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タイトル:週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★ Vol.400(2007/5/25)  2007/05/25


  *■□■■□□■■■*週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★*
  *■□■■□□■☆彡*           第400号*
  *■■■■■■■■■*2007/5/25       *
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                          ※このメールは等幅フォントでご覧ください。
==【もくじ】========================================================
□週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★第400号
  ■映画インプレッション『主人公は僕だった』
  ■おやぢ幹のお気楽DVD日記(294)
  ■TAK・Gのフィルム・コラム(Vol.70)
  ■石男的衛星電影案内(Vol.337)
  ■編集後記
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■映画インプレッション(新作映画)by.STONEMAN
  『主人公は僕だった』
  監督:マーク・フォスター   主演:ウィル・フェレル 
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  ☆『チョコレート』『ネバーランド』などの名作を生んでいるM・フ
  ォースター監督が描くファンタジーだけれども人間ドラマです。
  
  平凡で面白みのない男、ハロルド。国税庁の会計検査官である彼は、
  過去12年間、毎日決まりきった生活を送っている。しかしある朝、
  ハロルドの頭の中に、彼の行動を文学的な表現で語る女性の声が割り
  込んできた。それからというもの、その声はハロルドの頭にたびたび
  響くようになる。彼女によれば彼はどうも小説の主人公のようで、し
  かも彼に死が近づいていることもほのめかしていた。それから自分の
  運命を変えようとするハロルドの奮闘が始まった…。

  『トゥルーマンショー』に通じるものを感じましたが、かなり奥深い
  脚本で単なるコメディやファンタジーと思って見に来た観客にはちょ
  っと難しすぎる内容かもしれません。『ソフィーの世界』みたいな小
  説好きにはニヤリとさせる展開でもありました。主体的に生きる人生
  や人は無意識に他人に影響を与えている事など哲学的なことを考えさ
  せる内容でした。

  『プロデューサーズ』でエキセントリックなドイツ男を演じたウィル
  ・フェレルが今回は逆に面白みのない生真面目な男を好演していまし
  た。エマ・トンプソンやダスティン・ホフマンなど豪華な脇役も見事
  に盛り立てていました。ヒロイン役のマギー・ギレンホールがとって
  もキュートでした。

  作品公式サイト http://www.sonypictures.jp/movies/strangerthanfiction/

  STONEMAN推薦度★★★ 腕時計欲しい度★★★☆
                                (10点満点:★=2点・☆=1点)

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■おやぢ幹のお気楽DVD日記(294)
   最近見たDVD&劇場作品 ひとくちおやぢ評
   http://homepage2.nifty.com/mikisan/
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 「麦の穂をゆらす風」★★★   2006/11/18公開 
  監督:ケン・ローチ2006年カンヌ映画祭パルム・ドーム受賞 
  1920年代のアイルランド闘争が舞台。 兄弟で英国からの侵略を
  戦うも家国との和平に納得がいかず、同じアイルランド人の兄弟
  が敵味方に。アイルランド闘争はわかりません。

 「エラゴン 遺志を継ぐ者」★★★☆ 2006/12/16公開 2006年FOX
  クリストファー・パオリーニの世界的ベストセラーを映画化した
  ファンタジー・アドベンチャー。 
  主役の男の子に華がない。脇を固めるジェレミー・アイアンズ、
  ロバート・カーライル、ジョン・マルコヴィッチは上手い! 

 「イン・マイ・カントリー」★★★ 2004年イギリス他日本未公開
  サミュエル・L・ジャクション、ジュリエット・ビノシュ主演。
  南アフリカ、マンデラ政権下でツツ司教を代表とする真実和解委
  員会 (TRC) は、残虐を受けた側、行った側の両方から話を聞き、
  真実を語った白人には恩赦を与えていた。それを取材するアメリ
  カ人ジャーナリストと地元ジャーナリスト。 
  主演の二人の演技は上手いが題材を生かしきっていない感。
 
 「ハイスクール・ミュージカル」★★★ 2006年アメリカMTV
  日本未公開  地区大会決勝で優勝候補のバスケットボールのキ
  ャプテンが歌に目覚め、頭脳明晰で同じく歌に目覚めた同級生の
  女子と演劇部のミュージカルオーディションを目指す高校青春
  コメディドラマ。 ミュージカルの部分の踊り・歌はとても素晴
  らしく、全米でも大ヒットしたとか。 

 「キング 罪の王」★★☆ 2006/11/18公開 2005年アメリカ
  ガエル・ガルシア・ベルナル主演の問題作だそうですが、淡々と
  進む中での過激な展開にちょっとついて行けなかった。 

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■ TAK・Gのフィルム・コラム (Vol.70)
  『クィーン』 
    監督:スティーヴン・フリアーズ 主演:ヘレン・ミレン
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  ☆もう10年も前のことになるダイアナ妃のパリでの事故死。その突
  然の死にイギリス国民の多くが悲しみにくれ、ロイヤル家の対応を非
  難した。しかし、エリザベス女王にも隠された思わぬ一面があった。

  イギリスの美しいポイントを突いて映画作りをするスティーヴン・フ
  リアーズ監督の作品だが、最近では『ヘンダーソン婦人の贈り物』が
  まだ記憶に新しい。『マイ・ビューティフル・ランドレッド』『ブリ
  ック・アップ』では、刷新的なイギリスを表し、『危険な関係』『グ
  リフターズ/詐欺師たち』では、深みある人間ドラマを作り出し、新
  たなる一面では『ハイフィデリティ』で、ハイセンスな音楽を前面に
  かわいい恋物語を綴った。そして、またしても新たなるタイプの一本
  を生み出した。実像と虚像との組み合わせ。それでも、エリザベスの
  姿を真実に近づけつつ、彼女を悲哀と愛しさを込めて描いている。

  ヘレン・ミレンの大げさすぎず巧みな演技は、エリザベス女王の繊細
  な性質と生い立ちをにじませるように表現していて、終始彼女のしぐ
  さや目使いが見ものだった。いくつかの新首相トニー・ブレア役のマ
  イケル・シーンとの絡みでは、とても感慨深いものがあり、特に、彼
  らの電話での会話が交わされた一つ(彼女が自らの人生を主張したと
  き)には、とても心に響くものがある。H・ミレンはこの配役で20
  06年の主演女優賞の多くを獲得した。

  独特なフィルミングとともに、エリザベスの人間味を深く味わえる映
  画である。

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■石男的衛星電影案内(Vol.337)5/26〜6/1 by.STONEMAN

   5月28日(月)21:00 BS-11(衛星第2)  
  『阿弥陀堂だより』('02 日本)
   監)小泉堯史 主)寺尾聰、樋口可南子
  ※「雨あがる」でデビューした小泉堯史監督の2作目となる感動作。
   ある日、有能な医師として働いていた妻が突然、心の病にかかって
   しまう。大都会での生活に疲れ果てた2人は、夫の生まれ故郷であ
   る信州の山奥へと移り住むことに。そして、ふたりは自然あふれる
   中で生活をおくり、そこに住む人たちと触れ合いながら、生きるこ
   との喜びを再び味わうのだった。寺尾聰と樋口可南子が、支えあう
   夫婦を好演。

   5月29日(火)21:00 BS-11(衛星第2)  
  『ディープ・ブルー』('03 イギリス/ドイツ)
   監)アラステア・フォザーギル 主)マイケル・ガンボン
  ※製作に7年、うち撮影に4年半もの歳月を費やし、海に生きる生物
   たちの生態を追った圧倒的スケールの海洋ドキュメンタリー。サメ、
   イルカ、ホッキョクグマ、シャチやクジラ、そして海底5000メ
   ートルに生息する深海生物たちが生と死のドラマを繰り広げる様が
   最新のカメラでダイナミックに撮影された驚異的な映像は圧巻。ベ
   ルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による壮大な音楽も見事。

   5月30日(水)21:00 BS-11(衛星第2)  
  『WATARIDORI 』('01 フランス)
   監)ジャック・ペラン 主)小川真司(ジャック・ペラン)
  ※北半球に春が訪れると、たくさんの種類の鳥たちが生まれ故郷であ
   る北の地を目指す。その鳥たちの神秘的な「渡り」の行動を、撮影
   期間に3年を費やし、世界20か国以上を訪れてカメラにおさめた
   感動のドキュメンタリー作品。フランスで記録的なヒットとなり、
   アカデミー賞にノミネートされるなど話題となった。CGを一切使
   わず、危険をもかえりみず鳥たちの視点を求めて撮影した映像は必
   見。

   5月31日(木)21:00 BS-11(衛星第2)  
  『うつくしい人生』('99 フランス)
   監)フランソワ・デュペイロン 主)エリック・カラヴァカ
  ※「イブラヒムおじさんとコーランの花たち」のフランソワ・デュペ
   イロンが、美しいフランスの田園を背景に、家族の崩壊の危機に直
   面する中で自分の生きる道を見つけていく一人の青年を描いた感動
   作。酪農家の息子ニコラは、都会への憧れを抱きつつ、無為な日々
   を過ごしていた。そんな中、一家を狂牛病の被害が襲い、父は自殺、
   祖父母は老人ホームへ送られる。何とかやり直そうとするニコラは、
   やがて恋という喜びにめぐりあう。

  ★衛星各局・今週の石男が選ぶオススメの1本
  <WOWOW> BS-5ch. デジタルBS-5(191)ch
   6月1日(金)20:00
  『チャーリーとチョコレート工場』('05 アメリカ) 
   監)ティム・バートン 主)ジョニー・デップ
  ※作家R・ダールによるロングセラーの児童書「チョコレート工場の
   秘密」を、バートンらしい奇抜なイマジネーションの全開で描き、
   2005年に日本公開された洋画中、第3位となる興行収入53億円をマ
   ークした話題作。デップが怪しいチョコ工場の経営者ウィリー・ウ
   ォンカを白塗りメイクでノリノリで演じる一方、工場内では“小さ
   なおっさん”(?)ウンパ・ルンパの群れが歌い踊りまくるという、
   見ているだけでも楽しくなる、極上のファンタジーが展開。予備知
   識が何もない子供から、センスにうるさい大人まで、幅広い層を魅 
   了する佳作だ。

  <チャンネルNECO> SKY PerfecTV! 261ch
   5月27日(日)21:00ほか
  『どら平太』('00 日本) 
   監)市川崑 主)役所広司
  ※とある小藩の町奉行所に、“どら平太”というあだ名の新任奉行が
   やって来た。彼は破天荒なやり方で、悪と結託した家老たちと対決
   する…。日本映画界を代表する4人の巨匠(黒澤明、木下惠介、市
   川崑、小林正樹)が結成した“四騎(よんき)の会”による幻のシナ
   リオを、市川崑が30年の時を経て映画化。ベルリン映画祭で特別賞
   を受賞した、痛快エンターテインメント時代劇。

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■編集後記
  ☆今週号で400号を迎えました。2000年の2月から7年かけて
  400号となりました。次の500号を目指して頑張りたいと思いま
  す。

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■週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★ Vol.400(2007/5/25)
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