メルマガ:ロジスティクス思考的経営話(物流話)
タイトル:■ロジスティクス思考的経営話(物流話)0060■現場が変わる!来るべくRFID時代  2003/10/02


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 ―― THE BEST LOGISTICS MAIL MAGAZINE <Vol.60 2003/10/02> ――
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■■■■ ロジスティクス思考的経営話(物流話)0060 ■■■■
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   発行者:株式会社イー・ロジット http://www.e-logit.com/?60
     監 修:CEO 角 井 亮 一 magazine@e-logit.com
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□■■■■■■■■■■■■■┓ 大阪会場:10月29日(水)
□ コストを利益に変える! □ 東京会場:11月 7 日(金)
□  物流改革セミナー開催  □ 講師:日通総研/湯浅 和夫 氏
┗■■■■■■■■■■■■■□   カサイ経営/河西 健次 氏
※セミナーの詳細及び御参加お申し込みはこちらのURLから!!
  └→ http://www.e-logit.com/seminar/2003autumnseminar.htm?60S

━━ [ INDEX ] ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 □                            □
 □1.今日この頃                     □
 □  「2003年秋!物流改革セミナーのご案内」     □
 □                            □
 □2.今回の物流話                    □
 □  「物流現場での作業効率UPポイント【5】」     □
 □  〜現場が変わる!来るべくRFID時代〜/小島 修蔵 □
 □                            □
 □3.外国語なんて怖くない!一言レッスン【英語編13】  □
 □  英語で言えますか?                 □
 □    →→→「自動販売機の使い方を教えて下さい」   □
 □                            □
 □4.編集後記                      □
 □                            □
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│ □■1.今日この頃 
│      「2003年秋!物流改革セミナーのご案内」
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■ 読者のみなさま、こんにちは!
  週末になるとあちらこちらの小学校や幼稚園から運動会サウンドが
  流れてくる今日この頃、皆様お元気でお過ごしでしょうか?

■ さて、早いものでイー・ロジットが毎年秋に開催させて頂いており
  ます戦略物流セミナーも今回で3年目を迎えることとなりました!
  これも一重に、イー・ロジットという企業に興味を持ち、セミナー
  に足を運んで下さった皆様方、そして陰から応援しサポートしてく
  ださった企業の方々のお陰と今更ながらに深く感謝しております。

■ 今回は「物流改革」をテーマに各講師がそれぞれの得意分野を中心
  に物流談義を繰り広げます。その講師には、物流界の2大コンサル
  タント、カサイ経営の河西健次氏、日通総研の湯浅和夫氏のお二方
  をお招きし、イー・ロジットの角井を加えた3部構成で改革のポイ
  ントを鋭く切り込みます。

■ 日時は、大阪会場10月29日(水)、東京会場11月7日(金)
  の両日、13:30開場です。
  └→ http://www.e-logit.com/seminar/2003autumnseminar.htm?60
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●大阪会場
 開催日時:2003年10月29日(水) 13:30-18:00(13:30開場)
 会  場:大阪産業創造館 イベントホール(堺筋本町駅)
 定  員:100名
●東京会場
 開催日時:2003年11月 7日(金) 13:30-18:00(13:30開場)
 会  場:東京国際フォーラム 映像ホール(東京駅直結)
 定  員:120名
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■□ 参加費用 □■  18,000円(税込) 
■□ お申し込みはこちらから □■
  └→ http://www.e-logit.com/seminar/2003autumnseminarform.htm?60

    ◇◇◇ みなさま奮って御参加くださいませ! ◇◇◇

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│ □■2.今回の物流話
│   「物流現場での作業効率UPポイント【5】」
│    〜現場が変わる!来るべくRFID時代〜 / 小島 修蔵
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1.来るべくRFID時代
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最近、雑誌等でICタグ(RFIDタグ)の話題がよく取り上げられています。
日経コンピュータの8/11号やロジスティック・ビジネスの8月号に特集
記事が掲載されていました。

内容を総括してみると、「実用に関して懐疑的であり、まだまだ問題が
あり、将来の普及には時間がかかる」といったところでしょうか。

私自身、前の会社で4年程前に、物流倉庫でのアパレル商品を対象とし
たRFIDタグの実証実験に参加した経験があり、話題を見聞きするた
びに、その時のことを思い出します。

このシステムが成功すれば、検品する際に商品の間やパッケージの中に
隠れてしまったタグを取り出す必要もなく、しかも一度に多くの数の検
品ができるのではないか。梱包済みの箱の商品でも、一発で検品するこ
とができるではないか。これで、一気に効率が上がるに違いない!残業
もグンと減るぞ!と意気込んでいました。

しかしながら、メーカーからタグとアンテナと開発用プログラムライブ
ラリを借り、苦労して検品システムプログラムを作り、ノートパソコン
に入れて現場担当者と共に実証実験作業を繰り返しましたが、いろいろ
と問題が在ることがわかりました。

例えば、タグの向きによって読取精度が変ったり、金属製のボタンやス
パンコールなどがタグの近くにあると読み取れなかったりといったこと
です。一番悩まされたのが、複数の商品を一度に読み取ろうとしても、
全て正しく読み取れたのか確証できない点でした。やっぱり、まだまだ
使えないのかな・・・と落胆したものです。

ここでもう一度、RFIDとは一体何なのか。
読者の皆様も、様々な文献や現物などを読んだり実際に手に取ったりし
て、RFIDというものをよくご理解されているとは思いますが、改め
てその定義と特徴をここで簡単にまとめてみます。

RFIDとは、ICや共振材料を内蔵したカード・タグを媒体として、
電波による情報交信で人や物を正確に認識したり、追加情報を書き込ん
だりできるシステム技術で、特徴として以下のことが挙げられます。

(1) 非接触で少し離れたところからも情報を認識できる
(2) 障害物や汚れに関係なく情報を認識できる
(3) 複数のRFIDタグに対して同時にアクセスすることが可能
(4) タグに情報を書き込み、書き換えができる。
(5) 小型で、いろいろな形状に加工が可能である。

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2.RFIDを効果的に利用するために
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上記の各特徴の1つ1つはすばらしいものだと思います。
しかし、そのどれも能力の限界があり、それぞれの限界が相互に障壁に
なっています。ネガティブな特徴を挙げると−−−

(1)『非接触で少し離れたところからも情報を認識できる』
→電波の強度に左右され、一定の限度があります。しかし、人には定量
 的に限界がわからないということがネックになります。

(2)『障害物や汚れに関係なく情報を認識できる』
→目にみえてなくともタグがついていれば、読み取ることができるわけ
 です。そのかわりに本当にタグがついているのかわからなくなります。
 障害物も物によっては大きな障壁となります。タグの近くに金属があ
 れば、読み取りが悪くなります。大きく被さるものより、小さな金属
 片が障害となるのは、普通の人の感覚からすれば大きなズレでしょう。

(3)『複数のRFIDタグに対して同時にアクセスすることが可能』
→一度に複数のタグを読み取ることができるわけですが、現実的にはア
 ンテナから放出した電波をタグに当てて、その応答を読み取るわけで
 すから数が多ければ、必然的に読みとり時間は長くなります。また、
 目にみえなくてもよいことから、本当にすべて読み取りを完了したの
 かわかりづらい面があります。

(4)『タグに情報を書き込み、書き換えができる』
→現場ではあまり関係ないことかと思いますが、仮にバーコードタグの
 取り付け作業を委託されているところと重ね合わせて考えると、正常
 に書き込みができたのか判定しづらいことでしょう。特に多くの情報
 を固体別に書き込めることと、アンテナでしか確認できないことから
 ミスを犯したときに絶対に気が付かないことでしょう。

(5)『小型で、いろいろな形状に加工が可能である』
→商材ごとに、タグの形状がかわることが考えられます。紐やピンで取
 り付けられたり、商品の中に埋め込まれていたり、シールのように貼
 り付けられたりと今までとは違った思わぬ形状で登場することでしょ
 う。 その形状、そのものが特異な条件をもたらすことがあると思い
 ます。より個別の商品知識が必要になってくることが考えらます。

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3.やっぱり将来は普及するだろう
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上記のようなマイナス要素も考慮に入れ、RFIDタグが一般的な物流
現場に普及するのは10年以上先になると私は見ていますが、多くの専
門家の方々は3年から5年のうちに普及するとの見かたが多くあります。
どちらにしろ普及するのは、そんなに遠い未来ではないということでし
ょう。

いざRFIDが現場に導入されてきたら、何を考え、何に気をつけなけ
ればならないのでしょうか?

現場での基本は次の通りと言えるでしょう。
(1)より正確により早くタグ情報を読み取りできるか
(2)イリーガル状況に陥ったとき、どうリカバリーするのか

この点は、既にバーコードを導入したときと、変わりはないと思います。
導入に際して、今までの経験がきっとモノをいうでしょう。RFIDタ
グは、潜在的な応用力が高く、物流においては今までにはない、非常に
高度な管理を実現することができます。

自分のところでは、そうではなくても次のフェーズで重要で役立つ特別
な作業工程が発生することも考えられます。それが新しいビジネスチャ
ンスとなる訳ですが、その部分では今までの経験の枠を越えた新しい発
想が必要となるでしょう。

  ◇ 今回の「物流話」への御意見・ご質問はこちらまで! ◇
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│ □■3.外国語なんて怖くない!一言レッスン【英語編13】
│   英語で言えますか?→「自動販売機の使い方を教えて下さい」
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◇ 今回は「移動手段に関する英会話」シリーズの3回目です。前回は
  タクシーを利用する際の会話例をご紹介しましたが、今回は列車に
  のるために切符を買う際のフレーズをいくつか御紹介致します。

※ 下記の日本語のフレーズを英語で言い換えて下さい。
  (回答例は編集後記の後に記載しております)

 ────・・───・───・・───・───・・────

〜切符を買う場合のフレーズ〜
  1.切符は先に買うのですか? 列車内で払うのですか?

  2.自動販売機の使い方を教えて下さい

  3.ボストンまで片道切符を1枚下さい

  4.ニューヨークまでの運賃はいくらですか?

  5.特急料金はいくらかかりますか?

  6.この地域の周遊券はありますか?

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│ □■4.編集後記
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◇ 今回の物流話ではRFIDについての話題をお届けいたしました。
  RFIDの機能のなかで『タグに情報を書き込み、書き換えができ
  る』こと、さらに『非常に丈夫である』ことから当初回収して再利
  用する考えがありました。もちろん今もこのアイデアは健在でしょ
  うが、最近では再利用に関しては、あまり取り立たされていないよ
  うに思います。

◇ やはり、回収方法やそのコスト・手間の負担面が問題で、解決をあ
  きらめざるを得なかったのでしょうか?そのためタグの製造コスト
  を下げる方向に流れているように思います。

◇ それならば、ぜひとも廃棄する際の環境負荷が低い、地球に優しい
  タグの開発も推し進めて頂きたいものですね。

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≪外国語なんて怖くない!一言レッスン【英語編13】回答例≫
 ※あくまで下記は回答の一例です

〜チケットを買う場合のフレーズ〜
  1.Do I have to buy a ticket first? or pay on the train?
    切符は先に買うのですか? 列車内で払うのですか?
  2.Please show me how to use this vending machine.
    自動販売機の使い方を教えて下さい
  3.A one-way ticket to boston, please.
    ボストンまで片道切符を1枚下さい
  4.How much is the fare to NewYork?
    ニューヨークまでの運賃はいくらですか?
  5.What's the express charge?
    特急料金はいくらかかりますか?
  6.Do you have a pass tickets for this area?
    この地域の周遊券はありますか?

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