メルマガ:仮想力線電磁気学
タイトル:仮想力線電磁気学  2004/12/05


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 N┃→          仮想力線電磁気学
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●第77回 第4章・遠隔作用と疑似近接作用(その7)

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当メールマガジンを御購読いただき、誠にありがとうございます。

今回も、遠隔作用の特徴について解説します。
第1章と重複するところがありますが、重要な部分ですので、復習を兼ねてお読
み下さい。

なお、このメルマガは等幅フォントで御覧下さい。

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26.選民的ではないが平等でもない
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前回までの話で、遠隔作用では作用を受ける相手を選ぶことはできない、という
ことを述べました。
つまり、近接作用で見られるような選民思想的な考え方は通用しない、というこ
とです。
このため、作用を受ける相手は無数になる、ということでした。

さて、それでは、その作用により、全ての物体(を構成する素粒子)は同じ量の
エネルギーを「平等に」受け取ることになるのか?、というと、決してそうでは
ありません。
もちろん、あらゆる条件が全く同じであれば、同じ量のエネルギーを受け取るこ
とになりますが、そうでなければ受け取るエネルギーの量は物体ごとに異なって
きます。
現実的には、全ての物体が同じ条件にあるということはまずあり得ないので、エ
ネルギーの配分は不平等になります。
場合によっては、ある特定の物体にエネルギーを一人締めにされてしまうことさ
えあります。

このように、遠隔作用には、
『選民的ではないが、平等というわけでもない』
という一筋縄ではいかない特徴があります。
このため、思いもよらないものが関係してきたり、思わぬ不均一が生じたり…と
いったことが起こることになります。
そして、こうした特徴のおかげで、従来、量子論や相対論によってしか説明でき
なかったことが、これらの理論なしで説明できることになるのです。

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27.選ぶも均すも人為
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ここで、是非とも気付いてほしい重要な問題があります。
それは、作用を受ける相手を「選ん」だり、作用を受ける相手(複数)の条件を
同じ(「均一」)とみなしたりするのは、ともに、その問題を解こうとしている
『人間』が勝手にやっていることである、ということです。

もし、本当は複数のものがかかわってくることなのに、一つに限定して「選ん」
でしまったとしたら、間違った結論に至るのは当然ですよね。

一方、条件が異なるものを、条件は同じと「均し」てしまったら、これまた間違
った結論に至るでしょう。

どちらの場合も、『人間』が間違いを犯しているのです。
したがって、正しい結論に至るためには、こうした誤った行為(「選ん」だり、
「均し」たりすること)をやめるのが合理的な解決策でしょう。

ところが、世の中には、そうしたがらない人たちが沢山いるのです。
彼らは、間違いをごまかすために、巧妙な屁理屈をでっち上げ、結果を強引に合
わせようとします。
しかも、そうした屁理屈を「天才の閃き」などと崇めています。
そうした屁理屈が何と何であるかは、もはや言うまでもないでしょう。

要するに、勝手に「選ん」だり、「均し」たりしてはダメだということです。
下手に単純化したり理想化したりと余計なことはせずに、そのまま正攻法で解く
ことが肝要なのです。
どうせ常識を捨てるのなら、そうした悪しき常識こそ捨て去るべきです。

余談ですが、独裁者のような特定の人物を偶像化するのは、人を「選ぶ」行為と
言えます。
また、独裁国家を「民主主義人民共和国」などと呼ぶのは、不平等なものを平等
と勝手に「均し」てしまう行為と言えます。
したがって、その種の(政治)思想に染まった人たちが、誤った単純化や理想化
をする物理理論に魅せられるのは、何ら不思議なことではありません。
逆に、誤った単純化や理想化をする物理理論に染まった人たちが、その種の思想
に魅せられるのも、何ら不思議なことではありません。
拉致問題を追求していた党員を追放してしまった某政党の(前の)党首が物理学
科出身だったのも、別に不思議なことではないでしょう。

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28.不平等になる要因とは?
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さて、ここからしばらくは、エネルギーの配分が不平等になる要因について考え
てみましょう。

ここで、ある一つの物体(A)が、二つの物体(BとC)に作用を及ぼし仕事を
する問題を考えます。
すると、物体Aは、物体Bと物体Cにエネルギーを与えることになりますね。
そこで問題なのは、物体Bと物体Cがそれぞれ受け取るエネルギーの量です。
両者が受け取るエネルギーの量を不平等にする要因とは、何でしょうか?

たとえば、『距離(の違い)』があります。
御存知のように、電磁気作用の大きさには、距離が関係してきます。
距離が近く(遠く)なるほど、作用は強く(弱く)なります。
したがって、物体Aからの距離の違いが、作用の大きさの違いになります。
ですから、物体Aからの距離の近い(遠い)ほうが、より多くの(少ない)エネ
ルギーを受け取ることになりそうですね。

でも、ちょっと待って下さい。
作用が小さくても、作用が及ぶ時間が十分に長ければ、大きな仕事をされること
になり(→塵も積もれば山となる)、その結果、多くのエネルギーを受け取れる
はずではないでしょうか?
だとすれば、距離が違っていても、両者に配分されるエネルギーの量は同じにな
るのでは…?

いやいや、そうはなりませんね。
でも、なぜでしょう?

答えは、上の文章の中に記されています。
これは、遠隔作用の特徴を理解する上で、極めて重要な概念です。
詳しくは次回、説明いたします。

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 発行者 : tarkun(たーくん) mailto:tarkun2@yahoo.co.jp
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