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タイトル:週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★ Vol.842(2015/11/7)  2015/11/06


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  *■□■■□□■■■*週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★* 
  *■□■■□□■☆彡*           第842号* 
  *■■■■■■■■■*2015/11/7       * 
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※このメールは等幅フォントでご覧ください。 
==【もくじ】======================================================== 
  □週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★第842号 
  ■映画インプレッション『エール!』
  ■TAK・Gのフィルム・コラム(Vol.502)
  ■石男的衛星電影案内(Vol.773)
  ■編集後記 
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■映画インプレッション(新作映画)by.STONEMAN
  『エール!』
  監督:エリック・ラルティゴ 主演:ルアンヌ・エメラ
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  ☆本国フランスでは700万人超えの大ヒットを記録したハートウォ
  ーミングな作品です。

  フランスの田舎町に住むベリエ一家は、仲睦まじく暮らしている。両
  親と弟が聴覚に障害を持っており、高校生の長女ポーラは通訳のよう
  に外部とのコミュニケーションの橋渡しをしていた。ある日、ポーラ
  の歌声に才能を感じた音楽教師トマソンは、彼女にパリにある音楽学
  校のオーディションを勧める。しかしポーラの歌を聴けず才能を知る
  ことができない家族の大反対に遭い、また一家にとってポーラは不可
  欠な存在であるため、彼女は葛藤の末に夢を諦めようとしてしまう。
  そんな中、彼女の歌の力が家族にも伝わる出来事が起こる…。

  歌の才能を持つ少女が、聴覚に障害のある家族に音楽の道へ進みたい
  という希望を理解してもらおうとするドラマと聞くと暗い話のように
  思いますが、意外とコミカルに描いていて、特に障害を持った両親は
  かなり明るいキャラクターで笑わせるシーンも多いです。

  主演のルアンヌ・エメラは2013年に音楽オーディション番組で準優勝
  を果たした歌手で、映画に初めて出演した本作で第40回セザール賞最
  優秀新人女優賞を受賞しました。彼女は演技経験が無い上に、手話も
  覚えなければならないというハードルを見事に飛び越えていました。
  6月に開催されたフランス映画祭で来日した時に日本人の聴覚障害の
  お客さんが質問した時にルアンヌさんが手話で会話をしたそうで、そ
  場にポーラが居るようだったそうです。

  中盤に学校のコーラス発表会で、両親の前でポーラがデュエットを披
  露するシーンで、本来なら素晴らしい歌声で観客を感動させるのが定
  番なのに健常者の観客に両親の感覚を味わせるという意味で音を消し
  て描くのですが、これがとても感動的でした。

  クライマックスの歌は、歌詞がポーラの気持ちにピッタリハマって本
  当に心に残る歌声で感動させられます。オススメの1本です!

  公式サイト http://air-cinema.net/

  STONEMAN推薦度★★★★ 両親お盛ん度★★★☆
   (10点満点:★=2点・☆=1点)
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『エール!』オリジナル・サウンドトラックCD
 http://amzn.to/1Pq2qBX (←amazonでチェック!)

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■TAK・Gのフィルム・コラム(Vol.502)
  『エール!』
   監督;エリック・ラルティゴ 主演;ルアンヌ・エメラ
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  ☆フランスの片田舎の高校生ポーラは至って普通の女の子。ただ、
  ちょっぴりシャイで、お父さんもお母さんも、そして、弟までもが
  皆耳が聞こえない。家族で唯一、耳が聞こえるポーラは、家族の世
  話をしたり、通訳をしたりして、家族のみんなが不便なく生活でき
  ている。新学期が始まって、気になる男の子と同じコーラス部へ入
  部したところ、思わぬ才能を見出されたポーラは、次第に唄にのめ
  り込み、先生に勧められたパリの音楽学校へのオーディションを受
  けて未来への夢を馳せるのだった。しかし、家族の生活を考えると
  次第に決断は弱まっていくのだった・・・。

  とにかく、家族愛を深く感じられる映画で、耳が不自由な家族でも、
  ちっとも暗くなんかない。むしろ、父は、自信にあふれ、正義感が
  強くたくましく、母は明るくいつも笑顔を絶やさない。弟もいつも
  優しく家族を見つめている。でも頼れるポーラが、巣立っていくと
  いうのは、親としては望ましいことでもありながらも、いつまでた
  っても子供は子供で、いつも一緒にというモットーを歌ってきた家
  族としては不安で、ポーラの音楽学校へ進学したいという言葉に動
  揺し放し。ましてや、ポーラの歌声の聞こえない家族としてはなお
  さら彼女の才能にも、彼女がいない家になることへの不安も募る。

  そんな中、学校のコーラス部の発表会で、ポーラが歌うシーンが感
  動的。心を込めて歌うポーラの声が聞こえない両親と同じ状態で映
  画は撮り進められ静かに時が流れる中、伝わってくる感動の空気感
  を両親はしっかりと感じ取れていたはず。そして、映画を見る私た
  ちも一瞬のそのときを同じように感じられたはず。そこから徐々に
  両親の心の揺らぎも解けていき、先生や友人の温かい言葉についに
  ポーラは決断するのです。そして、オーディション用に選択した楽
  曲ミッシェル・サルドゥの「ブリードウェイのジャヴァ」をポーラ
  が手話を託しながら歌うその内容をしっかと聞きとめると、涙なし
  にはいられません。とても心温まる家族とポーラの旅立ちの物語。

  主役のルアンヌ・エメラの歌声は、とびっきりにゴージャスという
  わけではないけれど、心から思いを込めて丁寧に歌う感じが、この
  作品にふさわしい。(オーディション番組The Voiceでのルアンヌの
  歌声ですら、やさしさと思いやりのあるポーラのキャラクターにマ
  ッチします。)この作品でデヴューを飾ったルアンヌは、みごとに
  セザール賞、リュミエール賞で新人女優賞を獲得。今後も目が離せ
  ない。

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■石男的衛星電影案内(Vol.773) 11/7〜11/13 by.STONEMAN 
    
  ★今週の石男が選ぶオススメの1本 
  <NHK・BSプレミアム> デジタルBS-103ch 
  11月10日(水)21:00
  『幸福の黄色いハンカチ』('77 日本) 
  監)山田洋次 主)高倉健
  ※刑務所を出所した男が、待っていてくれるか分からない妻のもとへ
   向かう姿を感動的に描いた山田洋次監督・高倉健主演のロードムー
   ビーの名作。北海道・網走。買ったばかりの新車で旅する欽也と、
   同じく一人旅で欽也に同行する朱美は、途中で無口な中年男に出会
   う。やがて彼の事情が明らかとなり、彼が妻に「まだ待っていてく
   れるなら家の前に黄色いハンカチを下げておいてくれ」という手紙
   を出していたことを知る。

  <GYAO!・無料動画> http://gyao.yahoo.co.jp/
  『恋の渦』('13 日本)
  監)大根仁 主)新倉健太、若井尚子
  ※部屋コンに集まった男女9人。イケてないオサムに、彼女を紹介す
   るのが今夜の隠れテーマだ。しかし、やってきたユウコのルックス
   に男は全員ドン引き。それでも無理矢理盛り上げようとするが、す
   べてが空回りし、微妙な空気のままコンパは終わったはずだったが…。
   その夜を境に、男女9人の交錯する恋心、下心、本音と嘘が渦巻き、
   ゲスでエロくておかしな恋愛模様が繰り広げられていくのだった。
   ★11/19まで無料配信中

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■編集後記 
  ☆8回実施された「ひろしま通認定試験」がリニューアルされ次回か
  ら毎回違うテーマを設けて実施されることになりまして、その初回は
  『広島お好み焼き編』で、お好み焼きがテーマの問題が3割入る事に
  なりました。その特別講座がオタフクソースのwoodeggで開催されたの
  で参加してきました。お好み焼きの歴史から作り方まで勉強してきま
  した。キャベツによって焼き方も変わってくるなどとてもお好み焼き
  は深いものがありました。

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【オススメ漫画】
  『犬がとなりにいるだけで』北川なつ著 (コンペイトウ書房) 
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