|
□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□ メルマガ 【 る い 】 [2003.08.01] http://www.rui.jp □━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□ ─┬───────────────────────────────── 1 今週の注目投稿 〜同一視による充足〜 ─┴───────────────────────────────── ★ 社会統合会議室で、「根源的な充足」について投稿がありました。 ====================================================================== ◇ みんなで新しい認識を作る 【西知子 28 京都 秘書 03/07/19 AM00】 旧観念は役に立たないということが実感で分かっても、必要とされる 新しい認識がどういったものかが分かっても、本当に出来るの?って いう疑問(不安?)がまだ何となく残ってました。 でもこないだの交流会で、「今まで当たり前のことはあまり重要視さ れずに、珍しいこと・特別なことばかりがさも大切なように言われて きた。でも、その当り前のことが人間の充足でもあり活力源でもある。 当り前すぎて考えたこともなかったけれども、今日はそれを考えてみ ましょう。」という司会の方の投げかけを受けて、人類にとって当り 前で最も根源的な充足について、みんなで考えていきました。 最初テーマを聞いた時は「難しい・・・」って思ったけど、みんなで 一生懸命考えて、「反応があると嬉しい」「相手が喜んでくれたら嬉 しい」「元気な人の傍にいると元気になる」etc、そんな実感の奥に、 対象を同一視することで充足を感じる機能が人類にはあって、それを 積み重ねる(発展させる)ことで表情や言葉を生み出してきたんじゃ ないかって、そんな風な話になりました。 そしてそれが共認出来た最後の頃には、「新しい認識を作ってゆくのっ て、今日みたいに、充足を重ねながらこうやって考えてゆけばいいん だ!!」っていう可能性を、その場の誰もが感じてました。 みんなで共認充足も観念充足もいっぱいいっぱい味わった交流会でし た。 http://www.rui.jp/message/05/92/33_f6be.html ---------------------------------------------------------------------- ★ この「同一視による充足」のしくみについて、「猿と人類」の会議室 ではより深く追求されています。 ---------------------------------------------------------------------- ◇ RE:共鳴回路と共感回路について教えて下さい! 【北村浩司 壮年 滋賀 広報 03/07/28 AM01】 一般哺乳類にも交信機能や親和機能と呼ぶべきものが存在します。交 信機能は、集団性の発達した動物において、集団の他の個体に対して 状況を知らせるために形成された機能です(とりわけ危機情報)。主 要に音声を用いています。また哺乳類には集団本能に加えて胎内保育 機能を原点にし、母子間のスキンシップに象徴される、集団内の同類 と馴染みあう機能です。共鳴はこの二つの機能によって生まれる現象 です。 人類の共感機能も、これらと同系統に属する機能ですが、決定的な違 いはその充足度(快感度ひいては日常的切迫度の強さ)にあります。 人間はこの共感充足を生きがいにしていると言っても良いくらいです。 問題は人類は(正確に言えば共感機能が生み出されたのはサル以降な ので、サルは)何故共感回路という、「相手を同一視することによる 充足回路」を作ったかです。言葉を換えれば、何故このように相手同 一視の回路を「快感回路」にする必要があったかです。 おそらくこれの回路が形成された理由は、「相手を同一視できない事 に対する不全(マイナス)」があったからでしょう。つまり相手(同 類)が敵であったことに由来している、と思われます。 人間はサルから進化してきました。そしてこのサルは原哺乳類(原モ グラ)の直系の種です。つまりモグラが樹上に適応したものがサルの 祖先です。 原哺乳類の特徴は >弱者が種を維持する為の胎内保育機能(それは、危機ゆえに出来る 限り早く多くの子を産むという、危機多産の本能を付帯している)に ある。しかし、卵産動物が一般に大量の卵を産み、その大部分が成体 になるまでに外敵に喰われることによって淘汰適応を実現しているの に対して、胎内保育と産後保護の哺乳類には、適者だけ生き残ること によって種としてより秀れた適応を実現してゆく淘汰適応の原理が働 き難くなる。そこで、淘汰過程が成体後に引き延ばされ、成体の淘汰 を激化する必要から、哺乳類は性闘争=縄張り闘争の本能を著しく強 化していった。(引用:実現論) つまり原哺乳類は単体であり、同類の個体は全てが性闘争上の敵とい うわけです。これが原哺乳類の本能です。このような原哺乳類が樹上 に進出したものがサルの祖先ですが、樹上という空間に進出する事で、 この本能は決定的な矛盾にぶつかることになります。 同時に何故そのことが同一視充足の回路を作る必要が生じたかの秘密 を教えてくれます。 以下「実現論前史」−サル時代の同類闘争と共認機能−からの引用で す。 ⇒ http://www.rui.jp/jitugenron/1_4_saru.html つまり不全感=飢えと恐怖の塊であった(かつ本能ではそれは解消で きない苦しみ)に見舞われた原猿達がこの不全の苦しみを解消する (和らげる)為に、(敵であると思っていた)相手を自分と同一視す る→そのことによって充足回路=不全解消回路が作動するという、本 能には無い回路を形成した、これが共感回路の原点です。その後この 機能を発達させる事によってサルと人類は、多様な感情及び表情や言 葉などの表現手段を発達させていく事になります。 http://www.rui.jp/message/05/92/61_e32e.html ◆さらに理解を深めるためには「実現論」がお薦めです ---------------- 出版サービスのご案内⇒ http://www.rui.jp/ruinet/annai_syuppan.html ─┬───────────────────────────────── 2 『るいの異世代交流会⇒円卓勉強会』のご案内 ─┴───────────────────────────────── るいネットでは、「実現可能性を探る」というコンセプトの下に、おしゃ べり型の交流会と勉強会を開催しています。行き詰まった社会の突破口・ 可能性を発掘するために、職業や年令を超えた様々な人が、社会の当事者 として語り合い、現実に使える認識を紡ぎ出してゆく『場』が、『るいの 異世代交流会⇒円卓勉強会』です。※参加費:1,000円/1回 (学生無料) <開催日時> 奈良 8月10日(日) 14:00〜17:30 新宿 8月20日(水) 19:00〜22:30 大阪 8月20日(水) 19:00〜22:30 神戸 8月23日(土) 13:00〜16:30 東京 8月23日(土) 14:00〜17:30 大阪 8月24日(日) 14:00〜17:30 京都 8月30日(土) 14:00〜17:30 東京 8月30日(土) 14:00〜17:30 大阪 8月31日(日) 14:00〜17:30 お申込みはこちら→ http://www.rui.jp/ruinet/annai_koryu.html ◆お問い合せ先:るいネット・事務局 E-mail : member@rui.ne.jp フリーダイヤル:0120−408−333(日・祝日を除く、午後1時〜8時) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ※発行が遅くなったことをお詫び申し上げます。 ※【 】内は投稿者名・プロフィール・投稿日時です。 ※配信アドレスの変更、配信中止は、以下のページにて可能です。 http://www.mailux.com/mm_dsp.php?mm_id=MM3E9C2C446CC9D ※お問い合わせは「るいネット編集部」ruinet@rui.ne.jp まで。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇るいネット⇒ http://www.rui.jp |