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タイトル:週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★ Vol.561(2010/6/19)  2010/06/19


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  *■□■■□□■■■*週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★* 
  *■□■■□□■☆彡*           第561号* 
  *■■■■■■■■■*2010/6/19       * 
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※このメールは等幅フォントでご覧ください。 
==【もくじ】======================================================== 
  □週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★第561号 
  ■映画インプレッション『アウトレイジ』
  ■TAK・Gのフィルム・コラム (Vol.227)
  ■石男的衛星電影案内(Vol.494) 
  ■編集後記 
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■映画インプレッション(新作映画)by.STONEMAN
  『アウトレイジ』
  監督:北野武 主演:ビートたけし
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  ☆北野武監督の新作は、ヤクザの世界で男たちが繰り広げる、裏切りや
  駆け引きなど壮絶な権力闘争を描いた本格バイオレンス・アクション!

  関東一円に勢力を張る巨大暴力団組織・山王会組長の関内のもとに、一
  門の幹部が集結していた。その席上、関内は若頭の加藤に、直参である
  池元組の組長・池元と直系ではない村瀬組との蜜月関係について苦言を
  呈す。そして、加藤から村瀬組を締め付けるよう命令された池元は、そ
  の配下の大友組組長・大友に“厄介な”仕事を任せる。こうして壮絶な
  権力闘争が幕を開けた…。

  タイトルの意味は“極悪非道”だそうで、まさにその通りな11人の登
  場人物全員が悪人というこのドラマは、これまでのキタノ映画の特徴で
  もある静謐さをかなぐり捨て、膨大なセリフの量と凄まじい怒号が飛び
  交う異色作となりました。

  ストーリーよりもバイオレンスシーンを最初に考えて、そのシーンが不
  自然にならないように後付けで話を考えたそうです。ある意味B級ホラ
  ーのようなシナリオの書き方のようです。歯医者のドリルで攻撃や箸を
  耳に差し込む攻撃など見ていて痛みが伝わってきました。

  主演のビートたけしのほか、三浦友和、椎名桔平、加瀬亮ら北野作品に
  初めて出演する豪華俳優陣が、最高のキレ演技を見せているのにも注目
  です。特に加瀬亮のインテリヤクザぶりに驚かされました。
  
  公式サイト http://office-kitano.co.jp/outrage/main.html

  STONEMAN推薦度★★★★ 日本車でもカッコイイ度★★★☆
   (10点満点:★=2点・☆=1点)

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■ TAK・Gのフィルム・コラム (Vol.227)
  『マイ・ブラザー』
   監督:ジム・シェリダン 主演:トビー・マグワイヤー
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  ☆2004年のデンマーク映画、スザンネ・ビア監督作品「ある愛の
  風景」をハリウッドがリメイク。「マイ・レフトフット」、「父の祈
  りを」で知られるジム・シェリダン監督が手がける。

  トミー(ジェイク・ギレンホール)が銀行強盗での拘留を終えて戻っ
  てきた。入れ替わりに、兄サム(T・マグワイヤー)は、マリーンと
  してアフガニスタンへ赴くところだった。対照的だった兄弟の目前で、
  父ハンクは、平然と弟トミーに対して批判的だ。そんな折、戦場から
  の訃報が届く。トミーは、心を新たにし、サムの妻グレース(ナタリ
  ー・ポートマン)や子供達を支えていった。トミーがサムの家族とが
  心を打ち解けてきたころ、サムの生存がわかり、家族のもとへ戻って
  くるのだが・・・。

  オリジナルの作品では、全体的に採光度が低く重厚な雰囲気が常に漂
  い、台詞や感情表現が静かでありながら、キャラクターの個々の性格
  を互いに絡めひしひしと悲哀感が感じられたのに対し、ハリウッド・
  リメイクでは、光と影のコントラストをはっきりつけることで、キャ
  ラクターや環境の緊張度が強く感じられる。また、リメイク版は、国
  民性からか、はっきりとした物言い、子供達の表現の明るさや感情の
  繊細さが、オリジナルとはまた違ったかたちで明白にストーリーを強
  調する。

  T・マグワイヤーの戦場を後にして家族の元へ戻ってきてからの狂気
  的な表情と演技は、極限下に置かれ精神的バランスを失った戦士の異
  様な心身状態を鋭く表現し、彼自身とその家族との間の心情の緊迫感
  をひしひしと描ききれている。

  オリジナルとハリウッド版のラスト・シーンも表現方法の違いが、見
  るものの感じ方を微妙に左右させる。しかしながら、彼らの行く末の
  不安さ、あるいは、前進していかなければならないだろう将来の過酷
  さを予感する。戦争映画以上に、家族の絆を描いた映画だ。

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■石男的衛星電影案内(Vol.494)6/19〜6/25 by.STONEMAN 

  6月21日(月)21:00 BS-11(衛星第2) 
  『ムーラン・ルージュ』('01 アメリカ) 
  監)バズ・ラーマン 主)ユアン・マクレガー
  ※N・キッドマンとE・マクレガーが主演して大ヒットした豪華けん
   らんなミュージカル大作。舞台は1900年のパリ。ナイトクラブ
   “ムーラン・ルージュ”で、貧乏だが才能あふれる作家志望の青年
   が、パリで最も有名な高級しょう婦サティーンと出会い恋に落ちる。
   しかし、2人には過酷な運命が待ちうけていた・・・。ロジャース
   &ハマースタインの曲から、ジョン・レノン、エルトン・ジョン、
   マドンナまで、ヒット曲が満載。

  6月22日(火)21:00 BS-11(衛星第2) 
  『ドリームガールズ』('06 アメリカ) 
  監)ビル・コンドン 主)ビヨンセ
  ※黒人女性ボーカル・グループの栄光と挫折を描いて大ヒットしたブ
   ロードウェイ・ミュージカルを、「シカゴ」の脚本家ビル・コンド
   ンが監督して映画化。ビヨンセやエディ・マーフィーら豪華キャス
   トによる最高のパフォーマンスと、複雑な人間ドラマが絡み合い、
   感動のラストシーンへとつながってゆく・・・。新人ジェニファー
   ・ハドソンが圧倒的な歌唱力と迫真の演技を披露して、アカデミー
   助演女優賞に輝いた。

  6月23日(水)20:00 BS-11(衛星第2) 
  『アマデウス ディレクターズ・カット』('02 アメリカ) 
  監)ミロス・フォアマン 主)F・マーレー・エイブラハム
  ※天才音楽家ウォルフガング・アマデウス・モーツァルトの死の謎を
   題材にしたピーター・シェーファーの舞台劇を映画化。モーツァル
   トの35年の生涯を、宮廷音楽家サリエリとの関係を通してミステ
   リアスかつ華麗に描き出した。アカデミー作品・監督・主演男優賞
   など8部門を受賞したオリジナル作品に、20分の新たな映像を加
   えて、より深くモーツァルトの人間像に迫った一作。
 
  ★衛星各局・今週の石男が選ぶオススメの1本 
  <WOWOW> BS-5ch. デジタルBS-5(191)ch 
  6月19日(土)20:00 
  『ホノカアボーイ』('09 日本) 
  監)真田敦 主)岡田将生
  ※鞄や衣料品のブランド、ポータークラシックのチーフディレクター・
   吉田玲雄の同名エッセイを映画化。ハワイ島の小村ホノカアで映写
   技師見習いとして働くことになった日本人青年と、ビーさんと呼ば
   れる1人の日系老婦人との交流を軸に、村ののどかな日常が綴られ
   ていく。主演は「重力ピエロ」などで注目の若手俳優・岡田将生。
   国民的大女優の倍賞千恵子が、老婦人ビーさんをかわいらしくも味
   わい深く演じた。原作者・吉田玲雄もカメオ的に出演している。常
   夏のゆったりした時間の流れる中で、どこか癒されるような作品に
   仕上がっている。

  <チャンネルNECO> SKY PerfecTV! 261ch 
  6月20日(日)21:00ほか 
  『竜馬の妻とその夫と愛人』('03 日本) 
  監)市川準 主)木梨憲武
  ※竜馬の妻とその愛人ら4人の男女が繰り広げる、笑えて泣けるラブ
   コメディ。三谷幸喜の原作・脚本を個性溢れるキャスティングで映
   画化。坂本竜馬が暗殺されてから13年。竜馬の妻・おりょうはみす
   ぼらしい男・西村松兵衛と再婚したものの、竜馬そっくりの愛人・
   虎蔵と駆け落ちを企てていた…。

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■編集後記 
  ☆先週まで告知していた講演会は無事終了いたしました。フィルムコミ
  ッションの仕事を色々とお聞きする事が出来てとても有意義でした。映
  画のロケーション誘致の大変さを知ることが出来ました。
  
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