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タイトル:週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★ Vol.767(2014/5/31)  2014/05/31


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  *■□■■□□■■■*週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★* 
  *■□■■□□■☆彡*           第767号* 
  *■■■■■■■■■*2014/5/31       * 
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※このメールは等幅フォントでご覧ください。 
==【もくじ】======================================================== 
  □週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★第767号 
  ■映画インプレッション『青天の霹靂』
  ■TAK・Gのフィルム・コラム(Vol.427)
  ■石男的衛星電影案内(Vol.698)
  ■編集後記 
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■映画インプレッション(新作映画)by.STONEMAN
  『青天の霹靂』
  監督:劇団ひとり 主演:大泉洋、柴咲コウ
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  ☆お笑いだけでなく、俳優、作家としてマルチな活躍を見せる劇団ひ
  とりが映画監督に初挑戦したヒューマンコメディです。Mr.Childrenの
  主題歌にも注目です!

  薄汚れたマジックバーで日々働く39歳の売れないマジシャン轟晴夫は、
  幼い頃、母に捨てられ、父とは10年以上絶縁状態が続いていた。そん
  なある日、晴夫のもとに警察から電話が入り、父の死を知らされる。
  遺骨を抱え、ホームレス生活だった父の住み家のダンボールハウスに
  来た晴夫は自らの未来を重ね、「なんで俺、生まれてきたんだろう」
  と絶望に暮れるのだった…。そこに青空に一閃の雷が光り、晴夫を直
  撃する。気付けば晴夫は、40年前の浅草にタイムスリップしていた…。

  大泉洋演じる売れないマジシャンが40年前にタイムスリップし、若き
  日の両親と出会い、自らの出生の秘密を知るというバック・トゥ・ザ・
  フューチャー的なストーリーですが、ベタな展開ながらそれがストレ
  ートに心に響きました。

  シリアスに徹した大泉洋の演技は見事で、特にノースタントでマジッ
  クに挑戦したそうで、撮影の待ち時間はマジックの練習に費やしただ
  けあって、プロのマジシャンばりのカードマジックを見せてくれまし
  た。クライマックスのマジックシーンも素晴らしかったです。

  公式サイト http://www.seiten-movie.com/

  STONEMAN推薦度★★★★ マジック修練度★★★☆
   (10点満点:★=2点・☆=1点)

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『青天の霹靂』(幻冬舎文庫) 劇団ひとり(著) ¥535
 http://urx.nu/8Dpo(←amazonでチェック!)

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■TAK・Gのフィルム・コラム(Vol.427)
  第67回カンヌ映画祭レポート 1
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  ☆第67回カンヌ映画祭は、昨年と打って変わってほぼ晴天に見舞わ
  れたいへん心地の良い開催となりました。オープニングは、華麗に
  “グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札”でした。(日本では10
  月に公開予定。)ニコール・キッドマンの美しさは何とも言えません
  が、コンテンツが問題となり、モナコ王室の皆が試写上映会をボイコ
  ットするというニュースが聞かれましたが、確かに、王室からしてみ
  るとレーニエ公の描き方は甚だ不躾だったのかもしれません。しかし、
  この映画祭のオープニングにはふさわしく華やかなものでした。

  個人的には、昨年ほど心入れする作品に巡り会えなかったのが残念な
  のですが、たいへん著名な監督のコンペティション部門の参加から、
  動物愛護的なもの、世界平和的なものまで、いつも以上に幅広い内容
  のものが上映されたように思います。しかしながら、なぜかいささか
   暗いイメージのものも多かったように思えます。

  パルムドールを獲得したのは、『Winter Sleep(Kis Uykusu)』(トル
  コ;監督 Nuri Bilge CEYLAN)で、トルコの閉ざされた山中で歴史の
  ある遺跡地でホテルを経営する元役者と彼を取り巻く人々との話。い
  ぶし銀のようなハンサム初老ですが、いかにも気難しそうなアイディ
  ン。離婚で凹んでいる彼の妹はネガティブだし、若い妻は、閉ざされ
  た場所での環境で彼の愛をあまり感じず攻撃的に。ストーリーは静か
  に美しく詩的に進んでいきますがややスロー。しかし、彼らのすこぶ
  るコンセクウェンス(継続的)な会話に圧倒され飲み込まれます。
  上映すぐに、パルムドール獲得できるだろうという声も聞かれるほど
  の評価でした。
  
  世界三大映画祭には、下記のように活躍しており、ほぼカンヌ常連で
  ありながらのパルムドール獲得です。
   1995年 “Koza”(短編) カンヌ(短編部門)
   1998年 “Kasaba” ベルリン(フォーラム部門)〜カリガリ賞
   2000年 『五月の雲』 ベルリン
   2003年 『冬の街』(“Uzak”) カンヌ〜グランプリ
   2006年 『うつろいの季節』 カンヌ〜国際批評家連盟賞
   2008年 『スリー・モンキーズ』 カンヌ〜監督賞
   2011年 『昔々、アナトリアで』“Bir Zamanlar Anadolu'da (Once 
       Upon A Time In Anatolia)” カンヌ〜グランプリ

  主演男優賞は、期待通り『Mr.Turner』(マイク・リー監督)のティモ
  シー・スポールでいまではイギリス映画には欠かせない男優です。し
  かし、彼の演技の迫真さだけでなく、マイク・リーの映像のテクニック、
  演出のすばらしさだけでもパルムドール獲得の可能性もあったのでは。
  難関だったのは、女優賞のほうです。名女優の主演作品が多く、批評家
  の中ではマリアン・コティアールが優勢でした。(DEUX JOURS, UNE 
  NUIT (TWO DAYS, ONE NIGHT)監督 Jean-Pierre DARDENNE, Luc DARDENNE)
  夫婦ともに働かなければならない状況の中、妻が職を失いそうになる。
  周りの人たちの協力を得ようと訪ねまわり・・・全編を通じて彼女が
  辛辣な役で出演していて、結果を発表するフランス人レポーターたちの
  反応も驚きでしかなかったようです。というのも、獲得したのは、
  『MAPS TO THE STARS』(監督 David CRONENBERG)に3分の1ほどしか
  出演していなかったジュリアン・ムーアだったからという・・・。
  出演時間の長さは関係ないと思うのですが、それだけ、M・コティアール
  の演技も素晴らしく期待も大きかったのでしょうか。個人的には、
  『SILS MARIA (CLOUDS OF SILS MARIA)』のジュリエット・ピノッシュや、
  『LE MERAVIGLIE (THE WONDERS)』のアレクサンドラ・ラングも素晴ら
  しかったと思います。

  また、感動的だったのは、審査員賞に、大御所ジャン・リュック・ゴダ
  ールと、若くしてカンヌ常連のグザヴィエ・ドランの二人が獲得し、
  ドランは、そんな大御所と並んでその賞を獲得したことに涙を流してい
  ました。彼の特色をふんだんに取り込み、美しい色彩、光の取り入れ、
  スローモーションの挿入は、私もお気に入りの監督ですが、ストーリー
  の一部弱さでパルムドールは難しいかもと思っていただけに、喜ばしい
  ニュースでした。

  会期中に見た作品全32本をご紹介するのは大変難しいのですが、来週
  も引き続きお伝えできればと思います。

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『胸騒ぎの恋人』[DVD] グザヴィエ・ドラン監督作
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■石男的衛星電影案内(Vol.698) 5/31〜6/6 by.STONEMAN 
    
  ★衛星各局・今週の石男が選ぶオススメの1本 
  <NHK・BSプレミアム> デジタルBS-103ch 
  6月2日(月)21:00
  『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』('09 アメリカ) 
  監)ケニー・オルテガ 主)マイケル・ジャクソン 
  ※マイケル・ジャクソンが約10年ぶりに開催する予定だったコンサ
   ート“THIS IS IT”。彼が亡くなる直前の2009年4
   月から6月まで、コンサートのリハーサルと舞台裏をおさめた貴重
   な映像から幻のコンサートを再現。彼の圧倒的なパワーの歌やダン
   スはもちろん、バンド演奏や衣装、照明など舞台演出全般まで決し
   て妥協しない姿を見せるなど、マイケル・ジャクソンのエンターテ
   インメントへの深い愛情が伝わってくる。

  <WOWOWシネマ> デジタルBS-5(191)ch 
  5月31日(土)22:00
  『ラストスタンド』('12 アメリカ)
  監)キム・ジウン 主)アーノルド・シュワルツェネッガー
  ※2003年から2期7年にわたってカリフォルニア州知事という大役を務
   め、その間俳優業をお休みして世界中のファンに寂しい想いをさせ
   ていたシュワちゃんが、「エクスペンダブルズ」2作での肩慣らしを
   経て、いよいよ本作で10年ぶりに主演復帰。メキシコへの逃亡を図
   る大物麻薬王の前に最後の砦=ラストスタンドとなって立ちふさが
   り、正義の鉄槌を下す保安官に扮して、相変わらず元気でパワフル
   な姿を存分に披露する。監督は「グッド・バッド・ウィアード」
   「悪魔を見た」の韓国のヒットメイカー、キム・ジウン。

  <チャンネルNECO> SKY PerfecTV! 633ch 
  6月1日(日)20:30ほか 
  『莫逆家族 バクギャクファミーリア』('12 日本) 
  監)熊切和嘉 主)徳井義実
  ※『クローズ』と並ぶ人気ヤンキー漫画を、熊切和嘉監督が実写化し
   たアクション・ドラマ。お笑いコンビ、チュートリアルの徳井義実
   ほか個性派キャストの共演で、元不良少年たちのその後の人生を描
   く。元暴走族のリーダー・火野鉄は今では家族を養うため、仕事に
   明け暮れるパッとしない毎日を送っていた。そんなある日、かつて
   の仲間の娘が暴行され、それをきっかけに、長い間封印してきた暴
   力の世界へ舞い戻っていく。

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『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』コレクターズ・エディション [DVD]
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■編集後記 
  ☆映画『チョコレートドーナツ』がヒットしていますね。それに合わ
  せて監督とマルコ役のアイザック君が来日されていたようですね。私
  も先日見たばかりですが、アラン・カミングの歌が素晴らしかったで
  すね。タイトルに反して甘くないストーリーですが、登場人物たちの
  静かな怒りが観客に伝染してしまって、私は悲しさを超えて無常を感
  じてしまいました。

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■週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★ Vol.767(2014/5/31) 
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