メルマガ:地方の札所を巡る旅
タイトル:NO=396  四国別格二十霊場  2010/10/31


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 2010ー10−31-------第396(毎週日曜日発行)
  地方の札所を巡る旅 四国別格二十霊場 10 愛媛 5
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愛媛 丹原 四国別格二十霊場 10番札所【興隆寺】 真言宗醍醐派 15−10−25

丹原町の西北の山麓に【興隆寺】の伽藍はある。
集落を外れた処に六角堂が建ち、周囲は墓地、更に1k程進むと駐車場、
朱の「御由流宣橋」で小川を渡ると石段が伸びる、
総欅造り見事に彫刻が施された『仁王門』、鎌倉時代の仁王さんがお出迎え。

せせらぎを聞きながら杉木立の中の石段を登る、
右手に『歴代住職の墓地』続いて左手に『牛石』源頼朝公が本堂再建の折、
材料運搬の牛が此処で倒れたので、その労をねぎらったという岩。

更に上ると『お楠狸』と名付けられた大楠、
古来この楠の木に夫婦の狸が住み着き、
寺男に化けて参拝者の腰に手をかけて石段の上り下りを助けたと言う。

続いて右手に『勅使門』と『客殿』白壁に囲まれて美しい、
まだまだ登り仁王門から約く15分、石段の数312段、
文政三年(1821)に松山藩によって築かれた野面石の石垣の上に境内が広がる、
左手奥に『三重塔』が木葉間隠れに美しく建つ、

境内中央の『本堂』は国の重要文化財で本尊 千手観世音菩薩を祀る、
本堂に対面する所に『大師堂』、一段と高みに慈母観音、身代わり不動、
本堂裏手には『文殊堂』『聖天堂』、
更に重要文化財指定の銅鐘が収まった『六角堂』も建つ。

寺域全体が 名勝に指定された美しい寺である。

所在地 愛媛県周桑郡丹原町古田1657   0898−68−7275

『木立に囲まれた荘厳な寺』

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