メルマガ:虹の向こうに妻がいる
タイトル:虹の向こうに妻がいる 5月8日号  2005/05/09


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           ■虹の向こうに妻がいる■
               
            2005年5月8号星期日  購読者627名

新婚生活出産に子育て  ■ ■ ■ ■ ■  新婚生活出産に子育て


 みなさんこんにちは、杜国朝です。
 反日デモはなんとか終息へと向かいましたね。
 過去の五・四運動と同じ日に集会がないかが私も関心がありました。
 これ以上のデモ活動は中国の国益にとってよろしくないと考えたのでしょう
か、急に国の公安当局も取締りをはじめましたね。

 話によれば、取締りをしている警官隊のなかにも多くの愛国主義者がいる
とのこと。
 学生を取締るなかで警官隊のあるひとりが吐いた言葉。

 『私も愛国主義者です。』

 と言って学生の同情をかったシーンは、私には強く記憶に残っています。
 教育というものは、後の人間にとても影響を与えるものなのでしょう。
 我々日本人をみてみると、私も詰め込み教育を受けてきた時代の人間で
ありますが、自分の記憶のなかでは歴史の授業やその他のものについても、

 『天皇陛下万歳!』

 とやったことは一度もありません。
 それどころかいろんな歴史上の出来事を暗記しましたが、それがどのような
状況下で行われたことなのかは理解できていない人がほとんどだと思います。
 実際、教科書には詳しい内容は書かれていません。
 ・・・・年に・・・・・の出来事があった。

 これだけのことをただひたすら暗記するのみ。
 授業で先生が出来事に対する説明を詳しくしていると時間がなくなってし
まうとかで、なかなか楽しく歴史を学ぶということはできないと幼いながらに残
念に思っていたものです。

 だからクラスの勉強のできる奴にその出来事の中身を聞こうにも、理解を
していないから何も答えが返ってこないのである。
 こんな現状だから、日本が周辺諸国に対して行った帝国主義の不当性
を説明できる人は皆無といえるのです。
 歴史を忘れるなという言葉は日本の教育からは生まれないことなのです。

 戦時中の日本の国民は政府の情報操作によって、誰しもが我が国の圧
倒的に有利な展開をしていると思わされていたわけですが、これに似たよう
なことがいまの中国で行われているということ。
 つまり日本は我が国に対し、長年に渡ってけしからんことをし続けてきた。
 皆さんのご先祖様も日本軍によって多大なる被害を受けた。

 だから日本は敵だみたいな。
 国が忠実に国民を教育しようとしているわけですから、かなり踏み込んだ
内容にまで説明が行き届いているものと思われます。
 テレビでも定期的に反日・抗日の番組が流されている。
 中国滞在中に私も観ましたが、とてもリアルです。

 面白おかしく演技をしているわけでもなく、事実に基づいて番組を作成し
ているという方針がよく伝わってきます。
 日本の敗戦後60年を迎え、未だにこのような番組を流している事実に

 『歴史を忘れるな。』

 という国の教育指導方針が見え隠れしていると私はそのとき感じました。
 まあ私は、個人的にはこのような戦争ものの番組が好きなので、興味を
持ってみていましたがね。
 学校の勉強のほかに日中の戦争について書かれた書物は結構読んでい
ました。

 ただその書物は日本の側に立って書かれている書物なので、日本軍の善
戦の様子について書いています。
 いわばそのような内容を見て、当時の日本の若者たちが気持ちを高揚し
たのだと思います。
 教育というものは、後の国民の考えを良くも悪くもできること。

 人間の考え方を植えつけていくものなので、ある意味危険なことなのです。
 その危険なかたちが、今回のような反日デモのようなものに発展して現れ
るということなのです。
 事実を見たわけでもないのに自分がされたかのような気持ちでエキサイトし
て日本の飲食店に投石する中国の若者。

 一方で今回のデモの背景には国民の蓄積されてきたことによる鬱憤晴らし
という話もあります。
 経済開放が進むなかで民主化が立ち遅れているということに対するものが
不満として根強く残っている。

 人の大都市への一極集中を阻止せんがためにとられた国の政策は、地方
の貧しい人たちがいっこうに生活が豊かにならない結果となっている。
 つまり基本的には出稼ぎはできないのである。
 日本のように遠くの人が東京や大阪に集団就職をするということができない
のである。

 この当たり前にできるようで当たり前にできないようなところが、国民の不満
となって少しずつ蓄積されているのである。
 たとえば、地方の農家に生まれた人は都会で働くことはできないのである。
 ハルピンの人は北京の大学では学べないのである。
 自由に選択できそうなことが選択できないのである。

 生活が豊かになった人とそうでない人との間の格差がとても大きい。
 それは我々日本人が中国を訪れたときに強く感じるところでもある。
 北京のデパートに入ってショーウインドウにある商品を見て、その値札につい
ている額を見る。
 日本円に換算すると結構高い。

 こんなのいったい誰が買うんだろうかと思う。
 日本人観光客向けに値段をつけているわけではないのである。
 それほど今の中国では、普通の日本人となんら変わらないほどに所得のあ
る人たちが増えているのである。
 この格差は普通ではない。
 
 だらけていて仕事もしないから所得が低いのではなく、仕事をしたくてもでき
ないのである。
 日本には男女雇用機会均等法というものができているが、中国では全国民
雇用機会均等法令ができるとよいね。

 あれだけの人口を抱え込んだ国であるからして、容易にこれを撤廃すること
はできないであろうが、私的には開放特区を中国全土に拡大して、わざわざ
北京や上海にまで出向かなくてもよいようにすればよいのだ。
 北から南にまでそういうところを作ることにより、なおいっそうの中国の発展を
させる。

 生活が豊かになればデモなんかそっちのけでしょ?
 いずれにしても、小泉さんが靖国を参拝しているうちはダメなんでしょうが。

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【国際結婚相談室】

 今回も茨城県のNさんからのものを採りあげます。
 Nさんが見事に在留資格をゲットするまで私も応援したいと思います。
 とても他人がしていることとは思えないんです。
 私の当時のことが思い出されて、悔しい思いが思い出されるから。
 それでは以後のメールを紹介します。

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Nです。いつも大変お世話になっております。
メルマガ拝見しました。アドバイスもありがとうございます。

その後のお話です。
4/27に今月の電話明細を追加資料として送りました。
私は携帯電話で中国と連絡を取っているので明細は相手の電話番号
までバッチリです。
追加資料には、以前話していた手紙の和訳と交換したメールを全部添
付しています。
中国ではEメールよりショートメールが盛んです。
いわゆるIモードやCメールと同じで相手の携帯に直接メールを送っています。

ところで、提出する資料は原本を、現地語で書かれている場合は和訳を
添付するのが原則です。
先日のアドバイスではこの点をご指摘いただいたものと受け止めています。
そう考えるとボロが沢山出てきます。このままで良いのか焦っています。

一つは妻に毎週電話をかけていますが、通話先が妻の携帯電話です。
いわゆる親族の概要に書いた電話番号とは違います。
入管は妻の携帯電話番号とはわかりませんから証明が必要かと思います。

二つ目は中国に行ったことを証明するため、パスポートの写しを提出しました。
コピーにした理由は、審査中に再訪中の可能性がありえるからです。
入出国の管理は入管でやっているのですが、建前は原本の提出です。
パスポートは証拠として提出する必要はあるのでしょうか?
これを提出すると入管の求める数多くの再訪中の芽は絶たれます。
杜国朝さんは、再訪中の証拠にパスポートを提出されましたか?

最近考えれば考えるほど、他にもボロがあるような気がして自分が追い詰
められているような気がしてなりません。
大変失礼な質問だと思いますが、アドバイスいただければ幸いです。

今日も撫順に手紙を書いています。撫順に着信するのは半月後です。
返信が来る頃には審査が終わっています。参りました。
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 入管に提出する書類については、現地語で書かれたものについてはそのコ
ピーと日本語に翻訳したものの両方を提出するのが一般的です。
 入管の窓口で提出する際には係官もそのように申し述べているようですが、
追加提出となりますとそのあたりのやり取りがどうしても少なくなるので、原文
だけの提出になることもありえると思います。

 訳文を出してくださいと返事をよこすような入管の係官はまずいないでしょう
から、これが御自分にとって不利だと感じられるようでしたら提出するようにして
ください。

 Nさんは再訪中をされたようですが、その再訪中を証明するために提出する
ものは、訪中に際して取得されたビザのコピー、入境および出境の証明印欄、
あとできれば航空券のコピー(これは無くてもよいか)、今回は再申請ですから
一回目のときに入管から通知された受付番号を記載しておけば、業務処理
が少しでも速くなることでしょう。

 携帯番号については本来の奥さんの番号とは違うとのことですが、そこまで
は入管も追求はしないと思います。
 要は同じ番号に対して電話をし続けているということがわかればそれでいい
と私は思います。

 電話番号が請求書に記載されているとのことですが、このようなものもあるん
ですね。
 本来はそうあるべきなのでしょうが。
 NTTの加入電話の請求書ですと通話先の番号は記載されず、単に中国
とだけ記載されております。

 今は変わったのかもしれませんが、私のときはそうでした。
 だからこんなんで通話の証明になるのかどうか、逆に心配になったものです。
 いい加減すぎるこの証明書に、どうしたものかと悩んだものです。
 電話した先の番号が記載されなければ、どこか適当に中国に電話をすれば
それでこの程度の証明書は作成できてしまうわけですからね。

 完璧なものを作成しようと思えば思うほど、己が辛くなります。
 これで許可が下りなければどうしようか・・・・
 気持ちはどんどん追い込まれ、これでダメなら・・・・
 冗談じゃないぜ。
 簡単に許可の下りた人をみて、世の中の不公平感を強めるわけです。

 どうして俺だけが・・・・

 俺たちの何が悪いんだ?
 何か悪いことしたか?
 純粋に日本に来たいと願っている妻を、なぜにここまで疑うのか?
 すべては今までに悪さをしてきた外国人が悪いんです。
 外国人は簡単に人を殺し、金品を奪っていく。

 そんな悪意を持った外国人が日本に来る例が後を絶たなかったがために、こ
のような厳しさを我々のような普通に生活したい者たちが犠牲になっているので
ある。

 配偶者ビザを利用して日本で働きたいと考えている中国人女性にしてみれば、
中国の大都市で働くことよりも日本で働くことのほうがお金になるし、その行為自
体が容易なのである。
 そう考える中国人女性は常に存在するのだろう。
 まったく迷惑な話だ。

 ごく一部の悪者のために、その他大勢の善者が迷惑しているという構図はいつ
の時代にもあるんですかね。
 正直者が馬鹿をみるような社会はいい加減終わってもらいたいものです。
 いずれにしても今回のNさんのような方を激励していくことが、先に結婚をして幸
せを掴んだ者のつとめだと思います。
 
 吉報をお待ちしております。

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【お知らせ】

 私達夫婦はこのたびテレビに出ることになりました。
 実は以前から地元テレビ局から取材を受けておりまして、国際結婚に関するド
キュメント番組を作成したいということで少しずつですが協力していました。
 フジテレビ系列ですので、全国放送ですからたいていの方は観ることが可能な
はずです。

 放送日はまだ確定というか知らされてはおりませんが、5月の後半で土曜日の
午後の番組になりそうだとのこと。
 確定しましたら、号外ということでお知らせすることにしたいと思いますが、生番
組ではないので地方によっては放送日も若干変わることと思われます。

 一応は主役級の待遇で採りあげられますので、私達夫婦の生き様というものを
じっくりとご覧いただけるものと思います。
 30代以降のいわゆる晩婚といわれている方々には、何かしら感じるものがあれ
ば幸いに思います。

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【杜国朝の運営するメーリングリスト】

 私は今、『虹の向こうに妻がいる』というメーリングリストを運営しており
ます。
  参加ご希望の方は、次のURLから登録願います。
  中国のいろんな情報が入手できることでしょう。
  話題は多岐にわたり、国際結婚のみならずほかの事にもふれても構い
ません。

 日本語の上手な中国の方もおられます。
 この機会に生の中国の情報に浸ってみましょう。
 なお参加ご希望の方は規約をよくお読みの上、承諾された方が参加し
ていただきますようにお願いしたいと思います。

 なお参加には自己紹介を義務付けておりますのでよろしくお願いします。
 自己紹介なしに入会を承認することはありませんので、お間違えなく。
         http://www.egroups.co.jp/group/china-kekkon

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◇発行者◇

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