メルマガ:ロジスティクス思考的経営話(物流話)
タイトル:■ロジスティクス思考的経営話(物流話)0057■中国の交通事情/最新物流ニュース!  2003/08/01


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ―― THE BEST LOGISTICS MAIL MAGAZINE <Vol.57 2003/08/01> ――
■■■ ……………………………………………………………… ■■■
■■■■ ロジスティクス思考的経営話(物流話)0057 ■■■■
  ■■■ …………………………………………………… ■■■ 
   発行者:株式会社イー・ロジット http://www.e-logit.com/ 
     監 修:CEO 角 井 亮 一 magazine@e-logit.com 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■━━━━━━━━■………………………………………………………
┃通販バックヤード┃ 小口高回転物流に特化したイー・ロジットに
■━━━━━━━━■ 一度、ご相談下さい! 切れる提案が・・・
……………………………………… => http://www.e-logit.com/?mm57 

━━ [ INDEX ] ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 □1.最新物流ヘッドラインNEWS            □
 □                            □
 □2.最新イベント/セミナー情報             □
 □                            □
 □3.今回の物流話:「中国の交通事情」          □
 □    〜実際の経験から感じたこと〜  /大塚 真太郎 □
 □                            □
 □4.外国語なんて怖くない!一言レッスン【英語編10】  □
 □  英語で言えますか?→「割り勘にしましょう」     □
 □                            □
 □5.編集後記                      □

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

┌───────────────────────────────
│ □■1.最新物流ヘッドラインNEWS
└───────────────────────────────
◇= ニュースの詳細 =◇
└→ http://www.e-logit.com/logichro/index.htm?mm57 

◇= 今週の注目物流NEWS =◇
●SAP/SCM最新版投入へ/包括的にマネジメント
└→ http://www.e-logit.com/logichro/20030730.htm#01?mm57 

●原材料、ICタグで管理/サトー 年内メドに実用化
└→ http://www.e-logit.com/logichro/20030730.htm#02?mm57 

●飯田通商系列のERP導入支援/キヤノンソフト
└→ http://www.e-logit.com/logichro/20030730.htm#03?mm57 

●NECビューテクノロジー/中国国内の物流一元化へ/深せんに統治会社
└→ http://www.e-logit.com/logichro/20030730.htm#04?mm57 

●首都圏の物流見直し/ロック・フィールド トヨタ方式導入
└→ http://www.e-logit.com/logichro/20030730.htm#05?mm57 

●CO220%削減めざす/三菱電機 「エコ・ロジス活動」推進
└→ http://www.e-logit.com/logichro/20030730.htm#06?mm57 

●荷物追跡、15分後から可能/日通、航空貨物に2次元バーコード
└→ http://www.e-logit.com/logichro/20030730.htm#07?mm57 

●プロロジス「パーク東京」/ヤマト運輸系列と契約
└→ http://www.e-logit.com/logichro/20030730.htm#08?mm57 

●03〜04年度に東京・秋葉原で共同配送実証実験
└→ http://www.e-logit.com/logichro/20030730.htm#09?mm57 

●海上輸送で韓国に飛脚便/佐川急便
└→ http://www.e-logit.com/logichro/20030730.htm#10?mm57 

           (記事提供:物流経済新聞社「ロジクロ」)

┌───────────────────────────────
│ □■2.最新イベント/セミナー情報  
└───────────────────────────────
◆ イー・ロジット関連のイベント・セミナー情報です。
  物流関連セミナー情報が増えてきております。
  ご興味のある方は、奮ってご参加くださいませ。
└→ http://www.e-logit.com/seminar/seminarfair.htm?mm57 

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
   ◇ Seminar ◇  第13回ロジリンク物流効率化セミナー  
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
  日  時: 2003/08/06(水) 15:00〜17:30
  テ ー マ:物流ASPサービスを中心とした最新物流ITセミナー
       「IT物流の実現のために」
  講  師:塩塚 修 氏(ロジリンクジャパン/業務企画課長)
       角井 亮一(株式会社イー・ロジット/代表取締役)
  会  場:三菱商事株式会社 中部支社 50階ボード会議室
       愛知県名古屋市中村区名駅1-1-4 JRセントラルタワーズ  
  費  用:無料
  主  催:ロジリンクジャパン株式会社
  詳  細:事務局へ直接お問合せ下さい
  お問合せ:ロジリンクジャパン株式会社(大島様/増田様)
       TEL(03)3258-6209

 ●「ロジスティクス思考的経営話」メルマガ配信希望はこちらから●
 ─┬─────────────────────────────
  └─→ http://www.e-logit.com/mailmagazine/?mm57 

┌───────────────────────────────
│ □■3.今回の物流話:「中国の交通事情」     
│      〜実際の経験から感じたこと〜   /大塚 真太郎 
└───────────────────────────────
ことし3月20日号の弊メールマガジン号外版にて、この度の中国物流
戦略セミナーで講師を務めていただいた白土先生にご寄稿をいただきま
したが、その中で『道路は良くなったが、車の整備が悪い』『中国の物
流は、事故の可能性も織り込んだ体制構築を考えねばならない。万が一
というより、もう少し可能性は高い。』という一節がありました。

私も思い当たるふしがありまして、少々古い話で恐縮ではありますが、
今回はちょっとした体験談を御紹介させていただきます。

----------------------------------------------------------------
1.中国東北部の幹線道路にて
----------------------------------------------------------------
私が日本の電機メーカーの海外営業部門に所属していた時代の1997年、
晩秋の11月に出張で中国東北部に位置する遼寧省瀋陽と黒龍江省ハルビ
ンを訪れた。

瀋陽で顧客訪問を終え、そこから約500km離れたハルビンに移動した。
東京−大阪間の距離に相当するが、移動手段には現地担当者の運転する
レンタカーを使った。なぜ鉄道を使わなかったかは覚えていない。ちょ
うど都合のよい列車が無かったのか、どうせ市内の移動も車を使うから
長距離移動も車にしたのか−−。車はトヨタのミニバンで、現地で普通
に走っている車と比較すればきれいで高級だった。

午前中に出発した時には、全行程で9時間くらい、夜には到着する、と
言われていた。9時間はつらいだろうな、と覚悟はしていたが、実際に
は24時間近くかかる羽目になってしまった。

いざ出発するとすぐに農村地帯となる。すでに作物の収穫は終わってい
て、あたりは寂しいくらいに乾いた茶色の風景がずっと続いていた。こ
の道路は都市を結ぶこの地域唯一の幹線道路であり、一応舗装はされて
いた。しかし田舎に来ると、道は狭まり、でこぼこは多く、そのたびに
頭を天井に打ち付けるほどだった(運転も荒かったが)。雨天だったら大
きな水たまりもできていたかもしれない。なおさら大変な道中だっただ
ろう。

ただ中国の田舎の農村風景が間近に見られたのは良かった。通常の旅で
訪れることはないであろう。対抗車に出会うのがまれになり、牛車が薪
をいっぱいに積んでのろのろ走って(動いて)いた。こちらが牛車をよ
けて、申し訳なさそうに追い越していく。別にきれいな舗装道路である
必要はないと思った。

延々と走り、夜になった。空気は一気に冷たくなった。昼間との気温差
が大きく、さすがに大陸であることを感じさせる。

予定より大幅に遅れながらも目的地にやっと近づいた頃、いきなり車の
大群に遭う。渋滞、というより完全に止まっていた。普段は交通量が少
ないはずなのに、渋滞の先頭がどれほど先にあるか見当もつかないほど
の長い車列、ということは既に数時間以上も止まっている、ということ
だろうか。荷物を満載した大型トラックと大型バスばかりで、我々のよ
うな乗用車は少なかった。このあたりまで来ると、乗用車はあまり普及
しておらず、その代わり物資を運ぶ大型トラックばかりが目立つことに
なる。

渋滞の原因は路面の凍結だった。ちょうどこの地域に初雪が降ったとい
う。そのせいで路面が凍り、多くの車が立ち往生したことによるらしい。
2〜3時間もその場で待ったが全く動かない。どうやら明日朝までこの
ままだ、という話さえ現地人ドライバーが伝え聞いてきた。周囲は畑ら
しいが人家はなく、暗闇だった。

ここで心配ごとが起こった。ヒーターが無いと寒さで凍える。でもこの
ままエンジンをかけてヒーターをつけ続けても、いずれ燃料が無くなる。
一本しかない道路で立ち往生し、前後もつかえて、事実上身動きできな
くなっていた。このまま朝まで寒さを我慢するのか、と覚悟した。他の
ドライバーは、車を降りて路上で火をたきはじめた。たき火の炎だけが
暗闇の中でやけに明るかった。

結局数時間待ったあと、車を反転させて引き返すことにした。途中通り
過ぎてきた都市の長春まで、来た道を150kmも戻り、夜行列車でハルビ
ンまで向かうことにした。乗用車だったのが幸いだった。居並ぶ大型ト
ラックたちは、あの大きさでは反転できない。渋滞の解消を待つしかな
く、燃料切れの懸念と寒さとの戦いだったのではないか。

深夜2時、長春に着く。渋滞で夕食も取れなかった我々は、駅でなんと
かカップ麺にありつけた。夜行列車に飛び乗り、翌朝やっとハルビンに
到着した。結局移動に1昼夜かけたことになる。その足で顧客に向かい、
約束時間には何とか間に合ったが、先方はこの経緯を聞いてなおさら歓
迎してくれた。

    ──────・・────────・・──────
≪ここで感じたこと≫
1.地方の道路は国道や幹線道路であっても、日本にあるような道路を
  想定してはいけない。道路事情は決して良くない。
2.地方の農産物や、都会からの物資を運ぶ物流の動脈として、道路と
  運送車輌は貴重な生命線である。
3.さすがに中国、街と街との距離が長く、燃料・食料の補給が重要。
  地域によっては冬の移動は危険である。

----------------------------------------------------------------
2.上海の高速道路にて
----------------------------------------------------------------
やはり同じ97年、別の出張で上海を訪れた。車の渋滞する市内からタク
シーに乗り、高速道路を使って浦東地区に向かっていた。タクシーとい
っても一般的な車輌ではなく、ワゴン型の車輌だった。私は後部座席に
乗っていた。

高速道路でしばらく走っていると、「あ、前とぶつかりそうだ」と思っ
た。車間距離が短かかった。なんか危ないな、でもここは中国だからこ
れでも普通なのかな、と思っていたら、何とそのままドスンと追突して
しまった。自分だったらそこまでぶつかる前にブレーキを踏んで、たと
え追突してももう少し軽くて済んでいたはずだ。ブレーキを踏まなかっ
たのか、ブレーキのききが悪かったのかはわからない。運転手は、ぶつ
かった後でもそれほどあわてるような素振りでもなかった。

フロントガラスは割れ、車の前面はぺしゃんこに潰れた。そこそこ混ん
でいて、あまりスピードが出ていなかったのが幸いで、私はかすり傷で
済んだ。他の同乗者もそうだった。結局、事故のせいで渋滞がさらに激
しくなった高速道路の路上で、次の代用車が来るまで1時間も立ち尽く
すことになった。

確かに車はかなり年季の入った古い車だったが、中国の都市では普通に
出会うレベルだった。私は既にそういう車に乗るのは慣れていた。しか
し運転手は一応タクシー会社の人間である。日本ならプロであり運転技
術のある人々のはずだが、簡単に事故を起こしてしまうことに、これも
中国なんだな、とその時改めて思った。日本を含めてこれまで私が遭遇
した唯一の事故であった。

    ──────・・────────・・──────
≪ここで感じたこと≫
1.タクシーやバスであっても安心はできない。
2.当然ながら日本とは基準が異なるであろうが、中国を走る車輌はか
  なり整備が甘いのではないか。
3.ドライバーの安全に関する意識の差もあるかもしれないが、やはり
  事故が起こる確率は日本よりずっと高いのではないか。

    ──────・・────────・・──────
◎まとめ
現在は、以前に比べ道路の整備も進んで事故も減ってきているかも
しれませんね。ただ先日の中国戦略セミナーでは、講師の方からこんな
コメントがありました。

『−−中国では『国道』といっても、全然舗装されていないところがま
だまだあります』

やはり広大な国ですからいろいろな道路事情があるのでしょう。
ただ道路事情が変化しても、トラックによる輸送が物流の生命線である
事情には変わりはないと思います。もちろん日本でも、渋滞や事故は相
変わらず多く発生していますが、中国では普段日本ではあまり想定しな
いようなさまざまなリスクもあると思います。

物流管理において、あるいは出張や旅行であっても、日本で感じている
以上の注意喚起・リスク管理は改めて必要だと思います。

  ◇ 今回の「物流話」への御意見・ご質問はこちらまで! ◇
    ───┬────────────────────
       └─→ magazine@e-logit.com 

┌───────────────────────────────
│ □■4.外国語なんて怖くない!一言レッスン【英語編10】
│     英語で言えますか?→「割り勘にしましょう」
└───────────────────────────────
◇ 今回は「海外でレストランに入る」シリーズの最終回です。
  海外でレストランに入る際に気に掛かるのが「チップ」の制度です。
  日本ではウエイターやウエイトレスにチップを渡すという習慣が無
  く、うっかり渡すタイミングを失ってしまい気まずい思いをした経
  験はありませんか?

◇ 海外のレストランでの支払はテーブルで済ませることが殆どです。
  日本でもこの頃はこうした支払方法をとる店がチラホラ見られるよ
  うになってきましたが、まだまだレジで勘定という店が大多数です。

◇ 海外の飲食店でスマートな勘定を済ませるポイントは次の通り。
  ・食事が済んだらウエイターを呼び勘定を頼みます。
  ・テーブルに勘定書が運ばれてきたら内容を確認し、間違いが無
   ければ勘定書のあいだに記載代金を挟んでウエイターに渡します。
  ・勘定にチップが加算されている場合と無い場合がありますが、
     (Service chargeと書かれています)加算されていない場合は、
   通常は10〜15%のチップをテーブルに置いて店を出ます。
   チップの額はレストランのランクやサービス内容、雰囲気など
   にもよります。
  ・クレジットカードで支払う場合は、サインをする際に勘定書の
   Service chargeの欄にチップの額を自分で書き込みます。

◇ では、勘定の際に使うフレーズを幾つか御紹介しますので、是非
  暗記してこの夏の旅行の際にでも活用してみてください!

  ※下記の日本語の部分を英語で言い換えて下さい。
   (回答例は編集後記にて)
    ──────・・────────・・──────

〜海外のレストランで会計をすませる〜
  1.勘定をお願いします。

  2.テーブルで支払うのですか?

  3.支払は別々でお願いします。

  4.トラベラーズチェックは使えますか?

  5.割り勘にしましょう。

  6.ここは私のおごりです。

  7.領収書を下さい。

    ──────・・────────・・──────

 ● お友達、同僚の方々にも「物流話」を御紹介して下さい! ●
 ─┬────────────────────────────
  └─→ http://www.e-logit.com/mailmagazine/ 

┌───────────────────────────────
│ □■5.編集後記  
└───────────────────────────────
◆ 去る7月17日、18日に大阪・東京の二会場にてイー・ロジット
  主催の『成功企業の中国物流戦略セミナー』が開催されました。
  両会場とも定員を上回るご参加を頂き、盛況の内に幕を下ろすこと
  ができました。御参加頂きました皆様、この場を借りて御礼を申し
  上げます。

◆ 今回のセミナーを開催させて頂き、感じたことが何点かございます。
  まずは参加者の皆様の真剣度の高さ。これまでイー・ロジットでは
  過去3度大規模な物流セミナーを開催させて頂きましたが、今回は
  特に受講されている方の熱心さが際立っていたように感じました。
  それは受講中にメモを取られている方の姿が多く見られたことや、
  講演後の質疑応答の内容などからも見て取れました。

◆ もう1点は中国物流への関心の高さ。実は今回のセミナー、殆ど外
  部での告知を行わず当日を迎えたのですが、それでも早い段階から
  多くのお問合せを頂き、注目度の高さを改めて実感致しました。

◆ さらに、セミナー直前には「今回のセミナーの内容は?」「あまり
  知識が無いが事前に読んでおくべき関連書籍などはあるか?」とい
  った熱心な参加者の方々からの問合せなども入り、主催側の我々も
  もっと勉強しておかなければ当日御質問などを受けても御回答でき
  ないかも!と焦って関連記事を読み漁ったりと、逆に大変刺激を受
  けました。

◆ 今後も皆様にとって魅力あるセミナー・イベントなど色々と企画し
  て参りますので期待していてください!

    ──────・・────────・・──────

≪外国語なんて怖くない!一言レッスン【英語編10】回答例≫
 ※あくまで下記は回答の一例です

〜海外のレストランで会計をすませる〜
  1.Check, please.
    勘定をお願いします。
  2.Should I check at the table?
    テーブルで支払うのですか?
  3.Separate checks please.
    支払は別々でお願いします。
  4.Do you accept travelar's checks?
    トラベラーズチェックは使えますか?
  5.Let's go Dutch.
    割り勘にしましょう。
  6.This is my treat.
    ここは私のおごりです。
  7.Can I have a receipt?
    領収書を下さい。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 発行者e-LogiTのWEBサイトは!
 → http://www.e-logit.com/?mm57 

■ バックナンバーは!
 → http://www.e-logit.com/mailmagazine/mailmagazinebacknumber.htm?mm57 

■ ご意見・ご感想は!
  当メールマガジン及び物流全般に関するご質問やご相談などござい
  ましたらご遠慮なくお問い合わせ下さいませ。
 → magazine@e-logit.com 

■ 著作権情報
 著作権は株式会社イー・ロジット、またはその情報提供者に帰属する
 ため、掲載記事の有料販売などを禁じます。但し無料の社内メール、
 会議資料としての利用は問題ありません。
 「イー・ロジット」「e-LogiT.com」は、登録商標です。

────────────────────────────────
 Copyright(C)2002-2003 e-LogiT Inc.  All Rights Reserved.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。