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タイトル:週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★ Vol.371(2006/11/3)  2006/11/03


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  *■□■■□□■■■*週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★*
  *■□■■□□■☆彡*           第371号*
  *■■■■■■■■■*2006/11/3       *
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                          ※このメールは等幅フォントでご覧ください。
==【もくじ】========================================================
□週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★第371号
  ■映画インプレッション『トンマッコルへようこそ』
  ■TAK・Gのフィルム・コラム(Vol.41)
  ■ホラ〜言ったじゃないの(No.19) 
  ■石男的衛星電影案内(Vol.308)
  ■編集後記
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■映画インプレッション(新作映画)by.STONEMAN
  『トンマッコルへようこそ』
  監督:パク・クァンヒョン   主演:チョン・ジェヨン
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  ☆昨年度の韓国での興行成績1位に輝くハートフルなファンタジー映
  画です。
  
  1950年代、朝鮮戦争が続く中、戦争とはまるで無縁の平和な村が山奥
  にあった。その名はトンマッコル。そんな村へまるで導かれるように、
  アメリカ人パイロットのスミス、韓国軍の2人、それに敵対する人民
  軍の3人がやってきた。顔を合わすなり、銃を持ってにらみ合う両者
  だが、銃や手榴弾を見たことがない村人たちは呑気なもの。偶然から
  村人たちの食料貯蔵庫を爆破してしまった兵士たちは、ひとまず協力
  して村人たちの畑仕事を手伝うことに。やがて両者に心の交流が生ま
  れてくるが…。

  「トンマッコル」とは「子供のように純粋」という意味で、まさに汚
  れを知らない純粋無垢な人々の桃源郷に兵士たちが迷い込み、村人た
  ちに癒されていくまでは良かったのですが、最後には現実の厳しさを
  見せ付けられてしまうのが悲しいですね。

  音楽を監督の強い希望で久石譲が担当し、ジブリ映画を連想させるファ
  ンタジックな音楽で盛り上げていました。映像的にもVFXを活用し
  て雪のようにポップコーンが降るシーンなんか素晴らしかったです。
  カン・ヘギョンの笑顔が印象に残る作品です。
    
  作品公式サイト http://www.youkoso-movie.jp/
   
  STONEMAN推薦度★★★ 戦争映画度★★★☆
                                (10点満点:★=2点・☆=1点)

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■TAK・Gのフィルム・コラム(Vol. 41)by TAK・G
 『パフューム』
 監督:トム・ティクヴァ  主演:ベン・ウィショー
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  ☆ジーン・バプテスト・グレノーウィル(ベン・ウィショー)は、
  魚市場の悪烈な汚物の中に生み捨てられた。その彼は、格段の嗅
  覚を生まれもち、その才覚を生かして、過酷な状況下の元での生
  活から、世界的に優れた香水のクリエイターとなる。しかし、彼
  の探究心は、間違った方向へと向かっていく。

  身震えするほどのオープニングである。ジーンの生誕した魚市場
  でのシーンに思わず吐き気をもよおしそうになるが、すこぶるお
  もしろい編集だ。それに相反して、美しい景色、芳しいであろう
  香水、無垢な心、ファンタジーなエンディングは心に染み入りま
  す。そして、T・ティクヴァ監督の過去作品『ラン・ローラ・ラ
  ン』に比べて、随分と荘厳な映画になっていて、且つ、18世紀
  のフランスを繊細に美しくも描かれている。ハリウッド系監督の
  手に渡らなくってほんとうに良かった。
 
  原作はパトリック・ジュースキントの21年前のベストセラーで、
  映画では緻密な展開が織り成されている。スタートの刑のシーン
  に導くストーリーが続き、その刑のシーンから、思いっきりファ
  ンタジーな感じになって、非現実的世界に引き込まれる。

  すでにアカデミー賞候補に上がっているとのことですが、文句な
  しの作品。 『ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男』
  でキース・リチャードを静かに演じたB・ウィショーの今後の活躍
  も楽しみ。また、ダスティン・ホフマンやアラン・リックマンも好
  演。そして、テーマは、“愛”(の欠如)。(一瞬、カポーティの
  “冷血”を思い起こさせ、)愛を知らずに生きたものの悲しみ・傷
  みがティクヴァ監督の斬新なカメラワークで描かれている。 

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■ホラ〜言ったじゃないの(No.19) by.おやっさん

 「ブギーマン」★
  監督:スティーヴン・ケイ
  出演:バリー・ワトソン、エミリー・デシャネル

  ☆人間は、自分のいのちを守るために「恐怖心」が早くから芽生える
  ようだ。それを利用したしつけの一環である「父ちゃんの言う事聞か
  ないと出てくるよ」でお馴染みのクローゼットに潜む怪物ブギーマン
  を題材に、ワシが心から、それはそれは100%信じているサム・ライミ
  が製作した。

  よっしゃあ!これって期待出来るんじゃねーのブギーマン!と鼻息も
  荒く挑んだが、残念ながら尻すぼみな展開であった。

  雷鳴の中に建つ洋館。強い風にひらひらと舞うカーテン。子どもの頃
  の夜には、何もかもが怖く見えてしまう時があるものだ。昼間に遊ん
  だ人形と目が合ってタンスにしまい込む。無造作に置いたコートが立
  ち上がってこっちに歩いてくるような気がする。

  それが気のせいでないとしたら?

  主人公の青年ティムは、15年前に父親がクローゼットに引っ張り込ま
  れたのを目撃し、成長した今もなおトラウマにさらされていた。
  それは自宅の「スケルトンな感じ」から窺える。チェストや冷蔵庫、
  家中のほとんどがガラス張りだからだ。
  恋人ジェシカの両親の家に泊まった時も、ベッドの下を確認するなど、
  いかに彼がブギーマンを恐れているかが分かる。

  母が死に、荒れたままの家を整理しに戻るティム。クローゼットのハ
  ンガーと格闘して、自分のビビリ度に「オレってバカだな」みたいに
  笑う場面は良かった。

  フラニーという謎の少女を納屋で見つけ、行方不明になっている子ど
  もたちの写真が出てきたのをきっかけに、オノレの恐怖心とカタをつ
  ける決意をするのだった。ブギーマン・バーサス・オレ。

  結論から言うと、怖くなかった。ちょっとオチが弱いし、ブギーマン
  周りを早回しで見せたのはどうかと。格闘場面がもう上下逆さま大騒
  ぎである。怖いというよりも「これってハリー・ポッター(もしくは
  指輪物語)?」に近いスペクタクルが投入されていた。

  但し、夜以外の外、つまり屋外の場面はやたら明るく、ちょっと目が
  眩しいほどの明るさで、明暗をパキッと分けた撮影は良かった。 

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■石男的衛星電影案内(Vol.308)11/4〜11/10 by.STONEMAN

   11月6日(月)20:00 BS-11(衛星第2)  
  『パーフェクトワールド』('93 アメリカ)
   監)クリント・イーストウッド 主)ケビン・コスナー
  ※少年を道連れに逃亡の旅を続ける脱獄囚にK・コスナー、脱獄囚を
   追う警察署長にC・イーストウッドがふんし、イーストウッド自身
   が監督を務めたヒューマン・ドラマ。脱獄後、8歳の少年を人質に
   したブッチは、途中で仲間のテリーが少年に乱暴しようとしたため
   テリーを射殺してしまう。ふたりだけの逃避行中、似た境遇で育っ
   た彼らの間には不思議なきずなが生まれる。昔ブッチを少年院に送っ
   た警察署長は必死に彼らを追うが…。

   11月7日(火)20:00 BS-11(衛星第2)  
  『ファイヤーフォックス』('82 アメリカ)
   監)クリント・イーストウッド 主)クリント・イーストウッド
  ※イーストウッド製作・監督・主演で、ソ連の最新鋭戦闘機を盗み出
   す秘密任務を負ったひとりの軍人の死闘を描く。ベトナム戦争の後
   遺症のため休養中の元パイロット・ガントに、ソ連が開発した驚異
   的機能を搭載するファイヤーフォックスという暗号名の戦闘機を奪
   取せよとの任務が下る。ソ連に潜入したガントを待ち受けていたの
   は、想像を絶するKGB局員たちとの攻防戦だった。クライマック
   スの空中戦は迫力満点。

   11月8日(水)20:00 BS-11(衛星第2)  
  『ダーティハリー』('71 アメリカ)
   監)ドン・シーゲル 主)クリント・イーストウッド
  ※事件解決のためには手段を選ばぬ敏腕刑事ハリー・キャラハンと、
   連続殺人犯との息詰まる対決を描いた傑作ハードボイルド・アクシ
   ョン。マカロニ・ウエスタンのスターだったクリント・イーストウッ
   ドが、盟友ドン・シーゲル監督とのコンビで新たなヒーロー像を生
   み出し大ヒットを記録。大口径のマグナム銃をかまえる型破り刑事
   はイーストウッド一代の当たり役となりシリーズ化された。

   11月9日(木)20:00 BS-11(衛星第2)  
  『ガントレット』('77 アメリカ)
   監)クリント・イーストウッド 主)クリント・イーストウッド
  ※クリント・イーストウッドふんするはみ出し者の警官は、事件の証
   人で若く美しいしょう婦を護送することになった。犯罪組織に命を
   狙われ、目的地に行くと殺されてしまうと言う彼女とともに、2人
   は出発前から次々と不可解な事件に巻き込まれ、窮地に追いやられ
   ていく。全編がアクション・シーンの連続で、ラストの壮絶な銃撃
   シーンは圧巻。監督と主演をイーストウッドが務めたサスペンス・
   アクション大作。

  ★衛星各局・今週の石男が選ぶオススメの1本
  <WOWOW> BS-5ch. デジタルBS-5(191)ch
   11月5日(日)22:00
  『Mr.インクレディブル』('04 アメリカ) 
   監)ブラッド・バード 主)クレイグ・T・ネルソン
  ※メガヒットを連発するピクサー&ディズニーの最強タッグによるC
   Gアニメーション。これまでおもちゃや虫などをキャラクターにし
   てきたピクサーが初めて人間を主人公に据え、超能力を持ったヒー
   ロー一家が家族の絆を再生させてゆく姿を描く。監督・脚本は傑作
   アニメ「アイアン・ジャイアント」のB・バード。X−メンなどを
   思わせるアメコミ的スーパーヒーローのパロディでありながら、ス
   トレートなヒーロー物語としても痛快で、しかも感動的な家族ドラ
   マに仕上げた手腕は見事。ファミリーそれぞれの個性的な超能力も
   大きな見どころ。

  <チャンネルNECO> SKY PerfecTV! 261ch
   11月5日(日)21:00ほか
  『不夜城』('04 日本) 
   監)リー・チーガイ 主)金城武
  ※新宿歌舞伎町を根城にする台湾と日本のハーフ・健一。彼は上海マ
   フィアのボスから、自分の命と引き換えに一人の男を探すよう命じ
   られる。3日の期限を与えられた健一の前に手掛かりを知る女が現
   れるが…。馳星周のベストセラー小説を映画化したハードボイルド
   アクションで、金城武の日本映画初出演作。 
   
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■編集後記
  ☆今日から3連休の方も多いでしょうね。今朝、近くのシネコンへ行
  ってみましたら大入りでした。今日から封切りの『デスノート・後編』
  が満員でした。やはり先週のTV放送がきいてますね。
  
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