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タイトル:週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★ Vol.374(2006/11/24)  2006/11/24


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  *■□■■□□■■■*週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★*
  *■□■■□□■☆彡*           第374号*
  *■■■■■■■■■*2006/11/24      *
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                          ※このメールは等幅フォントでご覧ください。
==【もくじ】========================================================
□週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★第374号
  ■映画インプレッション『デスノート the Last name』
  ■おやぢ幹のお気楽DVD日記(270)
  ■TAK・Gのフィルム・コラム(Vol.44)
  ■石男的衛星電影案内(Vol.311)
  ■編集後記
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■映画インプレッション(新作映画)by.STONEMAN
  『椿山課長の七日間』
  監督:河野圭太  主演:西田敏行、伊東美咲  
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  ☆朝日新聞に連載された浅田次郎の傑作エンターテインメント小説を、
  豪華キャストで映画化しました。
  
  デパートに勤務する椿山課長はバーゲンで大忙しの中、倒れて突然死
  してしまう。そんな椿山が目を覚ました場所は天国と地獄の中間に位
  置する“中陰役所”だった。ここでは「天国行き」か「地獄行き」か
  の審判を下されるのだが、自分の死に納得がいかず、かつ戻る事情が
  あると判断された者は、3日間だけ現世に戻ることが許される。突然
  死した椿山は、現世への“逆送”を希望。戻ってきた椿山は正体を隠
  すため若い美女の姿になり…。

  先だっての『地下鉄に乗って』がイマイチだったので、同じ浅田次郎
  原作の映画化ということで心配だったのですが、ベタ過ぎる展開が逆
  に心地よく笑えて泣ける娯楽作に仕上がっていました。何より主人公
  の椿山課長(西田敏行)が死後の世界から3日間だけ戻ってきた仮の
  姿が伊東美咲というのが見所ですね。

  意外と伊東美咲のコミカルな演技がハマっていました。成宮寛貴もな
  かなかの名演技を見せてくれましたし、名子役の二人・志田未来と須
  賀健太も盛り上げてくれました。天使役の和久井映見もぴったりな役
  どころでした。桂小金治もお元気そうでした。久々に渡辺典子も出て
  ました。

  「死ぬ予定のある方だけご覧ください」というキャッチフレーズの通
  り「死」をポジティブに描いていて、逆に「生」の大切さや人の愛を
  考えさせられる作品に仕上がっていました。オススメの1本です。
    
  作品公式サイト http://www.tsubakiyama.jp/
   
  STONEMAN推薦度★★★☆ 伊東美咲に生まれ変わりたい度★★★☆
                                (10点満点:★=2点・☆=1点)

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■おやぢ幹のお気楽DVD日記(270)
   最近見たDVD&劇場作品 ひとくちおやぢ評
   http://homepage2.nifty.com/mikisan/
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 「40歳の童貞男」★★★★ 2006/9/2 2005年アメリカ
  いかにもアメリカ的。おせっかいな同僚3人と童貞喪失作戦を練るが。 
  題名が題名ですからDVDは借りにくいですが、下ネタ満載ですがち
  ょっと暖かいラブコメディです。 

 「マーダー・ライド・ショー」★★★ 2004/8/14公開 2003年アメリカ
  ヘヴィ・ロックのロブ・ゾンビが映画監督に初挑戦した出口のないどう
  しようもないアメリカンホラー。
  クエンティン・タランティーノの影響を受けているそうです。
 
 「僕の大事なコレクション」★★★★☆ 2006/4/29公開 2005年アメリカ
  リーブ・シュライバーが初監督・脚本作品。 
  出演:イライジャ・ウッド ユージン・ハッツ ボリス・レスキン
  祖父のルーツを探るためウクライナへとやって来たユダヤ系アメリカ人
  の主人公が、地元の陽気な青年とその祖父をガイドに繰り広げる珍道中。 
  ウクライナ人のブロークンイングリッシュ、犬の名前がサミー・デイビ
  ス・Jr・Jr等、笑いどころ満載ですがホロリと来ます。
  
 「幸せのポートレート」★★★☆ 2006/7/15公開
  家族全員集合のクリスマスに長男が恋人を連れてくるが、オープンな
  家族VSお堅い恋人たちのドタバタラブコメディ。
  緊迫な雰囲気からリラックスムードになだれ込むので見る側はホッと
  しますが、いかにもアメリカ的。 

 『トゥモロー・ワールド』★★★ 2006/11/18〜公開中
  出演:クライブ・オーウェン、ジュリアン・ムーア、マイケル・ケイン 
  監督:「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」のアルフォンソ・キュ
      アロン。
  舞台は西暦2027年、世界で18年子供が生まれない近未来のイギリス。 
  未来と言うよりも戦時下のような描写に近未来を忘れそうな映像。 
  自動車の押しがけはちょっとないんじゃ? 
  噂の長回しのシーンはなかなか。  

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■TAK・Gのフィルム・コラム(Vol. 44) by TAK・G
 『麦の穂をゆらす風』(カンヌ国際映画祭パルムドール獲得作品)
 監督:ケン・ローチ  主演:キリアン・マーフィー
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  ☆1920年のアイルランド南部コーク、デミアン(C・マーフィー)は、
  貧しいながらにも医学を学び、神学を学んだ兄の口先だけではない行
  動力を尊敬してきた。ロンドンで働くチャンスを得たデミアンの友と
  楽しく過ごす最期の所に英国兵の検閲が入った。その時、一人の友達
  が英語で名前を言わなかったばかりに命を落とすことに・・・そして、
  出発の時、英国兵に立ち向かう駅員達の姿を垣間見、これをきっかけ
  に、彼はロンドン行きを中止し、母国アイルランドの独立のために戦
  う決意をするのだが・・・。

  鮮明で濃厚な発色を促した映像は、鬱蒼としたはずのアイルランドの
  天候をも明るく表していた。命を奪い合い、仲間までも処刑しなけれ
  ばならなくなる辛辣なシーンで悲壮だけれども、明るい未来を約束さ
  せたいかのごとく、ほのかなライトニングが成されているようだ。

  監督は『ケス』『カルラの歌』のケン・ローチ。ある報道で「なぜ英
  国人のローチは、そこまでも英国を忌み嫌うのか・・・。」とまで書
  かれているが、それに対し、ローチは「戦うことの無意味さを知って
  欲しい。」と述べていた。古く昔から今現在にかけて起きている陰惨
  たる戦いに対しての思いを、彼の作品を通じて世界的に発信している
  かのようだ。IRAといえば、無謀で反逆的にイギリスでのテロを行
  っていると思われがちだけれども、歴史の背景には人知れず哀しい出
  来事が両者側で起きていることも理解できる。

  デミアンを演じるC・マーフィーは、兄を尊敬し慕いながら闘争して
  いくが、最期には兄以上に人間としての尊厳を学び取っていく控えめ
  な主役である。非人道的シーンには憤りを感じ、戦争が起こしうる非
  情な行動に最期は涙が止まりません。

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■石男的衛星電影案内(Vol.311)11/25〜12/1 by.STONEMAN

   11月27日(月)20:00 BS-11(衛星第2)  
  『若者のすべて』('60 イタリア/フランス)
   監)ルキノ・ヴィスコンティ 主)アラン・ドロン
  ※イタリア南部から大都市ミラノへ移住してきた家族の悲劇を通して、
   兄弟間の愛と憎悪を描くとともに、イタリアの厳しい現実を鋭くえ
   ぐった壮大なドラマ。アラン・ドロン演じる三男のロッコとレナー
   ト・サルバトーリ演じる次男のシモーネはボクサーを目指すが、ロッ
   コは兵役へ、シモーネは都会の誘惑に負け、しょう婦ナディアにお
   ぼれていく…。名匠ヴィスコンティの代表作のひとつで、ベネチア
   映画祭審査員特別賞を受賞した。

   11月28日(火)20:00 BS-11(衛星第2)  
  『ベニスに死す』('71 イタリア)
   監)ルキノ・ヴィスコンティ 主)ダーク・ボガード
  ※巨匠ヴィスコンティによるドイツ3部作の第2作。体力の衰えを感
   じ、静養のためベニスを訪れた老作曲家は、そこで美しい少年と出
   会う。芸術家として“美”を努力によって追い求めてきた老人にとっ
   て、少年の美しさは、信念を覆すほどの存在となり、言葉も交わさ
   ず、老人はひたすら少年を深く思い続ける・・・。少年の「生」の
   美しさと、病身の主人公の「老い」が見事に対比され、悲しくも美
   しく描かれたたん美的な傑作。

   11月29日(水)20:00 BS-11(衛星第2)  
  『郵便配達は二度ベルを鳴らす』('42 イタリア)
   監)ルキノ・ヴィスコンティ 主)マッシモ・ジロッティ
  ※イタリア映画界を代表する巨匠ヴィスコンティの記念すべきデビュ
   ー作で、当時のイタリアの現実と人間の欲望を描いたアメリカ人作
   家J・M・ケインの同名小説を映画化。夫が経営するレストランで、
   退屈な毎日を送っていたジョヴァンナ。ある日、流れ者のジーノが
   店を訪れてから2人は恋に落ち、夫の目を盗んでは情事にふける。
   やがて2人は彼女の夫を殺害する計画をたてるが…。今回放送する
   のはデジタル・リマスター完全版。

   11月30日(木)20:00 BS-11(衛星第2)  
  『熊座の淡き星影』('89 イタリア・西ドイツ/フランス)
   監)ルキノ・ヴィスコンティ 主)ヘルムート・バーガー
  ※ギリシャ悲劇のエレクトラの伝説をもとに、巨匠ルキノ・ヴィスコ
   ンティ監督が描いた背徳と復しゅう、そして家族の崩壊を描いた物
   語。アメリカ人と結婚したサンドラは夫とともに故郷イタリアに戻っ
   てくる。弟ジャンニと再会した彼女は、子どものころの弟との秘密
   の遊びや、父への深い愛情、母親と義父に対する憎しみといった感
   情をしだいにあらわしていく…。名門の家に生まれた姉弟の禁断の
   愛がミステリアスに描かれた秀作。

  ★衛星各局・今週の石男が選ぶオススメの1本
  <WOWOW> BS-5ch. デジタルBS-5(191)ch
   11月28日(火)22:00
  『旅するジーンズと16歳の夏』('05 アメリカ) 
   監)ケン・クワピス 主)アンバー・タンブリン
  ※既に30ヶ国以上で翻訳され、世界中の読者の圧倒的な共感と支持を
   得ているA・ブラッシェアーズの人気ヤング・アダルト小説を、「ヒ
   ー・セッド、シー・セッド 彼の言い分、彼女の言い分」のK・ク
   ワピス監督が、鮮やかな手腕で映画化。「ザ・リング」のA・タン
   ブリン、「シン・シティ」のA・ブレーデルをはじめ、今後の活躍
   が期待される若手女優たちのフレッシュでみずみずしい好演が、観
   る者の笑いと涙、爽やかな感動を誘う。

  <チャンネルNECO> SKY PerfecTV! 261ch
   11月26日(日)21:00ほか
  『七人の弔』('04 日本) 
   監)ダンカン 主)渡辺いっけい
  ※夏休み。全国から集まった7組の親子が川原でキャンプをしていた。
   だけど子供たちは浮かない顔。何故なら親たちがいつもと違って妙
   に優しくてヘンなのだ。すると指導員風の男が、このキャンプが秘
   めるとんでもない理由を説明し始めて…。ダンカンが監督に初挑戦
   したサスペンス・コメディ。
   
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■編集後記
  ☆本当に寒くなりましたね。私は先日、『硫黄島からの手紙』のキャ
  ンペーンで広島に来られた渡辺謙さんの舞台挨拶を見ました。映画で
  演じた栗林忠道の役作りについてや、この映画に対する熱い思いを切
  々と語られました。翌日には、広島市内の高校で高校生と戦争と平和
  について座談会を謙さんのたっての要望で行われたようです。
  
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