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□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□ メルマガ 【 る い 】 [2003.08.08] http://www.rui.jp □━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□ ─┬───────────────────────────────── 1 社会統合会議室 注目投稿ダイジェスト ─┴───────────────────────────────── ★マナー・権利を巡る議論から、その背景にある共認支配の構造を探っています。 参考投稿⇒ http://www.rui.jp/message/05/86/88_3bb4.html (社会統合の大前提:『万人の共認』) ---------------------------------------------------------------------- ◇ 私権秩序の根幹は身分序列にあったのでは? 【北村浩司 壮年 滋賀 広報 03/07/16 PM11】 >貧困が厳然としてあった70年までであれば、「貧乏人は麦を食え」 といった特権的な身分意識まるだしの発言(池田首相’50年)も可 能でした。池田首相にはこの他にも「(中小企業の)五人や十人倒産 し自殺しても国民全体の数からみればたいしたことはない。国家財政 をたて直すという基本政策のもとで多少の犠牲はやむをえない」とい う発言もある。(いずれも分相応、貧乏人は黙ってろ!という「私権 規範」を下敷きにした発言である) (引用 http://www.rui.jp/message/05/86/48_9e0c.html) しかし1960年代後半以降、人権と福祉を基本スローガンとして掲げる 革新首長の続出、更にはそれを受けての自民党・田中角栄の福祉政策 への転換などの一連の事態の推移は、「貧困の消滅によってもはや私 権規範(貧乏人は黙ってろ)では統合できない」という統治者側の状 況認識の変化があったことを示しています。つまり国民大衆の「共認」 を得ない限り最早社会は統合できなくなった、という決定的な変化が 起こったということを示しています。 逆に言えば、概ね1970年ごろまでは、基本的には「力の原理」で統合 されていたのに対して、それが通用しなくなっていく過程だといえる でしょう。実際その前後を境にして、この類の政治家の発言は「問題 発言、大衆蔑視発言」として叩かれる格好のネタとなっていきます。 だとすれば、旧秩序(私権統合)を形成していた「力の原理」の根幹 にあったのは「身分序列」にあったのではないでしょうか?そう考え るとほぼ同時期に起こった旧体制の全否定を掲げた全共闘運動が、教 授の吊るし上げに象徴される様に、旧権威(≒社会的身分が持つ権力 性)の否定を核にしたのも、旧体制の根幹にあったのが身分秩序であっ たからと、理解できます。またその後「反身分=反差別⇒平等→人権」 等の旧観念に導かれた運動が顕在化していく事とも整合します(その 代表が'70以降の部落解放運動)。 実際平等という観念は近代以降ずっと唱えられつづけていましたが、 それらは一切実現されること等なく文字通り「お題目」でした。名家 や庶民等の身分格差は実態としても意識としても存在しつづけてきま した。(近代に起こったのはそれらの上流階級の列に成功した商人階 級や資本家が付け加わったに過ぎません。)つまり力のヒエラルキー →身分序列と身分意識は私権時代一貫して存在し続けています。 それが貧困が消滅する事によって、その力の源を失い、それまで抑制 されてきた不当感のマグマが噴出したのが上記の現象ということにな ります。だとすれば現在起こっている形骸化した旧観念の支配もマス コミの共認支配も、貧困の消滅に伴って力の身分原理から共認原理へ と社会統合の様式が180度転換する現実基盤=実現可能性が開かれた、 という可能性現象として捉える事が可能になります。 http://www.rui.jp/message/05/87/91_488d.html ---------------------------------------------------------------------- ◇ 本能原理(力の原理)から共認原理へ 【石橋直樹 38 大阪 企画営業 03/08/02 AM00】 >この様な欲と欲がせめぎ合い、自我と自我がぶつかり合う性闘争・ 私権闘争は、力によってしか制圧されない。そこで真猿は、性闘争・ 私権闘争を制圧した力の序列を共認することによって(力の序列を秩 序原理とすることによって)、性闘争・私権闘争を止揚し、共認の破 壊=集団の崩壊を喰い止めている。 (引用:実現論 http://www.rui.jp/jitugenron/1_5_saru.html#04) 集団で生きる限り秩序化は不可欠であり、それは序列原理でしかなし 得ないものと考えていました。しかし、上記実現論の引用にあるよう に、それは力による制圧に基づく秩序です。 制圧する力は腕力、武力、資力や知力、多数決による数の力等々、時 代と共に変遷し、見かけ上は動物とは違う次元(共認や観念)に進化 したようでも、敵であれ仲間であれ、相手を制圧するという力の原理 で統合してきたことに変わりありません。 そこだけは、いくら本能レベルを超えて共認機能を獲得したサルでも、 更には観念機能を獲得した人類でさえ、克服できなかった統合原理で あり、共認や観念をもってしても覆し得なかった。 しかし、序列原理の前提にあるのが生存圧力であり、それを克服した ことで、漸く統合原理を本能原理から共認原理に進化させる可能性、 根本的な共認原理の実現可能性が開けたと言えるのでしょう。 http://www.rui.jp/message/05/94/36_f20e.html ─┬───────────────────────────────── 2 『るいの異世代交流会⇒円卓勉強会』のご案内 ─┴───────────────────────────────── るいネットでは、「実現可能性を探る」というコンセプトの下に、おしゃ べり型の交流会と勉強会を開催しています。行き詰まった社会の突破口・ 可能性を発掘するために、職業や年令を超えた様々な人が、社会の当事者 として語り合い、現実に使える認識を紡ぎ出してゆく『場』が、『るいの 異世代交流会⇒円卓勉強会』です。※参加費:1,000円/1回 (学生無料) <開催日時> 大阪 8月20日(水) 19:00〜22:30 新宿 8月20日(水) 19:00〜22:30 満員〆切 神戸 8月23日(土) 13:00〜16:30 東京 8月23日(土) 14:00〜17:30 満員〆切 京都 8月30日(土) 14:00〜17:30 大阪 8月31日(日) 14:00〜17:30 大阪 9月 6日(土) 14:00〜17:30 東京 9月 6日(土) 14:00〜17:30 奈良 9月13日(土) 14:00〜17:30 福井10月 5日(日) 14:00〜17:30 詳細・お申込みはこちら→ http://www.rui.jp/ruinet/annai_koryu.html ◆お問い合せ先:るいネット・事務局 E-mail : member@rui.ne.jp フリーダイヤル:0120−408−333(日・祝日を除く、午後1時〜8時) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ※発行が遅くなったことをお詫び申し上げます。 ※【 】内は投稿者名・プロフィール・投稿日時です。 ※配信アドレスの変更、配信中止は、以下のページにて可能です。 http://www.mailux.com/mm_dsp.php?mm_id=MM3E9C2C446CC9D ※お問い合わせは「るいネット編集部」ruinet@rui.ne.jp まで。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇るいネット⇒ http://www.rui.jp |