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**************************** *■□■■□□■■■*週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★* *■□■■□□■☆彡* 第397号* *■■■■■■■■■*2007/5/4 * **************************** ※このメールは等幅フォントでご覧ください。 ==【もくじ】======================================================== □週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★第397号 ■映画インプレッション『東京タワー』 ■TAK・Gのフィルム・コラム(Vol.67) ■石男的衛星電影案内(Vol.334) ■編集後記 ==================================================================== ■映画インプレッション(新作映画)by.STONEMAN 『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』 監督:松岡錠司 主演:オダギリジョー -------------------------------------------------------------------- ☆ベストセラーとなりテレビドラマにもなったリリー・フランキーの 自叙伝的小説の映画化です。 1960年代。3歳のボクは、遊び人のオトンを捨てたオカンに連れ られ、小倉から筑豊のオカンの実家に戻ってきた。オカンは女手ひと つでボクを育てた。オカンの作る美味しいご飯を食べて、ボクは成長 した。15歳になって、ボクはこの町を出て行きたくなった。大分の 美術高校に入学し、東京の美大をなんとか卒業するが、仕事もせずに、 仕送りしてもらい、更に借金を重ねていた。そんな中、オカンが癌に 侵されていることが分かった…。 とても丁寧に作られてました。時代考証とかもなかなか苦心してまし たが、テレビドラマとまた違った松尾スズキの脚本も良かったです。 やはりこの映画を見ると、亡くした母の事を思い出してしまいました。 高校の時に毎日弁当作ってもらったのが懐かしいです。私の母も病気 で最後は苦しんで亡くなったのであの辺りは冷静に見れませんでした。 オダギリジョーは『ゆれる』でも良い演技を見せていましたが本作も 絶妙な存在感を見せてくれていました。樹木希林の強くて愛情深いオ カンがある意味主役でしたね。自らチョイ役女優と言ってますが、彼 女に代わる女優はちょっと見当たらない個性の持ち主ですね。 出てくるチョイ役の人々が豪華でしたね。小泉今日子とか宮崎あおい とか…。脇役好きにはたまらないのが、寺島進や三石研、田口トモロ ヲとか味のある役者があちこちに出てました。勝地涼も出る作品でず いぶんイメージが違いますね。同じ今年公開の『幸福の食卓』では中 学生役だったのに…。 最近、HPの情報とかと被ったりしているので映画のパンフを買わな くなったのですが、この映画のパンフは非常に完成度が高い充実した ものでした。 作品公式サイト http://www.tokyotower-movie.jp/ STONEMAN推薦度★★★☆ 鼻メガネ&入れ歯度★★★☆ (10点満点:★=2点・☆=1点) ==================================================================== ==================================================================== ■ TAK・Gのフィルム・コラム (Vol.67) 『バベル』 監督:アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ 主演:ブラッド・ピット --------------------------------------------------------------------- ☆神は人を分けた・・・旧約聖書のバベルの街と同じように、現代も 人々の心はバラバラで互いに理解し難い。イニャリトゥ監督は、壮大 なモロッコ、メキシコ、そして、東京を通して人々の壊れかけた愛、 修復されようとする愛、極限での苦しみと葛藤の現世を描く。 アメリカのミドル階級の夫婦、リチャード(ブラピ)とスーザン (ケイト)は、子供を突然亡くしたことで、戸惑い愛までも見失いそ うだった・・・一発の銃弾が彼らの愛を再び蘇らせる。しかし、モロ ッコの家族は、その銃で崩壊し、その銃の元をたどった東京では、す でに崩壊しつつあった一家族が存在した。イニャリトゥ監督と『アモ ーレス・ペロス』『21グラム』でタックを組んでいるギジェルモ・ アリアガの繊細で衝撃的な脚本と、ロドリゴ・プリエト(『ブローバ ック・マウンテン』のときと同様な彼らしい遠景描写が著しくうかが われる。)の撮影で、一言では言い表すことのできない愛と哀しみの 世界が美しく描き出されている。切迫感と絶望感のなか、モロッコの 砂漠のシーンの目を見張る美しさと共に、いまだ未開の社会の存在や、 アメリカでのメキシコ人移民への厳しさも問われている。 菊池凛子の身体を張った演技は賞賛できるが、アカデミー賞ノミネー トにはイニャリトゥ監督が見出し入れ込んだだけのことはあったのか。 表情だけの演技としては、聾唖の役柄の菊池よりも、モロッコで鎖骨 を打ち抜かれ、台詞の少なかったスーザンを演じたケイトをも称えた い。また、極限状態の、モロッコの父子、メキシコとアメリカ国境の 砂漠でのナニー、妻の様態を気遣うリチャード、それぞれ迫心の演技だ。 ==================================================================== ■石男的衛星電影案内(Vol.334)5/5〜5/11 by.STONEMAN 5月7日(月)21:03 BS-11(衛星第2) 『ウイスキー』('04 ウルグアイ) 監)ホアン・パブロ・レベラ 主)アンドレス・パソス ※ウルグアイで靴下工場を経営するハコボ。ブラジルから疎遠になっ ていた弟エルマンが訪れることになり、ハコボは従業員マルタに夫 婦の振りをして欲しいと頼む。偽造夫婦のもとに、エルマンが加わ り、嘘の生活が始まる・・・。サンダンス・インスティテュートと NHKの協賛による「サンダンス・NHK国際映像作家賞」の支援 で製作された作品で、東京国際映画祭でグランプリに輝き、カンヌ 映画祭でも国際批評家賞などを受賞。 5月8日(火)21:33 BS-11(衛星第2) 『スモーク・シグナルズ』('98 アメリカ) 監)クリス・エア 主)アダム・ビーチ ※サンダンス・インスティテュートとNHKの協賛による新人監督の 登竜門「シネマ100・サンダンス国際賞」の支援で製作され、サ ンダンス映画祭観客賞、東京国際映画祭最優秀芸術貢献賞を受賞し たアメリカ先住民族の血をひくクリス・エアの監督デビュー作。 「スモーク・シグナルズ」とは“のろし”の意で、アイダホからア リゾナへと、亡き父の軌跡を訪ねていく青年の友情と心の再生を描 いたロードムービー。 5月9日(水)21:03 BS-11(衛星第2) 『君とボクの虹色の世界』('05 アメリカ) 監)ミランダ・ジュライ 主)ミランダ・ジュライ ※アメリカのマルチ・アーティスト、ミランダ・ジュライの監督デビ ュー作。シニア向けタクシーの運転手をしながらアーティストを夢 見る女性と、靴売り場の店員の恋を中心に、愛に不器用な人々を温 かいまなざしとポップな映像で描いていく。「サンダンス・NHK 国際映像作家賞」の支援で製作された作品。ヒロインを監督自身が 演じ、カンヌ国際映画祭では新人監督賞(カメラ・ドール)などを 受賞した。 5月10日(木)21:02 BS-11(衛星第2) 『ミラーを拭く男』('03 日本) 監)梶田征則 主)緒形拳 ※自主映画で脚光を浴びた梶田征則が、サンダンス・NHK国際映像 作家賞を受賞し、製作した初の長編映画監督作品。定年間近で思わ ぬ交通事故を起こしてしまった中年サラリーマンが突然会社を辞め、 家族を残し、日本全国のカーブミラーを拭くしょく罪の旅に出る。 崩壊寸前だった彼の家族は、戸惑いながらもやがて新たな関係を見 出していく。 ★衛星各局・今週の石男が選ぶオススメの1本 <WOWOW> BS-5ch. デジタルBS-5(191)ch 5月6日(日)20:00 『日本沈没』('06 日本) 監)樋口真嗣 主)草なぎ剛 ※小松による原作は、高度経済成長に浮かれる当時の日本人に、もし も国土を失ったら……という疑問を投げかけて社会現象を生んだが、 このリメイク版はハリウッド産パニック映画のように、エンタテイ ンメントに徹したのが新機軸。どうすれば日本の沈没を止められる か、冒険アドベンチャーのテイストを重視し、若い観客に支持され た。監督は《平成ガメラ》シリーズなどで日本を代表する特撮監督 になった後、「ローレライ」で監督デビューした樋口真嗣。スケー ルの大きな見せ場を畳みかけ、切れのいいビジュアル・センスで観 客を圧倒する。 <チャンネルNECO> SKY PerfecTV! 261ch 5月6日(日)21:00ほか 『誰も知らない』('04 日本) 監)是枝裕和 主)柳楽優弥 ※都内のアパートで大好きな母親と幸せに暮らす4人の兄妹。だがあ る日、母親はわずかな現金と短いメモを残し、長男に妹弟の世話を 託して家を出る。この日から、誰にも知られることのない4人の子 供だけの暮らしが始まったのだが…。『ディスタンス』『花よりも なほ』の是枝裕和監督が、1988年に東京で実際に起きた子供置 き去り事件をモチーフに、子供たちの生活をセミ・ドキュメンタリ ータッチで描いた作品。04年のカンヌ映画祭で長男役の柳楽優弥 が、カンヌ史上最年少で最優秀男優賞を受賞した。 ********************************************************************* ■編集後記 ☆ゴールデンウィークも後半戦ですね。私は地元広島のお祭りフラワ ーフェスティバルへ行ってきました。秋川雅史がゲストだったオープ ニングセレモニーを見てきましたが、例年以上の人の多さに驚きまし た。1日目で61万人の人出だったようです。やはり「千の風になっ て」の人気は凄いですね。 ***************************************************** http://jbbs.livedoor.jp/bbs/i.cgi/movie/2699/ ↑BBS携帯用入口(※iモード・ボーダフォンlive!・ezウェブ対応) http://jbbs.livedoor.jp/movie/2699/ ↑BBS入り口(PC用)2ちゃんねる方式スレッドBBS http://stoneman.air-nifty.com/ ↑石男的ブログ(コメント大歓迎!) ***************************************************** ★ULCホームページ★ ≪定例チャット開催≫毎週金曜23時スタート! http://www.ulc-stone.com ***************************************************** ●○●○●読者ボランティア・ライター募集中●○●○● 映画の感想を投稿してくれるライターさんを募集中 mailmaga#ulc-stone.com(#を@に変えて下さい) ↑詳しくはこちらまでメールして下さい! 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