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タイトル:NO=908 美濃三十三観霊場  2020/08/23


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2020ー8ー23 第908 毎日曜日発行
 地方の札所を巡る旅  美濃三十三観音霊場 16 岐阜3
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岐阜 美濃三十三観音 15番札所 【法華寺】  高野山真言宗  15−1−9

岐阜市の北部、百々ケ峰の麓に三田洞弘法と言われる【法華寺】はある。

石の太鼓橋を渡ると、苔むした石垣が積まれ、
石灯篭が並ぶ参道を50m程進むと右手に『山門』が現れる、
山門を潜ると驚くことに境内全体が見事な庭園になっている、
江戸時代に造られた池泉式回遊庭園で、
庭全体に配置された諸堂が添景物として配置されている。

庭の中心は池、池に注ぐ滝は自然岩の上から10m程の落差を持つ大滝、
池に陰を移す茶室や、お堂、庫裏が上手く溶け込んでいる。

池に架かる太鼓橋を渡ると、長く伸びる階段、
32段の石段の上に『本堂』厨子入りの秘仏本尊 聖観世音菩薩と
見顧弘法大師像が祀られている、右手の石段を登ると
『不動堂』左壇には眼力不動明王、右壇には両頭愛染明王が安置されている、
この両頭愛染明王は顔が2つ手が6本、此れは向かって左が愛染、
右が不動と言われている珍しい仏像である。

816年に弘法大師がここで法華経を講義されたという霊場で、
大師お手植えの「菩提樹」や大師の杖に付いて来た竹が根付いて
「三鈷の竹」と云われる、3本の枝が出る珍しい竹も1,5m程の株で現存している。

又山門脇には高さ10m程の黄金の「慈母観音」が一際目立っている。

本堂の裏山全体に四国88ケ所のミニ霊場も設けられ、
四季折々大勢の参拝者で賑わう信仰と観光の名所でもある。
 
所在地 岐阜市三田洞131  058―237−3812

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