いざ行け若鷹通信VOL.６３ 2003/05/31

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タイトル：いざ行け若鷹通信VOL.６３ 2003/05/31

◆□◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆□◆ 　　　　　　　　　いざ行け若鷹通信VOL.６３(2003/5/31） ◆□◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆□◆ ≪いざ行け若鷹軍団　http://gogohawks.rivals.ne.jp/≫ 【Close Up Headlines】 ■ ６月戦線は、首位固めへの正念場!! ◇戦績(5/30現在)　30勝19敗1分　1位 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 〝今や注目の重鎮左腕!!〟左腕ルーキー・和田毅投手(22)が、斉藤と共に６勝を挙げ主戦級に名乗りを上げている。早大のエースから、今やホークスの“看板投手”になり、首脳陣も「ほんとに素晴らしい投手」と驚いている。 5/27現在、９試合に先発し、６勝２敗。完投３(内、寒風１)で、防御率2.41は投手１０傑の４位。ルーキーでは、唯一１０傑入りの快投ぶり。しかも、６勝は全球団から挙げたもの。わずか２ヶ月の間で総ナメしたわけで、ルーキーとしては最速の記録。ここ１０年間をみても… 川上(中日)２６試合、上原(巨人)２０試合、藪(阪神)１５試合、山内(広島)１５試合、松坂(西武)１４試合、石川(ヤクルト)１２試合。２敗は、近鉄に喫したものだが、その近鉄にも２７日に投げ勝った。中村に２ランを浴び、通算被本塁打９となったが、本人は至って冷静。『ボクは、もともと三振かＨＲなんです。 1つのバロメーターみたいなもので… 際どいコースを微妙につけなかったときに、一発浴びますね。ちゃーんと分かっていますよ』なんとも心憎い。近鉄の主力打者も… 『新垣は１５０キロは投げるが、コントロールが甘い。これは打てる。だが、和田はちょっと打てない。直球は１４０キロそこそこだが、球のキレは抜群。スライダー・チェンジアップを織り交ぜて投げてくる。コントロールも良いし、度胸も良い。ルーキーとは思えん!?』と、絶賛するほどだ。ある解説者も『和田は、左腕を思い切り振って投げる。しかも早く肩のところに手首を持ってくる。これはコントロールが良い証拠。変化球だろうが、直球だろうが、自在に投げられるということだ。三振を取ろうと思えば、簡単に取れる投手だ。最近では、出色のルーキーだ。ケガさえなければ１５勝はイケルよ。新人王も獲れそう』と、分析している。奪三振といえば… 松坂(西武)の８８個(奪三振率11.31)に次いで、７２個(奪三振率9.6)の記録。立派に裏付けされている。和田がどうして好投できるのか？なんといっても足・腰の下半身が、しっかりしている。とにかく、走って～走って～常に下半身を強化している。打者でもそうだが、特に投手は下半身の強さが“一流の証明”ともいえる。昔でいえば、金田正一投手(国鉄→巨人)が、その代表格。阪急のエースだった山田久志投手(現・中日監督)・今井勇太郎投手、巨人の鹿取義隆投手・西本聖投手らも、現役時代は“走る”ことで下半身をしっかり鍛えた。下半身の土台がキッチリしていれば、疲れもひどく感じないし、全身のバランスも良い。基本的に理にかなった粘りのピッチングができるので、故障も少なくて済むというわけだ。和田が、斉藤と共にチーム1・2といわれるほど走っていることは、実績が物語っている。今季、１０年目の吉武が、中継として防御率1.02の活躍をしているが、彼も走り込みをやって“復活”した一人だ。理論を実践に移した効果が出た。斉藤も、今では後輩に「走れ～走れ～」と声をかけているが、和田が強い刺激剤となっているのは確かだろう。『ボクは、福岡ドームのように、超満員のファンに囲まれた中で投げるのが楽しいんです。勝つ度に、ファンが大喜びしてくれる。あの感触は、なんともいえない味です。』と、もう何年もプロの世界にいるような口ぶりの和田だが、一見クールにみえて、熱い心の持ち主でもある。これから暑い夏場に向かうペナントレース。いよいよ佳境に入るが、和田のピッチングに一層の熱い視線が注がれる。

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