メルマガ:【マスコミが伝えない事実】
タイトル:るいネットメールマガジン【 る い 】 [2003.09.12]  2003/09/12


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      メルマガ 【 る い 】   [2003.09.12]
             http://www.rui.jp
 
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1  過去の秀作から 〜幼・少・青・壮・老〜
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★表層の仲間関係、キレるetc.、精神破壊が進む現状に対して、乳幼児期の
周りからの充足体験により対象を肯定的に捉える力が育まれる構造を探ります。
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◇ Re.プラスの再生
           【佐藤祥司 38 北海道 建築士 01/06/02 AM01】

  プラス感覚について、私も(身近な)事例からもう少し考えてみたい
  と思います。 

  私には1歳半(♀)と3歳半(♀)の2人の子供がいますが、彼女らを見
  ていて感ずることは、顔見知りの人がいるだけでとにかく嬉しいらし
  いのです。年一、ニ回顔を合わせる程度のおじいちゃん、おばあちゃ
  んでも従兄妹でも、近所の「〜ちゃんのお母さん」でも公園や幼稚園の
  友達でも(但し、若干の好き嫌いはあるらしい。)話し掛けてくれる
  ことが無常の喜びであるかのように感じます。私なども仕事から帰っ
  ただけで、これほど大喜びされることは今まで生きていて全く経験が
  なかっただけに最初は結構戸惑いました。 

  また、最近下の子が言葉を覚え始め、手足を比較的自由に使い始める
  ようになると、とにかく上の子や親の真似をすることがまた嬉しいら
  しい。いつも上の子供の後を付いて廻って同じことをしようとしてい
  ます。食事でも上の子がお茶を飲むと下も真似をする。箸やスプーン
  を使って食べているといっしょにやらないと気が済まないらしい。そ
  れを誉めると尚嬉しいらしい。 

  このように幼少期は、親をはじめ周りの関係する人たちの中に喜びが
  あるように思います。勿論徐々に「自分」という意識も物の所有に関し
  ては登場してきますが、「自分のおもちゃ」をたくさん確保したとし
  てもそれ自体に喜びはなく(逆に「占有」は廻りの大人から注意され、
  あまり気分のいいものではないようですが)、結局は他の友達の動向
  が気になって、直ぐに「占有」を忘れてその輪の中に加わろうとしたり、
  「自分のもの」でも貸してあげることで、廻りの大人も相手も喜ぶこ
  とにより自分も嬉しいと感じて、徐々にそのような行動が身について
  いくようです。 

  この「相手の喜び=自分の喜び」という感情・感覚が人間に備わって
  いるプラス感覚の本質ではないかと思います。これは『実現論』でも
  述べられている原猿時代後期に獲得した「同一視機能」を基にした相
  手+⇒仲間+共認機能ということが出来、その中身はまさしくそこで
  表現されている以下の内容です。

  >相手の期待に応えることが、自己の期待を充足してもらうことと重
  ね合わされ同一視されている。つまり、相手の期待に応え充足を与え
  ることは相手に期待し充足を得ることと表裏一体であり、相手に期待
  することは相手の期待に応えることと表裏一体である。従って、相手
  の期待に応えること自体が、自己の充足となる。共認の真髄は、そこ
  にある。共認の生命は、相手(=自分)の期待に応望することによっ
  て充足を得ることである。
  (引用:実現論 http://www.rui.jp/jitugenron/1_4_saru.html#05)

  親や廻りの人々との共有課題のない幼少期の子供の場合の期待の主要
  部分は親和充足といえるでしょう。ですから、この時期の親和充足体
  験がプラス感覚再生への大きな鍵ということになります。その意味で、
  問題は家庭にあるのではないでしょうか。 

  http://www.rui.jp/message/00/48/71_a9c3.html


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◇ 共認回路の対話シュミレーションが思考の原型
          【本田真吾 ( 46 香川 建築家 ) 02/11/19 PM11】

  1歳半くらいになると、母親に『○○ちゃん』と呼んでもらうと『ハー
  イ』と答える。そして、応えること自体に喜びを感じていて、何回も
  せがむようになる。そのうち、『○○ちゃん、ハーイ』という独り言
  をいう、本当に楽しそうに。充足感あふれる感情表現からして、母親
  との期待応望充足を、独りでシュミレーションしているのだろう。 

  自分という意識は名前がわかるようになった時に顕著に現れる。これ
  が自我という独立した存在の形成過程であるという説がある。しかし、
  関係の中でしか成長していけない人間にとって、独立した存在などを
  定義すること自体ばかげている。 

  この場合はむしろ、独り言により、相手が不在でも期待応望の関係充
  足を、現実と同じ充足感情の再現をもって実現しているということで
  はないかと思う。また、共認の根本は共鳴動作のように相手がいない
  と成立しないが、成長するにつれ不在対象との共認充足が頭の中に再
  現できると見ることも出来そうである。 

  そしてもう少したつと、犬をこわがったとき、充足関係にある母親が
  「こわくない、こわくない」といってくれると、子供は落ち着く。次
  にひとりで犬に出会ったとき「こわくない、こわくない」とつぶやい
  て、この局面をのりきる。ここでも、不在の母親との共認充足を頭の
  中で再現し、現実を乗り切っているのではないかと思う。 

  このように、誰かが自分に発した言葉を、現実を乗り切るための武器
  に使う。そして、その相手は誰でも良いのではなく、自分の信頼を寄
  せる相手(例えば母親)でないとあまり効果がないそうである。これ
  も、期待応望の充足関係が生み出すプラス感情が、現実突破のための
  思考(実現回路の作動)には重要な働きをしていると言うことではな
  いだろうか? 

  http://www.rui.jp/message/04/41/83_bc90.html


★あわせてこちらの投稿もご覧ください ------------------------------

◇ 新生児の共鳴動作( 仙元清嗣 53 京都 建築家 )
   http://www.rui.jp/message/05/73/39_c5e8.html


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2  『るいの異世代交流会⇒円卓勉強会』のご案内
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 るいネットでは、「実現可能性を探る」というコンセプトの下に、おしゃ
 べり型の交流会と勉強会を開催しています。行き詰まった社会の突破口・
 可能性を発掘するために、職業や年令を超えた様々な人が、社会の当事者
 として語り合い、現実に使える認識を紡ぎ出してゆく『場』が、『るいの
 異世代交流会⇒円卓勉強会』です。※参加費:1,000円/1回 (学生無料)

 <開催日時>
 大阪 9月20日(土) 14:00〜17:30
 新宿 9月24日(水) 19:00〜22:30 満員〆切
 大阪 9月28日(日) 14:00〜17:30
 大阪10月 4日(土) 14:00〜17:30
 東京10月 4日(土) 14:00〜17:30
 福井10月11日(土) 13:00〜16:30
 京都10月18日(土) 14:00〜17:30
 東京10月18日(土) 14:00〜17:30

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◆お問い合せ先:るいネット・事務局 E-mail : member@rui.ne.jp
 フリーダイヤル:0120−408−333(日・祝日を除く、午後1時〜8時)

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