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タイトル:週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★ Vol.523(2009/10/3)  2009/10/03


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  *■□■■□□■■■*週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★*
  *■□■■□□■☆彡*           第523号*
  *■■■■■■■■■*2009/10/3       *
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                         ※このメールは等幅フォントでご覧ください。
==【もくじ】========================================================
  □週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★第523号
  ■映画インプレッション『火天の城』
  ■TAK・Gのフィルム・コラム (Vol.190)
  ■「エンジンのかからない映画レビュー」第34回目
  ■石男的衛星電影案内(Vol.457)
  ■編集後記
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■映画インプレッション(新作映画)by.STONEMAN
  『火天の城』
  監督:田中光敏 主演:西田敏行
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  ☆前代未聞の城郭要塞・安土城の築城に携わった天才宮大工・岡部又
  右衛門の生き様を描く時代劇です。

  天正4年(1576年)、長篠の戦いで勝った織田信長は、琵琶湖を臨む
  安土の地に巨大な城を築くべく、信長が見込んだ熱田の宮番匠・岡部
  又右衛門に命じる。又右衛門は即座に引き受けるが、建設を指揮する
  総棟梁は、名だたる番匠たちとの図面争いで決めるという。夢のよう
  な仕事を前に、寝食を惜しんで図面作りに没頭する又衛右門を、妻の
  田鶴、娘の凛らが支えるが、空前の巨大建築の完成には多くの困難が
  待ち受けていた…。

  五層七階の楼閣、日本で初めて天主を有し、その部材だけでも4万点。
  主柱は樹齢2千年の神木を使用した安土城。本作は第11回松本清張賞
  を受賞した山本兼一の同名小説を基に、岡部又右衛門の生き様を描い
  ていました。
 
  重点は城作りなので、合戦シーンや恋愛ドラマを期待して行くと肩透
  かしなのでお気をつけ下さい。まさに戦国時代のプロジェクトXとも
  いえる映画でした。

  『釣りバカ日誌』シリーズなどでお馴染みの西田敏行が岡部又右衛門
  を熱演していました。妻役の大竹しのぶがいつもと違って夫を立てて
  縁の下の力持ち的な奥さんを演じていたのが印象的でした。ちょっと
  時代劇に慣れてない感じが気になったのが娘役の福田沙紀が残念でし
  た。

  VFXを駆使したピラミッド建造を彷彿とさせる人力での巨大建物の
  建造シーンはさすがに見応えがありました。

  公式サイト http://katen.jp/

  STONEMAN推薦度★★★ プロジェクトX度★★★☆
                                 (10点満点:★=2点・☆=1点)

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火天の城 (文春文庫)¥620
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4167735016/ulcstone-22/ref=nosim

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■ TAK・Gのフィルム・コラム (Vol.190)
  『私の中のあなた』
   監督:ニック・カサヴェティス  主演:キャメロン・ディアス
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  ☆ジョディ・ピコーの小説「わたしのなかのあなた」を映画化。『き
  みに読む物語』の監督で脚本家、役者でもあるニック・カサヴェティ
  スがメガフォンをとる。長女ケイト(ソフィア・ヴァジリーバ)の白
  血病を必ず治すのだとキャリアや自由すべてを投げ打った母にキャメ
  ロン・ディアスをむかえ、その家族全員の闘病物語。

  難病ものストーリーは、いつも重苦しく、わりと型にはまったものが
  多いものだが、これは見初めからどうも何かが違った。白血病の長女
  ケイトのドーナとして生まれてきた妹役に、『リトル・ミス・サンシ
  ャイン』のブサイクでオーデションに応募してがんばる役柄、史上最
  年少の助演女優賞ノミネートの女の子、アビゲイル・ブレスリンの不
  思議なナレーションで語られ始め、その後もそれぞれの家族の言葉で
  ナレーションは語られてゆく。

  キャメロンが母親役という突飛な配役が斬新かつ新鮮。彼女の演じる
  母サラは、弁護士のキャリアを投げ捨てて、我が子を死なせないと戦
  う姿がとても凛としていて、キャメロンの新しい一面としての演技が
  見えた。父親役はやけに筋骨隆々でかっこいいジェイソン・パトリッ
  クだが、消防団員ということで納得できる。 

  ケイトは自らの死を覚悟し家族の熱い思いに密かにある考えを抱きな
  がら、同じ白血病を患うジェシーに恋する。二人の恋は微笑ましく、
  ともにキーモ(化学療法)で毛髪は抜け落ち同じような顔つきだが、
  二人の恋する姿がとても切なく愛おしい。そして、二人を見守る家族
  の健気さ、一生懸命さ、暖かさに胸を打たれる。

  一味違った闘病ドラマ。悲しい結末を迎えながらも、アビゲイル演じ
  る妹アナの大人な態度でさわやかな余韻が残る。

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わたしのなかのあなた (Hayakawa Novels)ジョディ ピコー (著)
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4152087633/ulcstone-22/ref=nosim

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■「エンジンのかからない映画レビュー」第34回目byかからないエンジン
  http://mentaiazi.blog115.fc2.com/

 「クラス・オブ・1999 処刑教室2」(1990年 アメリカ)
 監督:マーク・L・レスター 主演:ブラッドリー・グレッグ
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  ☆ストーリー…1999年の荒廃した世界、暴力蔓延るハイスクール。
  重火器で武装し、暴走する生徒達に力づくで教育を施すべく、三体の教
  師サイボーグが派遣された。初めは順調な働きを見せるサイボーグであ
  ったが、次第に体罰がエスカレート、終には生徒を殺してしまう。
  実はこのサイボーグ、元々は軍事用に作られた殺人マシーンだったのだ  

  「コマンドー」のバカアクション監督マーク・L・レスターが前作「処
  刑教室」を「ジャッキー・ブラウン」のパム・グリア、「時計仕掛けの
  オレンジ」のマルコム・マクダウェル、「悪魔の赤ちゃん」のジョン・
  P・ライアンなど豪華キャストを率いてSF化した、ティーチャーホラ
  ーアクションです。

  色々な意味で物凄い映画です。脚本家によればは、近未来のハイスクー
  ルは生徒がマシンガンをぶっ放しながらバギー乗り回しているそうです
  。そんな学校なわけですから、サイボーグ教師が出てきても何ら問題は
  ありませんね。教師は期待通り、バタバタと悪い生徒を殺していきます
  が、どいつもこいつも頭がマッドマックスなので何ら問題ありません。
  
  終盤になるにつれ、教師達の暴力はエスカレート。手からドリルアーム
  を打ち出し、ロケットランチャーをぶっ放し、悪ガキどもに死という名
  の制裁を加えていきます。クライマックスでは中の機械部分が剥きだし
  になり、どこかで見たことのある姿に!

  しかしながらこの作品、大変面白いです。テンポも良く、アクションも
  たっぷりです。普通に笑って楽しめる作品です、オススメ!

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クラス・オブ・1999 ― 処刑教室2 [DVD]
http://amazon.co.jp/o/ASIN/B00005G045/ulcstone-22/ref=nosim

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■石男的衛星電影案内(Vol.457)10/3〜10/9 by.STONEMAN

  10月5日(月)21:00 BS-11(衛星第2)
  『激突!』('71 アメリカ)
  監)スティーブン・スピルバーグ 主)デニス・ウィーバー
  ※当時24歳のスピルバーグが初めてテレビ映画の監督を務め、日本
   ではその面白さから劇場公開された作品。カリフォルニア州を車で
   走る平凡なサラリーマンが、巨大なタンクローリーを何気なく追い
   越したことから、思いもかけない死のゲームに巻き込まれる。現代
   の不条理な殺意を、手に汗握るサスペンスに仕立てあげた傑作で、
   スピルバーグの才能が処女作にして発揮されている。

  10月6日(火)21:00 BS-11(衛星第2)
  『ターミナル』('04 アメリカ)
  監)スティーブン・スピルバーグ 主)トム・ハンクス
  ※ヨーロッパからアメリカへやってきた男、ビクターは、JFK空港
   で足止めされてしまう。飛行機に乗っている間に、母国がクーデタ
   ーで消滅してしまいパスポートもビザも無効。空港から出ることも、
   母国に帰ることもできず、彼はそのまま空港ターミナルで暮らすこ
   とに…。言葉も生活習慣もわからない国で一人奮闘する男と、周り
   の人々との交流を描いたスピルバーグ監督のヒューマン・ドラマ。

  ★衛星各局・今週の石男が選ぶオススメの1本
  <WOWOW> BS-5ch. デジタルBS-5(191)ch
  10月3日(土)20:00
  『俺たちダンクシューター』('08 アメリカ)
  監)ケント・オルターマン 主)ウィル・フェレル
  ※主演のフェレルにとっては「タラデガ・ナイト オーバルの狼」
   「俺たちフィギュアスケーター」に続くスポーツ・コメディ。各試
   合や練習を面白おかしく見せるだけでなく、フェレル演じる主人公
   が自意識過剰かつ思い込みが激しく、爆笑を誘うのも前2作と同じ。
   加えてフェレルの旧作「俺たちニュースキャスター」と同じく1970
   年代が舞台で(独立系の全米プロ・バスケ・リーグ《ABA》が実在し
   た)、レトロなBGMやファッションがたっぷりなのも楽しい。ヒップ
   ホップ・デュオ《アウトキャスト》のアンドレ3000ことA・ベンジャ
   ミン共演。

  <チャンネルNECO> SKY PerfecTV! 261ch
  10月4日(日)21:00ほか
  『リアル鬼ごっこ』('07 日本)
  監)柴田一成 主)石田卓也
  ※全国の“佐藤さん”。貴方たちは余りにも多いので、少し数を減ら
   します?。奇抜な設定と世界観で大ベストセラーになった山田悠介
   の同名小説を映像化した、スリル溢れるサバイバル・アクション。
   日本で最も多い苗字、佐藤姓の人々が相次いで死亡するという事態
   が発生。そんなある日、不良高校生の佐藤翼は異世界へと紛れ込ん
   でしまう。そこでは佐藤姓の人々が鬼に追われ、捕まると殺される
   という究極の鬼ごっこが行われていた。

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リアル鬼ごっこ プレミアム・エディション [DVD]
http://amazon.co.jp/o/ASIN/B001B4LQEI/ulcstone-22/ref=nosim

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■編集後記
  ☆2016年東京五輪は実現出来ず残念でしたね。話は変わりますが
  先週お話した映画上映は無事終了いたしまして、予想通りとはいきま
  せんでしたが、赤字にならない程度の動員がありました。新聞3紙に
  載せていただいたのが最後の2日間に7日間の半数分の方がお越しい
  ただきました。平日なのに本当にありがたいことです。『月下の侵略
  者』は来年1月に京都で上映いたしまして、四国や九州でも上映予定
  です。北朝鮮ロケという非常に珍しいシーンが20分もありますので
  是非ともお近くで上映の際には足をお運びいただければと思います。
  
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STONEMAN オススメ本
『渡来の祭り・渡来の芸能 ― 朝鮮半島に源流を追う』前田憲二
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4000241230/ulcstone-22/ref=nosim

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■週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★ Vol.523(2009/10/3)
■発行:ULC (Ushimitu Listeners Club)  http://www.ulc-stone.com
■編集長:STONEMAN (from HIROSHIMA city)
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