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タイトル:週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★ Vol.409(2007/7/27)  2007/07/28


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  *■□■■□□■■■*週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★* 
  *■□■■□□■☆彡*           第409号* 
  *■■■■■■■■■*2007/7/27       * 
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==【もくじ】======================================================== 
□週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★第409号 
  ■映画インプレッション『夕凪の街 桜の国』 
  ■おやぢ幹のお気楽DVD日記(303) 
    ■TAK・Gのフィルム・コラム (Vol.78)
  ■石男的衛星電影案内(Vol.346)
  ■編集後記 
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■映画インプレッション(新作映画)by.STONEMAN 
  『夕凪の街 桜の国』 
  監督:佐々部清  主演:田中麗奈
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  ☆平成16年度文化庁メディア芸術マンガ部門大賞・第9回手塚治虫文
  化賞新生賞を受賞した、こうの史代の原作漫画が映画化されました。
  
  原爆投下から13年後の広島。そこに暮らす平野皆実は、打越に愛を
  告白される。だが彼女は、原爆で父と妹を失い、自分が生き残ってい
  るという事が深い心の傷になっていた。そんな彼女の想いを打越は優
  しく包み込むが、やがて皆実に原爆症の症状が…。半世紀後。今は東
  京で暮らす皆実の弟・旭は、家族に内緒で広島の旅に出る。そんな父
  を心配する娘の七波は、ひょんなことから友人の利根東子と共に、旭
  の後を追って広島へ向かう…。 

  原作の大ファンだっただけに映画化には少し不安もあったのですが、
  原作通り、過去と現在の二つの時代を背景に、二人の女性による二つ
  の物語が見事に描かれていました。

  麻生久美子と田中麗奈の演技が本当に素晴らしかったです。「夕凪の
  街」の原爆症発症の不安を抱えながらも、原爆で自分が生き延びたこ
  との負い目から愛に臆病にならざるを得ない皆実を演じた麻生久美子。
  さらに、「桜の国」では父の秘密、自分のルーツを知り、それを静か
  に受け入れる七波を演じた田中麗奈。

  佐々部監督からは日本3大薄幸美人と言われた麻生久美子だそうです
  が、『時効警察』のコミカルな演技から本作のシリアスな役まで幅広
  い演技を見せてくれますね。

  一方、田中麗奈は主役ながら自身に大きなドラマが起きないという難
  しい役柄をラストの涙で堂々と主役をアピールしていました。実は、
  中盤で凪生の手紙を読むシーンで涙が出そうになったところを監督の
  命令でラストまでは涙禁止令が出たそうで、あのラストの前向きな涙
  までとっていたようですね。

  原作との違いは色々ありますが、変更したところで良くなったのは、
  髪留めと家族の写真ですね。あれは映画的でもあり、この映画の感動
  を深めていますね。さすが佐々部監督ですね。

  堅苦しい映画なんて見たくないと思っている人こそ、この映画を見て
  もらいたいです。平和や原爆を描いているのではなく、家族を描いた
  映画です。悲しい気分じゃなくて明るい気分になれる作品だと思いま
  す。

   
  公式サイト http://www.yunagi-sakura.jp/ 
  公式ブログ http://blog.eigaseikatu.com/yunagi-sakura/ 

  STONEMAN推薦度★★★★ オリエンタルでダイヤモン度★★★☆ 
                                (10点満点:★=2点・☆=1点) 

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■おやぢ幹のお気楽DVD日記(303)
   最近見たDVD&劇場作品 ひとくちおやぢ評
   http://homepage2.nifty.com/mikisan/
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 「ソーラー・ストライク」★★★★ 2005年アメリカTVM 日本未公開
  太陽のコロナの異常からオゾンホールの影響で地球の大気圏が炎上し
  地球滅亡の危機を救うSFパニックアクション。
  低予算のB級パニックものですが話の大きさ、幾重にも重なるパニック
  の作り方が上手い! 

 「ハッピーフィート」★★★ 2007/3/17公開 
  2006年アカデミー賞長編アニメ賞受賞作品
  音楽が懐かしい&素晴らしいミュージカルアミメ。
  「皇帝ペンギン」「ホワイト・プラネット」の実写ものと比べても遜色
  ないほど見事にアニメ化されている。環境問題をかけているがちょっと
  苦しい。 

 「今宵、フィッツジェラルド劇場で」★★★★☆ 2007/3/3公開  
  監督ロバート・アルトマンの遺作
  「ゴスフォード・パーク」の群像劇に私はびっくり!しましたが、
  こちらも一糸乱れぬ群像に感動! 流れを切らない撮影はもちろん
  出演者の自然体の演技にも感動しました。
 
 「暗いところで待ち合わせ」★★★☆ 2006/11/25公開 
  オードリー・ヘップバーンの「暗くなるまで待って」のパクリと言えば
  それまでだが、最近の邦画としては面白かった。 
  最近のケバイ田中麗奈からするとびっくりするほど質素な感じがとても
  良かった。 

 「ゲット・ア・ライフ」★★☆ 2004年アメリカ 日本未公開
  麻薬トラブルで銃撃戦で流れ弾が近くにいた少年に当たり死亡。銃撃戦
  をした二人は麻薬の5年の刑を受けただけで少年への罪は無罪に。
  少年の父親は復讐すべくわざと罪を犯し同じ刑務所に乗り込むが・・・
  う〜ん。普通出所するまで待つでしょストーリーが強引(^_^;)   

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■ TAK・Gのフィルム・コラム (Vol.78)
 『インランド・エンパイア 』 
  監督:デヴィッド・リンチ 主演:ローラ・ダーン
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  ☆『マルホランド・ドライブ』から5年、久しぶりにD・リンチがメ
  ガホンを撮った。彼独特なリンチ・ワールドは健在、頭を抱えさせら
  れながらもそれを楽しむことができる新作だ。その『マルホランド・
  ドライブ』より、ナオミ・ワッツがウサギ人間の声で、ローラ・ハリ
  ングも出演。

  インランド・エンパイア(内陸の帝国=カリフォルニア州)で、現実
  と劇中との見境がつかなくなってしまい迷走する女優ニッキー。彼女
  が演じる映画の原作となるポーランド映画やハリウッドのロスト・ガ
  ールたちの世界も織り交ざり、さらには、奇妙なウサギ人間の世界も
  挿入されて、見る者たちへも交錯した世界へと誘う。

  久しぶりに主役を射止めたハリウッド女優ニッキーを演じるL・ダー
  ンは云わばリンチ映画の顔とも言える。『ブルーベルベット』『ワイ
  ルド・アットハート』に出演して以来、スターダムにのし上がった。
  顔といえば、奇妙な訪問者役のグレイス・サブリスキーもツイン・ピ
  ークスでも似たようなおどろおどろしい役どころだった。

  ジェレミー・アイアンズがリンチ映画に出演するのは色が合わなさそ
  うだが、今回はリンチにかなり遊び心があるかのよう。他にも、カメ
  オ出演のナスターシャ・キンスキーやマイケル・パレがどこに出てい
  たのか見当もつかない。裕木奈江が出演、たどたどしい英語で、それ
  がまた良かったりするのか。仔犬のような寂しげで哀願するような瞳
  で妙な台詞を言わされてインパクトはある。

  ロスト・ガールがいるハリウッド・ストリートでのシーンで突然Beck
  がBGMで流れたときは、まさかで驚く。まさかリンチ映画で聞かれ
  るとは予期もしないからだ。どうしてあのシーンなのかと不思議にし
  か思えないけれど、妙に馴染んでしまった。その辺りからラストまで
  スパートがかってからはぐいぐいと引き込まれていく。奇異な映像と
  音に酔わされたように。これぞリンチ・ワールドである。

  カンニバル的エンディングはベン・ハーパーがピアノを演奏していて
  驚き。そういえば、ローラの実夫だ。2006年全米批評家協会賞実
  験的作品賞受賞作品。

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■石男的衛星電影案内(Vol.346)7/28〜8/3 by.STONEMAN 

   7月30日(月)21:00 BS-11(衛星第2)   
  『狂った果実』('56 日本) 
   監)中平康 主)石原裕次郎
  ※「太陽の季節」姉妹版として制作された、石原裕次郎初主演作。何
   不自由のない奔放な生活を送りながらどこか満たされない兄、夏久。
   そんな彼を慕う真面目な弟、春次。二人はひとりの美しい女性をめ
   ぐり破滅へと向かっていく。中平康監督のスピーディーで絶妙なカッ
   ティングを駆使した映像は、当時、批評家だったフランソワ・トリュ
   フォー監督も絶賛。フランスのヌーベルバーグにも影響を与えた作品。

   7月31日(火)21:00 BS-11(衛星第2)   
  『嵐を呼ぶ男』('57 日本) 
   監)井上梅次 主)石原裕次郎
  ※「勝利者」「鷲(わし)と鷹(たか)」と石原裕次郎主演作を立て
   続けにヒットさせた井上梅次監督が、自身の小説をもとに映画化。
   名マネージャーに才能を見出され、音楽業界の荒波の中で一流のド
   ラマーを目指す青年の青春像を描き、石原裕次郎を国民的スターに
   押し上げた娯楽作。彼の才能を育て、やがて恋に落ちる名マネージ
   ャーを北原三枝が演じている。

   8月1日(水)21:00 BS-11(衛星第2)   
  『錆びたナイフ』('58 日本) 
   監)舛田利雄 主)石原裕次郎
  ※暴力組織がはびこる地方の新興都市。かつて殺された恋人の復しゅ
   うを果たし前科者となった橘は、小さな酒場を経営し地道に生きて
   いた。だが昔の仲間が5年前の市長殺害事件をもとに組織をゆすっ
   て殺されたことから、闇のボスとの対決に巻き込まれていく。石原
   裕次郎と小林旭の本格的な共演が注目された、男の意地と慕情があ
   やなすハードボイルド・アクション。ダンプカーによるクライマッ
   クスのアクション・シーンが圧巻。

   8月2日(木)21:00 BS-11(衛星第2)   
  『太平洋ひとりぼっち』('63 日本) 
   監)市川崑 主)石原裕次郎 
  ※1962年5月に大阪西宮港を出航、94日間たった一人で小型風
   力ヨット“マーメイド号”を操り、太平洋横断の壮挙を成し遂げた
   青年・堀江謙一の手記をもとに映画化。体力の限界と果てしない孤
   独感にさいなまれながらも自己と闘ったひとりの若者が、アメリカ
   大陸上陸という夢を達成するまでの姿を、スリルとユーモアで描い
   た青春冒険映画の秀作。

  ★衛星各局・今週の石男が選ぶオススメの1本 
  <WOWOW> BS-5ch. デジタルBS-5(191)ch 
   7月29日(日)22:00 
  『グエムル 漢江の怪物』('06 韓国) 
   監)ポン・ジュノ 主)ソン・ガンホ
  ※「ほえる犬は噛まない」「殺人の追憶」で、韓国のみならず世界中
   の映画ファンをうならせたポン・ジュノ監督が、今回はなんと型破
   りな怪獣映画を放ち、本国では観客動員数が1300万人を超す、韓国
   映画史上No.1の記録を樹立。抱腹絶倒のユーモアと息詰まるサスペ
   ンスを自在に交錯させた同監督ならではの語り口はユニークでなん
   とも絶品。「ロード・オブ・ザ・リング」のWETAワークショッ
   プも参加した、怪物のVFXも迫力満点。ソン・ガンホ(「殺人の
   追憶」)、ペ・ドゥナらの闘いっぷりも味があって大いに楽しめる。
   映画ファン必見!。

  <チャンネルNECO> SKY PerfecTV! 261ch 
   7月29日(日)21:00ほか 
  『リンダ リンダ リンダ』('05 日本) 
   監)山下敦弘 主)香椎由宇
  ※高校生活最後の文化祭に向けて、猛練習を重ねていたガールズ・バ
   ンド。しかし仲違いでボーカルが抜け、バンドは空中分解の危機に。
   本番まであと3日と迫る中、彼女たちが新しいボーカルとして声を
   かけたのは、なんと韓国からの留学生だった…!ブルーハーツのコ
   ピーバンドを結成した女子高生たちの奮闘ぶりを、ユーモアとせつ
   なさいっぱいに描いた傑作青春映画。『DEATH NOTE デ
   スノート』の香椎由宇と松山ケンイチが共演。

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■編集後記 
  ☆本日から全国公開の『夕凪の街 桜の国』ですが、父親が広島にバ
  スでやってきたシーンに私がエキストラで通行人をやってます。もっ
  と写っているかと期待していたのですが、見事に後姿で隅の方をチラ
  リとしか出てませんでした…。それでも、妙に恥ずかしいですね。

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■週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★ Vol.409(2007/7/27) 
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