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□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□ メルマガ 【 る い 】 [2003.06.11] http://www.rui.jp □━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□ ─┬───────────────────────────────── 1 社会統合会議室 注目投稿ダイジェスト ─┴───────────────────────────────── ★今までの流れ:社会統合板では、新しい人間関係(認識仲間)を求める 人々の意識潮流について議論しています。 ================================================================= ◇ 病に倒れた「彼」から教えられたこと。 【大森義也 38 広島 建築設計 03/06/10 PM08】 ≪要約≫ 1ヶ月ほど前に、友人の父親の荷物整理を手伝った。 わけあってアパートで一人暮らしをしていた60過ぎの彼は、実家に 帰省中、突然脳内出血で倒れたそうだ。狭く古ぼけた風呂なしアパー トの部屋には、おびただしい数の書物で埋め尽くされていた。 私は、それらの書物を数10箱のダンボールに詰めながら、その数に ただただ圧倒され、同時に芽生えた複雑な思いを、その理由も突き止 めぬままに忘れようとしていた。 この間の「おじさん論」を読んでいて、この「彼」が次第に思い出さ れてきた。おそらく彼も、家庭や職場である建築現場(溶接工をして いた)で見かければ、ここで言われているようなおじさんだったのだ ろう。反面、あそこにあった本の山には、中高年の方々の「最近の若 い奴らは。。。」という言い分は実は私が思っていたところより、実 はもっと深い所に位置するのではないかと気付かされた気がする。 そこにあった書物、すなわち、仏教・キリスト教から近代宗教を網羅 した宗教関連、古代文明あり三内丸山遺跡のグラフありの歴史本、対 アメリカ・対韓国・対中国などの国家間問題書などなど、思考&嗜好 的に偏ることなく万遍なく書棚に納められていた書物の山はるいネッ トの史論版を彷彿とさせるものだった。 同時に全てを読破・熟読していたらしき手垢の跡からは、到底まねの できないものとして私の理解を超える形で記憶に残っていたのだ。 今、改めて考えてみるとそれは、 '60年代後半までの、貧困という 「みんな不全」を克服した後、「みんな不全が一瞬消え去った30年」 を生きていく中で彼なりに感じた不全感を、なんとか解明したかった がためにあがいた痕跡だったのだろうと思う。 あのアパートで私が感じた複雑な思いとは、彼の飽くことのない追求 力・探究心とその結果得られただろう知識、つまりはその人が身にま とっている「中身」のすごさ、そしてその「中身」を使う場がなかっ たむなしさから来ていると思われる。そのむなしさの結晶が私がダン ボール詰めにした書籍の山だったのだ。 「彼」の事例はかなり特殊なのかもしれない。 だが、この30年の「みんな不全」消滅期間を「なにかおかしい」と 考えながら生きてきた中高年層は多いのではないか。 そしてそれに応える「皆が集まり、社会について考える場」がなかっ た時代ゆえに、その追求力・探究心の持って行き場がなく、結果とし てあたかも他人の意見を聞く耳をもたないような中高年層が多いよう に見えるだけなのではないだろうか。 仮に「彼」が元気だったと仮定して、交流会に誘うとしたら、じっく り時間をかけて「皆が集まり、社会について考える場」が成立しえた 時代背景を説明し、「彼」の疑念にも似た「最近の若い奴ら。。。」 という意識を融解していくことから始める必要があると思った。 http://www.rui.jp/message/05/66/88_33a3.html ─┬───────────────────────────────── 2 るいの異世代交流会⇒円卓勉強会(どちらでも参加可)のお知らせ ─┴───────────────────────────────── ☆交流会参加者の投稿をご紹介します。 ◇ 場をつくっていく人たちの勢いはすごい! 【浅田祥幸 23 愛知 企画 03/06/04 PM11】 ≪要約≫ 先日、今まで交流会にバラバラに参加していたるい交流会ファンが、 一堂に会して「みんなで交流会を運営していこう」という話になった。 勿論そこで初めて出会った人もたくさんいたわけだけど、初めて会っ たとは思わせない程の勢いがあった。そして今後どうやって人を集め ていこうかという話で盛り上がった。まだまだ不安な人も、そんなみ んなの勢いに後押しされて「よ〜し、やってみよう!」という気になっ ていく。 でも重要なのは「単に人を集める」という課題をこなすんじゃなく、 共認域を作り出していくこと。そうすれば自ずと人は集まるし、その 方がやってる方も断然楽しい。 そういえば今まで交流会が終わった後、「普段こういう話ってなかな か出来ないよね」とか「こういう場ってなかなかないよね」といった 話をよくしていた気がする。 そう、みんな本当は求めてたんだ。でも今までこういう場がなかった から話せなかっただけなんだ。だったらそういう場を作って共認域を 広げていけばいい。るい交流会で出会った仲間ならそれが出来る。こ の日初めて会った人同士でも、一緒に出かけてみようという話にもなっ ていた。 当事者としてこの役割を担ってこうとしている人たちがこんなに活き 活きとしているのは、間違いなくこれが「みんな期待に応える社会活 動」だからだろう。本当にものすごい勢いを感じる。 http://www.rui.jp/message/05/62/93_a5ce.html ------------------------------------------------------------------ るいネットでは、「実現可能性を探る」というコンセプトの下に、おしゃ べり型の交流会と勉強会を開催しています。行き詰まった社会の突破口・ 可能性を発掘するために、職業や年令を超えた様々な人が、社会の当事者 として語り合い、現実に使える認識を紡ぎ出してゆく『場』が、『るいの 異世代交流会⇒円卓勉強会』です。※参加費:1,000円/1回 (学生無料) 詳細・参加方法はこちら→ http://www.rui.jp/ruinet/annai_koryu.html <開催日時> 大阪 6月26日(木) 19:00〜22:30 東京 6月21日(土) 14:00〜17:30 大阪 7月 5日(土) 14:00〜17:30 東京 7月 3日(木) 19:00〜22:30 京都 7月 6日(日) 13:00〜16:30 東京 7月 5日(土) 14:00〜17:30 <会場・受付> ○大阪 (株)類設計室 大阪本社8F (地図 http://www.rui.jp/ruinet/img_annai/kosyu_osaka01.gif) ○東京 〃 東京本社4F (地図 http://www.rui.jp/ruinet/img_annai/kosyu_tokyo01.gif) ○京都 ビル葆光1F (京都市中京区室町御池南西角、 地下鉄「烏丸御池駅」出口4-1より西へ100メートル) ◆お問い合せ先:るいネット・事務局 E-mail : member@rui.ne.jp フリーダイヤル:0120−408−333(日・祝日を除く、午後1時〜8時) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ※【 】内は投稿者名・プロフィール・投稿日時です。 ※配信アドレスの変更、配信中止は、以下のページにて可能です。 http://www.mailux.com/mm_dsp.php?mm_id=MM3E9C2C446CC9D ※お問い合わせは「るいネット編集部」ruinet@rui.ne.jp まで。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇るいネット⇒ http://www.rui.jp |