メルマガ:【マスコミが伝えない事実】
タイトル:るいネットメールマガジン【 る い 】 [2003.07.16]  2003/07/17


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      メルマガ 【 る い 】     [2003.07.16]
              http://www.rui.jp
 
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1  社会統合会議室 注目投稿ダイジェスト
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★現在、マナー・権利についての議論が盛んになっています。
参照:規範なきマナーの氾濫 http://www.rui.jp/message/05/77/36_58e9.html
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◇ 「権利」は自己正当化のために捏造された架空観念  
            【北村浩司 壮年 滋賀 広報 03/07/10 PM11】
  ≪要約≫
  「権利」(人権)という観念は男女同権にせよ、嫌煙権にせよ日照権
  等にせよ、全て己の利害を、相手や社会に対して要求する際の根拠概
  念として用いられています。もちろん現在国家の最大の支出項目であ
  る福祉も基本的人権が論拠となっています。しかもその要求の中味は
  概ね「いい生活」や「身分獲得」の私権がらみです。つまり私権の追
  求と保証を正当化し、美化した観念といえます。 

  ところでこの「権利」なる観念はどこから生まれたのでしょうか?こ
  の観念が生まれたのはロック・ミル・ルソー等の近代思想家が起源で
  すが、いずれも国家による、私有権と生存の保証を核とした主張です。
  そしてその権利の根拠となっているのが「天賦人権説」。つまり人権
  は生まれながらに与えられているもの、天が与えたものという訳です。
  要するに自然科学上や社会科学上の事実に基ずく根拠は一切ありませ
  ん。 

  全く現実の根拠が無いにもかかわらずそれが作られた理由は、おそら
  く近代になって万人に市場という私権追求の可能性が開かれ、その主
  体を正当化する必要性にあったのだと思われます。つまりこの権利と
  いう観念は私権主体として、社会や相手に対して批判や要求を行う上
  で、そういった要求を正当化する観念として捏造されたものと言える
  と思います。 

  >しかし、剥き出しの自我では人々に共認されない。社会に要求する
  以上、それがあたかも本源的要求であるかの様に見せかけなければな
  らない。そこで、際限なく肥大してゆく反社会的な自我やそれに基づ
  く要求を正当化する為に、もっともらしく幻想観念化した権利という
  欺瞞観念を捏造した。権利とは、集団捨象の自我→要求をもっともら
  しく見せかける為の架空観念に過ぎない。だから、近代思想が掲げる
  権利は、どれを取っても「この権利は絶対である」という根拠など全
  く何も無いのであって、あるのは己の自我・私権を貫徹する為の一方
  的な要求だけである。だからこそ、近代思想は権利だけを絶対的なも
  のとして主張し、義務を欠落させているのである。
  (引用:実現論 http://www.rui.jp/jitugenron/2_8_seik.html#05) 

  貧困が消滅し私権圧力が衰弱すれば、普通の人々は取り立てて私権上
  の不平不満もなくなり、要求には収束しなくなる。つまり普通の人は
  モノを言わなくなる。だからこそ逆に一部の否定性や被害者意識の強
  い人々の声だけがまかり通るようになっていく。それがいかに殆どの
  人の実感からずれていたとしても、権利という旧観念を社会統合上の
  観念として共認している限り、反論も出来ないので次々と法制化され
  強制されていく。同じ旧観念を飯のタネとしているマスコミもそれを
  後押しする。 

  旧観念が「自由」というお題目とは裏腹に、一握りの人々によって、
  規制だらけのファッショ社会を作り上げていくからくりはここにある
  と思う。  
 
  http://www.rui.jp/message/05/84/57_11ee.html

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◇ 社会統合の大前提:『万人の共認』 
         【土山惣一郎 45 山口 デザイナー 03/07/15 AM10】
  ≪要約≫
  マナーの氾濫(=マナーファシズム)を考えていくと、多くの方が指
  摘しているように、共認支配の問題に行き着きます。 

  この共認支配の構図は、被害者意識に凝り固まった一部の人たちや団
  体の声が、マスコミや学校教育を通じて、あたかも万人の主張のよう
  に摩り替えられ、行政もひたすらそれに迎合するばかりで、彼らの主
  張がいつの間にか法制化され、万人に強制されていく様を物語ってい
  ます。 

  そもそも '70年の貧困の消滅をもって、自由・平等・人権などの旧思
  想はほとんど死んだも同然で、所謂‘無思想・無関心’が蔓延し始め、
  最近では、若者を中心に充足基調が広まってきました。その点を考え
  合わせると、この構図は、【大多数の健全な(=普通の)人たち】⇔
  【被害者意識から要求を続ける一部の人たち】⇔【旧観念でメシを喰っ
  ているマスコミ・教育関係者】⇔【私権制度に基く立法権などを今で
  も行使する政治家・官僚たち】という関係で理解しなければなりません。 

  つまり、最も多数派を占める健全な人たちは、何も主張しないことを
  いいことに、まったく本意ではないことの片棒を担がされ、結果的に
  は、新しくできた法律を強要されては、社会に対する違和感を募らせ
  ていることになります。 

  この共認支配の構図から見えてくるのは、何であれ万人に適用する以
  上『万人の共認』が必要であるという、言わば当たり前の視点だと思
  います。しかし、現実には、普通の人々には、一部の人の共認支配に
  対抗する場も、共認形成に加わる場も、選挙というゴマカシの制度以
  外には与えられていませんし、マスコミの横暴に至っては、文字通り
  ‘野放し’状態です。 

  現代にも未だはびこる共認支配の現実を前に、この『万人の共認』=
  『みんな共認』という視点自体が、権利や人権という旧い概念に取っ
  て替わる、役に立つ新しい概念なんだと、あらためて思います。 

  http://www.rui.jp/message/05/86/88_3bb4.html


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2  『るいの異世代交流会⇒円卓勉強会』のご案内
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 るいネットでは、「実現可能性を探る」というコンセプトの下に、おしゃ
 べり型の交流会と勉強会を開催しています。行き詰まった社会の突破口・
 可能性を発掘するために、職業や年令を超えた様々な人が、社会の当事者
 として語り合い、現実に使える認識を紡ぎ出してゆく『場』が、『るいの
 異世代交流会⇒円卓勉強会』です。※参加費:1,000円/1回 (学生無料)
  
 <開催日時>(満員〆切の日を除く)
 大阪 7月20日(日) 14:00〜17:30   
 大阪 7月26日(土) 14:00〜17:30
 京都 8月 2日(土) 13:00〜16:30   東京 8月 2日(土) 14:00〜17:30
 大阪 8月 3日(日) 14:00〜17:30
 大阪 8月 9日(土) 14:00〜17:30   東京 8月 9日(土) 14:00〜17:30
 奈良 8月10日(日) 14:00〜17:30
 ※神戸(7/19)・東京(7/19) ・新宿(7/23)・銀座(7/30)は 満員〆切 

 詳細はこちら→ http://www.rui.jp/ruinet/annai_koryu.html
 
◆お問い合せ先:るいネット・事務局 E-mail : member@rui.ne.jp
 フリーダイヤル:0120−408−333(日・祝日を除く、午後1時〜8時)

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