虹の向こうに妻がいる６月９日号 2003/06/09

メルマガ：虹の向こうに妻がいる
タイトル：虹の向こうに妻がいる６月９日号 2003/06/09

----<杜国朝から皆さんへ>------------------------------------ 毎日変化のない生活にお困りのあなたへコツコツと何かやりませんか？私がやっていることをぜひあなたにも楽しんでもらいたい。 http://wwa.irias.co.jp/i.asp?WCI=Rule&WCE=67821 ---------------------------------------------------------- 新婚新婚新婚新婚新婚新婚　　　■■　　　新婚新婚新婚新婚新婚新婚　　　　　　　　　　■虹の向こうに妻がいる■ 　　　　　　　　　　　　 2003/JUN/9TH 購読者534名新婚新婚新婚新婚新婚　　■　■　■　■　■　　新婚新婚新婚新婚新婚　みなさんこんにちは、杜国朝です。　子供は順調に生まれました。　それでは、前回の続きを書いていきますね。 ------------------------------ 　病院にはいると、部屋がどこかも知らない私は受付で聞いた。　○○○(中国名)はどこですか？と聞くことは、まわりの目もあってかいささか勇気がいる。　故に、多くの国際結婚のカップルは通称名というものを奥さんにつけて、中国人というものをあまり表に出さないようにしているらしい。　私の妻もその通称名を持っているが、正式に外国人登録証に記載された公が認めた名前ではないので、このあたりは難しい。　したがって、診察料を請求されるときにも妻の本名を呼ばないで、私の名前を呼ぶように取り計らってもらった。　それはともかくとして、部屋へいった私は妻の様態を見る。　もうすでに陣痛は始まっているようだ。　辛そうにしている。　助産婦さんもいたが、妻と親しくしてもらっている友人も駆けつけていた。　みんないまかいまかと、私の子供が生まれるのを心待ちにしているのだ。　しかしどうだろう。　いかに子供が生まれるからといって、日本人どうしの友人の場合に友達の出産に立ち会うような人はいるのだろうか。　まずいないだろう。　そこまで考えないだろうし、必要もないだろう。　私は今回、妻の出産に立ち会うことになったが、同じ場に中国人のお友達が立ち会ってもらえたことに非常に感動を覚えた。　こういう緊迫した場面において、言葉が通じないということの現実をまざまざと見せ付けられたからだ。　興奮して全身に力が入っている妻を、『放松(fangsong)、放松(リラックスの意味)！』といって落ち着かせていたし、私のそのときの役目は子供が出やすくなるような体位を維持させるための力役であった。　つまりは肩を抑えて起き上がらないようにすること。　いやぁ、からだがでかいから、力もかなり強いですわ。　この苦しみの先に我々の子供が見えると考えたとき、妻の痛みを分かち合うことはできないが、やはりこれは夫婦の共同作業であるといった感覚を強く持った。　そうこうしているうちに、妻のいちばんの仲良しが病院に到着した。　その仲良しが到着して、妻の表情には少し変化が現れた。　どうやらリラックスできたようである。　妻は本当に幸せなやつである。　普通ならば、いても旦那と医者と看護婦くらいなものなのに、出産のときにも友人に立ち会ってもらえるのだから。　友人たちもボランティアという意味合いよりは、むしろ応援団的な要素で立ち会っていたように思える。　妻も今後は、新たに日本に来る中国人妻の応援をしてくれることだろう。　経験者ということでの応援団の役目と、同じ中国から来た配偶者の先輩として。　途中、助産婦さんが『あんまり苦しいようならば、帝王切開の可能性も考えてください。』と言われたが、私は自然分娩にこだわっていたので、絶対にそれはさせないつもりでいた。　あのひとことは、私に対する脅しだったのであろうか。　私はなんでも自然がいちばん好きなのである。　妻の陣痛に付き合っているうち、子宮も満足に広がってきた。　助産婦さん曰く、　『頭が見えてきましたよ。』　覗きたかったが、他はみな女性軍であったし、その場の雰囲気で拝観は拒否された。　私はひたすら肩を抑える役目であった。　妻は初めての出産であったので、どうしても糞をするように力んで子供を産むと考えていたようである。　だからどうしても力んで肩が上がってくるのである。　女性は誰でもひとり目は初めての出産なので(なんか変な日本語)、慣れている女性なんているわけもない。　お産に限らず、ものごとなんでも最初は初心者なのである。　初心者ゆえに、誰でも失敗はつきものなのである。　その失敗をしないために、助産婦さんがいるわけだろう。　助産婦さんは出産のエキスパートである。　その助産婦さん曰く、　『お産は力めば力むほど子供の出てくるのが遅くなるし、母親本人もえらい思いをするんです。だから、力を抜いてリラックスすることで、自然に赤ちゃんが出てくるんです。決して力むべきものではないんです。』　と言っていた。　だから部屋の中のメンバーはみな、リラックスさせることに集中していた。　そうこうしているうちに助産婦さんが、　『あっ、頭が出てきた。』　と言って、長年の感がそうさせたのか、頭を引っ張り始めた。　『はい、力を抜いてフーウン、フーウン・・・・・』　しばらくして、　『おっ、頭が出てきた！　ズルズルズルズル・・・・・』　『出てきた出てきた。よくまあこんな大きなものが出てくるなぁ。』　率直にそう思った。　　『俺の赤ん坊だ。きぇ～、可愛いぃ！』　いままでいろんな赤ん坊を見てきたが、これが最高だ。いい顔してるぜ。　信じられないくらいにいい顔している。　言われていたとおり、女の子であった。　へその緒は私が切った。　痛くないのかなぁと思うが、痛くないのだそうだ。　でもあまり良い感じはしないね。　自分のかさっぱしを取るのでも嫌なのに、『ぶつり！』と切るのはやっぱり抵抗があった。　なにはともあれ一件落着。　その後、みんなで出産後の団欒のひととき。　病院にはお昼にはいり、出産がその晩であったということで、非常に順調にかつ、楽にことを進めていくことができた。結果、超安産でした。　きっとこの子は、親孝行な娘になることだろう。　私も負けずに親バカになろうっと。　そう決意を新たにしました。　出産後のうちあげは翌日午前２時までに及びました。　次の日の仕事はえらかったなぁ。　 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　第３８回で書いた、妻の来日からいままでのことのなかで、気になるものをピックアップし、それらについて考えていますが、今回はその５回目をやってみることにします。　『⑤朝は遅く起きるので、当然ながら私の弁当を作ろうとはしない。』　でしたね。　妻はけっして料理ができないわけではないんです。　作らせると結構手の込んだものを作ります。　餃子なんて、日本人はできたものを買ってきてそれを焼いて食べようとしか考えませんが、中国人、それも東北あたりの人は１から手作りで作ります。　餃子の皮ももちろん自分で作ります。　最初のうちは、水餃子しか作らないのかなぁと思っていましたが、焼餃子もしっかりこなします。　あと、野菜餃子と肉餃子とかもね。　いろんなバリエーションを持っています。　そんな妻がなぜに私の弁当を作ってくれないのか。　お友達の中国人妻に詳しいところを聞いてもらいました。　すると、　『中国人は、あまり弁当というものを持ち歩かない。冷たいものを食べず、たいていはあっためるか、熱いものをその場で食べる。だから弁当というものは、あまり考えないんですよ。』と。　一昔前に、『冷めたピザ』という言葉が流行りましたが、まさに『そんなもの食べるの？』といった感覚なのでしょう。　私ら日本人チームにしてみれば、『食べるから頼んでいるのよ！』といった程度のものなのですがね。　いまのところ、母が私の弁当を作っているわけですが、母にしてみれば『私ができる間は作ってあげる。』とがんばってくれています。　ところが妻にしてみれば、『お母さんが弁当を作っているので、私が作る必要がない。同じことをふたりがするのは意味がない。』とお付き合いのある友人には話しているようなんですね。　その言葉を信じれば、私が親元を離れれば、必ずや妻が弁当を作ってくれるのだということになります。　そこまではっきりと言うのだから、信じるしかありませんね。　私の勤務先の同僚も、よく言います。　『あれっ、中華の弁当じゃないね。』って。　本格中華の弁当になったら、今度は私のほうが困るんじゃないかとひそかに感じてはいるのですが。　独特の匂いが部屋中に漂い、みんな顔を背けるかもしれませんからね。　この課題は、未来へと持ち越しとなりそうです。　次回は、『⑥父、母、私のもともとの家族とは、いっしょに食事をすることが少ない。』ということについて採りあげてみることにします。 ------------◆---------------◇--------------◆----------- 【オムツについて】　些細なことではありますが、オムツに関してはいろんな考えがありそうなので、ここで採りあげてみることにしました。　私は以前のメルマガで、『オムツは布オムツでがんばる！』と書きました。　しかし、そのあとで購読者の方からこんなことを掲示板上で書かれました。　読まれた方もおられることと思われますが、ここで再度載せてみます。　まずは、『奥様の見方』さんから、 ------------------------------- 管理人さま、はじめまして。いよいよパパになられるとのこと。楽しげな雰囲気が伝わってきます。今は別れてしまいましたが、私もその昔中国に留学して中国人と結婚していたので、手続きの大変さなど本当によくわかります。ところで、管理人さんは布オムツにこだわっておられるとのことですね。確かに経済的な面でのメリットはあると思いますが、そのほかに関してはわざわざ布を使わなくても・・・・と私は思います。確かにちょっと前までは、産婦人科医が言ったように「濡れた感覚を云々・・・」という意見もありました。でも今はハッキリいってそれは古くて、濡れた感覚は赤ちゃんにとって不快なものでしかなく、また尿や便によってかぶれを引き起こす事も多々あるので、紙オムツのほうがいいと言われてます。濡れた感覚によって、トイレが自立するのが早くなるとも言われてますが、それもわずかな差であって、普通の子供なら時期がくれば自然とオムツを卒業するので、心配いりません。また新生児のうちは排泄物の量も少ないので、布で対応できますが、少し大きくなると多くなり、布ではしょっちゅう取替えが必要になってくるし、漏れたりすれば洋服も全取替えしなくてはならず、洗濯も大変です。赤ちゃんって結構よく下痢をするので、そんな時も大変なんですよ。お出かけには大量のオムツと予備の着替えを持ち歩かなければならず、さらにその帰りには尿を吸ってずっしりと重くなった（そしてクサイ！）オムツもお持ちかえりしなければならないのです！どうですか？洗濯にかかる水道代や洗剤代、何より奥さんの労力を考えると、布オムツにこだわる理由はないような気がしますが・・・・？あ、もちろん管理人さんが「オムツくらいわしが洗濯したる！」っていうのなら話は別ですけどね（笑）経済的には確かに大変です。でもそれもオムツがはずれるまでの一時のことじゃありませんか！探せば安く売ってるところもあるし、奥さんの国際電話や管理人さんのＰＣ経費などをちょこっと削ってなんとかやりくりしてくださいよ。ねっ！ ------------------------------- (談:いま住んでいる町内の現状を少し調べてみましたら、紙おむつを干しているところは見当たらないんですよ。つまりは皆紙おむつということなのでしょうかね。いまから１０年ほど前ならば、まだ布おむつを干している姿も結構見受けられましたが、これも時代の流れというものなのでしょうか。しかし生まれたばかりの赤ん坊というのは、ほんとうによく糞やしょんべんをしますね。その都度、おむつを替えていたんじゃこりゃ結構要りますね。なんとか他のところで経費を切り詰めますか。) 　次は、さりおさんから、 ------------------------------- こんにちは。さりおです。布オムツは、絶対にお勧めです。というのは、以前「紙おむつは右脳の発育を妨げる」という話を聞きました。多分、あさやんさんや産婦人科の先生の言う、紙おむつだと「排泄をした時の不快さを感じないから」でしょう。そして私は、「かけるべきところには、手をかける」ということがすごく重要だと思うのです。というのは、最近の人達は、「”今が”楽」だからと、つい何でも楽な方（紙おむつ、インスタントのベビーフード、レンジでチンの食事等など）にしてしまいますが、その結果余った時間を「手をかけなくても良い」ことに使っていると思うのです。例えば、子供が自分でやるべき（できる）事をやってしまったり、過度に一緒にいたり、教育熱心すぎたりしています。それに、男性のあさやんさんには解かりにくいですが、女性の場合生理があり、一定期間紙おむつの様な感触を味わっています。なので、通常の下着だけになった時は、とても気持ち良いのです。あさやんさんも、自分で通常の布の下着でなく、紙おむつをはいたことを想像してみると、解かりやすいと思います。赤ちゃんだって、同じはずです。おしめの洗濯なんて、じじ、ばばにやってもらえば良いのです。もちろん外出の時までなんて、窮屈なことは言いませんが、普段は断然布オムツでしょう！がんばって、おくさんを説得してくださいd(^-^)ネ！では。 ☆　さりお　☆ ------------------------------- (談:私のじじ、ばば曰く、近所の人に布おむつのことを相談したら、川ではおむつを洗わないでよと釘を刺されたそうです。こんな田舎のとなり組の残っているようなところでもそんなことを言われるので、周辺国の感情を損ねることなくじゃなかった、近所の感情を損ねることなく子供を育てなければならないというような環境になっていました。私個人としてはさりおさんの意見に近いのですが、このおふたりの女性の意見を尊重するとすれば、現代はいくらでも子育てに手を抜ける時代にはなっているが、それも限度をわきまえ、こだわるところにはとことんこだわって育てていく必要があると感じました。子供の笑顔を見ればいやなことがあっても心が和みます。) ------------◆---------------◇--------------◆----------- 　毎日毎日、子供の顔の表情が変わっていきますね。　子供を見て思うことは、肌がものすごくツルツルなことと、まだ見えないのでしょうが、目がとても綺麗だということ。　世の中の不安とか、先行きについてなにも考えてはいないのでしょうが、この綺麗な肌と目は、いつまでも保ち続けてもらいたいものですね。　ホームページに子供の写真をアップしました。　どうぞご覧になってくださいね。　それではまた、次回まで。 ------------◆---------------◇--------------◆----------- 【メルマガの相互紹介】国際結婚の関連のあるメルマガということで、提携を結んでおります。よろしければ、ご購読ください。歓迎！！、歓迎！！【新規です】－☆－☆－☆－☆－☆－☆－☆－☆－☆－☆－　　ディープブルー　　　　　　音のない世界から－☆－☆－☆－☆－☆－☆－☆－☆－☆－☆－ろう者と聴者の交流も、一種の異文化交流。なぜならろう者はろう文化を持ち、聴者は聴者の文化があるから、、、聴者一家の中でただ一人のろう者である著者が勝手気ままに綴るエッセイです。ろう者の生活や、その心を覗いてみませんか？ http://www.melonpan.net/melonpa/mag-detail.php?mag_id=003808 －☆－☆－☆－☆－☆－☆－☆－☆－☆－☆－ -----------PR------------------------------ ♀●♂▲♀■♀●♂▲♀■♀●♂▲♀■♀●♂▲♀■♀●♂▲ いろいろあるよね、国際結婚　 ♀●♂▲♀■♀●♂▲♀■♀●♂▲♀■♀●♂▲♀■♀●♂▲ 中国系シンガポール人との結婚のエピソードを通してやってみなきゃわからない国際結婚の「いろいろ」をご紹介します。ガイドブックには載っていない「おもしろシンガポール」もあわせてご紹介！！　http://melten.com/m/9485.html 　■　　◆　　□　　◇　　◆　　□　　■　　◇　　◆　　□　　◇ 　私は今、『虹の向こうに妻がいる』というメーリングリストを運営しております。　参加ご希望の方は、次のＵＲＬから登録願います。　中国のいろんな情報が入手できることでしょう。　話題は多岐にわたり、国際結婚のみならずほかの事にもふれても構いません。　日本語の上手な中国の方もおられます。　この機会に生の中国の情報に浸ってみましょう。　なお参加ご希望の方は規約をよくお読みの上、承諾された方が参加していただきますようにお願いしたいと思います。　なお参加には自己紹介を義務付けておりますのでよろしくお願いします。　自己紹介なしに入会を承認することはありませんので、お間違えなく。 http://www.egroups.co.jp/group/china-kekkon ------------◆-------------------------◆--------------- ◇発行者◇ 杜国朝(小朝)　owner@asayan47.com ホームページ http://www.asayan47.com/kekkon.html

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