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タイトル:『魔法の言葉』Vol.2  2003/07/01


屋上は使用禁止場所で先生がよく見回りにくるので、人はめったにいない。
夏の太陽がギンギンと光っているなか、僕は地面にねっころがった。
太陽の光で目を開けられない僕に、話しかける人がいた。
「なにやってんの?」
手をかざし、声のするほうに目をむけると、そこには同じクラスの女の子がいた。
名前は確か、斉藤さんだっけ……?
「光合成してます」
クラスメイトとしてしか会話したことがなく、仲良しというわけではない。
彼女は、屋上にある機械室の上って、金髪で長い髪を揺らしながらタバコを吸っていた。

≪続く

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