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タイトル:週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★ Vol.673(2012/8/11)  2012/08/11


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  *■□■■□□■■■*週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★* 
  *■□■■□□■☆彡*           第673号* 
  *■■■■■■■■■*2012/8/11       * 
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※このメールは等幅フォントでご覧ください。 
==【もくじ】======================================================== 
  □週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★第673号 
  ■映画インプレッション『ニッポンの嘘  〜報道写真家 福島菊次郎90歳〜』
  ■TAK・Gのフィルム・コラム(Vol.336)
  ■「エンジンのかからない映画レビュー」第102回
  ■石男的衛星電影案内(Vol.604) 
  ■編集後記 
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■映画インプレッション(新作映画)by.STONEMAN
  『ニッポンの嘘  〜報道写真家 福島菊次郎90歳〜』
  監督:長谷川三郎 主演:福島菊次郎
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  ☆日本の戦後を見つめた伝説の報道写真家、福島菊次郎の姿を追った
  ドキュメンタリー映画です。

  報道写真家・福島菊次郎は、戦後のヒロシマの実態を撮り続け、並行
  して“昭和の最前線”の記録を発表しながら反国家、反ニッポンを叫
  び続けた人物です。本作は2009年から2011年にかけて福島に密着、福
  島の真実を伝え続ける事への揺るぎない意思をすくい取る。国家の嘘
  を見抜いてきた彼が語る言葉と、なにより雄弁な時代を切り取る壮絶
  な写真の数々が観る者の心に鋭く迫ってくるとともに、大杉漣の抑制
  の効いた朗読が絶妙なコントラストを醸しだしました。

  「ガイアの夜明け」など良質なテレビドキュメンタリーを発表し続け
  ている長谷川三郎が本作で監督デビューとなりました。朗読を「道 
  白磁の人」の大杉漣、撮影を「誰も知らない」の山崎裕が担当してい
  ました。

  1921年山口県に生まれた福島菊次郎。そのキャリアは敗戦後、ヒロシ
  マでの撮影に始まり66年になる。ピカドン、三里塚闘争、安保、東大
  安田講堂、水俣、ウーマンリブ、祝島―。レンズを向けてきたのは激
  動の戦後・日本。真実を伝えるためには手段を選ばず、防衛庁を欺き、
  自衛隊と軍需産業内部に潜入取材して隠し撮り。その写真を発表後、
  暴漢に襲われ家を放火された。それでもシャッターを切り続けた指は
  カメラの形に沿うように湾曲しています。

  だが1982年、現場の最前線でシャッターを切り続けてきた菊次郎は保
  守化する日本に絶望し、瀬戸内海の無人島に渡る。胃がんを患いその
  生活を諦めるまで自給自足で生活し、「この国を攻撃しながら、この
  国から保護を受けることは出来ない」と年金は拒否。子からの援助も
  断り、自らの原稿料だけで生計を立てています。

  現在は相棒犬ロクとの気ままな二人暮らし。散歩がてらスーパーに買
  い物に行き、手際よく夕飯をこしらえ、エンジンふかしたバイクを転
  がし、補聴器の注文へ。飄々と、穏やかに日々の生活を送る。一見す
  ると、そこに居るのは一人の老人。しかしいざカメラを構えた瞬間、
  鋭く獲物を狙う“報道写真家・福島菊次郎”が姿を見せる。冷静に時
  代を見つめ、この国に投げかけ続けた「疑問」を、今を生きる我々日
  本人に「遺言」として伝えはじめた時、東日本大震災が発生。福島県
  第一原発事故を受け、菊次郎は真実を求め最後の現場に向かう。満身
  創痍、37キロの痩せた体で地面に這いつくばり、強風に煽られながら、
  それでも被写体を捉えようとするその姿は、一切の妥協を許さず、貫
  き通された福島菊次郎の信念の姿そのものでした。

  公式サイト http://www.bitters.co.jp/nipponnouso/

  STONEMAN推薦度★★★ 信念の男度★★★☆
   (10点満点:★=2点・☆=1点)

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『写らなかった戦後 ヒロシマの嘘』福島 菊次郎
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■TAK・Gのフィルム・コラム(Vol.336)
  『ハーフデイズ』
  監督;スコット・マクギー 主演;ジョセフ・ゴードン=レヴィット
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  ☆まだ、出会って間もない二人が、将来を意識し始めたとき、決断の
  ときを迎えるに当たってニューヨークのブルックリン・ブリッジでコ
  インを投げた。

   「(500)日のサマー」「50/50フィフティ・フィフティ」「インセプション」
  「メタルヘッド」のジョセフ・ゴードン=レヴィット演じるボビーは、
  ミュージシャンを目指すカナダからの移民で、生活のためにITエン
  ジニアとして働いている。そのボビーと出会って10ヶ月ばかりの
  ケイトは、ブロードウェイでのダンサーとして名を上げていた。
  二人のコインに賭けた運命が、2手に分かれて描かれる。

  タクシーでの移動中に見つけた携帯電話。落とし主が見つかるように
  と残したメッセージのせいか、おかしな電話がかかってくる。持ち主
  からのようではあるが、おかしな交渉を施してくる。しかし、持ち主
  に返そうとしたとき、その人であろう男が射殺され、二人はニューヨ
  ーク中を逃げ駆け巡りながら、男の交渉に乗ろうとする。大きな大金
  が手に入ろうとするから、と・・・。

  そして、もうひとつのストーリーは、穏やかな二人が彼女ケイト
  (リン・コリンズ)の両親の家へ訪れ、彼女と両親との確執や、若く
  して亡くなった兄のこと、元ボクサーの叔父の健康上の問題など、暗
  い問題が浮上しながらも、自らの現実的な問題にも接していた。
  彼の国籍や、妊娠のこと。ケイトは、なかなか、人生のこと、子供を
  持つこと、に決心ができずにいた・・・。

  二人が人生の岐路に立ったとき、相反する状況で、二人は二人にとっ
  ての将来に対してどのような決断をするのか。ニューヨークを舞台に、
  ほとんど台詞のない脚本から、オーディションを受けた主演二人のア
  ドリブ的な会話から、スリリングな物語が生まれた。緊張感と繊細さ
  を持ち備えた作品で、主演陣がブレイクする前の2009年の作品。

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『綴り字のシーズン』 [DVD]  
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■「エンジンのかからない映画レビュー」第102回byかからないエンジン
  http://mentaiazi.blog115.fc2.com/

 『ブルー・サンダー』(1983年 アメリカ)
 監督:ジョン・バダム 主演:ロイ・シャイダー
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  ☆作品紹介・・・ベトナム帰りの航空警隊員察のマーフィーは、特殊な
  装備を多数搭載した新型ヘリ「ブルー・サンダー」のテストパイロット
  に選ばれる。だが、市街でのテスト中、マーフィーはこのブルーサンダ
  ーの開発計画の裏に政治的な陰謀が隠されていることを知り、証拠隠滅
  を目論むかつての上司コクラン大佐の暗殺部隊との空中戦に挑む。

  ハイテク装備満載のスーパーヘリの活躍を描いたサスペンス・アクショ
  ン。監督は『サタデー・ナイト・フィーバー』のジョン・バダム。主演
  は『ジョーズ』のロイ・シャイダー。共演は『時計じかけのオレンジ』
  のマルコム・マクダウェル。

  ヘリコプターと言えば男子の夢。この映画はそんな男子の夢が大活躍。
  調べ物に便利な情報ツールに、相手の陰謀をくまなくキャッチするスパ
  イツール各種。機関銃など全く通らぬ厚い装甲に、一撃必殺のガトリン
  グガン、頑張れぼくらのスーパーヘリ、ブルーサンダー!

  見所はやはり終盤、ビル街での空中戦。ヘリに囲まれ、戦闘機に囲まれ
  それらの苦境を見事なテクニックと驚愕のテクノロジーで切り抜ける、
  この痛快さ。

  サスペンス要素もアクション要素もたっぷり、大変面白い映画です。

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『ブルー・サンダー』 [DVD] 
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■石男的衛星電影案内(Vol.604) 8/11〜8/17 by.STONEMAN 
    
  ★衛星各局・今週の石男が選ぶオススメの1本 
  <NHK・BSプレミアム> デジタルBS-103ch 
  8月11日(土)23:15 
  『ロッキー』('76 アメリカ) 
  監)ジョン・G・アビルドセン 主)シルベスター・スタローン
  ※ヘビー級チャンピオンの対戦相手に選ばれた無名のボクサーが栄光
   をつかむまでを描き、シルベスター・スタローンを一躍スターダム
   にのし上げた大ヒット作品。日銭を稼いで暮らしていたロッキーは、
   格の違う相手からの突然のオファーにとまどうが、恋人エイドリア
   ンの愛を支えにトレーニングを開始する。スタローンは脚本を3日
   で仕上げ、自ら主演することを条件に映画会社に売り込み夢をかな
   える。アカデミー作品、監督賞受賞。

  <WOWOWシネマ> デジタルBS-5(191)ch 
  8月15日(水)26:30
  『アジョシ』('10 韓国)
  監)イ・ジョンボム 主)ウォンビン
  ※TV「秋の童話」や映画「母なる証明」で、日本でもイケメン韓流ス
   ターとして人気が定着したウォンビン。彼が“アジョシ(ハングル
   語でおじさんという意味)”と呼ばれる、タフな主人公役を体当た
   りで熱演。韓流=女性ファン向けという固定観念に縛られた人こそ
   まずは見るべき、ひたすら熱い傑作アクション。「熱血男児」のイ
   ・ジョンボム監督は当初、ビートたけしのような初老の男性を主人
   公にイメージしたが、自ら主演に名乗り出たウォンビンは期待を上
   回る熱演を披露。「冬の小鳥」の名子役キム・セロンも魅力的。

  <チャンネルNECO> SKY PerfecTV! 633ch 
  8月11日(土)21:00ほか 
  『うさぎドロップ』('11 日本) 
  監)SABU 主)松山ケンイチ 芦田愛菜
  ※突然6歳の女の子を引き取ることになった独身サラリーマンが、あた
   ふたしながらも初めての子育てに大奮闘!松山ケンイチと人気子役
   芦田愛菜の共演で贈るハートウォーミングなイクメン・ムービーを、
   地上波にも先駆けてTV初放送!松山ケンイチがちょっと不器用、で
   も誠実で正義感たっぷりのイクメン役に初挑戦し、人気子役・芦田
   愛菜のキュートな笑顔も観る者の気持ちをほっこりさせる。27歳、
   独身、彼女なしの、ごくフツーのサラリーマン・ダイキチは、祖父
   の葬式で、祖父の隠し子だという6歳の少女・りんと出会う。親戚中
   がりんをお荷物扱いして誰も引き取りたがらないことに腹を立てた
   ダイキチは、思わず、自分が育てると宣言してしまうが…。

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■編集後記 
  ☆今回紹介した『ニッポンの嘘  〜報道写真家 福島菊次郎90歳〜』を
  見に行った広島八丁座で福島菊次郎さんの舞台挨拶がありました。9
  1歳にもかかわらず杖もつかず、流暢な挨拶を15分もされてとても
  お元気そうでした。反日本・反国家を貫くアナーキストというイメー
  ジとは程遠い腰が低く丁寧な優しい老人でした。

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■編集長:STONEMAN (from HIROSHIMA city) 
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