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タイトル:週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★ Vol.845(2015/11/28)  2015/11/28


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  *■□■■□□■■■*週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★* 
  *■□■■□□■☆彡*           第845号* 
  *■■■■■■■■■*2015/11/28      * 
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※このメールは等幅フォントでご覧ください。 
==【もくじ】======================================================== 
  □週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★第845号 
  ■映画インプレッション『恋人たち』
  ■TAK・Gのフィルム・コラム(Vol.505)
  ■石男的衛星電影案内(Vol.776)
  ■編集後記 
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■映画インプレッション(新作映画)by.STONEMAN
  『恋人たち』
  監督:橋口亮輔 主演:篠原篤
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  ☆「ぐるりのこと。」の橋口亮輔監督が心に傷を抱えた3人の男女の
  姿を見つめる人間ドラマです。現代の社会問題も織り交ぜながら観客
  の心に響くエンターテイメント作品です。

  都心に張り巡らされた高速道路の下。橋梁のコンクリートに耳をぴた
  りと付けた篠塚アツシが、ハンマーでコンクリートをノックする。機
  械よりも正確な聴力を持つ彼の仕事は、音の響きで破損場所を探し当
  てる橋梁点検。しかし、彼は数年前に愛する妻を通り魔殺人事件で失
  い、今では健康保険料も支払えないほど貧しい生活を送っていた。妻
  を殺した犯人を極刑にすることだけを生きがいにしてきたアツシだが、
  親身になってくれる弁護士はいない。次第に社会そのものに恨みを抱
  くようになった彼はある日、破滅的な行動を起こしてしまう…。

  評価の高かった「ぐるりのこと。」以来7年も撮れなかった橋口監督
  は、その間、大変不条理な事に巻き込まれたそうで、劇中で弁護士が
  言った言葉などは実際に監督が言われた言葉だそうで、そんな鬱積し
  た気持ちを本作に込めたようです。

  主演の3人は何れも無名の俳優で、ドキュメンタリーを見ているかの
  ようにリアルな演技を見せていました。特に成嶋瞳子のオアシス大久
  保佳代子のような生々しい中年女のエロさが印象的でした。その3人
  の脇を固めた光石研や安藤玉恵らのキャラクターも素晴らしく奥深い
  味を出していました。

  重苦しい題材を暗く描くのではなく、随所にユーモアを入れて、本人
  たちは真面目なのに何故か見ている観客は笑えるというバランスが素
  晴らしく最後には希望さえも与えてくれる傑作に仕上がっていました。

  公式サイト http://koibitotachi.com/

  STONEMAN推薦度★★★★☆ 美女水は水道水度★★★☆
   (10点満点:★=2点・☆=1点)
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『ぐるりのこと。』DVD 橋口亮輔監督作
 http://amzn.to/1llopyF (←amazonでチェック!)

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■TAK・Gのフィルム・コラム(Vol.505)
  『Re:LIFE〜リライフ〜』
   監督;マーク・ローレンス 主演;ヒュー・グラント
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  ☆キース(H・グラント)は1999年にアカデミー賞での脚本部
  門で賞を獲得した優秀なスクリーン・ライターなのだが、それ以降
  は泣かず飛ばずで数年が過ぎてしまっている。

  オープニングでは、彼が執筆した脚本のピッチをしているところか
  ら始まる。なかなかいい案だと思えるのだが、こお映画の脚本家は
  そうは書き進めなかった。キースは「ジャック・ニコルソンが死ん
  だふりをして自らの葬儀を行い、人々の振る舞いやら、自分のこと
  をどう思い偲んでいるかを知ろうとするコメディ」と悠々と語るの
  だが、エージェント側はそうそう簡単には頭と縦にはふらない。現
  在のコメディーのトレンディーな路線を「胸糞悪い女が出てくるの
  が最先端」だといって却下してしまう。

  そして、キースは、なかなか職にありつけず終いには家の電気も不
  通になり・・・とうとう昔なじみのエージェントに仕事の紹介を受
  ける。そして、ようやくあった仕事が大学の講師の仕事。文学部の
  一こまで、「脚本コース」を受け持つことに・・・いやはや、まず
  やる気のないキース。舞台はニューヨーク州とペンシルバニア州の
  州境での物語。そのまんま体当たりな配役のヒュー・グラントがあ
  いもかわらずの英国なまりで飄々と演じている。若干お年を召した
  感はあるものの、ヒュー・グラント調の軽妙なコミカルさは健在だ。

  やる気の無さからスタートしたコース、受講生との選出に関しても、
  せっかくの脚本はそっちのけ、フェイスブックの自己紹介欄を参考
  にかわいい女の子とイケメンじゃない男の子数人を選択、ましてや
  のっけから一ヶ月間は執筆期間としていきなりの休校。学長は、
  「セッション」で音大の強烈な一レクチャラーを演じた、J・K・
  シモンズが、一生徒として講師キースを見守るホリー役に(マリサ
  ・トメイ)などシリアス路線にしてもいけそうな共演陣だが、コミ
  カル路線としてもまずまずのでき・・・。

  かつての勢いは無くなったヒューだけれども、心あったまる共演陣
  の演技によってまだ救われている。特に、マリサ・トメイのシング
  ル・マザー(実際、彼女自体の子供たちは現れてこないけれど)と
  していくつかの仕事を持つ中で、子供たちにダンスを教えるシーン
  は、キース役ヒューを同じ目線でほのぼのしく見入ってしまう。

  邦題はうまいこと“リライフ“と落ちぶれた脚本家の人生の再出発
  を描いているとでもいいたいかのようにタイトル付けしたのだろう
  が、原題にあるとおり、彼の人生は彼自身で改めて書きなおせるん
  だ、どうでも書き直せるんだと前向きさが現れているリライト。

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■石男的衛星電影案内(Vol.776) 11/28〜12/4 by.STONEMAN 
    
  ★今週の石男が選ぶオススメの1本 
  <NHK・BSプレミアム> デジタルBS-103ch 
  11月30日(月)21:00
  『桐島、部活やめるってよ』('12 日本) 
  監)吉田大八 主)神木隆之介
  ※ある高校の金曜日の放課後。校内中のスターで、バレー部のキャプ
   テン・桐島が、部活をやめるというニュースが広まる。桐島の親友
   ・宏樹や、恋人の梨紗でさえも連絡がとれず、その理由も知らされ
   ず、桐島は行方不明のまま。校内に不穏な空気が流れ、生徒たちの
   間に波紋が広がるなか、映画部員たちの行動で、事態は思わぬ展開
   へと進んでいく…。日本アカデミー賞最優秀作品賞など、国内の各
   映画賞を総なめにし、話題を呼んだ。

  <GYAO!・無料動画> http://gyao.yahoo.co.jp/
  『映画 鈴木先生』('13 日本)
  監)河合勇人 主)長谷川博己、土屋太鳳
  ※黒縁メガネとループタイがトレードマークの国語教師・鈴木先生。
   理想のクラス作りに燃える彼は、女子生徒・小川蘇美を“スペシャ
   ルファクター”に据えた“実験教室”に手応えを感じ始めていた。
   ところが、妊娠中の妻・麻美がいるというのに、克服したはずの小
   川蘇美とのあらぬ妄想に再び振り回される事態に。やがて、2学期
   を迎えた学校では生徒会選挙と文化祭の準備が進む中、鈴木先生の
   天敵・家庭科教師の足子先生が休養から復帰する。そんな中、ドロ
   ップアウトしてしまった卒業生・勝野ユウジが小川を人質に学校に
   立てこもるという最悪の事件が発生する。
   ★12/6まで無料配信中

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■編集後記 
  ☆先週開催された広島国際映画祭に参加してまいりました。吉田喜重
  監督と女優の岡田茉莉子さんご夫婦の仲の良さが印象的でした。永瀬
  正敏さんのトークショーでは映画『あん』での独特な河瀬直美監督の
  演出を語られていました。コンペ部門に監督作を出品してトークショ
  ーにも出演した俳優の染谷将太さんは23歳とは思えない程、堂々と
  映画論を語っていました。
  
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  『犬がとなりにいるだけで』北川なつ著 (コンペイトウ書房) 
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