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タイトル:週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★ Vol.356(2006/7/21)  2006/07/21


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  *■□■■□□■■■*週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★*
  *■□■■□□■☆彡*           第356号*
  *■■■■■■■■■*2006/7/21       *
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                          ※このメールは等幅フォントでご覧ください。
==【もくじ】========================================================
□週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★第356号
  ■映画インプレッション『ゲド戦記』
  ■TAK・Gのフィルム・コラム(Vol.27)
  ■先取り☆Cinema(No.5)
  ■石男的衛星電影案内(Vol.293)
  ■編集後記
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■映画インプレッション(新作映画)by.STONEMAN
  『ゲド戦記』
  監督:宮崎吾朗   主演:岡田准一
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  ☆スタジオジブリ最新作で宮崎駿の長男・宮崎吾朗の初監督作品です。
  
  物語の舞台は、多島海世界“アースシー”。西海域の果てに棲む竜が、
  突如、人間の世界である東の海に現れた。それと呼応するかのように、
  世界では、さまざまな異変が起こり始めていた。農民は田畑を捨て、
  職人は技を忘れモノを作らなくなった。街では、人々はせわしなく動
  き回っているが目的を失っているように見えた。そして、世界は魔法
  の言葉を忘れつつあった。世界の均衡(バランス)を崩す者の正体を
  つきとめる旅に出た大賢人ゲドは、国を捨てた王子アレンと出会う…。

  古典的ファンタジー原作を元にした作品なのですが、料理の仕方が地
  味というかもう一味足してもらいたかったのが私の印象です。良くも
  悪くもジブリ的で、シーン的にもカリ城や「もののけ姫」「千と千尋
  の神隠し」であったようなアクションが多かったような…。

  舞台挨拶で鈴木敏夫プロデューサーと宮崎吾朗監督の生の声を聞けた
  のですが、当初、吾朗氏が監督を務めることに父・宮崎駿は大反対だ
  ったようで、鈴木プロデューサーがオブザーバーだった吾朗氏をジブ
  リ博物館建設時にオヤジと渡り合い、強権を跳ね除けたから監督もき
  っと大丈夫と決めたそうです。

  宮崎駿氏のこの作品の感想は、『私ならゲドを主人公にした』だった
  そうで、確かに本作品では肝心なところで何にも役に立たないゲドな
  ので、しっかりゲドが主役の宮崎駿監督作の「ゲド戦記」も見てみた
  い気がします。

  あのCMで流れて耳に残る「テルーの唄」は、吾朗監督の作詞で、曲
  は谷山浩子です。この曲は長く人々の心に残る名曲になりそうですね。

  作品公式サイト http://www.ghibli.jp/ged/
   
  STONEMAN推薦度★★★ テルーはツンデレ度★★★☆
                                (10点満点:★=2点・☆=1点)

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■TAK・Gのフィルム・コラム(Vol.27)by TAK・G
  『美しい人』
  監督:ロドリゴ・ガルシア  主演:グレン・クローズ
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  ☆9人の女性たちが幸せと困難の狭間に立たされ、傷つきながらも強
  く生きていく様を描いた『彼女を見ればわかること』のロドリゴ・ガ
  ルシア監督作品。2005年ロカルノ映画祭で最優秀作品として喝采
  を得、全9人の女優に主演賞をもたらした。

  ありふれていて身近に感じられるような女性たちが問題や葛藤に直面
  し成長しながら、強く美しくなっていく様子が、テンポよく描かれて
  いる。9人の女性のネガティブな心境のオンパレードにも見えるのだ
  が、邦題のタイトルにのっとって観れば、あらためてポジティブな気
  持ちで9つのストーリーを見ていくことができる。いいタイトリング
  だ。

  それぞれ異なる人生が語られながらもいくつかのシンクロナイズされ
  たシーンがあったり、第7話で語られる「キリストも誰もが皆あの同
  じ月を見たんだ。」という台詞がとても意味深く印象的。第2話のロ
  ビン・ライト・ペン演じるダイアナは、幸せな結婚生活の最中、スー
  パーマーケットで過去の男に偶然出会い別れる。今の心境を語りなが
  らの微妙な様は、感情移入どっぷりのチャンスを与えてくれて、この
  9つのストーリーの中で早くもピーク感あり。最終話は穏やかで静か
  な描写で、グレン・クローズが地味で控えめにマギー役を演じ、脇で
  その娘役をダコタ・ファニングが主演女優陣に負けず劣らず繊細な演
  技を見せてくれる。さらに、R・ガルシアの最後の演出は、観るもの
  の息を飲ませ、人生の寂しさと美しさを感じさせてくれる。

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■先取り☆Cinema(No.5) by 奈津子
  『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』
  監督:ゴア・ヴァービンスキー
  出演:ジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイ
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  ☆言わずと知れた『パイレーツ・オブ・カリビアン』の続編。伝説の
  海賊船ブラックパール号を奪い返したジャック・スパロウ(ジョニー
  ・デップ)の前に、“深海の悪霊”ディヴィ・ジョーンズが現れます。
  13年前に交わした「血の契約」が元で執拗に追われるジャック。迫
  り来る死の手をがわすため、彼はある宝箱の鍵を探す事に・・・。

  孤高の海賊ジャック・スパロウを演じたジョニー・デップを筆頭に、
  キャスト・スタッフが再集結した本作。意外な人物の登場にド肝を抜
  かれながらも、次々と現れるお馴染みの顔ぶれに思わずニヤリと笑み
  がこぼれる事もしばしば。もちろん、前作を知らない人も十分に楽し
  める作りとなっており、これぞハリウッドなド派手スペクタクル映像
  を存分に堪能できる作品に仕上がっていました。

  何はともあれ、この映画の見所は一にもニにもジョニー・デップでし
  ょう。話し方、目付き、歩き方、手つき、仕草etc...徹底的に
  作り込んだ演技は相変らずお見事。ズル賢くて自己中でいい加減で口
  八丁なジャックを、これ程までに魅力的で愛すべきキャラに演じてし
  まえるのもジョニーならでは。飄々と周りを巻き込んで行く様は見て
  いるだけで面白く、緩急付けた巧みな演じ分けで楽しませてくれます。

  前作と比べると俄然顔つきに精悍さを増したオーランド・ブルームも、
  直情型の熱血男を熱演。前回はジョニーの強烈な個性とカリスマ性に
  気おされ気味でしたが、今作では実に堂々とした演技を見せており、
  ここ数年での目覚しい成長が伺えました。ヒロインのキーラ・ナイト
  レイも美しさに磨きがかかり、負けん気の強さの中にも成熟した女性
  の魅力が。ジャックとの駆け引きも見ごたえがあり、2人のキスシー
  ンは必見です。

  ただ残念だったのは、巨大タコのインパクトが強すぎて、海洋アドベ
  ンチャーというよりはむしろモンスター映画になってしまった点。ま
  たストーリーも同時に撮影済みの3作目に繋げる為の序章といった感
  じで、少々物足りなさが否めませんでした。エンドロール後のオマケ
  映像はスタッフの遊び心が感じられてGOOD。とにかく早く続きが
  見たい、そんな映画でした。

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■石男的衛星電影案内(Vol.293)7/22〜7/28 by.STONEMAN

  ★今週の衛星映画劇場は「喜劇王チャップリンの世界」です。

   7月24日(月)20:00 BS-11(衛星第2)  
  『チャップリンの黄金狂時代』('25 アメリカ)
   監)チャールズ・チャップリン 主)チャールズ・チャップリン
  ※ゴールドラッシュにわく時代に山高帽にえんび服をきたチャップリ
   ンが、一獲千金を夢てとある山に現れた。そこで指名手配中の凶悪
   犯と遭遇してしまい、吹雪の中2人は山小屋に身をよせるが・・・。
   爆笑シーンの連続で、空腹にみまわれたチャップリンが靴を煮て食
   べるシーンが有名な映画史上に輝く傑作喜劇。

   7月25日(火)20:00 BS-11(衛星第2)  
  『キッド』('21 アメリカ)
   監)チャールズ・チャップリン 主)チャールズ・チャップリン
  ※チャップリンが初めて長編映画に挑み、世界中に笑いと感動を巻き
   起こした感動作。生活苦によって、自分の子供を富豪の車に置き去
   りにした女。チャップリンはひょんな事からその赤ん坊を見つけ、
   育てることに。5年の歳月が流れ、子供にガラスを割らせ、チャッ
   プリンがその修繕をして回るというインチキな商売で日々を送って
   いたある日、大女優となって成功をおさめた子供の母親が現れるこ
   とに・・・。

   7月26日(水)20:00 BS-11(衛星第2)
  『街の灯』('31 アメリカ)
   監)チャールズ・チャップリン 主)チャールズ・チャップリン
  ※映画界ではトーキー全盛となる中、チャップリンが音楽と音響効果
   だけで製作した名作。世界恐慌の時代、街角で花を売る盲目の女性
   から一輪の花を買ったチャップリン。その女性は彼のことを裕福な
   紳士と思い込む。チャップリンは彼女の目を治そうと奔走し、やが
   て目は見えるようになる。彼女はチャップリンを見ても誰だか分か
   らずにいたが、手を触れた瞬間、自分を助けてくれたのは1人の浮
   浪者だと気づく・・・。

   7月27日(木)19:50 BS-11(衛星第2)
  『チャップリンの独裁者』('40 アメリカ)
   監)チャールズ・チャップリン 主)チャールズ・チャップリン
  ※チャップリンが同じようなちょび髭(ひげ)をもつヒトラーを痛烈
   に批判した傑作。戦傷で記憶を失ったユダヤ人の理髪師は、とある
   国の独裁者とうり二つ。ひょんなことからその独裁者と入れ替わっ
   てしまい、ユダヤ人の彼が独裁者になることに・・・。トーキーを
   嫌っていたチャップリンが初めて本格的にトーキーに挑み、クライ
   マックスの6分間におよぶ大演説シーンは、見るものに強烈な感動
   を与える。

  ★衛星各局・今週の石男が選ぶオススメの1本
  <WOWOW> BS-5ch. デジタルBS-5(191)ch
   7月27日(木)22:00
  『運命じゃない人』('05 日本) 
   監)内田けんじ 主)中村靖日
  ※自主映画で注目を集めた俊才・内田けんじ監督が、PFFスカラシ
   ップを受けて長編劇映画第1作として本作を完成。2005年カン
   ヌ映画祭批評家週間に出品されて好評を博し、日本の映画賞も数多
   く受賞した、話題の秀作がこれ。ラブ・コメとサスペンスの要素を
   自在に織り交ぜ、時制や人物の視点を微妙にズラしながら巧みに物
   語を進めて行く、その洗練された演出と話術は、実にお見事の一言。
   あらゆる映画ファンに、ぜひ一見をオススメ!

  <チャンネルNECO> SKY PerfecTV! 261ch
   7月23日(日)21:00ほか
  『キリコの風景』('98 日本) 
   監)明石知幸 主)小林聡美
  ※画家・キリコの絵のように透明な空気が漂う函館の街。その街に愛
   する人を追ってひとりの男がやってきた。不思議な力を持ったその
   男は、次々と病める人々の魂を癒していく。『かもめ食堂』の小林
   聡美と、杉本哲太という個性派俳優の共演でおくる、現代人の自己
   発見の旅を描いたヒーリング・ファンタジー。『間宮兄弟』の森田
   芳光が脚本を担当。
   
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■編集後記
  ☆大雨で各地に被害が出てますが、皆さんの周りは大丈夫でしたでし
  ょうか?本当に地球自体が異常気象としか思えませんね。不謹慎です
  がこうも天変地異のニュースを見ると『日本沈没』を見る時の臨場感
  が増しますね。

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