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タイトル:週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★ Vol.470(2008/9/27)  2008/09/27


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  *■□■■□□■■■*週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★*
  *■□■■□□■☆彡*           第470号*
  *■■■■■■■■■*2008/9/27       *
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                         ※このメールは等幅フォントでご覧ください。
==【もくじ】========================================================
  □週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★第470号
  ■映画インプレッション『おくりびと』
  ■TAK・Gのフィルム・コラム (Vol.138)
  ■「エンジンのかからない映画レビュー」第8回目
  ■石男的衛星電影案内(Vol.407)
  ■編集後記
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■映画インプレッション(新作映画)by.STONEMAN
  『おくりびと』
  監督:滝田洋二郎  主演:本木雅弘 
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  ☆『病院へ行こう』『バッテリー』の滝田洋二郎監督が納棺師という
  仕事を題材に描く深い人間ドラマです。
 
  所属する東京のオーケストラが解散し職を失ったチェロ奏者の大悟は
  演奏家を続けることを諦め、妻の美香を連れて故郷の山形に戻ってく
  る。早速、求人広告で見つけたNKエージェントに面接に出かけ、そ
  の場で採用になるが、それは遺体を棺に納める納棺師という仕事だっ
  た。戸惑いながらも社長の佐々木に指導を受け、新人納棺師として働
  き始める大悟だったが、美香には冠婚葬祭関係の仕事に就いたとしか
  告げられずにいた…。

  本木雅弘と山崎努の納棺師の仕事ぶりは本当に美しかったです。なん
  と本木雅弘が旅先で遭遇した納棺の儀式に感銘を受けてこの映画の発
  案になったそうですね。

  山崎努が出演した伊丹十三監督作『お葬式』という映画もありました
  が、納棺師という職業にスポットを当てている所が新しいですね。葬
  儀の場にそれぞれのドラマが展開するのが巧いですね。

  小山薫堂の脚本が素晴らしいですね。石文のエピソードが一番心に響
  きました。ただ、奥さんが納棺師の仕事にあそこまで拒否反応を示す
  のは違和感ありました。

  久石譲の音楽とともにエンドロールが上がる頃には、しみじみ感動さ
  せられます。

  公式サイト http://www.okuribito.jp/

  STONEMAN推薦度★★★★☆ 河豚の白子食べたい度★★★☆
                                 (10点満点:★=2点・☆=1点)

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「おくりびと」オリジナルサウンドトラック
価格:¥ 2,800(定価:¥ 2,800)
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■ TAK・Gのフィルム・コラム (Vol.138)
  『ああ、結婚生活』
   監督:アイラ・サックス 主演:クリス・クーパー
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  ☆2005年のサンダンス映画祭で"Forty Shades of Blue"で賞を得
  たアイラ・サックス監督が、英国の作家ジョン・ビンガムの小説を脚
  色したブラック・ラブ・コメディー。

  1949年のアメリカ。長年寄り添った理想的に円満な夫婦、ハリー
  (C・クーパー)とパット(パトリシア・クラークソン)。しかし、
  ハリーは、独り者の親友リチャードにより幸せになるためにもケイ
  (レイチェル・マクアダムス)と一緒になるのだと告白する。この告
  白により、幸せな夫婦の裏腹な世界が見えてくる。

  硬真面目なビジネスマンの夫ハリーは、浮気にのめり込む一方、独身
  だからと女性と浮名を流しながらも、ハリーの浮気相手ケイに真実の
  幸せとはと説き、ケイの安定こそ幸せだと思う心を変えていく様がク
  ラシック風。ハリーの貞淑な妻の実の姿をリチャードが垣間見てしま
  い、理想的な夫婦のすれ違う心のさまが描かれているのは、実にモダ
  ンなストーリー・ラインだが、1940年代という時代背景のシック
  さと、多少スリラー的なとつとつとしたストーリーで、ヒッチコック
  を思い起こす。

  「アメリカン・ビューティ」や「アダプテーション」で強烈な役柄が
  印象的だったC・クーパーの穏やかで普遍的なビジネスマン役がみご
  とだったとともに、才女(大学は主席で卒業、イェール大学で舞台芸
  術を学ぶ。)P・クラークソン、「レミントン・スティール」から
  007のボンド役まで駆け上がったピアース・ブロスナン等の名優ら
  の共演はみごと。結婚生活でつきまとう不安や勘違いが微かにコミカ
  ルに描かれていて、安心して見れる。

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アダプテーション【廉価版2500円】
価格:¥ 2,247(定価:¥ 2,500)
http://www.amazon.co.jp/dp/B000CFWOTS/ref=nosim/?tag=ulcstone-22

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■「エンジンのかからない映画レビュー」第8回目 byかからないエンジン
  http://mentaiazi.blog115.fc2.com/

 「ザ・ファントム」
  監督:サイモン・ウィンサー 主演:ビリー・ゼーン
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  ☆ストーリー…ベンガルの奥地、”歩く幽霊”ことファントムは秘宝を
  守護する不死身の勇者。ある時、ニューヨークの悪徳社長ドラッグスの
  部下によって、世界に散らばる同じもの三つを揃えると世界を支配する
  力が手に入ると言われている秘宝「ツガンダの骸骨」が盗まれてしまう。
  ファントムは新聞記者のダイアナ、狼のデビルを連れ、白馬にまたがり
  ドラッグスの野望を阻止せんと奮闘する。

  30年代に人気のあったアメコミを原作に忠実に映画化。監督は「フリ
  ー・ウィリー」や「ハーレーダビッドソン&マルボロマン」のサイモン
  ・ウィンサー。主演は「タイタニック」でヒロインの許婚を演じたビリ
  ー・ゼーン。尚、ファントム役の候補には「死霊のはらわた」でお馴染
  みのヘタレ男、ブルース・キャンベルも上がっていたとか。

  某洋画劇場にて放映され日本全国の視聴者の度肝を抜き、原作の知名度
  が低い日本でも一部の間では非常に有名な作品です。何がすごいかと言
  うと、とにかく主人公ファントムの出で立ちの怪しさ!全身紫のタイツ
  に身を包み、と○ね○ずのモ○モ○君を彷彿とさせるその姿は、初めて
  見た十人中九人が「変態」と認識してしまうのではないでしょうか。

  これは原作の姿をそのまま再現した結果なのですが、それを踏まえても
  やはり変態にしか見えません。どれだけ緊迫したシーンであろうと彼が
  颯爽と白馬にまたがって登場した瞬間、たちまちのうちにお笑いへと変
  貌してしまいます。それでいて本人は至って大真面目なのですから更に
  おかしさが膨れ上がります。ひょっとして狙ってるのでしょうか。
  
  更にこの人、やってることもその姿に劣らず結構マヌケで、よく不意打
  ちを食らって倒れるわ、自分で作り出した状況で勝手にピンチになるわ
  あまり頼りになりません。敵の船へと侵入した際、間違えてバスルーム
  に入った場面では「謎の変態紫タイツ男女湯に侵入、御用!」という新
  聞の一面記事を妄想してしまいました。勿論記事の横には顔写真付き。

  この変態主人公を除けば、少々安っぽさはあるものの至って普通の冒険
  活劇もので、決して出来の悪い映画ではないと思います。展開もかなり
  速めでアクションも中々のものです。登場人物のキャラも立っています。
  しかし、この変態主人公がいなければおそらくは影に埋もれていたでし
  ょう。
  
  B級冒険活劇として、あるいは一種のシチュエーションコメディとして
  色んな意味で楽しめるこの作品。何とも言えない独特の味わいがありま
  す。個人的にはブルース・キャンベルが紫タイツを纏って白馬で駆ける
  姿を見たかった・・・。

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ザ・ファントム
価格:¥ 4,490(定価:¥ 4,935)
http://www.amazon.co.jp/dp/B00005NJOE/ref=nosim/?tag=ulcstone-22

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■石男的衛星電影案内(Vol.407)9/27〜10/3 by.STONEMAN

  9月29日(月)20:00 BS-11(衛星第2)
  『男たちの挽歌』('86 香港)
  監)ジョン・ウー 主)チョウ・ユンファ
  ※香港で大ヒットし、日本でも「香港ノワール」と呼ばれるジャンル
   の火付け役となったアクション映画。国際犯罪組織の幹部ホーと、
   実の弟で正義感の強い刑事キット、そしてホーのタフな相棒マーク
   の3人が組織と対決し、壊滅させるまでを彼らの友情と兄弟の愛憎
   を背景に描く。二挺拳銃にスローモーションを使ったアクション・
   シーンが秀逸で、ジョン・ウー監督、そしてキット役を演じたレス
   リー・チャンの出世作となった。

  9月30日(火)20:00 BS-11(衛星第2)
  『男たちの挽歌II』('87 香港)
  監)ジョン・ウー 主)チョウ・ユンファ
  ※香港ノワール「男たちの挽歌」の続編。あれから数年、出所した元
   暗黒街の顔役ホーは、香港警察から新たな紙幣偽造組織の黒幕と目
   されるルンの元への潜入捜査を依頼される。一度は断ったホーだっ
   たが、刑事である実の弟キットが、この捜査にかかわっていると知
   り、協力を承諾。やがて黒幕を突き止めたホーだったが…。香港と
   ニューヨークを舞台にジョン・ウー監督独特のガン・アクションが
   展開する。

  10月1日(水)21:00 BS-11(衛星第2)
  『アゲイン 男たちの挽歌III 』('89 香港)
  監)ツイ・ハーク 主)チョウ・ユンファ
  ※アクション映画「男たちの挽歌」シリーズの完結編。シリーズのプ
   ロデューサーを務めてきたツイ・ハーク監督が自らメガホンを取り、
   チョウ・ユンファ演じるマークの若き日を描く。ベトナム戦争末期
   のサイゴン、マークといとこのマンは、暗黒街での取り引きで窮地
   に陥ったところを謎の女キットに救われる。やがてマークとキット
   は恋に落ちるが…。

  10月2日(木)21:00 BS-11(衛星第2)
  『ブルース・リーの生と死』('73 香港)
  監)ウー・シー 主)ブルース・リー
  ※1973年7月、32歳の若さでこの世を去った伝説のアクション
   スター、ブルース・リー。本作は今なお多くのファンに支持される
   彼が急逝した年に製作されたドキュメンタリー映画。リーの葬儀の
   模様から「燃えよドラゴン」をはじめとする主演映画のハイライト
   シーンやリハーサル風景、彼の友人や弟子である映画人へのインタ
   ビュー、「死亡遊戯」の未公開シーンなど、多角的にブルース・リ
   ーの足跡をたどっていく。

  ★衛星各局・今週の石男が選ぶオススメの1本
  <WOWOW> BS-5ch. デジタルBS-5(191)ch
  9月30日(火)21:00
  『主人公は僕だった』('06 アメリカ)
  監)マーク・フォースター 主)ウィル・フェレル
  ※新人Z・ヘルムによる大胆な着想の脚本を「ネバーランド」のM・
   フォースター監督が映画化。喜劇系のフェレルがいつものハイテン
   ションを抑えて繊細に演じる周囲を、「ハワーズ・エンド」のE・
   トンプソン、「レインマン」のD・ホフマンというアカデミー賞に
   輝く実力派が固めた。けっして大きなスケールの作品ではないが、
   現代人にとって幸せが何かをあらためて考えさせられる、チャーミ
   ングな佳作といった仕上がり。ザ・ビートルズの名曲の数々にヒン
   トを得たという各場面を、観客が見抜けるかというのも見ものだ。

  <チャンネルNECO> SKY PerfecTV! 261ch
  9月28日(日)21:00ほか
  『帝都物語』('88 日本)
  監)実相寺昭雄 主)嶋田久作
  ※日本SF大賞に輝いた、荒俣宏の超ベストセラー小説を、『ウルトラ
   マン』シリーズを手掛けた実相寺昭雄監督で映画化。勝新太郎、原
   田美枝子、桂三枝、坂東玉三郎らと俳優陣はまさに豪華絢爛!最新
   特撮技術と相成って、目を見張る映像が繰り広げられる。実業家・
   渋沢栄一は、帝都・東京を軍事的にだけでなく霊的にも守護しよう
   とする、東京改造計画を進めるが、謎の魔人・加藤が立ちふさがる。

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主人公は僕だった コレクターズ・エディション
価格:¥ 1,764(定価:¥ 1,980)
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■編集後記
  ☆いよいよ明日の日曜の広島市民球場での最終戦にカープの応援に行
  ってきます。一生懸命応援してなんとしてもクライマックスシリーズ
  には進出してもらいたいと思います。

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カープ検定―ありがとう広島市民球場・熱き戦いの記録
価格:¥ 1,500(定価:¥ 1,500)
http://www.amazon.co.jp/dp/4862500625/ref=nosim/?tag=ulcstone-22

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■週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★ Vol.470(2008/9/27)
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■編集長:STONEMAN (from HIROSHIMA city)
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