メルマガ:【マスコミが伝えない事実】
タイトル:るいネットメールマガジン【 る い 】 [2003.05.07]  2003/05/07


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      メルマガ 【 る い 】     [2003.05.07]
              http://www.rui.jp
 
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1  社会統合会議室 注目投稿ダイジェスト
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★今までの流れ:社会統合板では、新しい人間関係(認識仲間)を求める
 人々の意識潮流について議論しています。
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 現在は「世代間のギャップ」についての議論が盛んです。
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◇ 新たな世代間対立の始まり  
            【北村浩司 壮年 滋賀 広報 03/04/30 PM10】
  ≪要約≫
  最近学生と話している中で、「反抗期」が復活し始めていることに気
  が付いた。いわゆる反抗期は例えば1960年代の「理由無き反抗」に象
  徴されるように、急速な都市化に伴う農村育ちの父親と都会育ちの若
  者との間で繰り広げられた世代間の価値対立を土台としていた。

  ところが都市化がトコトン進展した1980年ごろから徐々に反抗期は衰
  弱し始め(つまり親子間の価値観にたいした差が無くなり)、特につ
  い最近までの約10年間は親の子供に対するに対する接し方が対立を避
  けた迎合的なものになった事ともあいまって、親子間はいわゆる「蜜
  月状態」にあった。その意味でごく最近のこの変化は、ミクロな現象
  ながらも重要な転換である、と思う。 

  「反抗の復活」の直接の契機は、親の押し付ける「受験勉強」に対す
  る反発であるらしい。私権が衰弱した以上子供達は肌で、いい大学→
  いい学校という人生コースが最早輝きを持たないことをよく知ってい
  る。つまり親の言うことにリアリティを感じない。
  
  加えて彼らの中では仲間収束が強まっている。
  (その典型事例は http://www.rui.jp/message/04/93/25_6f25.html)
  仲間課題(例えばクラブや仲間づきあい)と勉強課題は明らかに対立
  する。だから彼らは、親が実は仲間空間に敵対する存在であることを
  意識する。

  このような親子間の意識の違いが不協和音を奏で始めたようである。
  私権と自分に収束していた親世代とそれから離脱しようとする若者達
  の間の一種の世代間闘争の復活である。 

  そういう目で見てみると、交流会では世代間の意識のギャップが目立
  つ。40・50代の人たちが自分の成功体験や「このように自分は生きて
  きた」と、自分の生き様を自慢げに語ろうものなら、多くの若い人た
  ちはいっせいに困惑した表情を見せる。つまり中年世代の生き方やそ
  れを支えてきた価値観が、若者達には殆どピンと来ないし、それどこ
  ろか、それが否定的なものに移り始めているのだ。 

  考えてみれば彼ら中年世代が青年期を過ごしてきた1970年以降は、貧
  困という「みんな不全」が消滅していき、それに伴って人々の意識か
  ら「社会課題=みんな課題」が捨象され、ミーイズム(自分主義)が
  はびこっていった時代であった。

  そんな中で彼らは「自己実現」や「自己啓発」あるいは「輝いている
  自分」などの剥き出しの自分観念を人生の道標に私権課題や自分課題
  (遊びや趣味)や或いはマイホームに収束していった。そして過剰消
  費の風潮をつくり(≒環境問題をつくり)、バブルを生み、閉塞した
  核家族を作り出したのは正しくこの世代そのものなのである。

  もはや若者達は私権に収束できないことも、家庭が閉塞していること
  も、肉体的によく知っている。だから中年世代達の成功談やそれを支
  える価値観念群は彼らにとっては全く輝きを持たない。それどころか
  若い世代にとって、それは反面教師像である。 

  加えて中年世代の自分観念、私権観念に基づく言辞は、急速に高まる
  適応不全=みんな不全に対する答えにはならない。それどころかそれ
  は閉塞を導き、仲間収束とみんな期待に蓋をするその元凶そのもので
  あることを、若者達は明確に察知し始めているようにさえ思う。最早
  過去の成功体験や価値にしがみつけばしがみつくほど時代からずれて
  いくばかりであることを、上の世代は自戒すべきであろう、と思う。  
 
  http://www.rui.jp/message/05/39/52_94a4.html


★あわせてこちらの投稿もごらんください ------------------------------

◇ 先日、娘の「プチ家出」についての相談があった。「最近まではいぃ
  子だったのに」母親のこの言葉を聞いて、昔は逆だったと思った。
  「そとづらだけはいぃんですけどねぇ」以前ならこれが親の定番のグ
  チだった。今の子どもたちは、母親といる時には「いい子」でいるた
  めに緊張状態にあって、外ゆきの顔を作り上げ、仲間たちの前では逆
  に本当の自分を出している。「そとづら」と「うちづら」の中身が逆
  転している。(36 大阪 教育)
  http://www.rui.jp/message/05/35/77_edad.html


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 ☆前回お送りした「何でだろう」の議論はここまで深まっています。
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○「何でだろう?」から始まる実現思考
 【馬場真一 32 東京 農業 03/04/30 AM00】
  http://www.rui.jp/message/05/38/84_103c.html

○「何でだろう?」を封印してきた価値観念
 【土山惣一郎 45 山口 デザイナー 03/05/01 AM00】
  http://www.rui.jp/message/05/39/75_fd9f.html


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2  るいの異世代交流会⇒円卓勉強会(どちらでも参加可)のお知らせ
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 るいネットでは、「実現可能性を探る」というコンセプトの下に、おしゃ
 べり型の交流会と勉強会を開催しています。行き詰まった社会の突破口・
 可能性を発掘するために、職業や年令を超えた様々な人が、社会の当事者
 として語り合い、現実に使える認識を紡ぎ出してゆく『場』が、『るいの
 異世代交流会⇒円卓勉強会』です。※参加費:1,000円/1回 (学生無料)
  
 詳細・参加方法はこちら→ http://www.rui.jp/ruinet/annai_koryu.html

 開催予定日  東京:5/11(日)5/17(土)5/31(土)
        大阪:5/18(日)5/24(土)5/31(土) 
 スケジュール 14:00〜14:30主旨説明会  14:30〜17:30交流会
 開 催 地  東京:東京都大田区蒲田5-38-3 蒲田朝日ビルディング  
        大阪:大阪市淀川区西中島4-2-26 天神第一ビル 
 
 ◆お問い合せ先:るいネット・事務局 E-mail : member@rui.ne.jp
  フリーダイヤル:0120−408−333(日・祝日を除く、午後1時〜8時)

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※誤記訂正→前号にて「齊藤さん」を「斎藤さん」と表記しておりました。
 誠に申し訳ありませんでした。
※【 】内は投稿者名・プロフィール・投稿日時です。
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