メルマガ:【マスコミが伝えない事実】
タイトル:るいネットメールマガジン【 る い 】 [2003.08.29]  2003/08/29


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      メルマガ 【 る い 】   [2003.08.29]
              http://www.rui.jp
 
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1  過去の秀作から 〜仕事・起業・共同体〜
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★「やりたいことがない」と悩み、「自分探し」をする事への疑問から、
 若者にとって「自分」が強迫観念になっている構造を探ります。
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◇ やりたいことが無ければ働いてはいけないのか?

              【松本之恵 22 千葉 OL 01/03/25 PM07】

  >このことは、現代の就職活動にもよく当てはまると思います。「や
  りたいこと」の前に「就職すること」が意識の中心にあるのです。本
  来、この仕事がやりたいと思って、この会社はどうかと探し始めるの
  ですが、今の就職活動においては、そろそろ「就職」シーズンだから
  とどんな仕事がしたいかを考え始めるのです。
  このようなおかしな状態を作り出したのは、どうしてでしょうか?
  (引用 http://www.rui.jp/message/00/19/89_4a3e.html)

  「このようなおかしな状況」、これって全くあるべき状態なのではな
  いでしょうか。まず働かなきゃいけない、金を稼がなきゃいけないと
  思っているから就職活動をする、ひいては社会に働きに出る、全く正
  常なことと思います。

  おかしいのは「やりたいこと」が無ければ働く理由も見出せないこと
  ではないでしょうか。これも、今まで色々な方がおっしゃっているよ
  うな、「自分」へのこだわりだと思います。

  私自身、就職する際にどうしてもやりたいことがあったわけではあり
  ません。そして実際、やりたいことが無ければ就職してはいけないよ
  うに思わされるマスメディアには混乱させられました。「やりたいこ
  とを見つけなければいけない」という強迫観念は、私の友人にも後輩
  にも重荷となっています。純粋に働きたいと思って、働けるところ、
  具体的に言うと採用してくれるところで働ければいいと思うことはお
  かしいでしょうか。

  就職氷河期を迎えて(社会的にはそれは深刻な事態ですが)、私達は
  「やりたいことだけをやる」という傲慢な態度を見なおすいい機会を
  得ました。またそれは、「自分のやりたいことが無くてはいけない」
  という個人主義の押し付けから脱却するための、時代の必然的な流れ
  の一つではないかと思います。

  http://www.rui.jp/message/00/21/42_2a34.html


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◇ 言葉

             【北村喜裕 23 奈良 学生 02/05/12 PM07】

  ある方と、「やりたいこと」について少しお話しました。

  私達学生、または世間一般によく言う「やりたいこと」に主語をつ
  けてみるとどうか?と、その方は言われました。考えてみると、そ
  れらはたいていが、「私がやりたいこと」なのです。

  つまり、自分を中心においた(社会の)見方を前提としたうえでの
  もの、社会のニーズや周囲の人々の期待や要望を感じ取ろうとしな
  い視野の狭さから生まれてくる言葉、思い込みであるということに
  気付きました。社会から求められていることではなく、自分の思い
  込みが生んだ「こと」なのだと。

  それはやはり、「やりたいことがなければ就職してはいけないよう
  に思わされるマスメディア」の考えを鵜呑みにしてしまい、疑って
  みることをしないで、事実から目を背けていた為ではないかと思い
  ました。

  私は少し前まで、「自分らしさ」とか「自己実現」といった言葉を
  プライオリに挙げた投稿をしていました。ところが、実際今までの
  学生生活を振り返ってみると、例えばバスケットボール部の活動に
  おいてはキャプテンを務めた経験があり、そこではいつもチームの
  ことを考えてプレーしていたからこそそういった役割につきました
  し、監督やチームメイトの期待に応える為に懸命でした。

  もちろん、個人として技術的な面での達成したい目標というものは
  ありましたが、それもやはり「チームとして強くなる」、という大
  局的な目標のもとにありました。「これが自分らしいから」とか
  「目立ちたいから」というような次元では考えてきませんでした。
  そんなプレーヤーのいるチームが強くなるわけがないとも思ってい
  ましたし。

  チームメイト同志が互いの能力を認め合い、チームとして機能する
  ため、勝つためにそれぞれが得意なちからを発揮する、それによっ
  て役割ができてくる。信頼も生まれる。そして馴れ合いではなく、
  そのなかでは当然競争も存在する。とても自然なことでした。

  ですが、最初の頃の投稿では、そういった経験から得た認識を表現
  できていませんでした。それを、自分の言葉に置き換えて社会に向
  けて発することができず、結果、自分らしさとか自己実現といった
  中身のない言葉を引用することで、投稿を読む人たちの誤解を生ん
  でいたように感じます。

  ここであらためて考える機会をえて、事実を認識する、考える、そ
  れをヒトの言葉を借りてではなく、実感からくる「自分の言葉」で
  表現する、ということの大切さに気付くことができたと思っていま
  す。

  http://www.rui.jp/message/03/07/20_42a6.html


★あわせてこちらの投稿もご覧ください ------------------------------

◇ 「自分」という閉塞した出発点( 西谷文宏 26 和歌山 建築設計 )
  http://www.rui.jp/message/05/11/85_c475.html

◇ 自己実現の「非」実現性( 北村浩司 壮年 滋賀 広報 )
   http://www.rui.jp/message/05/14/07_fab9.html


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2  『るいの異世代交流会⇒円卓勉強会』のご案内
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 るいネットでは、「実現可能性を探る」というコンセプトの下に、おしゃ
 べり型の交流会と勉強会を開催しています。行き詰まった社会の突破口・
 可能性を発掘するために、職業や年令を超えた様々な人が、社会の当事者
 として語り合い、現実に使える認識を紡ぎ出してゆく『場』が、『るいの
 異世代交流会⇒円卓勉強会』です。※参加費:1,000円/1回 (学生無料)

 <開催日時>
 大 阪 9月 6日(土) 14:00〜17:30
 八重洲 9月13日(土) 13:00〜16:30
 奈 良 9月13日(土) 14:00〜17:30
 大 阪 9月20日(土) 14:00〜17:30
 新 宿 9月24日(水) 19:00〜22:30
 大 阪 9月28日(日) 14:00〜17:30
 東 京10月 4日(土) 14:00〜17:30
 福 井10月11日(土) 13:00〜16:30
 大 阪10月11日(土) 14:00〜17:30
 京 都10月18日(土) 14:00〜17:30
 東 京10月18日(土) 14:00〜17:30

 詳細・お申込みはこちら→ http://www.rui.jp/ruinet/annai_koryu.html

◆お問い合せ先:るいネット・事務局 E-mail : member@rui.ne.jp
 フリーダイヤル:0120−408−333(日・祝日を除く、午後1時〜8時)

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