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タイトル:週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★ Vol.351(2006/6/16)  2006/06/16


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  *■□■■□□■■■*週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★*
  *■□■■□□■☆彡*           第351号*
  *■■■■■■■■■*2006/6/16       *
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                          ※このメールは等幅フォントでご覧ください。
==【もくじ】========================================================
□週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★第351号
  ■映画インプレッション『佐賀のがばいばあちゃん』
  ■おやぢ幹のお気楽DVD日記(250)
  ■TAK・Gのフィルム・コラム(Vol.23)
  ■先取り☆Cinema(No.3) 
  ■石男的衛星電影案内(Vol.288)
  ■編集後記
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■映画インプレッション(新作映画)by.STONEMAN
  『佐賀のがばいばあちゃん』
  監督:倉田均 主演:吉行和子
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  ☆B&Bで漫才ブームの立役者となった島田洋七が子供の頃の思い出
  綴った同名のベストセラー小説の映画化です。

  戦後間もない広島。原爆症で、早く父親を亡くした明広は、居酒屋で
  働く母親に育てられる。しかし、夜の仕事をしながらの子育ては難し
  く、母親は、明広を佐賀の実家に預けることを決意する。自分の家よ
  りも、更に貧乏な“ばあちゃん”の家で、明広は、最初は泣いてばか
  りいた。だが、このばあちゃんが、戦後、女手ひとつで7人の子供を
  育て上げたのが自慢の、“がばい”(すごい)ばあちゃんだった。ば
  あちゃんは貧乏だが、楽しく生きる哲学があった。ばあちゃんのおか
  げで、明広は逞しい少年へと成長していく…。

  まさに笑えて泣ける人情喜劇です。たまにはこんなオーソドックスな
  日本映画にも注目してもらいたいですね。主演の吉行和子を始め、工
  藤夕貴や三宅裕二、緒形拳など芸達者がそろって子役を盛り上げてま
  した。それにしてもこのばあさんの生き様は素晴らしいですね。貧乏
  で親から離れて育てられた子供であれば不良になったりしそうなのに
  あのばあさんに育てられたら悪い子になりようがないですね。

  それと学校の先生がまた泣かせますね。お父さんについての作文の宿
  題に正直に「知らん」と書いて100点くれたり。運動会の時に弁当
  を交換するために腹が痛くなったりと、昔の先生は子供のことをわが
  子のように心配してくれていたように思えました。

  島田紳助が本当の友情出演しているのにも注目です!久々に保積ペペ
  を見たなぁ…。  

  作品公式サイト http://www.gabai-baachan.com/
   
  STONEMAN推薦度★★★★ 悲しい話は夜するな度★★★☆
                                (10点満点:★=2点・☆=1点)

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■おやぢ幹のお気楽DVD日記(250)
   最近見たDVD&劇場作品 ひとくちおやぢ評
   http://okirakuoyadi.cocolog-nifty.com/miki/ 
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 「スパングリッシュ 太陽の国から来たママのこと」★★★★ 
  2006/1/15公開 2005年アメリカ 監督:「愛と追憶の日々」「恋愛
  小説家」のジェームズ・L・ブルックス 主演:初ハリウッドのスペ
  イン人女優パス・ベガ。アダム・サンドラー。 
  裕福なアメリカ人家族とメキシコ人ハウスキーパー母娘の家族愛もの。
  良かれと思うと迷惑かえりみず突進むアメリカ人と貧しいがたくまし
  いメキシコ移民の対比を上手く突いている。

 「ALWAYS 三丁目の夕日」★★★★ 2005/11/5公開
  「ジュブナイル」「Returner リターナー」の山崎貴監督作品
  東京タワー完成の年、長島が巨人入団した年そして私が生まれた昭和
  33年がテーマです。 
  子供使ってずるいよな。なんでもありの時代でしたね。
 
 「スタンドアップ」★★★★ 2006/1/14公開 2005年アメリカワーナー
  2005年アカデミー賞主演女優賞シャリーズ・セロン、
  助演女優賞フランシス・マクドーマンド、ノミネート作品。
  男社会の炭鉱の仕事に生活の為女性が進出するがセクハラ地獄。
  生活がかかっているので我慢、いや拷問ほどの試練を受け遂に訴訟を
  起こす。日本でもレイプ訴訟は2度犯されるって言われますが・・・ 

 「1200℃ ファイヤー・ストーム」★★★★ 
  2005年オーストリア/ドイツ/スロヴァキア/イタリアMTV日本未公開
  題名からして大パニック映画かと思いきや、「エリン・ブロコビッチ」
  風の訴訟映画。担当女性検事が47名死亡トンネル事件を調べるうちに、
  事故を起こした運転手だけでなく、運送会社、トネンル施工業者、保険
  業者他多くの複合的な事件であると立証していく。 これイケマス! 

 「真夜中のピアニスト」★★★★ 2005/10/8公開 2005年フランス
  監督:「リード・マイ・リップス」のジャック・オーディアール。
  地上げ屋の主人公がかつてのピアノの恩師に出会いピアニストになるこ
  とを夢見て中国人ピアニストに弟子入りする。
  フランス留学の実態、裏社会がチラっと垣間見れて興味深かった。 

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■TAK・Gのフィルム・コラム(Vol.23)by TAK・G
  『ナイロビの蜂』
  監督:フェルナンド・メイレレス 主演:レイフ・ファインズ
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  ☆英国外務官のジャスティン(R・ファインズ)は、代理で務めた世
  界情勢の講演で激しく質疑を出す女性と一夜を過ごす。穏やかな自分
  とは違い、熱く社会の腐敗に挑もうとするテッサ(R・ワイズ)に、
  今一歩干渉できずにいながらも、アフリカ、ナイロビへの転勤を機に
  結婚をする。少しの疑いを持ちながらも、その疑いにも自身を持てず
  に、彼女の行動に距離を置き、彼女を思いやっている最中に、彼女は
  何者かに命を奪われる。そして、ジャスティンは、彼女の形跡を追い
  つつ、彼女の追及してきたことを引き継ぎ、さらに彼女の愛と彼女へ
  の愛を深く知っていく。

  “シティ・オブ・ゴッド”のR・メイレレス監督の第3作目も、社会
  悪を通して人間愛を描いている。この“ナイロビの蜂”は、いわば、
  サスペンス・ラブ・ストーリーである。広大なアフリカの大自然の美
  しさを無垢に映し出しながら、現実的な貧困や病理の蔓延る世界と裏
  に潜んだ社会悪を見事に一組の夫婦の愛を軸に、解き明かしていく。
  また、景観の美しさとうらはらに、大胆で残虐なシーンが投入される
  所は、メイレレスの現実主義的アイデアの表れか、ためらい無く“死”
  をも描いている。

  ジャスティンとテッサの奇妙な出会いをフラッシュバックしながら、
  事件の解決究明までを紐解いていく描き方は、観客を飽きさせず、事
  件の真実とともに2人の愛の真実をも明快にさせていく段階を楽しま
  せてくれる。

  アカデミー賞助演女優賞を獲得したR・ワイズの演技力もさることな
  がら、本題となったCONSTANT・GADENER(誠実な庭師)
  として抑えた演技のR・ファインズに思い切り涙させられる。

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■先取り☆Cinema(No.3) by 奈津子
  『タイヨウのうた』(6/17より全国ロードショー)
  原作・脚本:坂東賢治 監督:小泉徳宏 
  キャスト:YUI、塚本高史、麻木久仁子、岸谷五朗ほか
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  ☆太陽の光に当たれない難病XP(色素性乾皮症)に侵され、昼夜逆
  転した孤独な毎日を過ごしていた16歳の少女薫(YUI)。そんな彼
  女の日課は、夜の駅前でギター片手に歌う事。そして明け方サーフィ
  ンに向かう一人の青年(塚本高史)を、自宅の窓からひっそりと眺め
  る事がささやかな楽しみだった。決して出会うはずのなかった薫と青
  年孝治。しかし、運命が偶然にも2人を引き合わせ・・・。  

  最近やたらと多い難病がテーマの純愛物語。正直「またか」と言った
  感が否めず、あまり期待をせずに試写へ足を運んだのですが、これが
  見事にやられました。難病ものにありがちな大袈裟な演出や感情の押
  し付けは一切なく、むしろそのシンプルなストーリーと演出が「命の
  輝き」を際立たせ、切なくも前向きな気持ちになれる作品に仕上がっ
  ていました。

  今回一番印象的だったのは、やはり主人公”薫”を演じたYUIの透
  き通った力強い歌声でしょう。YUIがこの映画の為に書き下ろした
  という主題歌「Goo―by days」は薫の心情と見事にリンク
  し、強さとはかなさを併せ持ったその歌声が見る者の心にストレート
  に響いて来ます。演技面に関してまだまだ未熟さを感じますが、その
  一生懸命さが逆に精一杯生きようとする主人公の姿にも重なり、ピュ
  アな佇まいと魂のこもった歌声に、思わず涙がこぼれてしまいました。

  病気の悲しさや辛さよりも、生きる事の喜びを描いたこの作品。薫を
  取り巻く家族や友人、そして恋人の温かい眼差しが優しく心に響き、
  切ないながらも後味のよい爽やかに泣ける作品に仕上がっていました。

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■石男的衛星電影案内(Vol.288)6/17〜6/23 by.STONEMAN

  ☆今週のBS衛星映画劇場は「魅惑のミュージカル」特集です。

   6月20日(火)20:00 BS-11(衛星第2)  
  『オズの魔法使』('38 アメリカ)
   監)ビクター・フレミング 主)ジュディ・ガーランド
  ※『風と共に去りぬ』のV・フレミング監督によるミュージカル映画
   の傑作。カンザス州に住む少女ドロシーは、愛犬と竜巻に巻き込ま
   れ、魔法の国へと迷い込む。そこで出会った仲間たちとともに、故
   郷に帰るため魔女が住むエメラルド・シティを目指して冒険を繰り
   広げる。名曲『オーバー・ザ・レインボー』はアカデミー歌曲賞を
   受賞し、主人公ドロシーを演じたJ・ガーランドはこの作品でトッ
   プ・スターの仲間入りを果たした。

   6月21日(水)20:00 BS-11(衛星第2)
  『雨に唄えば』('52 アメリカ)
   監)ジーン・ケリー、スタンリー・ドーネン 主)ジーン・ケリー
  ※サイレント映画からトーキーへと変わりつつあるハリウッド映画界
   の舞台裏を描いたジーン・ケリーとスタンリー・ドーネンの共同監
   督による傑作ミュージカル。ジーン・ケリーふんする人気スターの
   ドンは、美しい歌声を持つ女優志望のキャシーにひょんなことで出
   会い、徐々に好意を寄せ始める。そして彼は、彼女を次期スターに
   仕立て上げようとするが・・・。雨の中、『雨に唄えば』をケリー
   が歌い踊るシーンは有名。

   6月22日(木)19:45 BS-11(衛星第2)
  『ビクター/ビクトリア』('82 アメリカ)
   監)ブレイク・エドワーズ 主)ジュリー・アンドリュース
  ※「ティファニーで朝食を」のブレイク・エドワーズ監督が、妻であ
   るジュリー・アンドリュース主演で描く抱腹絶倒のミュージカル・
   コメディー。ゲイである芸人トディはソプラノ歌手であるビクトリ
   アと出会い、彼女に男装をさせて“ゲイの芸人”として売りだすこ
   とに。彼女は一躍スターとなるが、アメリカ人男性を好きになって
   しまい、事態は思わぬ方向へ・・・。音楽はヘンリー・マンシーニ
   が務め、アカデミー歌曲賞を受賞。

  ★衛星各局・今週の石男が選ぶオススメの1本
  <WOWOW> BS-5ch. デジタルBS-5(191)ch
   6月17日(土)20:00
  『イン・ザ・プール』('05 日本) 
   監)三木聡 主)松尾スズキ
  ※シティボーイズの舞台演出などで知られる放送作家・演出家の三木
   聡が、直木賞作家・奥田英朗の連作短編集を映画化。怪しい精神科
   医が、珍奇な悩みを抱えた患者たちをさらに混乱させてゆく様子を
   コミカルに描く。劇団大人計画の主宰を始め、俳優・作家とマルチ
   な活躍を見せる松尾スズキが映画初主演を果たした。共演は、継続
   性勃起症という笑うに笑えない病気に悩む男に扮したオダギリジョー
   ほか、市川実和子、田辺誠一らが演技の幅を広げる怪演を披露。小
   刻みなギャグと、エピソードが収束する様が三木聡演出らしい小気
   味よさだ。

  <チャンネルNECO> SKY PerfecTV! 261ch
   6月18日(日)21:00ほか
  『クロスファイア』('00 日本) 
   監)金子修介 主)矢田亜希子
  ※炎を自在に操ることのできるパイロキネシスという能力を持つ淳子
   は、自分自身でも制御不能なその能力ゆえに孤独なOL生活を送っ
   ていた。だが、ほのかに想いを寄せる同僚の妹が殺されたことで、
   淳子はその力を使って復讐することを決意する…。宮部みゆきのベ
   ストセラー小説を金子修介監督が完全映画化。超能力を持ってしまっ 
   た者の悲しみを描いたサスペンス・ドラマで、長澤まさみの映画デ
   ビュー作。
   
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■編集後記
  ☆W杯で日本がオーストラリアに負けてしまいましたね。日曜のクロ
  アチア戦は背水の陣ですね。

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■週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★ Vol.350(2006/6/9)
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■編集長:STONEMAN (from HIROSHIMA city)
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