メルマガ:【マスコミが伝えない事実】
タイトル:るいネットメールマガジン 【 る い 】 [2003.10.16]  2003/10/16


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      メルマガ 【 る い 】         [2003.10.16]
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★ 先週は「教育現場」の新しい可能性を感じさせてくれる投稿をご紹介し
  ました。今週は、視点を変え、教師を含む「プロ」と呼ばれる人たちの
  意識への問題提起をご紹介します。
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◇ プロフェッションたちの職能意識の正体 
       【土山惣一郎 ( 45 山口 デザイナー ) 03/06/16 AM11】
  ≪要約≫
  建築家・彫刻家・画家・作曲家・小説家などの総称を私たちは芸術家
  と呼んでいますが、他にも、弁護士・医師・会計士に始まり、教師や
  政治家やコンサルタントその他の横文字職業まで、現代では、自由業
  とかプロフェッションと呼ばれる職業も含めて、ひとつの共通項があ
  ります。 

  それは、まず表面的には、いずれも人並外れた職能レベルと職業倫理
  が重要であるということを自らが口にするのを憚らず、現在では医師
  法や弁護士法や建築士法など、その資格規定や倫理規定も法文化され
  ていることです。

  このような制度が生まれた背景には、これらは一般の職業よりも高い
  社会的使命を負った職業であるということが、その業界の内輪から外
  部に発信され、一応それなりに共認されてきたからです。実際、これ
  らの職業に就いている人たちは、関係者の間からは「先生」と呼ばれ、
  ワンランク上の立場や地位にいることが一般通念として定着してきた
  結果、相対的にプロフェッションは人気職種となり、昨今の資格取得
  ブームの隠れた立役者にもなってきました。 

  しかし、プロフェッションは、高い職能と倫理観を持った人たちであ
  るというのは、実のところ単なる見せ掛けで、単に職能者としての地
  位や身分を保障された階級だというのが実情です。そして、職能者と
  しての基盤は、その時代その時代の先端に位置する観念にどれだけ習
  熟しているかに依っているのは、今も昔も大差ありません。 

  当然、このように書くと、「基盤となっているのは観念ではなく技能
  ではないか」という反論も予想されますが、例えば新しい医療技術や
  芸術的表現技術を要請するのは、その時代の観念、つまり思想であり、
  しかも、どの職業も、その技能の成果や最初のもくろみを高尚な言葉
  によって説明して初めて、その仕事をまかされるかどうかが決まるの
  で、時代にマッチした弁論術にも長けていないと成立しない職業になっ
  ています。 

  この原型が、古代の宗教者や哲学者です。彼らは、中世末期に大学が
  生まれてからは(ソルボンヌ大学あたりが現在の大学の起源らしい)、
  大学をねじろにプロフェッサーとしての道を歩み始めますが、彼らこ
  そ、観念を武器に自分たちの地位や身分を確立してきた先駆者であり、
  このプロフェッサーを市場や演場という社会空間に拡張したのが、芸
  術家を筆頭とするプロフェッションたちと言えると思います。 

  この視点は、高度成長後の先進国において、急激に増加してきた意識
  生産者(狭義には知的産業従事者)全般に当てはまると思います。つ
  まり、宗教者や哲学者に端を発する意識生産とは、観念を武器に、私
  権秩序の根幹にある身分序列の闘いで勝ち進んできた階級であり、彼
  らの並外れた職能意識自体が、私権共認に基く階級意識そのものだと
  考えるのが妥当です。したがって、観念(=旧観念)と身分とが不可
  分に結びついている職業であるため、旧観念に固執する傾向が非常に
  高く、最も転換が困難なのが、現代の意識生産者だと言わざるを得ま
  せん。 
 
  http://www.rui.jp/message/05/70/15_dd3c.html


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◇ 学者やマスコミにとって、大衆は思考停止している方が都合がよい 
        【冨田彰男 ( 40 兵庫 経営管理 ) 03/08/28 AM01】
  ≪要約≫
  今まで私たちは、「近代になって身分制度はなくなった」と、学校や
  マスコミによって教え込まれてきた。それはとんでもないウソであっ
  た。現に、官庁や企業は、肩書きという身分制度によって統合されて
  おり、それなしには官庁も企業も動かないのが現実である。そもそも、
  「近代に身分制度は解体された」と教えている学校自体が、教師とい
  う身分に生徒が従う、という身分序列によって統合されている。 

  現実の社会の制度は序列原理でもってつくられているにもかかわらず、
  学校の教師や学者やマスコミは、そのことには口を閉ざし、自由・平
  等・人権だとか、「君たちには、無限の可能性が開かれている」など
  と奇麗事を叩き込む。そして、社会の統合原理については、何も教え
  ないまま、生徒を身分制度でがんじがらめの社会に放り出す。そして、
  生存圧力が消滅し、序列原理から共認原理に転換したという、みんな
  共認の実現基盤を人々は発掘できないまま、どうしていいかわからず、
  思考停止していく。 

  学校やマスコミにとって、大衆は思考停止している方が都合がよいの
  ではないだろうか。その方が、教師や学者やマスコミは「偉い人」
  「社会的な仕事をしている聖職者」という身分を確保し続けることが
  できる。人々が社会の当事者として思考し始めれば、学校やマスコミ
  が共認支配しているのはおかしいという所に行き着く。それは学校や
  マスコミの特権的身分が脅かされることである。とりわけ、第一権力
  であるマスコミは、大衆を同一視する気などなく、思考停止を飯の種
  にしているのではないだろうか。 
 
  http://www.rui.jp/message/06/06/86_025a.html


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★ 上記の他、現在の「教育のあり方」やシステムを疑問視する声が多数
  あがっています。
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◇ 『マニュアル化できない期待』『点数にならない思考』 
  【東努 ( 25 大阪 プランナー ) 03/09/05 PM11】
   http://www.rui.jp/message/06/10/14_25d6.html 

◇ 旧い枠組み全体が機能不全に陥っている  
  【岩井裕介 ( 31 山口 再開発プランナー ) 03/09/10 PM00】
   http://www.rui.jp/message/06/12/38_eec6.html

◇ 「HOW TO思考」は現実捨象思考 
  【吉国幹雄 ( 51 鹿児島 講師 ) 03/10/07 PM05】
   http://www.rui.jp/message/06/25/73_9802.html


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