虹の向こうに妻がいる　７月１３日号 2003/07/13

メルマガ：虹の向こうに妻がいる
タイトル：虹の向こうに妻がいる　７月１３日号 2003/07/13

----<杜国朝から皆さんへ>------------------------------------ 毎日変化のない生活にお困りのあなたへコツコツと何かやりませんか？私がやっていることをぜひあなたにも楽しんでもらいたい。 http://wwa.irias.co.jp/i.asp?WCI=Rule&WCE=67821 ---------------------------------------------------------- 新婚新婚新婚新婚新婚新婚　　　■■　　　新婚新婚新婚新婚新婚新婚　　　　　　　　　　■虹の向こうに妻がいる■ 　　　　　　　　　　　　 2003/JUL/13TH 購読者534名新婚新婚新婚新婚新婚　　■　■　■　■　■　　新婚新婚新婚新婚新婚　みなさんこんにちは、杜国朝です。　子供は、産まれてからたった一ヶ月の間に1.5倍の体重になりました。　産婦人科の一ヶ月検診で先生が、　『これは大きな子になりますよ！』　と言いました。　そりゃそうだよ。　私が178cmで妻が170cmあるんだから、伸び悩むわけがないよってね。　それはともかくとして、成長は速いようです。　この調子ですくすくと育ってもらいたいです。　近頃は近くに親がいないと分かるのか、泣きわめくようになりました。　背中を少し浮かして抱っこしてくれとせがんでいるようにも見えます。　うちの子供だけかどうか知りませんが、子供の後姿を見ていると、あのクレヨンしんちゃんそっくりなんですね。　あの漫画はいまさらながらに思いますが、よくできていたなぁと感心しています。　たぶんあの作者は、子供がとても好きなのであんな漫画が描けるような人なんだと思います。　　ところで前回書きました、『出産の前後において、妻が不愉快に感じたことがあったようなんです。』ということについて書いていきますね。　まずは出産前についてですが、当初私と両親は妻がいつ産気づいてもいいように、万全の体制で臨もうと計画をたてていました。　つまり常に家に誰かいるようにして、いつ産気づいても病院にいける体制を作っておこうと。　まだ言葉を理解できない妻にしてみれば、タクシーを呼ぶことさえもひと苦労でしょうから。　毎日母はコミュニティサロンへ出かけていたのですが、出かける際には『身体大丈夫か？』とひとこと声をかけてから、出かけていました。　産気づいた日の朝も、『私は大丈夫。安心して行って！』と母に告げたそうです。　本当になんともないと言うので、母は外出したそうです。　ところで、産気づいたときにというか、病院に行くきっかけは破水をしたからなのですが、そのときは父が家にいました。　父は家の横の畑で農作業をしていました。　それでお腹が痛いと妻が父に訴えたようなのですが、肝心の父がその状態を特に重く受けとめずに、二時間に一度来る次のバスで行こうと言ったようなんです。　妻にしてみれば、『こりゃ、あかんわ！』ということで、親しい友人を頼っていきました。　友人も自分のクルマがありませんから、タクシーで我が家まで来たそうです。　でもこの友人には感謝しなければなりませんねぇ。　破水をしたらシャワーも浴びずに、病院に来てくださいと指示を受けていた私と妻にしてみれば、それは理解していたことなのですが、父は子供を仕込んだ経験者ではありますが、もう３０年以上も前のことになるので、期待した我々がむしろ愚かでした。　母は自らが産んできているので、この事実を知って父をかなり叱りました。　70を超えた老人ゆえに、多少ボケも混じってきたのでしょうか。　いつまでも親には元気でいてもらいたいという気持ちとは裏腹に、確実に老いているようです。　こういうところが言葉の通じない者同士のはがゆいところですね。　出産後の妻が感じた不愉快なことといえば、それは親戚関係や友人関係が家にお祝いに来るだろうからということで、普段は２階に我々の部屋があるのですが、退院後は１階の親が寝ている場所(いちばん親戚が出入りしやすい部屋)で寝てもらおうと母が世話をしました。　妻も最初は強く拒みましたが、出産直後の身体の疲労が頂点に達しているときに階段の上がり降りはないだろうということで、私もそれを強く言い聞かせました。　なにもみせしめのためにそこに連れていくのではないということを理解してもらいたかった。　でも、いやだいやだと言っていた割には、いざそこで寝るようになると居心地がいいのか、母が３週間くらいはここにいて欲しいと言っていた当初の長さを越える、４週間もそこにいました。　妻が子供を連れて２階の部屋に上がりましたが、数日して私が深夜に家に戻ると母が、　『そこ見てみいぃ！』　戸を開けてみるとなんと、妻と子供が寝ているではないか。　やはり２階は暑いのでしょうかね。　現在、私の部屋にはまだエアコンがなく、普通この時期になるとだいぶ蒸し暑くなるので、早く二階に上がるとえらい目に遭うぞと私は話していました。　でもことしは案外涼しい日が続いているので、２階でもよかったかなぁ。　私は毎年、この暑い部屋で扇風機で身体を強制空冷しながらパソコンをしていました。　ときにはパソコンが熱暴走してしまうことがあり、かなり苛酷な環境であったと思います。　それがわかっているだけに、早々に２階に上がることは避けたかったという夫の気持ち。　わっかるかなぁ～。わっかんねぇだろうなぁ～。　エアコンは週末に入る予定でいます。　朝から晩まで使いっぱなしになるでしょうから、消費電力の低いタイプにしました。　エアコンってなんでも同じというわけではないんです。　安いエアコンを買うと電気代が高くつく傾向にあるので、結局はお得でもなんでもないんですよね。　長い目でなるなら少々本体価格が高くても、消費電力が低いとか、マイナスイオンを出すとか、空気清浄機能があるとかそんなものを買わなきゃかえって損をする羽目になります。　うちは一台エアコンがありますが、これぞ安物買いの銭失いをしました。　その教訓もかねて今度は。　だけど新たに妻の気持ちを見ることができました。　それは、子供を産むまでは自分本位で暑いとか寒いとかいって部屋の開け閉めをしていましたが、子供を産んでからは、『子供に良くない！』と言って自分が我慢するようになったんです。　私が扇風機を使っていると、止めてしまいます。　子供にその風が当たると言うのです。　私が確かめてみると風は届いていないのですが、それほどに子供を気遣っているんですね。　どうぞその調子でお願いしたいところです。　今回の出産に際して、この力になってくれる友人がいてくれたからこそ、いまの子供がいるのではないかと考えられる面を強く感じます。　日本人チームの役立たずにはほんと腹が立ちますわ。　中国人の結束の強さをこの一連の出産で感じました。 ------------◆---------------◇--------------◆----------- 　さて今回は、第３８回のメルマガの１７項目のなかから、１０番めのものについて採りあげることにします。　『日本にいながらも、中国語が通じるものと頑なに信じていること。』　私は家にいるときは、親と会話をするときはもちろん日本語ですが、妻と会話をするときには98パーセントは中国語です。　『お前そんなに中国語話せるんかぁ！』と怒鳴られる貴兄も多かろうと思われますが、これは紛れもない事実なんです。　いやこれを自慢しているんではなくって、この事実をなんとかしてもらいたいということで、１７項目のなかに入れているのですから。　妻は私に向かって、ありとあらゆる中国語で捲くし立ててきます。　確かに私は、妻とコミュニケーションをとるために知り得た限りの中国語で最大限の努力をしています。　妻は私のこの努力をどのように感じていたのでしょうか。　結果として考えてみると、どうも私のやることに対して甘んじていたように思えるというところでしょうか。　私が楽な方向に導いてしまったがために、妻の日本語習得にはマイナスになってしまったというところなのでしょう。　一時期ではありますが、妻が日本語の教本を駆使して私に日本語で語ろうとしているところが見受けられたので、そろそろやり始めたかと喜んでいたわけなのですが、そんな時期も長くはありませんでした。　いま私がメールなんかを書いていたりすると、時折見に来ます。　何を書いているのか興味があるということなんでしょう。　指をなぞりながら読んでいるのです。　本来、私は他人様にメールの中を見られるのが好きではないのですが、どこまでこの内容を理解しているのか確認する意味でもそのまま見せています。　文章を見せると、結構理解できるところまでにきているのではないかと考えられます。　我々は中学に入学してから英語を学び始めますが、中学一年生の三学期あたりの力くらいにはなっているんじゃないでしょうかね。　文章読解が少しできるようになったというくらいのレベル。　でも、覚えた単語を駆使して人に話しかけるにまでは至っていないという感じなのでしょう。　妻は来日してから、仕事には出ていません。　本来であれば、何かしら仕事を見つけてもらってそこで日本語を使わなければならないといった環境のところで自らが必要性を感じてくれれば、もっと習得が早い段階で進んでいったことも考えられます。　田舎ゆえに、なかなか交通機関も不便で、そのあたりからも二の足を踏んでいました。　妻は今後は何かしら仕事をしたいとがんばっていますので、今後に期待したいとは思いますが、言葉というものは短期間に成果が上がるものではないだけに難しい問題ですね。　いまは逆療法で、私が妻の言う言葉がわかっていてもわからないふりをして、少しでも日本語を引き出そうとしています。　私が『買い物に行ってくるけど、なにが欲しい？』と聞いたことがありましたが、妻が『麺包』というので一瞬考えました。　すると妻は私がわからなかったと思ったのか、『パン』と言い直しました。　私は『これだ！』と思いました。　必要に迫られて言葉を発するように仕向けるのです。　妻は私がこうすることで生活がし難くなるかもしれませんが、これは妻が日本で生活していくための必要なことですので、甘い顔をしたことがかえって逆に作用してしまうと、妻のためになりません。　私は心を鬼にして、妻の日本語習得のためのお膳立てをすることに方向転換をすることにしました。　言葉が通じないということは、いろんな意味で摩擦が生じます。　いま嫁姑の話題がよく出てくるようになりましたが、これもまた言葉が通じないからこそおきるということがかなりの部分を占めていると考えられるからです。　皆さんの奥さん(中国人妻)のなかでも、運転免許を取得させるお宅が多いと思われますが、これも言葉を習得させるひとつの方法ではないかと考えるようになりました。　でも教習料はべらぼうに高いね。　必要に迫られて法規や運転方法を学ぶということは、私のいちばん好きな動機付けです。　ただ心配なのは、妻が運転免許を取得して中国の運転の仕方を基準にして運転しないかということ。　いまの日本人の交通マナーもかなり悪くなってきていますが、同じ悪いにしても最低のルールとか、そこに住む人間がどの程度の横着運転に耐えられるかといったことを考えたとき、日本人にはまだ良識が残っていると考えられますし、そう考えたいです。　言葉が上達してくると今度は違った面で嫁姑バトルが展開されるでしょうが、それは妻が日本の生活に慣れてきたということのひとつの現れになるでしょうし、我々日本側としてもそれは歓迎したい出来事のひとつです。　日本語で夫婦喧嘩ができるようになるのはいったいいつのことになるでしょうかね。次回は⑪の『日本食がからだが受け付けないのか、ひとりだけ本場の中華料理を食べていること。』というのを採りあげることにします。 ------------◆-------------------------◆----------------- さりおさんからは、このようなメールをいただいております。 ------------------------------- あさやんさん、こんにちは。さりおです。嫁姑問題、あさやんさんの病気よりも大変そうですねヤレヤレ ┐(´-｀)┌ マイッタネ。あさやんさんのメールを読む限りでは、確かに、奥さんの「”日本”に嫁いで来た」という意識が足りなさすぎと感じられますが、お母さんの思いも、奥さんにとってはちょっと押し付けがましいのかもしれません。 >母の本音として、文化の違う嫁を私が生きている残り少ない人生のなかで > ひとつでも日本人に近くなるように教えていこうという気持ちの現れ。奥さんには奥さんのペースがあり、それは姑の「教えていこう」という気持ちとは、速度が違う事もあります。そして、「夫婦」の問題（あさやんさんが食事を作る等）に親が口出しすべきではないです。子供の喧嘩に大人が口出ししているようなもんです。その辺がそもそもの原因なのではないでしょうか？確かに一緒に住んでいる限り、嫌でも目に入りますが、その辺も「夫婦生活」同様、「見て見ぬ振り」をすべきです。お姑さんは、「自分からは何も言わず、でも相手（奥さん）が助けを求めた時は、「快く」手を貸す」という姿勢でいるのが、上手くいく秘訣ではないでしょうか？それではあまりにも「奥さんの都合が良すぎる」と感じられるでしょうが、どちらかが「妥協」するには、お姑さんが「先ず」妥協するのが、大切だと思います。あさやんさんは、お姑さんにとっては、いつまでも「息子」ですが、奥さんにとっては、「夫」でもあります。もうお姑さんの「息子」だけではないのです。息子である前に、夫だと言ってもいいと思います。という事は、ご両親は先ず、「蚊帳の外」であるべきです。奥さんのご両親は、ご夫婦の事には何も言えないのと同じ状況です。あさやんさんのご両親も、「先ず」そういう気持ちであるべきなのでは、ないでしょうか？ ☆　さりお　☆ ------------------------------- 　さりおさん、ありがとうございます。　確かに私の両親のしていることは、妻には押し付けがましく感じているのかもしれませんね。　母が自分のお小遣いもないくせに妻のためにとパンを買ってきたり、いまはこんな野菜が新鮮にとれるんだといって畑からとってきたり、良かれと思っていろいろと考えていたようです。　日本人どうしならば大事にしてくれているんだなぁと感じてうまくいくところなのでしょうが、素直には感謝してはいないのかなぁと感じとれるところがあって、文化が違うと自分にされたことの感じ方っていうのも違うのかなぁって感じているところなんですね。　お金はあるところに集まるといわれますが、また聞く話では日本人が貧しい国に行ったりすると、物乞いが近づいてきて物を要求するらしい。　日本人はその姿を見て哀れに思うのか、その要求をのんで物を与えてしまう。　日本人は彼らのためになればと思うのだが、当の本人にしてみればありがたいとは思わずに、ものがあり裕福な人から貧しい者への援助は当然と考える。　この構図を考えれば全部が全部当てはまるかどうかはわかりませんが、日本人の考える『よかれ』は、必ずしも彼らのためになっているとは思えません。　国際結婚って、そんなこともいくらか含めて考えていく必要があるのではないかと考えます。　こんなことを母と話していたのですが、自分の欲しいものまでも我慢してあげていたことを今後は改めると言っていました。　私も必要に迫られて妻が頼ってきたときに限り、援助を差しのべるのがベストのように感じられますね。　『家庭内別居』という言葉がありますが、一見嫌ーなイメージがありますが、現代の嫁姑問題を解決する理想的な同居のスタイルなのかもしれませんね。　それではまた、次回まで。 ------------◆-------------------------◆----------------- 【メルマガの相互紹介】国際結婚の関連のあるメルマガということで、提携を結んでおります。よろしければ、ご購読ください。歓迎！！、歓迎！！ -----------PR------------------------------ ♀●♂▲♀■♀●♂▲♀■♀●♂▲♀■♀●♂▲♀■♀●♂▲ いろいろあるよね、国際結婚　 ♀●♂▲♀■♀●♂▲♀■♀●♂▲♀■♀●♂▲♀■♀●♂▲ 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