メルマガ:週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★
タイトル:週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★ Vol.581(2010/11/6)  2010/11/06


  **************************** 
  *■□■■□□■■■*週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★* 
  *■□■■□□■☆彡*           第581号* 
  *■■■■■■■■■*2010/11/6       * 
  **************************** 
※このメールは等幅フォントでご覧ください。 
==【もくじ】======================================================== 
  □週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★第581号 
  ■映画インプレッション『桜田門外ノ変』
  ■TAK・Gのフィルム・コラム (Vol.247)
  ■石男的衛星電影案内(Vol.514) 
  ■編集後記 
====================================================================
■映画インプレッション(新作映画)by.STONEMAN
  『桜田門外ノ変』
  監督:佐藤純彌 主演:大沢たかお  
--------------------------------------------------------------------
  ☆吉村昭の同名原作を映画化した本作、監督は『男たちの大和/YAMATO』
  の佐藤純彌がスケール大きく描きました。

  安政7年(1860年)、尊王攘夷を唱えた水戸藩藩主・徳川斉昭は、開国派
  の幕府大老・井伊直弼より永蟄居を命じられていた。事態を憂慮した水
  戸藩士有志は、脱藩して井伊直弼を討つ盟約を結ぶ。そして安政7年3月
  3日、関鉄之介ら水戸脱藩士17名と、薩摩藩士1名が実行部隊となり、桜
  田門前にて井伊直弼を襲撃、首を討ち取った。その後、薩摩藩が京都に
  て挙兵し、朝廷を幕府軍から守る手はずになっていたため、関らは京都
  へ向かうが…。

  日本史で幕末のことを習う際には、必ず通る事件「桜田門外の変」です
  が、この事件の詳細を正確に知っている現代人は少ないのではないでしょ
  うか?本作は、そんな知られざる「桜田門外の変」の詳細を、襲撃部隊
  の現場を指揮した関鉄之介の視点から描いていました。

  未曾有の国難に際し、自らの命を賭して事を起こした水戸浪士たち。無
  名の一藩士であった彼らがいかに真剣に国の行く末を憂えていたのかが、
  ひとつひとつのシーンからも伝わって来ました。

  大河ドラマの「龍馬伝」と同時期の話なので、あのドラマを見ている人
  なら余計に興味深い作品になっていると思います。

  大沢たかお演じる関鉄之介の妻子役で長谷川京子、加藤清史郎が出演し、
  悲壮感漂う作品の中で華を添えていました。

  公式サイト http://www.sakuradamon.com/

  STONEMAN推薦度★★★☆ 首チョンパ映画度★★★☆
   (10点満点:★=2点・☆=1点)

==================================================================== 
『桜田門外ノ変〈上〉』吉村 昭 (新潮文庫)
 http://amzn.to/drlBrd(←amazonでチェック!)

==================================================================== 
■ TAK・Gのフィルム・コラム(Vol.247)
    第23回東京国際映画祭レポート
------------------------------------------------------------------------------
  ☆第23回東京国際映画祭もまた華やかに始まった。
  今年は、ニール・ジョーダン監督を審査委員長に向かえ、一層豪華な
  回となった。通年よりいくらか肌寒く、後半は、台風にみまわれたに
  もかかわらず、大勢の客員を導引できた。そして、迎えた最終日に発
  表されたさくらグランプリには、『僕の心の奥の文法』(イスラエル)
  が選出された。また、審査委員長賞に日本の『一枚のハガキ』が受賞。
  本年は、世界中満遍なく選出された映画たちがコンペティション部門
  で上映され、特別招待作品群には、近日公開される期待作の多くが上
  映された。これらの中で数本ピックアップしてご紹介したいと思います。

  《ブライトン・ロック》
  1947年にリチャード・アッテンボロー主演で製作された同名作品のリ
  メイク版のはずだが、ローワン・ジョフィ監督の新たなる構想の下、
  斬新で新鮮な作品が出来上がった。現地ブライトンでのロケは本作の
  3分の1ほどでしかなく、当時の面影を限りなく近く鮮明に表現する
  ために狭範囲内での撮影とCGにより描かれた。その時代背景をうま
  く効果的に映し出しながら、俳優たちも効果的に演じ、特にサム・ラ
  イリー(主演ピンキー)の一切瞬きをしない等の狂気的で迫真の演技
  には目を見張るものがあり、前作『コントロール』を上回り、今後に
  も期待が持たれる。

  《サラの鍵》
  新鋭若手監督ジル・パケ・ブランネールの自らのルーツに挑むかたち
  で手がけられたホロコーストもの。ただ単にユダヤ人迫害の事実を映
  し出すだけでなく、今も昔も変わらない家族愛や命の尊大さを、アメ
  リカ人ジャーナリスト、ジュリアの視点で、“サラ”のたどった苦し
  みぬいた生涯を描いていく。サラの幼少時代を演じたメリュジーヌ・
  マヤンスには、いくら“演じる”とはいえどたいへん辛らつなシーン
  の多さに、製作サイドは、彼女の現実の生活に支障が無いようにとカ
  ウンセリングを施したとか・・・。今回、観客賞受賞。

  《クロッシング》
  3人の警官たちの生き様を3様に、深くえぐって描かれた本作品は、
  過去にも同様なコンテンツの『トレーニング・デイ』を製作したアン
  トワン・フークワ監督。家族を心から思いやり、クリスチャンとして
  も敬虔で、麻薬取締りの職務にも粛々と取り組みながらも、報われる
  ことの無い生活に疲れきって悪事を働くようになるサル、過酷で非情
  なおとり捜査に乗り出し、いくつもの危険な経験をしながらも、昇進
  も昇給も無く、愛する妻にも去られ、自らの人生に葛藤を感じながら
  職務を果たしていこうとするタンゴ、定年を目前に迎え、目の前にあ
  る小さな職務を全うすることで昇給や昇進ににも無欲ながらも、自分
  の警官としての意思には忠実であったエディ。胸が苦しくなるほどの
  男たちの不憫な生き様を見せ付けられ、物悲しいエンディングになか
  なか立ち直れない。
 
  《ストーン》
  こちらもまた定年を迎える刑務官ジャックの話で、ロバート・デ・ニ
  ーロがのっけから、クールで粋な演技を見せてくれる。そして、彼の
  最後に取り扱うケースは、祖父母を殺害したストーン(エドワード・
  ノートン)の仮釈放。ノートンが心理的微妙な役を演じることが多々
  あるが、今回もみごとにその繊細な役どころをうまく演じてみせてく
  れている。ジャックは、ストーンをうまく早く釈放させようと企んで
  接近してくるストーンの妻ルセッタ(ミラ・ジョボヴィッチ)の思惑
  にはまり身を落としていき、ルセッタも自らの魔性に気づいていく。
  ストーンは、精神世界へ入り込み達観し成長していき・・・。
  3人それぞれの人生の向かう方向性の違いにまた物悲しさを覚える。
  とにかく、演技派の競演に期待される一本である。

  この他にも多々すばらしい作品がこの東京国際映画祭へ結集した。
  主題が明確に主張された作品らに感銘でき、個々すばらしい作品
  ばかりのようでした。いくつかは日本での上映は将来無いかもしれま
  せんが多くの人々に見ていただきたいと思える作品ばかりでした。

==================================================================== 
『サラの鍵』タチアナ・ド ロネ  (新潮クレスト・ブックス)
 http://amzn.to/9YW9i2(←amazonでチェック!)

====================================================================
====================================================================
■石男的衛星電影案内(Vol.514)11/6〜11/12 by.STONEMAN 
    
  ★衛星各局・今週の石男が選ぶオススメの1本 
  <NHK・BS−hi> デジタルBS-3(103)ch 
  11月9日(火)22:00 
  『パピヨン』('73 アメリカ) 
  監)フランクリン・J・シャフナー 主)スティーブ・マックイーン
  ※無実の罪で投獄され、終身刑となり13年もの間刑務所生活を強いら
   れた男が、執念の脱獄を繰り返し、ついに自由を手にするまでを描く。
   実在の脱獄囚アンリ・シャリエールが自らの数奇な半生をつづった実
   録ベストセラー小説を映画化。脱獄囚になりきったスティーブ・マッ
   クィーンの熱演、ダスティン・ホフマンとの友情、大ヒットしたテー
   マ曲などが話題を呼んだ大作。

  <WOWOW> デジタルBS-5(191)ch 
  11月12日(金)22:00 
  『イングロリアス・バスターズ』('09 アメリカ) 
  監)クエンティン・タランティーノ 主)ブラッド・ピット
  ※映画マニアのタランティーノはB級イタリア映画「地獄のバスターズ」
   のリメイクを思い立ったが構想は膨らみ、エルンスト・ルビッチ監督
   の「生きるべきか死ぬべきか」をはじめ、「戦略大作戦」「暁の7人」
   や1975年の「追想」など、多数の戦争映画から影響を受けつつ、結果
   的には斬新で痛快な戦争映画が誕生。登場人物たちが状況に応じて多
   様な言語を使い分けるなど、米映画では珍しい試みも効果的。タラン
   ティーノ作品史上最も興行的に成功し、悪役のナチス将校を好演した
   C・ヴァルツはアカデミー賞など多数の映画賞で助演男優賞を独占。

  <チャンネルNECO> SKY PerfecTV! 261ch 
  11月7日(日)21:00ほか 
  『ヤッターマン』('09 日本) 
  監)三池崇 主)櫻井翔
  ※タツノコプロが70年代に製作した人気TVアニメを“嵐”の櫻井 翔主
   演で実写映画化し、大ヒットした『ヤッターマン』が劇場オリジナル
   版でTV初放送!ボンデージルックのドロンジョ様に扮した深田恭子の
   愛らしい熱演や、原作アニメでおなじみのユニークなメカの完全再現
   など、アニメファンをも唸らせる仕上がりとなっている。愛と正義の
   ヒーロー、ヤッターマン1号・2号とドロンジョ率いるドロンボー一味
   は、4つ集めるとどんな願いも叶うというドクロストーンを巡って争奪
   戦を繰り広げていた。そんな時、地球上の様々な場所で大事なものが
  次々と消えるという異変が起こる…。

==================================================================== 
『パピヨン』スティーヴ・マックィーン没後30年特別愛蔵版DVD
 http://amzn.to/a3LTgN (←amazonでチェック!)

********************************************************************* 
■編集後記 
  ☆以前から紹介している書籍『東京ポッド許可局』が各方面で話題にな
  っているようです。エキサイトニュースでは書評につづいて著者のイン
  タビューも掲載されております。
http://www.excite.co.jp/News/reviewbook/20101105/E1288893987328.html

  私はみち局長と随分長いお付き合いでして、今回のポッドキャストから
  書籍化にはとても感慨深いものがあります。

==================================================================== 
★STONEMANオススメ本★
『東京ポッド許可局 〜文系芸人が行間を、裏を、未来を読む〜』新書館

リスナー登録者数14万人を誇る大人気ポッドキャスト放送が、待望の書籍化!
「東京ポッド許可局」とは、マキタスポーツ、プチ鹿島、サンキュータツオら
録り下ろし「書籍版許可局」3回分が収録されたCDも封入!
http://amzn.to/930zfg

==================================================================== 
【amazonで買い物される時は下のURLからお入り下さい!】 
http://bit.ly/aSrd4k (売り上げの一部がカンパとなります)
==================================================================== 

  ***************************************************** 
  https://twitter.com/stoneman_ulc
  ↑ツイッターはじめました!フォローよろしくお願いします。
  ***************************************************** 
  http://mixi.jp/view_community.pl?id=881459 
  ↑mixi「うるとら★ラッキー★シネマ」コミュニティ 
  ***************************************************** 
  ★ULCホームページ★(仮稼働中) 
  http://www.ulc-stone.com 
  ***************************************************** 
  ●○●○●読者ボランティア・ライター募集中●○●○● 
  映画の感想を投稿してくれるライターさんを募集中 
  mailmaga#ulc-stone.com(#を@に変えて下さい) 
  ↑詳しくはこちらまでメールして下さい! 
  ***************************************************** 
======================================================================== 
■週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★ Vol.581(2010/11/6) 
■発行:ULC (Ushimitu Listeners Club) http://www.ulc-stone.com 
■編集長:STONEMAN (from HIROSHIMA city) 
■問合せ先(ご意見ご感想も)> mailmaga#ulc-stone.com(#を@に変えて下さい) 
■購読&解除はそれぞれの配信サービスにてどうぞ。 
【まぐまぐ】ID:0000025922 
  http://www.mag2.com/m/0000025922.htm 
【メルマ!】ID:m00017409 
  http://melma.com/mag/09/m00017409/ 
【E-Magazine】ID:stoneman 
  http://www.emaga.com/info/stoneman.html 
【メイラックス】ID:MM3E96CCB3C7B20 
  http://www.mailux.com 
========================================================================

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。