メルマガ:仮想力線電磁気学
タイトル:仮想力線電磁気学  2015/04/17


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 ━┓→
 N┃→       仮想力線電磁気学
 ━┛→
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●反エコ(環境)ファッショ特集 号外

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前回同様、他のメルマガ(サマータイム制導入に反対する)の流用
記事での代用です。
体調が戻るまで、どうか御了承願います。


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-.改めて福島第一原発事故の本当の原因
  を考える <19>
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 またまた間があいてしまい、申し訳ありません。

 今回も前半では、前回の続きとして、『改めて福島第一原発事故
 の本当の原因を考える』ことをテーマにしたいと思います。
 まずは、毎回示している重要点を復習しておきたいと思います。

 まずは、事故が起きた本当の原因として、以下の三つですね。

 (1)自然災害の想定が低すぎた。

 (2)想定越えという事態を考えていなかった。故に、想定越
    えという事態に対する備えが全く不十分であった。

 (3)事故が起きた時のことを考えていなかった。故に、事故
    への対処がなっていなかった。

 それから、(1)の原因となった「日本の地(震)学」のお粗末
 ぶりを示す証拠として、以下の三つです。

 (A)「日本の地(震)学」者たちは、実は、地下のひずみの
    たまりを把握していない。

 (B)「日本の地(震)学」者たちは、実は、連動のメカニズ
    ムを解明できていない。

 (C)「日本の地(震)学」者たちは、実は、アウターライズ
    地震のメカニズムも解明できていない。

 以上のことを思い出していただいた上で、前回の話の続きを述べ
 ていきたいと思います。


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-.マグニチュード・トリックを知ろう!
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 今回のテーマは『マグニチュード・トリックを知ろう!』です。

 といっても、もちろん、人を騙す能力を身につけた人材を育成す
 ることを目的とするのではありません。
 いわゆる泥棒の被害に遭わないようにするために『泥棒の手口』
 を知ろうというのが目的です。

 また、マグニチュードという概念が『人や世間を騙すためのもの』
 だと言いたいのでもありません。
 マグニチュードという概念の特徴やイメージを悪用したトリック
 に騙されるな!と言いたいのです。


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-.想定津波高さから関心を逸らすことが
  できる
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 事実、呆れるほど多くの人たちが、マグニチュード・トリックに
 ちょろまかされています。(って、標準語じゃないですかね?)

 たとえば、国の想定についてです。
 マグニチュードの値を示されるだけで、津波の高さ(の値)への
 関心を完全に喪失してしまっています。
 事実、国の想定津波高さのことが全く議論の対象になりませんで
 しょう。
 月刊「WiLL」や「正論」とかでさえ、そうなのですから。

 国にとっても、あの巨大津波の『高さ』は、全くの「想定外」だ
 ったのです。
 な〜の〜に、「異常に巨大な天災」とは認めないのです。
 しかも、それが多くの人たちに受け入れられてしまっているので
 す。
 それは、多くの人たちが、マグニチュード・トリックにより、津
 波の高さに関心が行かないように惑わされているからなのです。
 しかも、惑わされていることに気付いてさえいない。

 マグニチュード・トリックの効果が如何に絶大なものか、このこ
 とからもわかると思います。


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-.「地震の規模」って、なんじゃらほい?
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 そもそも、マグニチュードという概念(用語)の(定義の)説明
 からして、人をコケにしていますよね。
 NHKなどのマスゴミは、よく、マグニチュードのことを「地震
 の規模を表す」などと説明します。
 でも、「地震の規模」って、何なのでしょう?
 「地震の規模」と言われて、具体的に何のことだか、みなさん、
 わかりますか?

 私には、さっぱりわかりません。
 地震の何の規模なのか?
 地震の原因となるプレートのすべりや断層のずれが起きたエリア
 の広さのことなのか?
 それとも、プレートのすべりや断層のずれの大きさ(度合い)の
 ことなのか?
 それとも、地震波や津波が到達した地理的範囲の大きさのことな
 のか?
 それとも、震度や津波の高さも関係するのか?
 あるいは、放出された(地殻の)ひずみのエネルギーの総量のこ
 となのか?
 「地震の規模」という説明(定義)では、物理学的には、具体性
 が全く無く、何のことだかさっぱりわかりません。

 「地震の規模(のことだ)」などという説明をして得意になって
 いる連中は、本当はマグニチュードのことなど全然わかっちゃい
 ないのです。
 知ったかぶりしているだけなのです。
 『無知の知』を決して悟ろうとはしたがらない、恥知らずなので
 す。


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-.震央から100kmの所の震度から算出さ
  れるそうなのですが…
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 ちなみに、私の手元にある本(ちょっと古い本ではあるのですが)
 によると、マグニチュードとは、震央から100kmの所の震度か
 ら算出されるものなのだそうです。

 う〜ん、まず、「震源」ではなく「震央」という概念が用いられ
 ている点が興味深いですね。
 NHKなどのマスゴミが「震央」という概念を用いるの、聞いた
 ことあります?
 マスゴミがバッテン印(×)で表す「震源」は、本当は震央なの
 では?

 それはともかく、その(ちょっと古い)本によると、マグニチュ
 ードの算出方法には、国際的に標準となっているアメリカ式のも
 のと、(今は日本でもほとんど用いられていない)日本独自のも
 のとがあるそうです。
 つまり、ある程度かってな約束で定まるものなので、物理学的の
 意味から言えば、奇妙なものだ…と、その本には記されています。

 そ、結構、恣意的なところがあるものなのですよ、マグニチュー
 ドって〜のは。
 

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-.エネルギーの総量と完全に対応するわ
  けではない
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 さらに、その(ちょっと古い)本には、マグニチュードが『震源
 から四方八方に送り出された波動エネルギーの総量』と完全に対
 応するものというわけでないとする趣旨のことも記されています。
 となると、ますますもって、いい加減なもの…ってな感じがして
 きますでしょう。

 そもそも、震央から100kmの所の震度のデータ『だけ』から、
 『震源から四方八方に送り出された波動エネルギーの総量』に対
 応する数値を(正確に)求めようとすることに、無理があるので
 す。
 もっと言うと、震央から100kmの所の震度のデータ『だけ』か
 ら、『震源から四方八方に送り出された波動エネルギーの総量』
 を正確に算出するのは、無理なのです。

 まず、震度のデータが客観性の十分あるものなのか?という疑問
 があります。
 でも、まぁ、そうした観測やデータ処理に関することは、ここで
 は問題にしないことにします。
 ここで問題にしたいのは、むしろ、以下のような理論的なことで
 す。

 まず、プレートのすべりや断層のずれが生じたエリアの大きさが
 半径100kmの円の範囲内におさまるのか?という疑問があります。
 東日本大震災のように、広範囲で連動が起きると、おさまらない
 でしょう。

 また、おさまったとしても、プレートのすべりや断層のずれが生
 じたエリアは、点(大きさゼロ)ではありません。
 大きさがあります。
 ですから、同時性の問題が生じてきます。
 つまり、そのエリア内のある部分の動き(すべり、ずれ)と、別
 の部分が動きが、同時に起きた場合と、そうでない場合とでは、
 震度が同じでも、『震源から四方八方に送り出された波動エネル
 ギーの総量』は違ってくるはずです。
 常識的には『前者<後者』となるでしょう。

 さらに、動きが短時間で終わってしまう場合と、長時間続く場合
 でも、違いが生じてくるはずです。
 こちらも、常識的には『前者<後者』となるでしょう。

 このように、震央から100kmの所の震度のデータ『だけ』から、
 『震源から四方八方に送り出された波動エネルギーの総量』を正
 確に算出するのは、無理なのです。
 したがって、両者の相関は、「弱い」とまでは言えないまでも、
 それほど「強い」と言えるものでもないのです。

 実際、その(ちょっと古い)本では、「対応をだいたいつけるこ
 ともできるのであるから、大きな不都合はないわけである」とい
 う、実に心許ない説明をしています。
 つまり、その程度の相関しかないものなわけですよ、マグニチュ
 ードってやつは。

 『放出された(地殻の)ひずみのエネルギーの総量』(≒『震源
 から四方八方に送り出された波動エネルギーの総量』)を十分正
 確に表現するものですらない。
 少なくとも物理学の立場から地震を考察しようとする者から言わ
 せてもらうならば、そういうことになるものなのです。


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-.エネルギー総量で議論するトリックに
  導くためのトリック
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 それに、仮に、マグニチュードが、『放出された(地殻の)ひず
 みのエネルギーの総量』を十分正確に表現するものだったとして
 も、前回、『狭いエリアで大きな跳ね上がりが起きればOK』と
 いう項で指摘したことが問題になってくるはずです。

 つまり、たとえば、プレート境界型の地震の場合、『放出された
 (地殻の)ひずみのエネルギーの総量』が同じでも、狭いエリア
 で(相対的に)大きな跳ね上がりが起きた場合(以後、「集中型」
 と呼ぶことにします。)もあり得れば、逆に、広いエリアで(相
 対的に)小さな跳ね上がりが起きた場合(以後、「分散型」と呼
 ぶことにします。)もあり得るのです。
 そして、両者では、津波の高さが違ってくる。(一般に『前者>
 後者』。ただし、前者の場合、跳ね上がりが起きたエリアから遠
 い地点では、津波の高さの値は大きくはならない。前回、言い忘
 れましたね、これ。すみません。)

 ですから、『放出された(地殻の)ひずみのエネルギーの総量』
 で議論することでさえ、空虚なことになりかねない行為なのです。
 したがって、まして『放出された(地殻の)ひずみのエネルギー
 の総量』とそれほど「強い」わけでもない相関性しかないマグニ
 チュードという概念で議論するのは、二重に空虚なことになりか
 ねない行為なのです。

 このことがわかれば、国の想定について、マグニチュードだけ明
 かして津波の高さを明かさないのが、如何に卑劣なトリックであ
 るかがわかるはずです。
 マグニチュードしか明かさないのは、マグニチュードによる議論
 なら誤魔化しがきくからです。
 しかも、二重に。

 このように、マグニチュード・トリックは、エネルギー総量で議
 論するトリックに導くためのトリックなのです。
 ま、ダブル・トリック…といったところでしょうか。


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-.そもそも対津波防災用の概念ではない
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 そもそも、マグニチュードは、地震の研究のための概念なのであ
 って、対津波防災用の概念ではないのです。
 なぜなら、津波の高さとの相関が「弱い」からです。
 上で示したように、「集中型」と「分散型」があり得るので。

 そ、得意の(科学概念の)誤用・乱用です。
 今の時代は、どの分野もサヨク世代が仕切っている時代です。
 ならば、こういうことが起きても、ちぃっとも不思議ではないで
 しょう。


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-.推測値の統計だけが根拠だった
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 ところで、上の話に出てきた『私の手元にある(ちょっと古い)
 本』には、日本大地震年表なるものが載っています。
 昭和39年(なにせ、古い本なので…)までに起きた大地震の表が
 載ってるですよ。
 しかも、驚くべきことに、そこにはマグニチュードの値まで記さ
 れています。
 これはビックリです。(その理由は、すぐ後でわかります。)

 で、これを見ると、非常に興味深いことに気付きます。
 それは、M8・6を超える地震が無いことです。
 どれもM8・6以下なのです!

 となると、このことから、ある疑惑が浮上してきますでしょう。
 それは、『国の想定(M8・6)は、これを基(もと)にして決
 められたものだったのではないか?』という疑問です。

 そして、もし、これが事実なら、国は、過去の統計だけを根拠に、
 マグニチュードの想定をしていたことになるのです。
 これは、絶対に見過ごせぬ大問題です!

 なぜなら、正確なマグニチュードを求めることができる十分な震
 度観測態勢が整ったのは、戦後、それも、かなり経ってからのこ
 とだったはずだからです。
 つまり、日本大地震年表に載っているほとんどの地震のマグニチ
 ュードは、推測値にすぎないものなのです。

 それに、過去の全ての地震が載っているわけでもない。
 最も古いのでも西暦684年の地震で、期間の長さについても十
 分とは言えません。 

 そんなもの『だけ』を基に想定を決められたのでは、たまったも
 んじゃないでしょう。
 特に問題なのが、推測値の統計を基にしていることです。
 これは、物理的根拠が無かったことを意味します。

 そういえば、東日本大震災後、南海トラフ地震のマグニチュード
 想定も、確かM9台ぐらいに引き上げられましたよね。
 そんなことができちゃうのも、物理的根拠が無いからです。

 そ、み〜んな、国に騙されたのです。
 東電も国に騙されたのです。
 本当は物理的根拠の無い、ただの仮説を、科学的事実と思い込ま
 されることによって。

 ちなみに、この、過去の大地震の推測値の統計『だけ』を基に想
 定を決めるということをしたのは、(もちろん日本の)地震学者
 たちです。
 ならば、やはり、地震学者たちにも(法的な責任はともかく、道
 義的な)責任はあることになるでしょう。

 ちなみに、この物理的根拠など全く無かった仮説に、自称「物理
 的根拠」を与えたのが、いわゆる『プレート境界は「すべりやす
 い」』診断だったのです。
 『プレート境界は「すべりやすい」』診断が如何に罪深いもので
 あったか、改めておわかりいただけたと思います。


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-.物理的根拠が無いから確率表現とも親
  和性があった
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 国の想定(M8・6)は、物理的根拠の無いものです。
 だから、島崎邦彦(東大名誉教授)らの確率表現とも親和性があ
 ったわけです。

 確率が有効数字二桁表示で0・0%であったことが、よく笑いの
 ネタにされますが、もっと重要(問題)なのは、その確率が物理
 的根拠の無いものであったことです。
 これでは、当たらなくて当然です。

 もっとも、ご本人たちは「当たった!」とほざいているようです
 がね。(0・0%は0%とは異なるので。オレ様たちも「脅迫さ
 れた科学者」なのだぁ!と。)
 でも、それは、確率表現ゆえの“当たり”(重なり)にすぎませ
 ん。
 前にも言ったように、確率ゼロとなる場所、すなわち、「絶対に
 地殻が壊れない」と保証できる場所なんて、あるわけがないので
 すから。
 地殻は、どんなに大きな力を受けても壊れない物質というわけで
 はないのですから。
 一方、地殻にかかり得る力の最大値など、誰にもわからない。
 となれば、確率ゼロと保証することなど、できるわけがないでし
 ょう。
 ですから、あんなのは当たったうちに入らないのです。

 ここで、『物理的根拠のある確率』というのが、どういう確率な
 のか、明白にしておく必要がありますね。
 その確率が『物理的根拠のある確率』であるためには、(少なく
 とも)以下の三つの条件を満たさなければなりません。

 物理的根拠のある確率である条件その1は、メカニズムがきちん
 と示されていることです。
 これは、(物理)モデルがきちんと示されているということでも
 あります。
 数学で言えば、それを表す数式、すなわち、方程式がきちんと示
 されていることです。
 しかも、(方程式では英文字で表される)定数の値が定まってい
 るのでなければなりません。
 そして、これらメカニズムやモデルや方程式などは、正しいもの
 でなければなりません。
 間違ったものや、いい加減なものでは、ナンセンスです。

 次に、物理的根拠のある確率である条件その2。
 それは、地下の物質の状態(量)が完全に(むろん、正確に)把
 握されていることです。
 これは、数学問題やシミュレーションでいえば、初期値がきちん
 とわかっているということに相当します。
 等速直線運動のような極めて単純な問題でも、初期値である現在
 位置(もしくは、過去のある時点における位置)がわからなけれ
 ば、たとえ速度がどんなに正確にわかっても、t秒後の位置は求
 まりません。
 これと同じで、今現在の地下の物質の状態が完全にわかっていな
 ければ、今度どうなるかは絶対にわかりません。
 したがって、確率も求まらないのです。

 最後に、物理的根拠のある確率である条件その3。
 それは、物理法則(物質の法則)に基づくものであることです。
 これは当たり前のことに思えるでしょうが、今時の地学の分野で
 は、この当たり前すぎることが守られていないケースがあるので
 す。
 気候変動(地球温暖化)の分野なんか、まさにそうです。
 また、東電攻撃正当化のネタの一つになっている『東電による10
 m越え津波予想』も、プレート境界が「すべりやす」ければ、物
 質の法則により、あり得ないことになる予想(すなわち、物質の
 法則を無視した予想)です。
 地学は直接的検証が極めて困難な場合が多い分野であり、そうし
 た分野では(もう何度も述べたように)解釈が力を得やすいので
 あり、また、そのせいか、イメージ(感覚)的なものに流れて、
 物質の法則を無視した説が力を得やすいのです。
 なお、この条件その3は、前記の条件その1と、強い関連があり
 ます。
 というのは、物質の法則に基づかないメカニズム(モデル、方程
 式)は、正しくないメカニズム(モデル、方程式)になるからで
 す。

 以上、三つの条件を(最低でも)満たさなければ、『物理的根拠
 のある確率』とは言えないのです。
 では、“島崎流”確率表現は、これらの条件をきちんと満たして
 いるのでしょうか?
 彼を偶像崇拝してきた人たちにはお気の毒ですが、答えは「ノー」
 です。

 まず、条件その1を満たしていません。
 メカニズム(モデル、方程式)がきちんと示されていません。
 連動が起きる可能性についても、指摘していませんでした。
 連動が起きるメカニズムが(も)考慮されていなかったわけです。

 さらに、条件その2も満たしていません。
 たとえば、『ひずみのたまり』具合という物質の状態を把握して
 いませんでした。
 だから、0・0%などという、とんでもなく低い値になっていた
 わけですよ。

 以上のようなわけで、“島崎流”確率(表現)は『物理的根拠の
 ある確率』とは言えないのです。
 “島崎流”確率(表現)は、どう見ても、過去の統計を基にした
 確率です。
 その点では、国のM8・6想定と同じなのです。

 ただ異なるのは、確率表現の『ボカシ効果』を悪用していること
 です。
 確率表現には、対象をぼかす効果があります。
 だから、量子力学で、粒子が波のような広がりをもって存在する
 ことを表現するのに、確率表現(存在確率という概念)が役立つ
 (∴用いられる)のです。
 このボカシ効果の産物が、0・0%(≠0%)だったわけです。
 そんなもので「当たった」と言えますか?
 普通の人なら、答えは「ノー」でしょう。

 要するに、物理的に根拠の無いものを信用すると酷い目に遭うっ
 てことです。
 ついでに言っておくと、物理学者がかかわっている(もしくは、
 支持している)からといって、物理的根拠のあるものだとは限り
 ません。
 気候変動(地球温暖化)問題では、そういう例がザラにあります
 からね。(特に英国製(?笑)は要注意です。)
 「どういう肩書きを持った人が言ったか?」よりも、「本当に物
 理的根拠がちゃんとあるのか?」ということを気にすべきです。

                      (次回に続く)


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-.株高と原油安のたびに白痴化するニッ
  ポン人
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 さて、後半の話題に移る前に、原発関連の余談を一つ。
 相変わらず、原発再稼働に反対する世論が強いそうですね。
 日本が資源に乏しい国であること、そして、戦後ニッポンが経済
 (の維持には原発が必要!)しか取り柄の無い国であることを、
 すっかり忘れてしまっているようですね。
 もっとも、国も悪いのです。
 国の責任を頑として認めようとしないので…。

 そして、ここに来て、さらに気になることがあります。
 それは、株高と原油安です。

 まず、株高。
 原発再稼働の見通しが立たないというのに、なぜか株高になって
 ますね。(要するに、経済の実態とは関係ない株高ってことじゃ
 ん。)
 これが、変な自信を与えてしまっている疑いがあるのです。
 つまり、「原発を再稼働しなくても、世界が日本の経済(競争)
 力を評価している。」という錯覚です。
 これは、原発不要世論を力づける可能性が大でしょう。

 次に、原油安。
 これが、資源不足という危機感を削いでしまっている疑いがある
 のです。
 つまり、「原発なんか無くても、十分やっていける。」という錯
 覚です。

 そういえば、「失われた10年間」の直前であった1980年代も、株
 高と原油安(注:オイルショック時代との比較。)の時代だった
 のでは?
 同じ過ちを繰り返すのは、バカである証拠です。


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-.人殺しのニセ科学=『おしめり気象学』
  を斬る!<10>
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 さて、ここからは、後半の、人殺しのニセ科学=『おしめり気象
 学』を斬る話です。

 前回はお休みしてしまって、すみません。
 久々の今回は、側面から攻撃(?笑)してみたいと思います。
 それは、自称「環境エネルギー」との矛盾です。


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-.水素エネルギーは空気を湿らせちゃう
  んですけどー
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 マスゴミが、水素エネルギーに熱狂してますね。
 特に水素カーに夢中です。
 CO2出さない、H2Oしか出さない、だから環境にやさしいの
 だぁ!と、いつものはしゃぎっぷり。

 でも、ちょおっと待ったぁ!
 H2Oを出すってことは、空気を湿らせちゃう(空気の湿り気を
 増しちゃう)ってことではありませんか?

 で、もしそうなら、超〜ヤバいじゃないですか。
 だって、そうでしょう。
 空気の湿り気が増しているから、低気圧とかが強大化し、暴雨や
 豪雪や暴風が酷くなってる…って、自分で言ってじゃないですか。
 なのに、どうして、それを招くものを「環境にやさしい」なんて
 言うの?
 ぜ〜んぜん、おっかしいじゃ〜ん。

 そ、例によって例のごとく、自分で自分の言葉に躓いてます。
 得意の「発展の原動力」(笑。矛盾。)です。
 やっぱ、死ななきゃ治らないんでしょうね、このビョーキは。

 千歩譲って、たとえCO2が削減できて地球温暖化が防げたとし
 ても、H2Oが放出されて空気の湿り気が増してしまったのでは、
 「異常気象」は防げないはずでしょう。
 『おしめり気象学』が正しいのであれば。
 空気を湿らせちゃうのですよ。
 空気を「湿った空気」にしちゃうのですよ。
 そんなものが、どうして「環境にやさしい」エネルギーなんじゃ
 い?

 これ、全くの自己矛盾です。
 水素エネルギーが環境にやさしいというのが嘘か、そうでなけれ
 ば、『おしめり気象学』を本当は信じていないか、そうでなけれ
 ば、「水素エネルギー利権屋のために死ね」ファッショ(水素エ
 ネルギー無罪というエコ贔屓!)ってことでしょう。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
-.H2Oの排出規制はしたがらない超〜
  欺瞞!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 空気を「湿った空気」にしてしまう(∴「異常気象」を招くこと
 になるはずの)エネルギーは、他にもありますよ。

 たとえば、変動激しい風力発電や太陽光発電も、余った電気を水
 素エネルギーに変換したりすると、空気を「湿った空気」にして
 しまう(∴「異常気象」を招くことになるはずの)エネルギーに
 なってしまいます。

 また、地熱発電も、蒸気を空気中に放出する場合がほとんどなの
 で、やはり、空気を「湿った空気」にしてしまう(∴「異常気象」
 を招くことになるはずの)エネルギーということになります。
 ついでに言うと、原発も同様です。

 さらに、天然ガスも、Cが少ない代わりにHが多いので、空気を
 「湿った空気」にしてしまう(∴「異常気象」を招くことになる
 はずの)エネルギーということになります。

 な〜んだ、環境サヨクの言う「環境にやさしい」エネルギーは、
 ほとんど、空気を「湿った空気」にしてしまう(∴「異常気象」
 を招くことになるはずの)エネルギーじゃん。
 この自己矛盾、どう説明するね?

 環境サヨクたちが『おしめり気象学』のことを本当は信じていな
 いのは、H2Oの排出規制をしたがらないこと一つ見ても明らか
 です。
 「湿った空気」が「異常気象」の原因なら、どうしてH2O排出
 規制を訴えないのでしょう?
 またまた得意の「発展の原動力」です。

 そういえば、彼らは「水蒸気にも温室効果がある」とほざいてい
 ましたよね。
 だったら、なおさら、H2O排出規制をしたがらないのは、断末
 魔的欺瞞でしょう。

 H2O排出規制をしたがらないのは、『おしめり気象学』のこと
 を本当は信じていないからです。
 でも、『おしめり気象学』が無いと、地球温暖化のせいにできな
 くなる。
 「地球温暖化の影響」という“こじつけ”ができなくなってしま
 う。
 それで、自己矛盾を棚に上げるような破廉恥(ご都合主義)をや
 っているのです。
 やはり、人間のクズです。


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-.乾燥化や黄砂飛来増と完全に矛盾!
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 そもそも、地球温暖化(海水温の上昇)のせいで空気の湿り気が
 増しているのなら、乾燥化(干ばつ)が進むのは変です。
 黄砂の飛来が増しているのを地球温暖化のせいにするのも、全く
 矛盾した話です。

 そういえば、この間、NHK北海道のローカル報道番組で、気象
 予報士が、黄砂が増えた原因の一つに温暖化(の影響)をあげて
 いました。
 中共の乱開発(←これこそ、真の原因なのですが…)のことは一
 切取り上げないで…。

 NHK北海道の左傾偏向ぶりが如何に酷く、犯罪的なものか、わ
 かるでしょう。
 と同時に、気象予報士の破廉恥ぶりについても。
 気象予報士なんて、ニセ科学の宣伝・布教や、マスゴミに権威を
 与えるための傀儡にすぎません。
 事実、彼らの知識は、相当いい加減であるケースが少なくないで
 す。
 NHK同様、反社会的な存在でしかありません。
 そもそも、気象予報士なんて必要無いんですよ。
 あんなの、いなくたって、予報は出せるのです。(事実、昔は出
 せていた。)
 それに、気象庁が(予報が外れた時などの)批判から身を守るた
 めの盾にもなっていて、つまりは、気象庁の無責任お役所化や質
 の低下に貢献しているだけなのです。
 あんな資格・身分は、今すぐ廃止してもらいたいものです。

                       (次回に続く)


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 発行者: tarkun(たーくん)

 連絡先: tarkun0507@yahoo.co.jp

      件名には必ず「仮想力線電磁気学」または「vlofem」
      (カギ括弧は不要)を御記入願います。

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