して、低水準に抑えられました。さらに、厚生年金も国
  民年金も、高度経済成長期に給付水準が急速に引き上げられました。
  
  >このため、加入者が自分で積み立てた分の保険料だけでは給付をま
  かない切れない状態になり、下の世代の保険料負担で年金給付をまか
  なう賦課方式の要素が、なし崩し的に強まったのです。
  [Yomiuri On Line (36)公的年金の財政方式<1>]

  年金の債務超過は、国債残高と同様に重く国民にのしかかる問題です。
  その原因が「なし崩し」では、誰も納得しないはずです。素人が考え
  ても、払った分より多くの給付が貰えるというのはねずみ講そのもの
  だと思う。
  
  見えてくるのは、いい面は誇張し、マイナス面はごまかし、人々を騙
  し続けるという詐欺の構造。ウソは大きければ判らないとでも思って
  いるのだろうか。
 
  http://www.rui.jp/message/06/71/33_9500.html

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◇ 福祉という名の私的利権の奪い合い  
          【三澤超洋 ( 34 京都 技術者 ) 04/01/25 PM11】
 
  年金制度が国家ぐるみのねずみ講という見方は、どきっとさせられま
  した。確かに、払った額より多くもらえれる点、後から参加する私達
  を含めた下の層は、払った額が戻ってこないばかりか、制度自体が破
  綻し、そもそもまったくもらえなくなる可能性も高いことを考えると、
  的を得た表現だと、妙に納得させられます。

  そういえば、最近、友人の奥さんと等、小さいお子さんをお持ちの方
  とお話する機会があり、そうすると必ず入所できる保育園が少なくて
  困っているという話をお聞きます。

  と同時に、社会をリタイヤした年寄りには、年金と言う形で、補助が
  沢山もらえるのに、これからを担う子供に対しては、補助がすくない、
  これはおかしい、と露店でも口をそろえたようにいっていたのを思い
  だしました。

  両者とも、福祉だよりなのは同じなのですが、人権や平等を掲げなが
  ら、実態としては、私的利権の奪い合いにしかなっていないと云う事
  だと思います。

  一昔前であれば、地域ぐるみでやリタイヤした老人が子供の面倒もみ
  るといったことも可能だったが、核家族化が進み、個々人がバラバラ
  になってしまった現代では、なかなか難しい。

  一方で、市場という場でしか働くすべを持たない大多数の人も、定年
  と言う形で、なかば強制的に市場からはじき出され、結果として、元
  気で働きたいけど働けない、活躍する場もなく、年金をもらって、た
  だ悠々自適に暮らしているという年配者もまた多いのではないだろう
  か。

  人々がバラバラになり、福祉という旧観念による支配が強まれば強ま
  るほど、要求だけが高まり、さらに人々がバラバラになり、さらに福
  祉に頼ろうとし、また頼るしかなくなる。こんな悪循環の中にいるよ
  うに思えてきました。

  その結末は、国家や制度の崩壊・破綻であり、それはもう直前までせ
  まっている。そうだとすると、とても恐ろしいことのように思います。

  http://www.rui.jp/message/06/72/29_430d.html

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◇ 「福祉」という観念に、社会を統合する資格はない。 
          【田村正道 ( 41 京都 建築士 ) 04/01/24 AM00】
 
  年金の破綻問題に関する指摘は、単に「破綻している」という事実を
  明確にするだけでなく、「なぜこんな単純な事実さえ見えなくなって
  いるのか?」という問いが不可欠だと思う。ここにはもっと根深い、
  現在の社会の基本的な問題構造があると考えられる。

  基本的な問題構造とは、「福祉」が良い面(弱者には絶対的に私権獲
  得が保障される)だけを誇張し、悪い面(現在のように、もはや負担
  できない状況がありうる事)を捨象する、言い換えれば、理想だけで
  現実を捨象した幻想でしかないという事。

  しかも、それがあるべき社会であるかのように語られる時、皆(誰も
  が自分にとって都合のよい幻想なので)進んで福祉を認め、なにかお
  かしいと感じても誰も反論できなくなってしまう、固定化された欺瞞
  構造である。

  社会が万人のものであるなら、それを統合する観念は、まず辻褄のあ
  った事実観念でなければならないのは当然の事。ところが「福祉」が
  社会のあるべき姿として共認されているのはそうではない。

  福祉の財源のしわ寄せが、税を徴収しやすい(声の小さい)生産者と、
  声なき次の世代に押し付けられている事実からしても、現在の私たち
  にとって都合の良い面だけが意識される「欺瞞構造」によって共認さ
  れていると考えられる。

  だから本当に最後に大破綻をきたすまで、ごまかし続けてしまう可能
  性が高い。本当の問題は、このような欺瞞観念が社会の統合の位置で
  共認されていることである。

  なにかおかしい!⇒欺瞞構造をあきらかにする認識の共認が、なによ
  り急務である。

  http://www.rui.jp/message/06/71/85_42b2.html

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