虹の向こうに妻がいる　７月１日号 2003/07/02

メルマガ：虹の向こうに妻がいる
タイトル：虹の向こうに妻がいる　７月１日号 2003/07/02

----<杜国朝から皆さんへ>------------------------------------ 毎日変化のない生活にお困りのあなたへコツコツと何かやりませんか？私がやっていることをぜひあなたにも楽しんでもらいたい。 http://wwa.irias.co.jp/i.asp?WCI=Rule&WCE=67821 ---------------------------------------------------------- 新婚新婚新婚新婚新婚新婚　　　■■　　　新婚新婚新婚新婚新婚新婚　　　　　　　　　　■虹の向こうに妻がいる■ 　　　　　　　　　　　　 2003/JUL/1ST 購読者536名新婚新婚新婚新婚新婚　　■　■　■　■　■　　新婚新婚新婚新婚新婚　みなさんこんにちは、杜国朝です。　ようやく退院することができました。　尿管結石のほかに、いろいろ胃とか腸の検査をしたり、慢性化している腰痛のリハビリとか、いろいろとやっていたら三週間の入院になってしまいました。　でも、腰痛のリハビリはやってよかったなあ。　マッサージのプロって、いきなりつぼを攻撃してくるんですね。　いやはや恐れ入りました。　狙った獲物は離さないというように。　グイグイグイグイやられました。　お蔭様ですっかりよくなりました。　話はかわり、先週末に家庭内でちょっとした事件がおこりました。　それは私が病院に外泊届を出して家に戻ることから始まりました。　子供がどれくらい成長しているかとか、妻は順調に回復しているかとかいろんなことを確認する意味で。　日曜日は、病院はなにもやっていないし退屈ですからね。　妻が子供を産んでから三週間が経ち、ぼちぼち少しずつでも家のこととか自分のこととかやってもらおうということで、両親と私の間で話し合っていました。　私自身はまだ完璧に回復していたというわけでもなく、とりあえずは痛みが和らいできて、痛いながらもなんとか歩けるようになった状態。　だからもう私にも、普通のことができるようにはなっていたわけです。　家族のために料理をしてあげたり、可能な限り自分でできるだけのことをしていました。　妻も私の気持ちにうまく抱っこをするつもりで、なにもしないで任せていました。　実はその状態を、ずっと母が見ていたようなんです。　母もその状態を最初のうちは我慢して見ていたようなんですが、ついに我慢できなくなってきて、次第に声を上げて私に口説き始めるようになりました。　母は、　『なんであの子が寝てばっかりで、お前が料理ばっかりしているんや！お前は病人やろ！この嫁はなんとも思わんのか！』　と大声を張り上げました。　それをわけもわからず聞いていた妻は、そのシチュエーションから自分のことを言っているのだと、すぐにわかったのでしょう。　ご飯がそろそろ出来上がるので、妻を呼びにいきました。　すると、妻が目を真っ赤にして泣いていました。　『えっ！　今の聞いていたの？』　そんな感じで私は妻を見ました。　『たいしたことじゃないよ。』　と宥めるのですが、時すでに遅しで、妻はしっかり傷ついていました。　私はそのとき母に向かって大声で、　『俺が良いって言ってるんだから、良いんだよ！』　そういって妻をかばいました。　でも妻は表情を変えずにひたすら泣いています。　こういうのを爆泣(ばくきゅう)とでも言うのでしょうか。　爆笑とか爆睡とかいいますが、皆さんが聞いたことがなければ、これは私が作った新語になりますね。　なにを言って宥めても梨のつぶてで、まったく効果がありません。　今までにもこんな感じのときがあるにはあったのですが、こんなときは放っておくしかないかなぁと思ってそのままにしておきました。　そろそろ病院に戻らなければならない時間になったので、私は支度をして病院へと向かいました。　病院に着いてしばらくすると、携帯に電話がかかってきました。　『ん？　妻か。』　電話に出た。　すると、　『我説イ尓　・・・・(間をおいて)　離婚考一考。』　この言葉を聞いて私は、取り乱すとか女々しくなったとかそんな感じではなく、なぜか腹が立った。　『なにが離婚だ。ふざけんな。』　そう率直に思った。　『軽々しくこの言葉を使うな！』　そう思った。だから腹が立ったのである。　(次回へと続く) ------------◆---------------◇--------------◆----------- 　さて今回は、第３８回のメルマガの１７項目のなかから、８番めのものについて採りあげることにします。　『好き嫌いがはっきりしていて、むずむずしていることがない。』というものでしたね。　これはどういうことかといいますと、ある特定のものに対してということではなく、全体的にその傾向があるということでしょうか。　例えば食べ物だと、いま好きなものは焼肉とそうめんなのですが、特に焼肉に関してはビックリしました。　焼肉屋でタンのおいしいところがあるのですが、そこへ連れて行くと、　『チェイガ・ハオ(チー)！』(これはおいしいの意味。) 　と言って絶賛しました。　それも小さな声で言うならまだしも、大きな声でしかもそのおいしさを説明するような感じで胸を張って言うのです。　となりで食べていたアベックが、こちらを見て笑ったのを覚えています。　もう恥ずかしくなりましたよ。　でも妻は恥じるどころか、追加は良いかと聞いてきました。　正直、そこのタンはおいしいのですが。　もともと哈尓濱の釜山料理の店では妻は不味そうに肉を食べていたので、私は妻が肉が嫌いなのだろうと思っていただけに、この言葉を聞いたときは意外でした。　来日してからも、しばらくは肉など手をつけませんでしたが、どうも妊娠してから無性に食べたくなったようなんですね。　中国人妻の朋友との会話のなかで、いまなにが食べたいと聞いてもらったところ、『焼肉が食べたい。』と言いだし、その晩早速焼肉屋に行きました。それからはやみつきです。ふたこと目には焼肉、焼肉ってね。　外の焼肉屋で食べてばかりいてはいくら金があっても足りませんから、給料日の後とか私の機嫌の良いときだけにして、そのほとんどは遅い時間にスーパーに買い出しに行って、半額になった上質の国産肉(少し見栄を張っています。)とか、賞味期限ぎりぎりのウインナーとか、ディスカウントショップで売っている一袋28円のもやしとか、３食１００円のやきそばとか、その他もろもろをまともな値段で買わないでやり過ごしているんです。　完璧に安物買いをすると、ほんと普通の値段の半額で焼肉の材料が揃います。　この買い物を妻といっしょにすることで、安く買い物をする極意を教えているのです。　デフレデフレと世の中うるさいですが、物の値段が下がっているものを更に安い値段で買っていく我々は、まさにハゲ鷹夫婦なのでしょう。　ところで今ふと思ったことですが、中国では時間になると安くなるようなスーパーってあるのでしょうかね。　最近ではそんなところも出てきたのかもしれませんが、田舎の商場ではまだまだでしょう。　賞味期限ぎりぎりのものを買っても、それを保存するような冷蔵庫を備えた家がどれくらいあるのか。　販売側と消費者のどちらかが急速に発展してもダメな段階にありますね。　特に市街地以外は。　日本ではいま、使用済みの冷蔵庫や洗濯機がリサイクルにまわされ、それが発展途上国に売られて、再利用されているようです。　国内で使うには色褪せてしまってとても使う気にはなれませんが、発展途上国では珍重されているようです。　だいぶ話が横道に逸れました。　次に嫌いなものについてふれてみたいと思います。　おなじ食べ物で恐縮ですが、私はできることならば夫婦で食べに出かけるときは、なるべく安いもので済ませたいと考えています。　理由は特にありません。　あるとすれば、私は安い値段でたらふく食べたいということだけ。　最近いたるところに増えたファミレスの『ジョイフル』が我が家の近くにもあるのですが、私の考えにピッタリ合った安くて少ない予算でたらふく食べられるファミレスです。　私はそのファミレスで食事をしようと、ふたりで行ったんです。　私は定番のとんかつ定食とミックスピザを注文しました。　妻が何度かメニューに目をやっているのですが、なかなかきまりません。　『なにがいい？』と聞いても、きまりません。　終いには水だけを飲んで外に目をやり、たそがれています。　何度も欲しいものはないのか聞きますが、なにも返事をしてくれません。　遂に気の短い私が頭に来て、『勝手にしろ！』と怒鳴るのですが、それでもたそがれている。　妥協ができないのかな。　他に食べたいものがあったのかもしれませんが、レストランに入ってからあれが食べたいこれが食べたいと言っても、なかなか出られるものでないですよ。　今後こんなことがあっては困るので、妻には食べないで家に帰ってもらいました。　冷たいと言われようがなんと言われようが、変な癖をつけては後が大変。　お互いのためによくありません。　食べ物に限らず、他のものについても好みがはっきりしていますね。　好きなものについては『好き！』、嫌いなものについては『嫌い！』と勢いよく言われます。　好きなのか嫌いなのかよく分からないのも困りものですが。　私はどちらかというと、いままで優柔不断なところがありましたが、妻と結婚するにあたって、この性格を改めようと決意しました。　自己主張の強い国の嫁をもらうということを意識したからです。　長い期間にわたって恋愛をしたカップルであっても、相手の性格の奥深くまではわからないでしょう。　だからこそ、いまが正念場なんです。　少し冷たいと思われても、今後のために。　好きなものは好き、嫌いなものは嫌い。　なんかそれがはっきりしています。　その人の性格というのもあるだろうし、お国柄というものもあるのでしょう。　国が変われば、YES,NOの表現の仕方にもだいぶ違いがあるようです。　日本人のように、『～だから好き。～だから嫌い。』というのではなく、好きとか嫌いのどちらかというようにはっきりしている。　理由はこちらが聞いた後に言うという感じで。　だから、『ウェイシェンマ？』(なぜ？)は口癖になりました。　日本において本格中華料理はとても高いし、まあ結婚記念日くらいしか食べには行けないでしょう。　だから、餃子の王将のような安い中華料理店が庶民の味方になるのでしょうね。　今後の目標としては、なるべく早いうちに妻が日本の庶民料理をひとつでも多く食べられるようにもっていくことですかね。　これもまた、今後の課題となることでしょう。　　次回は⑨の、『夫をあごで使うところがあって、両親からは非難の的になっている。』というものを採りあげることにします。 ------------◆---------------◇--------------◆----------- 　【最近の問題】　嫁姑の問題はどこの家庭でも問題になっていますが、我が家でもご多分に漏れず問題になっています。　でも夫の立場として、そして息子の立場として、それぞれの立場でものをみつめたとき、両者の主張する内容がまったく間違っていないだけに悩まされるのです。　親と同居で暮らしていくとなると、夫である私は常にこの板ばさみ状態になって苦しむことになります。　うまく関係を保っていくためにはといろいろな施策を講じるのですが、あれをやればこれがダメ、これをやればあれがダメというようにすべてがうまくいくことってなかなかあるものではありません。　朋友などは別居を勧めますが、別居って家族が本音の言いあう関係(団欒やいがみ合い)を最初から否定しているので、私はなるべくならば避けたいと思っているんです。　母の本音として、文化の違う嫁を私が生きている残り少ない人生のなかでひとつでも日本人に近くなるように教えていこうという気持ちの現れ。　それに対して嫁は、日本に嫁いで来てみたものの、なかなか思うようには日本の習慣やしきたりに溶け込むことができないという現実。　私はできれば母と嫁との間に入って、家族というものがうまくいくようにサポートしていかなければならないという気持ちと、不規則な仕事でなかなかゆっくりと家にはいられないという現実。　そんなものが入り混じって、いまの家庭になっていると思います。　世の中には資産があって、何不自由なく暮らしているような人がいると聞きますが、そんな人にもお金で買えないような悩みや苦しみがあるんです。　いくらお金があったって、子供が授からない家はいくらでもありますし、お金があるからすべてがうまくいって幸せになれるのかといえば、それはまた一概にはいえないし。　そんなことを考えると、我が家のいまの現状はそれぞれが言いたいことや表現したいことを思いのまま表現できて、住みやすい状態にあると考えています。　いくら母と妻がいがみ合って対立したところで、北朝鮮のように食べるものがないとか言論に著しく制限があるとか、そんなことはまったくないので、それを考えればとても裕福な状態で生活ができていると思うべきなのでしょう。　上を見ればキリがないよねぇ～。　最近はそう思うようになりました。 ------------◆---------------◇--------------◆----------- 【メルマガの相互紹介】国際結婚の関連のあるメルマガということで、提携を結んでおります。よろしければ、ご購読ください。歓迎！！、歓迎！！－☆－☆－☆－☆－☆－☆－☆－☆－☆－☆－　　ディープブルー　　　　　　音のない世界から－☆－☆－☆－☆－☆－☆－☆－☆－☆－☆－ろう者と聴者の交流も、一種の異文化交流。なぜならろう者はろう文化を持ち、聴者は聴者の文化があるから、、、聴者一家の中でただ一人のろう者である著者が勝手気ままに綴るエッセイです。ろう者の生活や、その心を覗いてみませんか？ http://www.melonpan.net/melonpa/mag-detail.php?mag_id=003808 －☆－☆－☆－☆－☆－☆－☆－☆－☆－☆－ ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 「港華の中国メールマガジン」（無料）中国旅行、中国生活に関心のある方に、格安航空券や出入国情報、各種お知らせ，留学記、駐在記、見聞記、コラムなど掲載しています。読者プレゼントも有！登録は　http://home4.highway.ne.jp/KOKA/　から！ ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ -----------PR------------------------------ ♀●♂▲♀■♀●♂▲♀■♀●♂▲♀■♀●♂▲♀■♀●♂▲ いろいろあるよね、国際結婚　 ♀●♂▲♀■♀●♂▲♀■♀●♂▲♀■♀●♂▲♀■♀●♂▲ 中国系シンガポール人との結婚のエピソードを通してやってみなきゃわからない国際結婚の「いろいろ」をご紹介します。ガイドブックには載っていない「おもしろシンガポール」もあわせてご紹介！！　http://melten.com/m/9485.html 　■　　◆　　□　　◇　　◆　　□　　■　　◇　　◆　　□　　◇ 　私は今、『虹の向こうに妻がいる』というメーリングリストを運営しております。　参加ご希望の方は、次のＵＲＬから登録願います。　中国のいろんな情報が入手できることでしょう。　話題は多岐にわたり、国際結婚のみならずほかの事にもふれても構いません。　日本語の上手な中国の方もおられます。　この機会に生の中国の情報に浸ってみましょう。　なお参加ご希望の方は規約をよくお読みの上、承諾された方が参加していただきますようにお願いしたいと思います。　なお参加には自己紹介を義務付けておりますのでよろしくお願いします。　自己紹介なしに入会を承認することはありませんので、お間違えなく。 http://www.egroups.co.jp/group/china-kekkon ------------◆-------------------------◆--------------- ◇発行者◇ 杜国朝(小朝)　owner@asayan47.com ホームページ http://www.asayan47.com/kekkon.html

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