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タイトル:週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★ Vol.528(2009/11/7)  2009/11/07


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  *■□■■□□■■■*週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★*
  *■□■■□□■☆彡*           第528号*
  *■■■■■■■■■*2009/11/7       *
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                         ※このメールは等幅フォントでご覧ください。
==【もくじ】========================================================
  □週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★第528号
  ■映画インプレッション『風が強く吹いている』
  ■TAK・Gのフィルム・コラム (Vol.195)
  ■TAK・Gのフィルム・コラム (Vol.196)
  ■石男的衛星電影案内(Vol.462)
  ■編集後記
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■映画インプレッション(新作映画)by.STONEMAN
  『風が強く吹いている』
  監督:大森寿美男 主演:小出恵介
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  ☆直木賞作家・三浦しをんの原作をベテラン脚本家・大森寿美男が初
  めてメガホンを取りました。日本の正月の風物詩でもある箱根駅伝を
  目指す弱小陸上部の努力する姿を描きました。

  寛政大学4年生のハイジはある日、貧乏な新入生カケルを陸上部の寮
  ・竹青荘に連れてきた。カケルはかつて天才ランナーと呼ばれたが、
  今は陸上部に所属していない。竹青荘の寮長も務めるハイジはカケル
  に対し、陸上部入部などを条件に家賃格安の竹青荘への入寮を許可。
  そしてここからハイジの野望が始動する。それは寛政大学陸上部で箱
  根駅伝に出場すること。ハイジは長距離専門の竹青荘メンバーらを徐
  々にその気にさせていき…。

  大学生の長距離レースとして最も注目を集める大会・箱根駅伝。毎年、
  懸命の走りでたすきを繋いでいくランナーたちの様が多くの人の感動
  を呼んでいますが、この舞台に立てる大学はわずか20校程度。そん
  な狭き門である箱根駅伝の出場を目指し、落ちこぼれ陸上部員たちが
  必死で努力する姿を感動的に描きました。

  ハイジ役の小出恵介、カケル役の林遣都ら竹青荘メンバーらの生き生
  きとした表情が非常に印象的です。特にこの二人は本物の長距離選手
  のような体型に仕上げて本物のアスリートに見えました。

  奇しくも小出恵介は『ルーキーズ』にも出てましたが、同じスポ根物
  ですが、こちらの方がクドくなくて心に沁みました。個人的には風邪
  をひいた選手(神童)がお母さんと電話をするシーンが泣かせツボで
  した。
  
  公式サイト http://www.kaze-movie.com/index_pc.html

  STONEMAN推薦度★★★★ 予想外男ガンバリ度★★★☆
                                 (10点満点:★=2点・☆=1点)

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風が強く吹いている(単行本)
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4104541044/ulcstone-22/ref=nosim

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■TAK・Gのフィルム・コラム (Vol.195)
   東京国際映画祭体験記 後編 <舞台裏編>
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  ☆第22回東京国際映画祭は、緑一辺倒の地球色で始まり、地球環境
  保護、いわゆるエコロジーをテーマに繰り広げられた。(だからとい
  って、コンペティション部門の映画作品がそれに則ってエントリーさ
  れたわけではないようであるが。)グリーンカーペット上を闊歩した
  華々しい映画人たちとは裏腹に、そのビッグ・イベントを支えてきた
  多くの人々がいる。

  多くの映画関連・イベント関連・マスコミ関連の人々とともに活動し
  たボランティアのスタッフが数多くいる。

  春先から公示されたボランティア募集の広告にどれだけの人たちが目
  にしたのだろうか。7月の説明会に集まった人たちの中からどれだけ
  の人が正式に応募したのだろうか。公式に東京国際映画祭のホームペ
  ージ上からエントリーした中からインタヴューに進んだものもどれだ
  けいるのだろうか。

  こよなく映画を愛し、そうでなくても、映画祭に興味を抱いた人たち
  だけに、皆熱い思いをもって応募したに違いなく、面接会場ですれ違
  う子達の面立ちは真剣だった。

  * マーケティング(運営・WEB)
  * 広報宣伝(広報宣伝活動・イメージネット)
  * 作品(ゲストチケットカウンターでの対応・TIFFCOMのブースでの対応)
  * 営業推進(スポンサー対応・VIP対応)
  * コミュニケーション(VIP/Press対応・パーティ会場案内/受付/補佐)

  以上のセクションでの業務を経験することができる。できるできない
  に関わらず、やはり何よりも映画祭への参加を楽しみチームワークを
  重んじて協力的にヘルプすることが一番の課題のようだった。

  会期前のオリエンテーションや会場の六本木ヒルズ界隈のクリーンア
  ップ活動等を通して、より深いチームワークの結束ができ、会期中に
  は、とても協調的に動くことができたようです。

  その中でも、コミュニケーション部門での経験は画期的で、VIPと
  して海外から来日されたプロデューサーの方々のアテンドをしながら、
  会場やスタッフ・ルームの行き来をする中でも、ゲストの監督さんや
  俳優の方々、音楽家のかた、映画人たちとすれ違いざまに歩いていく
  のだった。さすがに、担当したVIPの方とは、映画を超えて日々の
  なんでもない話などもでき、自らの語学力・コミュニケーション能力
  を発揮できることはこの上ない。また、インタヴューの立会いをしな
  がら、自らインタヴューをしたり、通訳をしたりするわけでもないけ
  れど、思いがけない映画製作秘話や、監督さんらのお人柄が垣間見え
  た時は、なかなかのワクワクものである。

  このポジションから垣間見えるのが、映画祭が、どういうわけか、一
  般観客向けというよりもマーケットの場だったのかということ。多く
  のマスコミ関連の人々が、作品群が上映される裏側で開幕されていた
  映画マーケット云々に関するセミナーにこぞって参加してくる。

  そしてヒルズの森タワーの一フロアで作品売買のブースが設置されて
  いたはずだ。芸術としての映画もいいが、一つの商品として扱うビジ
  ネスの世界もたいへん興味深い。昨今の海外作品の興業成績の低下が
  著しく厳しい状況下ではあるだろうが・・・・。

  とにかく、そんな華々しい芸術の部分と、シビアなビジネスの両面を、
  わずか9日間にして垣間見ることができる貴重な体験ができる。

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■TAK・Gのフィルム・コラム (Vol.196)
  『パイレーツ・ロック』
   監督:リチャード・カーティス 主演:フィリップ・シーモア・ホフマン
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  ☆カール(トム・スターリッジ)は、高校生の男の子。学校で、タバ
  コとマリワナを吸って退学処分を受け、それを見かねた母(エマ・ト
  ンプソン)が、彼女の昔の知人クウェンティン(ビル・ナイ)の海賊
  ラジオ局のボートに乗り込ませた・・・。

  時は、1960年代、イギリスはまだ開放的ではなく、24時間の内
  にラジオから流される音楽番組はほんの45分のみで、唯一の海賊放
  送局は、とてつもなく人気を誇っていた。そんな中、政府はどうにか
  して、その海賊ラジオ局をつぶそうと躍起になり・・・。

  実際、イギリスで起こった事で、人々がどれだけ生活の糧に音楽を聴
  いていたことが感じられる。それにしても、画中で活躍するリレー・
  DJたちは、とても、チャーミングで一人ひとりがとても個性的。
  アメリカからのDJザ・カウントにF・シーモア・ホフマンが、ほど
  よくふくよかになり、アメリカ人らしいタフな人物像を演じる。過去、
  繊細にカポーティ等を演じたホフマンとはまた大きく異なる演技で、
  微笑ましい役どころだ。また、海賊ラジオ局の経営するクウェンティ
  ン役のビル・ナイがすこぶるロックしている。ご高齢にもかかわらず、
  他のDJのグランジなファションとは違い英国紳士を堅持し、ときと
  してカールのために粋な計らいをしてみたり、デヴィッド・ボウイの
  「レッツ・ダンス」にのってクールに踊るところは、なんとも魅力的。
  そういえば、「ラブ・アクチュアリー」では、高齢のロッカーを演じた。

  コミカルなペーソスが詰まっていて、恋愛ドラマあり、親子のドラマ
  あり、音楽への愛があり・・・と、始終飽きさせずに見せてくれる。
  BGMに60年代のロックが宝箱のように詰込まれ、その当時の音楽
  を知らずとしても、耳をも楽しませてくれる。

  ニュージーランド人のリチャード・カーティスが監督・製作総指揮・
  脚本を手がけるが、過去手がけてきた「ミスター・ビーン」、「ブリ
  ジッド・ジョーンズの日記」、「ノッティング・ヒルの恋人」、
  「ラブ・アクチュアリー」に傾向が見られるように、イギリス的シニ
  カルなコメディがお得意とみる。

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パイレーツ・ロック オリジナル・サウンドトラック
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■石男的衛星電影案内(Vol.462)11/7〜11/13 by.STONEMAN

  ☆今週のレギュラータイムの衛星映画劇場はお休みです。

  ★衛星各局・今週の石男が選ぶオススメの1本
  <WOWOW> BS-5ch. デジタルBS-5(191)ch
  11月12日(木)21:10
  『ハプニング』('08 アメリカ)
  監)M・ナイト・シャマラン 主)M・ウォールバーグ
  ※作品ごとに賛否両論が巻き起こり、目が離せない映画作家の1人と
   なっているM・ナイト・シャマラン。彼が今回題材にしたのは、ま
   るでレミングの死の行進のように人間が次々と自殺していく謎の疫
   病。冒頭の連続飛び降り自殺という衝撃の場面に始まり、やがて哲
   学的なテーマへと発展していく様は、まさにシャマラン印。一方、
   「シックス・センス」以来のトレードマークだったどんでん返しは
   影を潜め、謎の答えを観客にゆだねるようなエンディングは新境地
   をも感じさせる。主演は「ザ・シューター/極大射程」のM・ウォ
   ールバーグ。

  <チャンネルNECO> SKY PerfecTV! 261ch
  11月8日(日)21:00ほか
  『キッズ・リターン』('96 日本)
  監)北野武 主)金子賢 
  ※北野武の監督第6作で 若者たちの夢と挫折を描き キネマ旬報ベ
   ストテン第2位に輝いた青春映画の傑作。落ちこぼれ高校生のマサ
   ルとシンジは ふとしたきっかけで マサルはヤクザ シンジはボ
   クシングの世界へ足を踏み入れる。卒業後 二人はそれぞれの道で
   頭角を現すが やがて夢破れていく。

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キッズ・リターン [DVD]
http://amazon.co.jp/o/ASIN/B000UMP1GQ/ulcstone-22/ref=nosim

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■編集後記
  ☆すっかり秋めいてまいりまして、寒くなりましたがまだ家は扇風機
  が出たままです。仕事もボランティア活動も忙しくて家に居る時間が
  極端に少なくて部屋がカオス状態です。
    
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【STONEMANお勧めアルバム】ノン様の「日記の歌」
http://amazon.co.jp/o/ASIN/B002KQMQ1S/ulcstone-22/ref=nosim
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  http://mixi.jp/view_community.pl?id=881459
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  ★ULCホームページ★(仮稼働中)
  http://www.ulc-stone.com
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■週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★ Vol.528(2009/11/7)
■発行:ULC (Ushimitu Listeners Club)  http://www.ulc-stone.com
■編集長:STONEMAN (from HIROSHIMA city)
■問合せ先(ご意見ご感想も)> mailmaga#ulc-stone.com(#を@に変えて下さい)
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