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タイトル:週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★ Vol.488(2009/1/31)  2009/01/31


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  *■□■■□□■■■*週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★*
  *■□■■□□■☆彡*           第488号*
  *■■■■■■■■■*2009/1/31       *
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                         ※このメールは等幅フォントでご覧ください。
==【もくじ】========================================================
  □週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★第488号
  ■映画インプレッション『007/慰めの報酬』
  ■TAK・Gのフィルム・コラム (Vol.155)
  ■「エンジンのかからない映画レビュー」第17回目
  ■石男的衛星電影案内(Vol.424)
  ■編集後記
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■映画インプレッション(新作映画)by.STONEMAN
  『007/慰めの報酬』
  監督:マーク・フォースター 主演:ダニエル・クレイグ 
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  ☆『007/カジノ・ロワイヤル』に続くダニエル・クレイグ版00
  7の第2弾です。
  
  初めて愛した女・ヴェスパーを失ったジェームズ・ボンドは、ヴェス
  パーを操っていたミスター・ホワイトを尋問し、背後にいる組織の存
  在を知る。早速捜査のためにハイチへと跳び、知り合った美女カミー
  ユを通じて、組織の幹部であるグリーンに接近。環境関連会社のCE
  Oを務める男だが、裏ではボリビアの政府転覆と天然資源の支配を目
  論んでいるのだった。ボンドは復讐心を胸に秘めながら、グリーンの
  計画阻止に動くが……。

  前作から数時間後というシリーズで初めての本当の意味での続編は初
  めてですね。愛した女性・ヴェスパーを喪ってしまったジェームズ・
  ボンドが、復讐心に駆られながらも任務に臨み、巨大な犯罪組織と対
  決する姿を描いていきます。

  ダニエル・クレイグは前作同様、ジェームズ・ボンドを人間味たっぷ
  りに表現していました。アクションでも身体を張ったファイトシーン
  は、「ジェイソン・ボーン」シリーズを連想してしまいました。

  ボンドガールを務めたオルガ・キュリレンコは、タフでどこか謎めい
  た魅力を持つカミーユを鋭く演じていました。監督は『チョコレート』
  のマーク・フォースターが、単なるアクションのみならず人間ドラマ
  を深く描いていました。特にMとボンドの関係が親子のような感じに
  見えました。

  敵のボスが阿部サダヲに見えて仕方なかったのは私だけでしょうか?
  『カジノ・ロワイヤル』を見て予習してから見た方がより面白いと思
  います。

  公式サイト http://www.sonypictures.jp/movies/quantumofsolace/

  STONEMAN推薦度★★★☆ 肉体アクション度★★★☆
                                 (10点満点:★=2点・☆=1点)

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007大百科ジョン・コーク
価格:¥ 10,290(定価:¥ 10,290)
http://www.amazon.co.jp/dp/4904249011/ref=nosim/?tag=ulcstone-22

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■ TAK・Gのフィルム・コラム (Vol.155)
  『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』
   監督:サム・メンデス 主演:レオナルド・ディカプリオ
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  ☆リチャード・イエーツの小説『家族の終わりに』を「アメリカン・
  ビューティ」「ジャーヘッド」等を手がけたサム・メンデス監督の最
  新作。

  1950年代の古きよき時代のアメリカ社会を背景に、実は虚しく生
  きる美しい夫婦の物語を描いた小説を、忠実に且つ原作に劣らず製作
  されている。ほのかでやさしい太陽の日差しの中、不幸なんてありえ
  ない雰囲気の背景が多い中、淡いパステル調の色調がちりばめられた
  画像で、彼らの思想の挫折と思いもよらない出来事への悲壮感を際立
  たせる。

  いたって普通の出会いで普通に恋愛をし、互いに信頼、尊敬しあって
  結婚したものの、女優を目指し現実から目を背ける妻、エイプリル
  (K・ウィンスレット)、そして彼女を暖かく見守りながらも、時と
  して大人になりきれず本来やりたいことが見つけられないでいる夫、
  フランク(L・ディカプリオ)。この美しい夫婦を取り巻く人脈も
  おもしろい役者が抜擢されている。イエーツから見た当時の社会中の
  はかない幸せを、S・メンデスは現代存在する空虚感を重ね、現代社
  会の病んでいる様を映し出す。

  ケイトの演技がこれまで幾度となく評価されてきた。「乙女の祈り」
  に始まって、近年では「リトル・チルドレン」、本作でも、アカデミ
  ー賞でノミネート、さらには、ゴールデングローブで女優賞を授与し
  ているほどだけれども、デカプリオの愛くるしい笑顔から狂おしいば
  かりに怒る演技は仔細でみごとだ。成長しきれない夫の役は、タイタ
  ニックを払拭しようとここ最近多かったアクションものを越えて、実
  にはまりきれている。「ギルバート・グレープ」のアーニー役は超え
  られないのだろうけれども、普遍的で人間らしく表現されている。

  ラストシーンのシニカルさが、イエーツの作風だとしても、メンデス
  は、シュールにうまくまとめている。心に堪える内容だけれども、見
  る側の気持ち次第で強くも悲観的にもなれる映画だ。

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レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで(リチャード・イエーツ)
価格:¥ 809(定価:¥ 809)
http://www.amazon.co.jp/dp/4863321066/ref=nosim/?tag=ulcstone-22

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■「エンジンのかからない映画レビュー」第17回目 byかからないエンジン
  http://mentaiazi.blog115.fc2.com/

 「バトルランナー」(1987年)
 監督:ポール・マイケル・グレイザ 主演:アーノルド・シュワルツネッガー
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  ☆ストーリー…21世紀、TVを巧みに利用した情報統制による全体主
  義国家となったアメリカでは、「ランニング・マン」というTV番組が
  大人気。囚人をハンター達に追わせ、見事生き残れば南の楽園での永住
  権をプレゼントというのがこの番組のルール。命令に歯向かった警察官
  リチャーズは無実の罪を着せられ、この番組に強制参加させられる。

  スティーブン・キングの原作をアーノルド・シュワルツネッガー主演で
  映画化。監督は「刑事スタスキー&ハッチ」のスタスキー刑事で有名な
  ポール・マイケル・グレイザー。更には「ハムナプトラ3」のロブ・コ
  ーエンに「ゾンビ伝説」のキース・バリッシュが製作総指揮として参
  加。「プレデター」のジェシー・ヴェンチュラも敵役で登場。
  
  今作でのシュワちゃんは未来の殺人TV番組の参加者。番組側が用意し
  た五人のハンター達と死闘を繰り広げます。ハンター達はとっても個性
  豊か。ホッケースティックを持ったアジア系デブのサブゼロに、チェー
  ンソー使いのバズソー。電飾に身を包み、バリバリビデオ合成の電撃を
  飛ばすダイナモなど、素敵なキャラが続々登場します。

  もう一つの見所は、全体主義国家のテレビ戦略に支配された観客達。都
  合の悪い事実は全て編集で作り変えられている政府の広報を盲信し、こ
  の殺人番組にも大興奮。ハンター達に熱狂的なエールを送り、ハイテン
  ションな司会の質問に対して、これまたハイテンションで応えるおばち
  ゃんや気の弱そうなおじさんはかなり印象に残ります。  
   
  SF映画としてみると膨大なツッコミどころが気になってしまうものの
  おバカアクション映画としては充分過ぎるぐらいの面白さを有している
  作品。是非一度ご覧になってみては?

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バトルランナー [DVD]
価格:¥ 1,718(定価:¥ 3,990)
http://www.amazon.co.jp/dp/B00005G0J6/ref=nosim/?tag=ulcstone-22

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■石男的衛星電影案内(Vol.424)1/31〜2/6 by.STONEMAN

  2月2日(月)21:00 BS-11(衛星第2)
  『天国と地獄』('63 日本)
  監)黒澤明 主)三船敏郎
  ※丘の上の豪邸に暮らす権藤のもとに「子供は預かった。3000万
   円用意しろ」という脅迫電話がかかってくる。誘拐されたのは彼の
   息子ではなく運転手の息子だったが、犯人はそのまま権藤を脅し続
   ける。会社の勢力争いで大阪に5000万円届けなければ全財産を
   失うことになる権藤は、身代金を払うべきかどうか苦悩するのだが…。
   黒澤明監督が描き出した緊張感あふれるサスペンス映画の傑作。

  2月3日(火)21:00 BS-11(衛星第2)
  『生きる』('52 日本)
  監)黒澤明 主)志村喬
  ※市役所の市民課長、渡辺は、自分が余命いくばくもないことを知り
   がく然とする。自暴自棄になった彼だったが、希望に燃える若い女
   性事務員の姿に、自分も生きがいを見つけようと模索。悪疫の源と
   なっていた下町の低地に新しい児童公園を作ろうと奔走する。志村
   喬のこん身の演技が胸を打つヒューマニズム映画の傑作。ベルリン
   映画祭で、ベルリン上院特別賞を受賞した黒澤明の代表作のひとつ。

  2月4日(水)21:00 BS-11(衛星第2)
  『用心棒』('61 日本)
  監)黒澤明 主)三船敏郎
  ※縄張りの跡目相続をめぐって、二つの勢力が対立する馬目の宿。人
   殺しも日常茶飯事になり、すっかり寂れたこの宿場町に、どこから
   ともなく素浪人、桑畑三十郎が現われた。居酒屋の亭主から町の状
   況を聞いた三十郎は…。江戸時代の宿場町を舞台に、まるで西部劇
   のような設定で見せてくれる痛快アクション。後に『荒野の用心棒』、
   『ラストマン・スタンディング』と海外でもリメークされた黒澤監
   督の痛快娯楽時代劇。

  2月5日(木)21:00 BS-11(衛星第2)
  『赤ひげ』('65 日本)
  監)黒澤明 主)三船敏郎
  ※江戸時代、長崎帰りの青年医師・保本登は、小石川養生所の所長で
   “赤ひげ”と呼ばれている無骨な医師に見習いとして住み込みを命
   じられる。最初は養生所の雰囲気になじめず、投げやりな態度で過
   ごしていた登であったが、診断の確かさと優れた腕で人々の治療に
   あたる赤ひげと、彼を頼りにする貧しい人々の姿に、次第に心を動
   かされていく。黒澤明監督と三船敏郎、名コンビ最後の顔合わせと
   なったヒューマニズム映画の傑作。

  ★衛星各局・今週の石男が選ぶオススメの1本
  <WOWOW> BS-5ch. デジタルBS-5(191)ch
  2月2日(月)22:00
  『ディパーテッド』('06 アメリカ)
  監)マーティン・スコセッシ 主)レオナルド・ディカプリオ
  ※香港の傑作映画「インファナル・アフェア」(2002)を米国でリメイ
   ク。鬼才スコセッシ監督は、犯罪組織に潜入した警官と、警察に潜
   入した犯罪者を対峙させるという絶妙な基本設定を原作映画から借
   りつつ、アジア的な要素を排することで異なる印象に変えて賛否両
   論を呼びながらも、6度目のノミネートにして悲願のアカデミー監
   督賞に輝いた。そうそうたる顔ぶれのハリウッド映画の主役クラス
   がずらりと並んだ中、意外にも今回初めてスコセッシと組んだ名優、
   J・ニコルソンの怪演も光る。

  <チャンネルNECO> SKY PerfecTV! 261ch
  2月1日(日)21:00ほか
  『LOFT ロフト』('05 日本)
  監)黒沢清 主)中谷美紀
  ※鬼才・黒沢清監督が、ミステリー、ホラー、サスペンスの域を越え
   た至極の恐怖を描いた戦慄の衝撃作。卓越した演技力の中谷美紀、
   豊川悦司の二人が恐怖からラブストーリーへと変貌を遂げる新しい
   黒沢ワールドを誕生させた。スランプに陥り、体調に異変をきたし
   た女流作家の礼子は、担当編集者の勧めで郊外の古い洋館に引っ越
   した。向かいには大学の研修所だという不気味な建物があり、考古
   学教授・吉岡が出入りしているのだが、ある日、礼子は建物の中で
   女性のミイラを見つけてしまう…。
 
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ディパーテッド (期間限定版) [DVD]
価格:¥ 2,388(定価:¥ 2,980)
http://www.amazon.co.jp/dp/B000O1OBIW/ref=nosim/?tag=ulcstone-22

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■編集後記
  ☆先日、『20世紀少年・第2章』の試写会で堤監督と主演の平愛梨
  さんの舞台挨拶がありました。平さんはとても初々しくて爽やかな女
  の子でした。このカンナ役をオーディションで3000人の中から選
  ばれた彼女ですが、この役が取れなかったら芸能界を諦めようと思っ
  ていたそうです。彼女にとってもこの映画のサブタイトルの「最後の
  希望」だったそうです。
  
★オススメ曲 『涙の天保山』(イカルス渡辺)
価格:¥ 999(定価:¥ 1,000)
http://www.amazon.co.jp/dp/B001FXW0T0/ref=nosim/?tag=ulcstone-22  
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■週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★ Vol.488(2009/1/31)
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■編集長:STONEMAN (from HIROSHIMA city)
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