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**************************** *■□■■□□■■■*週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★* *■□■■□□■☆彡* 第741号* *■■■■■■■■■*2013/11/30 * **************************** ※このメールは等幅フォントでご覧ください。 ==【もくじ】======================================================== □週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★第741号 ■映画インプレッション『かぐや姫の物語』 ■TAK・Gのフィルム・コラム(Vol.403) ■主にアニメ映画を見てきた。(No.004) ■石男的衛星電影案内(Vol.672) ■編集後記 ==================================================================== ■映画インプレッション(新作映画)by.STONEMAN 『かぐや姫の物語』 監督:高畑勲 主演:朝倉あき(声) -------------------------------------------------------------------- ☆名匠・高畑勲監督が『ホーホケキョとなりの山田くん』以来14年ぶ りに手がけたアニメ映画。有名な「竹取物語」を基に、平安時代を舞 台にしたかぐや姫の物語が描かれれました。製作に8年間、制作費50 億円を投じた娯楽大作です! 竹から出てきたかぐや姫が美しく成長し、男性たちからの求婚をかわ し、やがて月に帰っていく様を綴った『竹取物語』。日本最古の物語 と言われている『竹取物語』を題材に、姫が犯した罪と罰を描く…。 本作のために作られた「かぐや姫スタジオ」ことジブリ第7スタジオ で『ホーホケキョとなりの山田くん』の天才アニメーターである田辺 修と美術監督のジブリの絵職人・男鹿和雄の二人が高畑監督の目指す 和風の映像を見事に描き出しました。 ジブリ作品ではおなじみの久石譲が音楽を担当し、主題歌を広島在住 の僧侶でもある二階堂和美が高畑監督の熱いオファーで参加し、ハッ ピーエンドではない本作に「癒し」を主題歌『いのちの記憶』で与え てくれました。 私は満席の劇場で見たのですが、たまたま隣がアニメなど見ないであ ろう年配のおばさま達のグループだったのですが、生き生きとしたキ ャラクターの動きに一喜一憂して、とても良いリアクションをされて いた事に感動しました。動きだけで感動させるというまさにアニメの 真骨頂ですね。 日頃アニメを見ない人たちにこそ見てもらいたい心に染みる作品でし た。 公式サイト http://kaguyahime-monogatari.jp/ STONEMAN推薦度★★★★ 地井武男の演技は凄い度★★★☆ (10点満点:★=2点・☆=1点) ==================================================================== 『ジブリと私とかぐや姫』二階堂和美 http://p.tl/NVW8(←amazonでチェック!) ==================================================================== ■TAK・Gのフィルム・コラム(Vol.403) 『ウォールフラワー』 監督;スティーヴン・チョボスキー 主演; ローガン・ラーマン -------------------------------------------------------------------- ☆「ライ麦畑でつかまえて」の再来ともいわれた「THE PE AKS OF A WALLFLOWERS OF BEING A WALLFLOWER」。原作者スティーブン・チョボスキ ー自らメガフォンを取り製作れた「ウォールフラワー」。単なる 高校生の青春ドラマとあなどるなかれ。トラウマを抱えながらも、 そして、誰しもが抱えるであろう思春期の頃の様々な悩みや、そ れぞれに精一杯青春時代を過ごそうとする青年らの一時が描かれ ているが、作者自身の経験が基づいている。だからこそ、199 9年に出版されながらも、作者自身が納得できる脚本が書けるま で、実践を積んだのだ。 チャーリー(L・ラーマン)・・・幼いころ大好きだった叔母の 死が、脳裏から離れない。そして、親友の自殺・・・高校生にな れば、幾分違うだろうと思ったものの、結局、高校生活の終わる 日を数えながら送る日々・・・そんな、チャーリーが出会ったの は、義兄妹のパトリック(エズラ・ミラー)とサム(エマ・ワト ソン)。高校生活が、楽しく過ごせるようになろうかと思いつつ も、やはり、過去の出来事につい苛まれるチャーリーだが・・・。 重要だったのが、サウンド・トラック。ザ・スミスの「アスリー プ」がキーとなり、ソニック・ユース、デヴィッド・ボウイ、ペ イブメント、モッリッシーなどの傑作な音楽とともに、彼らの時 が表される。チャーリーを演じるラーマンの繊細で感情過多な演 技は、チョボスキー監督の期待以上のものとなり、さらには、ワ トソンの「ハリー・ポッター」卒業後初の出演にして、素晴らし い出来栄え、ミラーも「少年は残酷な弓を射る」で異色な役を演 じながらも本作ではスマートで心の広いゲイの男の子を演じ、惜 しみなく演技の幅広さを表した。他にも、チャーリーの父にデュ ラン・マクダーモット、チャーリーの敬愛する教師をポール・ラ ッド、精神科医にジョーン・キューザックと、主演陣だけでなく 最高のキャスティングが施された。 どんな年齢層の人にも、チョボスキーの奏でたストーリーと、そ れに纏わる音楽に身をゆだね、皆孤独ではないということを感じ、 生きることの大事さを感じられる作品だと思う。 ==================================================================== 『ウォールフラワー』(集英社文庫)スティーブン・チョボスキー (著) http://p.tl/KVqn(←amazonでチェック!) ==================================================================== ■主にアニメ映画を見てきた。(No.004)by MAR 『寫真館』 監督・脚本・原画:なかむらたけし 『陽なたのアオシグレ』 監督・脚本・作画:石田祐康 声の出演:伊波安樹・早見沙織 -------------------------------------------------------------------- 『寫真館』 戦前、とある町外れの丘にある写真館。 一組の夫婦が写真を撮りに来た。 恥ずかしがって顔を上げない妻に対し あの手この手で目線をもらおうとする写真館の店主。 次に夫婦が来た時、無愛想な娘を連れてきた。 店主はあの手この手で娘を笑わせようとするが、うまくいかない。 でも娘は、無愛想なまま、何度も繰り返し写真館を訪ねた。 やがて年月は流れていき… 『陽なたのアオシグレ』 黒縁メガネの妄想好きな小学生、ヒナタ(伊波)はすごく内気。 同じクラスのシグレ(早見)が気になるけれど声がかけられず 悶々としていたのが、あるきっかけからシグレと話をするようになり ますます妄想は膨らんでいく。 そんなある日、シグレが転校すると分かった。 悲しみに暮れるヒナタは、思いを振り絞って伝えようと立ち上がる。 両方併せて60分に収まる、短編2本立てです。 『寫真館』は全編にシューベルトのピアノソナタが流れる無声映画。 セリフがなくても登場人物の気持ちは伝わります。 年月を経るにつれて店主と娘の気持ちが少しずつ通い合っていく、 そんな静かな、じんわり温かくなる映画です。 『陽なたのアオシグレ』は正反対に、走り続けます。 現実の描写とヒナタの妄想が入り乱れて描かれるのは、 正直今の年齢の私には分かりにくいし感情移入しにくいし荷が重い。 でもラストでヒナタが「我慢」するところは微笑ましかった。 こんな子供時代をすごしてみたかったなあ。 11月の東京・横浜・大阪先行上映が終了し、 今後は各地で封切り予定です。 http://www.shashinkan-aoshigure.com/ ==================================================================== 『フミコの告白+メイキングブック(DVD付)』 [単行本] 石田祐康著 http://p.tl/AYSo(←amazonでチェック!) ==================================================================== ■石男的衛星電影案内(Vol.672) 11/30〜12/6 by.STONEMAN ★衛星各局・今週の石男が選ぶオススメの1本 <NHK・BSプレミアム> デジタルBS-103ch 12月2日(月)21:00 『ローマの休日』('53 アメリカ) 監)ウィリアム・ワイラー 主)オードリー・ヘプバーン ※オードリー・ヘプバーンのかれんな魅力にあふれた名匠W・ワイラ ー監督の名作。公務でイタリアのローマを訪れたアン王女は、形式 ばった行事の毎日にうんざり。侍従達の目を盗んで、部屋から逃げ 出してしまう。偶然知り合った親切なアメリカ人、ジョーにローマ の名所を案内してもらい、はしゃぐアンだったが、彼の正体はスク ープを狙う新聞記者だった・・・。ヘプバーンはこの初主演作で、 アカデミー主演女優賞に輝いた。 <WOWOWシネマ> デジタルBS-5(191)ch 11月30日(土)22:00 『映画立川談志』('12 日本) 監)加藤たけし 主)立川談志 ※古典芸能としての落語ではなく、現代社会にも通じる文学性と娯楽 性を持った、「今」の落語を追い求めた立川談志。本作は、2011年 11月21日、75歳で永眠した彼の一周忌を追善し、その落語哲学の理 解を深めるべく企画されたドキュメンタリーだ。喉頭がんの手術で 声を失うわずか1カ月ほど前に収録された高座の模様をはじめ、貴 重な未公開映像で、《落語界の風雲児》と呼ばれた彼が追い求めた 芸の世界を解き明かしていく。 <チャンネルNECO> SKY PerfecTV! 633ch 12月1日(日)21:00ほか 『アントキノイノチ』('11 日本) 監)瀬々敬久 主)岡田将生 榮倉奈々 ※高校時代のある事件がきっかけで心を閉ざしてしまった青年・永島 杏平は、3年後、遺品整理業という仕事を通じて久保田ゆきと出会う。 命と向き合う場所で共に過ごす中で、二人は次第に心を通わせてい く。そんなある日、ゆきは衝撃的な過去を杏平に告げる…。 ==================================================================== 『アントキノイノチ』 [DVD] http://p.tl/l08E(←amazonでチェック!) ==================================================================== ==================================================================== 【STONEMAN2012年ベスト1】 『サニー 永遠の仲間たち』 デラックス・エディション Blu-ray http://amzn.to/SXReBy ********************************************************************* ■編集後記 ☆先週広島で開催された「ダマー映画祭」に参加してきました。『王 の男』で有名なイ・ジュンイク監督の『ソウォン(願い)』のジャパン プレミアでイ監督と主演のソル・ギョングさんがトークショーが行わ れました。ソルさんは『力道山』のロケ以来で広島には10年ぶりだ ったそうですが、この日も竹原に寄ってこられたようでした。 日本で初公開となった『ソウォン』は、前作『王の男』とは全くジャ ンルの違う作品で、現代の韓国を舞台にした実際にあった事件を元に した涙なしでは見れないかなりハードな家族の話でした。平凡な3人 家族が残忍な犯罪の被害に遭い絶望的になりながらも、再生していく 物語でした。 ソルさんも最初にこの台本を読んだ時には、これは映画化するべきで はないと思ったそうで、オファーを断るつもりだったそうです。イ監 督と会ってよく話し合って、この映画に希望を見たので引き受けたそ うです。韓国で先月公開されたばかりなので日本公開はまだ先でしょ うが、公開されたらぜひご覧ください。オススメです! 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