メルマガ:【マスコミが伝えない事実】
タイトル:るいネットメールマガジン【 る い 】  [2003.12.10]  2003/12/10


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      メルマガ 【 る い 】    [2003.12.10]
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1  今週の注目投稿
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★『仕事・起業・共同体』の会議室より「専門家」に関する投稿をご紹介します。
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◇ 課題を失った専門家の時代 
         【阿部和雄 ( 41 東京 設備士 ) 03/12/06 AM03】
 
  大学・高校生と就職や将来やりたいことの話をしていると、大半は何
  らかの専門の道へ進みたい、という反応が返ってきます。そのために
  大学に行くし勉強もする、というのはまったくもっともな事なのです
  が、何かそれだけではないような気がして引っかかっていました。 

  確かに産業の拡大とともに分業が当たり前になり、技術が高度化する
  につれ専門分化が進んできたのは、分化と統合という社会・組織の基
  本原理にかなった流れです。かつてなら豊かさの実現(私権の獲得)
  というみんな期待を統合軸に、各々の専門的役割があり役に立ってい
  ました。俗に「専門バカ」とは、そういう時代に“みんなの期待(私
  権獲得)”に無頓着な専門追求型(オタク?)の人に向けられた蔑称
  でもありました。 

  そして現在では私権という統合軸は既に消滅し、分化・専門化した仕
  事や社会活動は拠って立つべき“みんな期待”を見失い「専門家のバ
  カ化」がますます進行しているように見えます。政治や法曹界、医療
  など「専門家」の頂点に位置する人たちの最近の迷走ぶりはその典型
  といえるでしょう。 

  そんな実情にも関わらず若い人が専門の道を目指そうとするのは、や
  はり何らかのみんな期待に応えたい、という意識があるからです。と
  ころが肝心の期待の中身は私権獲得ではない“何か”に変わっている
  のにその中身が掴みきれていないまま、という状況が「専門志向」に
  対する違和感だったのかと思います。 

  今はどの高等教育機関も「専門教育」を謳い文句に次代の人材を育成
  する?ことに力を入れていますが、次代のみんな期待(みんな課題)
  を基軸に据えない限り「専門バカ」が「専門家のバカ化」を推進して
  いるだけ。ということになってしまいそうです。 
 
  http://www.rui.jp/message/06/52/73_e9cc.html


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◇  全体の視点(みんな課題)を持っているからこそ専門知識が役に立つ 
         【阿部和雄 ( 41 東京 設備士 ) 03/12/06 AM03】
 
  専門家はその専門とする領域において答えを出すのが仕事です。専門
  家である以上その答えには絶対の自信がなくてはならず、ましてや素
  人の見解で覆されるようなことがあってはなりません。むしろ素人が
  口を挟んではいけないのが「専門家」の領域といえるでしょう。元来
  より深い認識と判断をもって人の役に立つことが責務であったものが、
  “専門家”という肩書き(序列意識)を頂くことでこのような倒錯意
  識に陥ってしまったのが現在の“専門家”ではないでしょうか。 

  政治、経済、医療などの技術領域において、いわゆる高度な認識を要
  する知識階級は「専門家」と呼ばれてきました。最近では学校の先生
  や幼児教育に携わる人に対しても教育の「専門家」という呼び方が多
  く使われます。今の社会、答えが見えないからその答えを彼ら専門家
  に求める。一見真っ当なようですが、社会課題を解決するための広範
  な課題領域の一つを分担するのが専門家であって、彼らが出す答えは
  あくまで部分です。 

  この答えは全体の視点で統合されて始めて意味あるものになるのです
  が、この統合軸が見えない時代に、無理やり答え(もどき)を出そう
  としているのが「専門家」であり、その答えに(あきらめ半分で)期
  待しているのがいわゆる「素人」という構図なのではないでしょうか。 

  純粋な「専門家」もただの「素人」も、社会の閉塞の中で右往左往し
  ているだけで何の答えも見いだせないのが現状です。いまこそみんな
  が全体の視点(みんな課題)を共有し、それぞれの専門知識を生かし
  てゆく、という“統合意識”が求められているのではないでしょうか。 
 
  政治も教育も、そして日々の仕事の場もこの“統合意識”をいかに形
  成してゆくかが(みんなの)課題になってゆくのだと思います。 
 
  http://www.rui.jp/message/06/52/74_c68f.html


★上記の投稿への返信です  -------------------------------------


◇ 求めるのは『知識』じゃなくて『統合意識』  
           【河野梨恵 ( 24 徳島 OL ) 03/12/09 PM08】
  ≪要約≫
  仕事でもなんでや露店でも以前の異世代認識交流会や勉強会でも、終
  わった後、必ず「もっと勉強せな〜!」「もっと勉強してからくるわ
  〜!!」って言う人がいます。それは『知識』の幅を広げたり、『知
  識』の量を増やす意味での勉強。なんか違うな〜って思ってました。 

  そういう人たちはたいてい、得た『知識』を武器にして、それをその
  ままはき出すことで相手の優位に立とうとする感じがします。だから、
  それが見て取れるとそれらの知識はこちら側にはちっとも響いてこな
  くて、むしろ嫌気がさすのです。 

  私たちが求めているのは、得た知識をどうやって生かしていくか、ま
  さしく“統合意識”なんだと思いました。だから、やるべきことは、
  “統合意識”をいかに形成していくかということで、それは、仕事で
  も、露店や勉強店など、みんなが集まる場ならなんでも、その場でし
  か吸収できない、けして一人でなんか到底得られないものなんだと思
  いました。 

  http://www.rui.jp/message/06/53/69_d558.html


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