メルマガ:地方の札所を巡る旅
タイトル:NO=193 北陸三十三観音12  2006/12/17


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 2006ー12-17--------第193号 (毎週日曜日発行) 
  地方の札所を巡る旅 北陸三十三観音12 小松
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小松 北陸三十三観音 12番札所 【那谷寺】   真言宗 14−6−6

北陸本線加賀温泉駅から11:00の加賀温泉バスで那谷寺に向かう、
バスの乗客は私一人、運転手の横の一番前の席に陣取り沿線の観光を楽しみ,
山代温泉、粟津温泉を通り11:22に那谷寺バス停に着く、5分程で【那谷寺】へ。

観光のメッカらしく大きな駐車場が用意されている。

駐車場には『交通安全祈願堂』があり、不動明王が安置されている。

山門の両側にお地蔵がお出迎え、数百年を径た杉や椿の緑溢れる参道が真っ直ぐに伸びる、
寺の案内書の参拝順路に従って進む、山門から直ぐ左の朱塗り,
総桧造りの『金堂華王殿』へ、
お堂に入ると正面に見上げる程の(高さ4,8m)千手観世音菩薩が祀られ吃驚する。
その他寺宝が展示されている。

金堂を出ると『流美園庭園』に出る、1640年に造られたが、
昭和55年に復元改修され、素晴らしい庭園である、
庭の奥には茅葺の茶室『如是庵』も建ち,侘びの世界がある。

庭から随道を通り再び金堂に戻り、隣の『普門閣』へ、
総欅造り豪農の民家を再現して宝物館になっている。

再び参道に出る、左右にせせらぎが流れ、深い木立から木漏れ日が漏れ、
木々の根元にはびっしりと苔が着いている、
.緩い左カーブの先には火山活動と水の侵食作用によって
造りだされた『奇岩遊仙境』に目を奪われる。

遊仙境を左に見て唐門を潜る、二匹の竜が柱に絡みついている手洗い、
脇に不動明王が御立ち。目の前に石の階段が伸びる、
舞台造りの『本堂』に着く、岩窟内に造られた本殿には千手観世音菩薩が祀られている。
とてもご利益がありそうで丁重に合掌する。

本殿から山道を下り、池の端を通り一寸登ると重要文化財『三重塔』、
小さな塔ですが四方の扉には獅子の彫刻が施され、
中には鎌倉時代の大日如来が安置されている。
塔に続く楓月橋を通り展望所に、
高いところから見る『奇岩遊仙境』や『本堂』も素晴らしい。

遊仙境の向い側の山には『西国三十三観音霊場』や『鎮守堂』『護摩堂』があり、
広い境内を十分に堪能するには2時間ぐらいの余裕が欲しい。

過去に何度か観光バスで訪れましたが、見落としたところが多く今回は納得しました。

 所在地 石川県小松市那谷町ユ122  0761−65−2111

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           『北陸名所の看板寺』
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