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タイトル:週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★ Vol.722(2013/7/20)  2013/07/20


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  *■□■■□□■■■*週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★* 
  *■□■■□□■☆彡*           第722号* 
  *■■■■■■■■■*2013/7/20       * 
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※このメールは等幅フォントでご覧ください。 
==【もくじ】======================================================== 
  □週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★第722号 
  ■映画インプレッション『セディック・バレ 太陽旗・虹の橋』
  ■TAK・Gのフィルム・コラム(Vol.384)
  ■石男的衛星電影案内(Vol.653) 
  ■編集後記 
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■映画インプレッション(新作映画)by.STONEMAN
  『セディック・バレ 太陽旗・虹の橋』
  監督:ウェイ・ダーション 主演:リン・チンタイ
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  ☆1930年、日本統治下の台湾で起きた、原住民による抗日暴動“霧社
  事件”のいきさつを、『海角七号 君想う、国境の南』のウェイ・ダー
  ション監督が、4時間36分の長編作として映画化し、2部作として上映
  となりました。

  『第一部 太陽旗』では、原住民のセデック族が日本に対し武装蜂起す
  るまでが描かれ、『第二部 虹の橋』では、武装蜂起したセデック族に
  対する、日本の警察や軍による報復と、セデック族の人々を襲う悲劇
  が描かれました。

  台湾中部の山岳地帯に住む誇り高き狩猟民族・セデック族。その一集
  落を統べる頭目の息子モーナ・ルダオは村の内外に勇名をとどろかせ
  ていた。1895年、日清戦争で清が敗れると、台湾の主権が日本へ委譲
  されたことにより、先住民であるセデック族も日本人の開墾の労働者
  として扱われるようになっていく。それから35年、頭目となったモー
  ナは依然として日々を耐え抜いていた。そんな中、日本人警察官とセ
  デック族の一人が衝突したことをきっかけに、長らく押さえ込まれて
  きた住民たちが立ち上がり…。

  霧社事件をよく知らないだけでなく、台湾にセディック族という先住
  民がいたことを全く知らなかっただけに、この史実はとても興味深い
  ものがありました。ただ、私の祖父が台湾で警察官だっただけに敵役
  なので複雑な心境ではありました。

  主人公の頭目モーナ・ルダオ役を演じたリン・チンタイは、役者では
  なく教会の牧師だそうで、俳優では出せない本物の雰囲気を出してい
  ました。日本からは安藤政信や木村祐一が出演していましたが、一番
  美味しいところを持っていったのは、河原さぶでした。

  第2部はほとんどアクションシーンばかりの2時間で、山岳でのゲリ
  ラ戦法は『ランボー』を彷彿とさせました。アクションチームは韓国
  から『オールドボーイ』のスタッフが担当したそうです。

  日本映画界からは美術担当は『キル・ビル』の種田陽平が台湾での和
  風の建物を当時の資料をもとに大スケールのセットをデザインしてい
  ます。

  台湾の黒澤明との異名もあるウェイ監督の妥協を許さない映画作りの
  執念を感じさせる熱い作品でした。

  公式サイト  http://www.u-picc.com/seediqbale/

  STONEMAN推薦度★★★☆ 首狩り族度★★★☆
   (10点満点:★=2点・☆=1点)

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『海角七号 君想う、国境の南』 [DVD]
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■TAK・Gのフィルム・コラム(Vol.384)
  『アンコール!!』
  監督;ポール・アンドリュー・ウィリアム 主演;テレンス・スタンプ 
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  ☆イギリスの郊外で静かに暮らす老夫婦、アーサー(T・スタンプ)
  とマリオン(ヴァネッサ・レッドグレーヴ)。病気がちなヴァネッサ
  をいつも優しくいたわりながらも昔気質の頑固さが抜け切れず、息子
  とはイマイチ馬が合わないアーサー。社交的なマリオンにいささか戸
  惑いながらも、コーラスを楽しむ妻を見守るのだが、マリオンは、ガ
  ンを再発してしまう。そして、アーサーは、周囲の人や、マリオンの
  コーラス仲間や先生にまで辛く当たってしまう。しかし、マリオンの
  死によって、喪失感に押しつぶされそうになりながらも、彼女を想う
  気持ちから、自らを奮い立たせるのだった・・・。

  「プリシラ」で初老のドラッグ・クィーンを演じたT・スタンプの姿
  がいまだ脳裏から離れないが、彼の現在の表情、容貌を見る限り、若
  かりし頃の美しい様が想像できるそんなイギリスを代表する男優T・
  スタンプと共演のV・レッドグレーブもまたイギリスを代表する女優。
  二人の落ち着いた物腰と互いを思いやる姿に心打たれ、さらには、ア
  ーサーが妻を想って、コーラスのコンテストに落ちたにもかかわらず、
  突如、ステージへと向い、心を込めて歌い上げる妻への深い愛と想い
  がこもった姿には、涙せずにはいられない。

  コーラス部を率いるエリザベス(ジェマ・アータートン)が、老人ば
  かりのグループにもかかわらず、奇抜なロックやポップ、メタルまで
  歌わせてしまい、時には、首筋を痛めたりするおじいちゃんもいたり
  しながら、はつらつと楽しげに歌う姿がとてもほのぼの。いくつにな
  っても皆、少年少女のような心持ち。きっと誰もが、微笑ましく見た
  ことだろう。

  監督はまだ新鋭のP・アンドリュー・ウィリアムズ。自らの体験をも
  とに製作した、デヴューは、エジンバラ映画祭で高い評価を得、国内
  外でもいくつもの賞を獲得している。まだ劇場公開作品は本作4本目
  だが、新しい作品も近いうちの公開予定で、将来有望の監督の一人で
  ある。

  ぴあ初日満足度ランキングの1位を獲得。(6月28、29日)その
  スコアは、92.9点。イギリス映画もまだまだ捨てたもんじゃない!

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『プリシラ』 [Blu-ray]
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■石男的衛星電影案内(Vol.653) 7/20〜7/26 by.STONEMAN 
    
  ★衛星各局・今週の石男が選ぶオススメの1本 
  <NHK・BSプレミアム> デジタルBS-103ch 
  7月23日(火)21:00
  『おにいちゃんのハナビ』('10 日本) 
  監)国本雅広 主)高良健吾、谷村美月
  ※片貝まつりで花火が打ち上げられる日、高校生の華(はな)が半年
   の入院生活を終えて自宅に帰ると、兄の太郎が引きこもりになって
   いた。明るく前向きな華は、太郎を強引に連れ出し、アルバイトを
   見つけ、片貝まつりの成人会に参加させようとする。華の励ましで
   次第に心を開いてゆく太郎だったが、華の白血病が再発…。太郎は
   華にとって花火が幸せの象徴であることを知り、自ら行動を起こす。
   ラストの花火打ち上げシーンは必見。

  <WOWOWシネマ> デジタルBS-5(191)ch 
  7月25日(木)23:00
  『フィツカラルド』('82 西ドイツ/ペルー)
  監)ヴェルナー・ヘルツォーク 主)クラウス・キンスキー
  ※「アギーレ 神の怒り」から10年。ヘルツォーク監督が再び南米の
   奥地に赴いて、長期ロケ撮影を敢行。誇大妄想狂的な夢と野望に取
   りつかれた男のロマンを、前作とは対照的に大らかなタッチで綴り、
   第35回カンヌ国際映画祭監督賞に輝いた会心の痛快作。アマゾン河
   の上流を船でさかのぼり、ついには船を山越えさせてまで(!)自
   らの夢を実現しようと奮闘する主人公を、実は当初ジェーソン・ロ
   バーズが演じていたが、病気で途中降板したため、キンスキーに主
   役がバトンタッチされ、宿命のコンビ復活とあいなった。

  <チャンネルNECO> SKY PerfecTV! 633ch 
  7月21日(土)21:00ほか 
  『スマグラー おまえの未来を運べ』('11 日本) 
  監)石井克人 主)妻夫木聡、永瀬正敏
  ※『闇金ウシジマくん』で知られる漫画家・真鍋昌平の初期の名作を、
   『鮫肌男と桃尻女』の石井克人監督が、『悪人』の妻夫木聡ら超豪
   華キャストで実写化。ヤバい荷物の運び屋となった青年の絶体絶命
   の運命を描いたバイオレンス・アクション。役者志望のフリーター
   ・涼介は、借金返済のため日給5万円の高額バイトを紹介され、スマ
   グラー(秘密の運送屋)の仕事をすることになる。ところが、運んで
   いるものが暴力団組長の死体だとわかり…。

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■編集後記 
  ☆最近バタバタして、全くホームページの方が先に進んでおりません。
  明日は参議院の選挙ですね。私は期日前投票済ませてきました。今回
  からネット選挙と話題になっていましたが、そこまで変わった感じで
  はありませんでしたね。政見放送が複数でのトーク形式になったのが
  面白かったですね。どの政党も都合の良い事しか言わないので、争点
  がボケてましたね。

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