メルマガ:仮想力線電磁気学
タイトル:仮想力線電磁気学  2009/01/01


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 ━┓→
 N┃→       仮想力線電磁気学
 ━┛→
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●2009年新春特別号

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明けましておめでとうございます。
当メールマガジンを御購読いただき、誠にありがとうございます。
昨年は、ついに、一度も本題の話が出来ず、また、発行再開の約束
も果たせず、まことに申し訳ありませんでした。
もう何度も申し上げているように、『地球規模の環境ファシズム』
との闘いに時間を取られっぱなしでした。
洞爺湖サミットが終わればバカ騒ぎも終わると思っていたのですが、
甘い考えでした。
今時の政治家・役人・経済人・文化人・マスコミ人間たちは、赤い
擬似科学、そして、それによる社会破壊・自然破壊・科学破壊・モ
ラル破壊が、よほどお好きなようです。
もちろん、ここで言う「擬似科学」とは、地球温暖化説と再生可能
エネルギー(自然エネルギー利用)論のことです。

ということで、今回も、これらの嘘を暴く内容でいきたいと思いま
す。
ただし、中身は、私が発行している他のメルマガからの引用です。
それも殴り書き的な…。(すみません、時間が無くて。)
とはいえ、その内容は決して仮想力線電磁気学と全く無関係という
わけではありません。
非常に長くて申し訳ないのですが、どうか最後までお読み下さるよ
う、よろしくお願い申し上げます。

なお、今回から、メルマガのレイアウト(デザイン)を変更いたし
ました。
これは原稿作成の際に使用しているソフトの都合によるもので、ど
うか御了承願います。


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-.『運動』を卑しめたがる思想傾向
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地球温暖化説や再生可能エネルギー(自然エネルギー利用)論とい
う擬似科学を調べて、まず気付くのは、『運動』というものを卑し
めたがる(低く見たがる)思想傾向があるということです。
たとえば、『風の重要な働きを認めない』というのが、そうです。
本当は自然破壊の象徴である風力発電が「環境にやさしい」とされ
てしまうのも、そのせいです。

こういう話を聞かされると、当メルマガの読者の方なら、相対論信
仰と同じであることに気付くでしょう。
相対論もまた、『運動』というものを卑しめる思想から生まれた擬
似科学です。
本当は『運動』の問題には使えないマックスウェル方程式を絶対視
し、これを満たすように、時空をいじくり回すわけですから。

そう、根は同じ擬似科学なのです。
実際、地球温暖化説や再生可能エネルギー(自然エネルギー利用)
論の信者と、相対論の信者は、ほぼイコールである場合が多いもの
です。

では、この両者の根底にあるのは、何なのでしょうか?


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-.弁証法的唯物論という擬似科学思想
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それは、マルクス主義です。
もう少し詳しく言うならば、その中心的教義の一つである弁証法的
唯物論です。

弁証法的唯物論の世界では、矛盾が運動(発展)の原動力とされて
います。
ここで気付かなければならないのは、矛盾が『主』であり、運動は
『従』にすぎないとされていることです。
矛盾が運動の原因なわけですからね。
つまり、運動は矛盾から派生するものにすぎないとされているわけ
です。
こうしてみると、『運動』が卑しめられていることが分かるでしょ
う。

矛盾が運動の原動力というのは、物理学(自然科学)的には、何の
説明にもなっていません。
運動が起きる原因が分からないから矛盾のせいにしているというだ
けの話です。
こんなものは、なんでもかんでも神や悪魔のせいにする宗教と、何
ら変わりがありません。

社会科学的に見ても、嘘です。
矛盾が運動(発展)の原動力にならないのは、北朝鮮や中共などを
見れば明らかではありませんか。

むしろ、運動が矛盾(と人が呼ぶ状態)の原因になっています。
資本の集中・偏在は、資本が一部の者に向かって運動することによ
って起こるのです。

このように、マルクス主義の中心的教義の一つである弁証法的唯物
論は、擬似科学思想なのです。
そんなものを盲信・狂信している人たちが、相対論や地球温暖化説
や再生可能エネルギー(自然エネルギー利用)論を盲信・狂信した
としても、別に不思議ではないでしょう。
実際、『地球規模の環境ファシズム』を主導してきたのは、学生紛
争世代の人たちなのですから。


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-.実は全く古臭い西洋思想
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もっとも、『運動』を卑しめるというのは、マルクス主義の専売特
許ではありません。
これは、西洋には昔からある古臭い思想(傾向)なのです。
つまり、『静的なものは尊く、動的なものは卑しい』とする思想伝
統が、西洋にはあるのです。
ですから、マルクス主義は、実は、根は非常に古臭い思想なのです。
こんなものを革新的とか進歩的などと思うのは、西洋文化無知か、
そうでなければ、物事の表面や一面しか見ない愚か者のすることな
のです。

ちなみに、特殊相対性理論では、『運動』のことを考える『力線の
理論』は無視され、マックスウェル方程式が絶対視されます。
そして、『運動』は、時空操作の数式トリックの中に組み込まれ、
電磁気現象とは切り離されてしまうのです。
一般相対性理論では、『質量』とか『時空の曲がり』といった静的
な概念が根源的なものとされます。
場の理論では、『場』という静的な概念が根源的なものとされるわ
けです。
量子力学の『(存在)確率』という概念も、静的なものです。

こうしてみると、20世紀という時代は、自然科学(物理学)が大幅
に退化した(先祖帰りした)時代であったことに気付くでしょう。


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-.だから風を卑しめたがる
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さて、ここまで説明すれば、なぜ環境赤軍世代(とでも呼ばれるべ
き世代でしょう)が風の働きを無視したがるのかも分かるでしょう。
風は空気(大気)の『運動』です。
しかも、地球上で最も激しく運動するのは、空気です。
となれば、卑しめられて当然でしょう。

風は、卑しいから、その働きや重要性を認めない。(だから、なん
でもかんでも人為的CO2のせいに出来る。)
また、卑しいから、いくら搾取してもかまわない。(だから、風力
発電の有害性に気付かない。)
…と、こうなるわけです。

もう何度も説明したように、風(正確には、空気の運動)は、とて
も重要な役割を果たしています。
『高緯度⇔中緯度』間や『海⇔陸』間の熱交換による温度差緩和、
陸への水(水蒸気や雲)の運搬・供給、水の蒸発の促進、水蒸気の
高空への運搬(→雲の発生)、海流の発生…等々、沢山あります。
これらは、いずれも、気象や気候を大きく左右する働きです。
ですから、決して卑しめて良いものではないのです。

風力は、自然界に必要なエネルギーです。
風は、多くの生物が生息可能な環境となる気象や気候を維持してく
れている天然エアコンなのです。
そのエネルギーを人間が搾取・収奪し利用してしまったら、気象・
気候・自然がおかしくなるのは当然でしょう。

余談ですが、風は、気候変動による生物絶滅を防ぐ役割も果たして
います。
生物は、移動によって、気候変動による生物絶滅を防ごうとします。
ですが、植物やプランクトンなどは、自力ではそんなに移動するこ
とは出来ません。
そして、それらが移動出来なければ、(それらを餌とする)生態系
全体も移動できず、絶滅してしまいます。
でも、自然はうまく出来ています。
なぜなら、風や、風によって生じる海流が、それらを運んで移動さ
せてくれるからです。
そういう意味でも、風力は自然界にとっては欠かせないエネルギー
なのです。

こうしてみると、風力発電は、「環境にやさしい」どころか、異常
気象や気候変動を引き起こし、さらには、生物の絶滅を促してしま
う人間活動であることが分かるでしょう。
風力発電は、自然破壊でしかないのです。


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-.ヒモ男は女にやさしいと言えるか?
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「風力」に限らず、自然エネルギー利用は、自然に負担をかける行
為なのです。
自然を利用するのですから、当然のことです。

「風力」以外では、たとえば、潮力発電なんていうのもありますね。
これは、海水の運動の働きの重要性を無視した愚行です。

温度差発電というのもありますね。
これは、深層水を暖めてしまうことになります。

雪氷冷房も、空虚です。
雪氷に冷却効果があるということは、屋外を冷やす効果があるとい
うことでしょう。
ですから、それを冷房のために採取してしまうと、屋外を温暖化さ
せてしまうことになってしまうのです。
それに、雪氷の採取や運搬には、重機やトラックが必要になります。
これらは、燃料を消費し、CO2を出します。

このように、自然エネルギー利用には、空虚で、自然に負担をかけ
てしまうものが多いのです。
ところが、環境赤軍世代の人たちは、このことが理解出来ないので
す。
彼らは、自然に頼ることこそが「環境にやさしい」ことなのだ!と
狂信しているのです。

ならば、「ヒモ男は女性にやさしい」と言えるでしょうか?
まともな人なら、答えは「ノー」でしょう。

依存を恥とも思わない(と言うより、自分が依存しているもののこ
とを考えたがらない破廉恥)感覚は、まさしくマルキストのそれで
す。


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-.再生可能は自然科学の概念ではない
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自然エネルギー利用論が擬似科学であることは、「再生可能」など
という言葉を用いていることからして明らかです。

「再生可能」は、自然科学の概念ではありません!
使えば減る・無くなる・駄目になる・変質してしまう…というのが、
物質やエネルギーの世界の常識です。
そうした常識を完全否定しているのが、「再生可能」という概念で
す。
それが分かれば、擬似科学であることが分かるはずです。

では、「再生可能」は、どういう分野の概念なのでしょうか?

多くの日本人が誤解しているようですが、「再生可能」とは、『再
生する(蘇らせる)ことが可能』という意味ではありません。
「再生可能」は、いわゆる迷訳の類で、本当は「繰り返し(使用)
可能」とか「継続(使用)可能」といったぐらいの意味なのです。
具体例を挙げるならば、キャッシュカードなどがそうです。

とくれば、どういう分野の概念かは、もうお分かりでしょう。
これは、俗っぽい(広義の)ビジネス用語なのです。
つまり、文系の人たちが使う概念なわけです。

ちなみに、地球温暖化説や再生可能エネルギー(自然エネルギー利
用)のブームを煽っているのは、経済学者や法学者やマスコミ人間
といった文系の人たちです。
ならば、自然科学の常識(法則など)を無視する用語を振り回すの
も無理はないことでしょう。
言葉の使い方から正体はバレるものなのです。


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-.風力発電でCO2削減は不可能
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多くの日本人が誤解していると言えば、『欧州は、風力発電などの
再生可能エネルギー(自然エネルギー利用)によって、CO2削減
を見事に達成した』というのがあります。
これは、完全な誤解です。
欧州は、風力発電などの再生可能エネルギー(自然エネルギー利用)
によってCO2を削減出来たのではありません。
恐ろしく効率の悪い旧式の設備を潰すことで、CO2削減を達成し
たのです。
その分の貯金(貯CO2排出量?)があるので、1990年比では削減
出来たことになるというだけの話なのです。
決して、風力発電などの再生可能エネルギー(自然エネルギー利用)
のおかげではないのです。

それが証拠に、欧州のCO2排出量は、旧式の設備を潰した直後は
大きく減っているのですが、その後はじわじわ増加に転じています。
これは当たり前のことで、風力発電などの再生可能エネルギー施設
などの製造・運搬・建設などを行うと、CO2が出てしまうからで
す。
しかも、風力発電などの再生可能エネルギーは、出力が小さい(少
ない)。
そのために、製造・運搬・建設を続けなければならない。
雇用が無くならないのは、そのためです。
でも、そうなると、CO2を出し続けなければならなくなりますで
しょう。
これでは削減など出来るわけがありません。(資源の節約にもなら
ない。)

それでも1990年比でなら削減したことになるのは、旧式設備を潰し
た分の貯金があるからです。
欧州は、日本と違い、それまで削減努力(省エネ努力)を怠ってい
ました。
それに、欧州は、古いものを大切にするので、いわゆる「エコ替え」
が進んでいなかったのです。
それが(皮肉にも)幸いしたというだけの話です。

マスコミも、日本国政府も、日本国民を騙しているのです。


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-.ニューディール政策は戦争を招く
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困ったことに、次期米国大統領のオバマは、「緑のニューディール
政策」とやらをかかげ、風力発電施設の製造・建設にも力を入れよ
うとしているようです。
経済対策や雇用対策として。

こうなると、日本でも真似したがる者が出てくることでしょう。
ですが、真の平和主義者なら、「ニューディール政策」などという
ものに舞い上がることなど絶対に出来ないはずです。
なぜなら、ニューディール政策は、戦争を招くおそれのある政策だ
からです。

ニューディール政策は、公共事業に力を入れます。
ですが、この種の公共事業は、回収のことを考えない投資になりま
す。
回収が確実に出来る投資なら、民間がとっくにやっているでしょう。
そうでないから、国が行うのです。
つまり、ニューディール政策は、回収のことを考えない投資を国家
が行う政策なのです。

でも、投資は、回収しなければ、損失になってしまいます。
ですから、国のお金がどんどんなくなっていってしまうのです。

こんなことを続けていたら、国は破産してしまう。
そのために、破壊工作や、さらには、戦争に走るようになってしま
うのです。
戦争に勝てば、搾取が可能になる。
また、戦争は特需を生み出す。
さらに、徴兵により、失業(雇用)問題は、一気に解決する。
戦争もまた、広義の公共事業なのです。
国が税金を使ってや(らせ)るのですから。

話が少し逸れますが、共産主義はニューディール政策にソックリで
す。
やはり、国が回収のことを考えない投資を行いますから。
革命直後は、資産家から没収したお金があるから良いのですが、そ
れもいずれは底をつく。
そうなると、他国からの搾取(のための破壊工作や覇権)に走るよ
うになるのです。
北朝鮮や中共が歴史問題を利用して日本から搾取し続けようとする
のも、そのためです。

最近、ルーズベルト陰謀説というのが話題になっています。
これ、動機的には十分あり得る話だと思いますよ。(ただし、ルー
ズベルトは、ソ連や中共に操られていたのではなく、主体的であっ
たのであり、ソ連や中共と互いに利用し合う関係にあった…と考え
ます。)
なぜなら、ニューディール政策は、回収のことを考えない投資を国
が行う政策であり、それ故、財政が破綻する政策であるからです。

民間企業が自立出来ないような公共事業は、危険なファシズムを招
くことになるだけです。
現に、ヒトラーは、アウトバーン建設という公共事業でバカウケし
たのですから。

真の平和主義者なら、「緑のニューディール政策」に万歳は出来な
いはずです。


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-.風と寒気
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話を気象や気候に戻しましょう。
地球温暖化説や再生可能エネルギー(自然エネルギー利用)論は、
風が吹く原理からして嘘を吐いています。
たとえば、「水蒸気のエネルギー」論(水蒸気のエネルギーが風力
エネルギーに変換されるとする理論)という嘘ですね。
水蒸気には、風を起こす能力など、ありません。
また、温暖化すると風が強まるというのも、嘘です。
高温だけでは風は起こせません。

では、何が風を起こすのかというと、それは温度差です。
温度の差が空気の重さの差を生み出し、そこに重力が働くことによ
り、重い(冷たい)空気は下へ、軽い(暖かい)空気は上へ、それ
ぞれ運動する…
こうして、風が起きるのです。
このように、温度差こそが、風の真の原因なのです。

そこで知っておいて欲しいのが、寒気の働きです。
実は、寒気が風を起こすことになるのです。

もっとも、こう言われると、信じられない方が多いでしょうね。
「寒気は低エネルギーなのだから、風なんか起こせるわけがないだ
ろう」と。

でも、寒気には、他が有している内部エネルギー(熱エネルギー)
を運動エネルギーに変換する(形で放出させる)能力があるのです。
位置エネルギーの話で言えば、地面にあいた穴のようなものです。
低地でも、穴に足を踏み入れれば、落下の運動エネルギーを得ます
でしょう。
穴(の底)は、地面よりも位置エネルギーが低いにもかかわらず。

寒気の場合も(運動方向は上下逆になりますが)、これと同じで、
上昇気流を生じさせる能力があるのです。
自分よりも温度の高い空気と出合うと、重さの差により、これを上
昇させます。
また、自分よりも温度の高い海水の上(海上)に来ると、(自身が)
海水に温められて軽くなり上昇します。

さて、上昇気流が生じると、気圧が低くなるので、そこに空気が流
れ込みます。
こうして、風が生じることになるのです。

このように、寒気は、風を起こす原因となるものなのです。


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-.陸で発生する寒気の重要性
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さて、その寒気についてなのですが、多くの人は「極地でしか発生
しない」と信じているようです。
ですが、これは誤りです。
寒気は、極地以外でも発生するのです。

たとえば、梅雨時等には、寒流が流れる洋上でも発生します。
空気が海水によって冷やされ、下降し、周囲に吹き出すのです。
オホーツク高気圧から吹き出してくる寒気は、まさにこれで、梅雨
前線発生の原因の一つになります。

もっと重要なのは、(南極以外の)陸で発生する寒気です。
夜は、陸でも発生するのです。
海水よりも速く冷えますから。

陸で発生する寒気は、その発生のし方が、季節により違ってきます。
夜が短い(昼が長い)季節には、寒気が発生する時間が少なくなる
ため、寒気団の規模が小さくなります。
それが秋になり、夜が長くなっていると、寒気発生の時間も長くな
っていくので、寒気団の規模も大きくなっていきます。
そして、冬、地表が氷雪に覆われてしまうと、常時発生するように
なり、発生は途切れにくくなります。
すると、その地から、ほぼ常時、寒気が流れ出るようになる。
これが、いわゆる、冬の季節風となるわけです。
やがて、昼が長くなり、さらに地表の氷雪が解けて無くなると、再
び、途切れやすくなります。
そして、昼が長く夜が短くなるにつれて、途切れ方も大きくなって、
寒気団は小さくなっていくのです。
こうして季節の変化がもたらされるのです。(実際には、さらに別
の働きをもしているのですが、長くなるので省略します。)

日本は、四季の変化に富んだ国ですが、それは、陸で発生する寒気
が上で述べたように変化し、その影響を受けるからなのです。
そういう国に住んでいて、そういうことを知らないのは、恥ずかし
いことではないでしょうか?
残念ながら、マスコミとは、そうした恥ずかしい人間の巣窟です。
(そのくせ、偉そうに説教する!)


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-.擬似温暖化現象
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さて、なぜ寒気の話をしたのかというと、擬似温暖化の問題がある
からです。
マスコミが「地球温暖化(人為的CO2)の影響だ!」と騒ぎ立て
る現象の多くは、実は、陸で発生する寒気の影響によるものがほと
んどです。

たとえば、集中豪雨や強風などの異常気象。
これは、まさに、寒気の影響です。
寒気が入ってくると、他との境界付近で、猛烈な上昇気流が発生し
ます。
すると、強風(突風)が吹き荒れ、集中豪雨に見舞われることにな
るのです。

天気の予測不可能性も、そうです。
寒気は、空気を動かします。
つまり、大気の状態を変えてしまうのです。
このため、大気の状態が不安定になるのです。
しかも、自分自身まで、その影響で動いてしまい、状態が変わって
しまうので、予測が極めて困難になってしまうのです。

呆れたことに、NHKや気象庁は、これらのことを「南から暖かい
湿った空気が入ってき」たせいにしています。
要するに、寒気の仕業であることを国民に知られたくないのですよ。
寒気と温暖化・温室効果では、まるっきり逆ですからね。
それに、地球が温暖化するほど温室効果が高まっているのなら、こ
れだけの現象を起こせるだけの寒気など発生するはずがない。
つまり、これらは、地球温暖化説が(定量的に)嘘であることを証
明するものなのです。
だからこそ、そのことを知られたくないので、話を逸らすのです。

もっとも、「南から暖かい」空気が入ってくるのもまた、寒気の仕
業なのですけれどもね。
ですから、専門家は騙されないのですが…。

寒気には、空気を動かす能力があります。
このため、低緯度の暖気を高緯度に向かって運動させる能力がある
のです。
つまり、暖かい南風(北半球の場合)を吹かせる能力があるのです。

たとえば、日本列島よりも高緯度に寒気が入ると、そこで上昇気流
が生じて気圧が下がるので、低緯度から空気が移動してきます。
この温風が、気温を大きく上げるのです。

また、日本列島よりも南西部に寒気が入ると、そこの空気が押し出
されるような形で、日本列島の方に流れてきます。
この温風がまた、気温を大きく上げるのです。

こうした温風効果(という言葉はありません。念のため。)のこと
を、マスコミは地球温暖化(人為的CO2温室効果)のせいにして
いるのです。
それが、いかに的外れなバカ騒ぎであるかは、温度上昇の度合いを
見れば明らかです。
偏向著しいIPCCの、それも最大(予想)値でさえ、100年で
6.4度程度です。
ですから、一年では0.07度程度しか上がらないのです。
ところが、マスコミが騒ぎ立てている温度上昇は、5度以上です。
全然桁違いのエラーではありませんか!
これは、むしろ、長期的な温暖化傾向でさえ、CO2温室効果のせ
いではない可能性を示すものです。


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-.寒気と海洋循環
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この他、寒気には、海洋循環を強める働きもあります。
寒気が海洋の低緯度に入ると、赤道付近での上昇気流が勢いづき、
その影響で貿易風が強まります。
すると、海洋の赤道付近を西へ流れる海流が強まり、海洋循環が強
まります。

これが太平洋で起きるのが、ラニーニャ(その反動で起きるのがエ
ルニーニョで、これまたCO2温室効果とは無関係で、冬に起きる
と暖冬になる)です。
これは、2007年の擬似温暖化の原因になりました。(温風+暖流)

一方、これがインド洋で起きるのが、ダイポールモード現象です。
これは、2008年の擬似温暖化の原因になりました。(温風のみ)

もっとも、ダイポールモード現象は、2007年にも起こっていた可能
性があります。
それが認識できなかったのは、ラニーニャのせいです。
太平洋の赤道付近を西へ流れる暖流の勢いが強まったために、暖か
い海水が、東南アジアの半島や島々の間をすり抜けて、インド洋東
部に流れ込んだと考えられるのです。
こうなると、インド洋の海水温分布が西高東低にならない。(∴ダ
イポールモード現象と認識されず、インド洋全体の海水温が高くな
ったと認識されてしまう。)
つまり、2007年は、ラニーニャとダイポールモード現象のダブル攻
撃を食らっていた可能性があるのです。
だとすれば、「観測史上最高」を記録したのも、別に驚くべきこと
ではないでしょう。

2007年のラニーニャに関連することで、最も重要なのは、北極海氷
の減少です。
これは大騒ぎになりましたよね。
で、ホッキョクグマが、一躍、悲劇のスーパースターに祭り上げら
れました。
ですが、これも、もうお分かりのように、人為的CO2温室効果は
全く関係のない現象です。
寒気のせいで、太平洋の海洋循環が強まり、そのせいで、暖かい海
水がベーリング海峡から北極海に押し込まれたのです。
だから、ベーリング海峡を中心とした扇状に氷が解けてしまったの
です。
環境赤軍たちは、大嘘を吐いて、世界を騙したのです。


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-.寒冷化の懸念
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こうしてみると、マスコミが「地球温暖化(人為的CO2温室効果)
のせいだ!」と騒ぎ立てていることの多くは、寒気の発生のし方の
異常のせいであることがわかるでしょう。
では、その原因は何なのでしょうか?

可能性として考えられることの一つに、実は、太陽活動の低下によ
る寒冷化というのがあります。
寒冷化が進み始めると、寒気が異常発生し、擬似温暖化をもたらす
のです。

もう少し丁寧に言うと、太陽活動の長期的(19世紀中頃以降)な活
発化と、短期的(2000年以降)な低下が、猛烈な擬似温暖化をもた
らしたということです。
太陽活動の長期的な活発化は、地球を温め、海水に熱エネルギーを
蓄えさせます。
また、太陽活動の短期的な低下は、海水に蓄えられた熱エネルギー
を放出させます。
そのせいで擬似温暖化したと考えられるわけです。

すぐ上で、北極海氷の減少の話をしましたが、あれもそのせいです。
北極海がガラガラになる現象は、数十年おきに起こることなのです。

不気味なのは、過去の例を見ると、この現象が、寒冷化の始まりを
告げるものになっていることです。
となれば、地球はこれから、温暖化するどころか、逆に寒冷化する
恐れがあるということでしょう。

もしそうなったら、どうするのでしょうか?
NHKや日本国政府や国連は、責任をとってくれるのでしょうか?

もっとも、太陽活動が低下したと言っても、小氷河期ほどではあり
ません。
また、今後、活発化する可能性もあります。
ですから、深刻な寒冷化が絶対に起きるというわけではありません。
しかしながら、2000年以降低下していたわけですから、今後、その
影響が出始める可能性は十分にあります。
気温の変化は、太陽活動のそれより、数年遅れますから。
特に日本では遅れが大きく、十年ほどと言われています。
ですから、2010年以降が問題なのです。

太陽活動については、まだ予測出来る段階ではないそうです。
一応、いくつかの周期は知られていますが、いわゆる経験則的なも
のだそうで、しかも、かなりブレがあるそうです。
ですから、今後のことは予測出来ないとしておくのが無難でしょう。

とはいえ、寒冷化する可能性もあるわけですから、その備えが必要
なはずです。
今の日本は温暖化にばかり夢中になっており、寒冷化への備えが出
来ているとは、お世辞にも言えません。

以上のことが分かれば、私がなぜ地球温暖化説やその対策となる再
生可能エネルギー(自然エネルギー利用)論という資源やお金を無
駄遣いさせる擬似科学と闘っているのかも御理解いただけるのでは
ないかと思います。


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-.空気をこもらせる風力発電
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ここで、再び、風力発電の話。
風力発電は、地表の空気をこもらせる働きがあります。

これは、まず、熱をこもらせることになります。
そのため、ヒートアイランド現象を酷くします。

また、水蒸気をもこもせるので、ますます熱がこもりやすくなる上
に、体感温度を上げることになります。
その結果、「地球が温暖化した」と錯覚する人が増えます。

さらに、空気がこもれば、CO2もこもることになります。
結果、CO2濃度が上がる。
それと同時に、気温も体感温度も上がるのですから、「CO2のせ
いで温暖化したのだ」と錯覚する人が増えます。
つまり、環境赤軍たちにとって有利な情況が生まれるわけです。
これでは、ヤラセでしょう。

CO2をはじめとする温室効果ガスの働きは、無視できるほど小さ
いのです。
そのことは、2007年の温室効果ガスの観測値が過去最高になったこ
とからも明らかです。
2008年のはじめは、非常に寒い冬となりました。
もし地球を温暖化させるほど大きな働きをしているのなら、こんな
ことは起こり得なかったはずです。

地球温暖化説や再生可能エネルギー(自然エネルギー利用)論のよ
うな、社会も科学も自然もモラルも未来も破壊するような擬似科学
は、一日も早く葬り去らねばなりません。

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-.サマータイムに見る時空騙し破廉恥
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アホでマヌケな政治家や経済人どものせいで、「ここ数年」は散々
でした。
環境ファシズムに足を引っ張られることになったそもそものきっか
けは、政治家や経済人どもがサマータイム制導入の動きを見せたこ
とです。
これは、効果がほとんど無い上に、弊害がすこぶる大きく、何とし
ても阻止しなければなりません。

サマータイム導入論で最もふざけているのは、余暇が増えるなどと
していることです。
時計の針をいくらずらしても、一日24時間は変わらないのですから、
こんなことはあり得ないはずです。

これは、結局、夕食までの時間を伸ばすということだったのです。
勤め人だけが時計を早め、家族はそのまま。
そうなると、勤め人は、夕食までの時間が長くなる。
それで、夕方の余暇の時間が増えたと錯覚するというわけです。

もっとも、勤め人は早く寝なければならないのですから、夕食後の
余暇の時間は減るわけで、結局、余暇の時間は増えはしないのです。
何とも人を馬鹿にした話です。

しかも、導入したさのあまり、「サマータイム導入国で暮らしたこ
とのある人たちは、『サマータイムって、いいものだよね』と思っ
ている」などという感情を勝手に作り上げて喧伝するのですから、
どうしようもない連中です。

サマータイム導入国で余暇の時間が多いのは、サマータイムだから
ではありません。
まず残業が無い。
そして、夕食までの時間が長いのです。
だから、夕方の余暇の時間が長いのです。
また、そのために、サマータイムの本場=英国では、ティータイム、
すなわち、午後の紅茶の時間があるのです。(空腹を防ぐ。)
ちなみに、これを真似たのが、日本の「三時のおやつ」です。

サマータイムは、時空いじりの一種です。
このように、時空いじりには、トリックが多いのです。
今、政治でも経済でも支配者的立場にある年齢層の人たちは、相対
論盲信者・狂信者の非常に多い世代です。
そのせいか、時空いじりトリックで騙されるのも騙すのも好きなわ
けです。
まったく、困った人たちです。

とにかく、今年こそは本題(仮想力線電磁気学の話)に戻らせても
らいたいものです。


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 発行者: tarkun(たーくん)

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