虹の向こうに妻がいる　６月３日号 2003/06/04

メルマガ：虹の向こうに妻がいる
タイトル：虹の向こうに妻がいる　６月３日号 2003/06/04

----<杜国朝から皆さんへ>------------------------------------ 毎日変化のない生活にお困りのあなたへコツコツと何かやりませんか？私がやっていることをぜひあなたにも楽しんでもらいたい。 http://wwa.irias.co.jp/i.asp?WCI=Rule&WCE=67821 ---------------------------------------------------------- 新婚新婚新婚新婚新婚新婚　　　■■　　　新婚新婚新婚新婚新婚新婚　　　　　　　　　　■虹の向こうに妻がいる■ 　　　　　　　　　　　　 2003/JUN/3RD 購読者473名新婚新婚新婚新婚新婚　　■　■　■　■　■　　新婚新婚新婚新婚新婚　みなさんこんにちは、杜国朝です。　二世の誕生がいまかいまかと待ち構えている状態なのですが、前回の検診ではどうも予定日よりも遅れるようです。　性別もはっきりしているのですが、生まれないことには仕事も手につかないですわ。　いま名前を考えているのですが、私はそのときの流行で名前をつけたいとは考えていないもので、何か独創的な名前にしたいと思います。　一応生まれてくる子供は女の子のようなのですが、勤務先の同僚からも、　『女の子かぁ。可愛いぞぉ！』　ってな感じで言われています。　女の子はおやじに似るとよく言われますが、こんなひげ面のおやじには似てもらいたくありませんね。　やはり妻に似てもらいたいと願うのは、どこのおやじも同じ考えだと思います。　近頃は『できちゃった結婚』というものが多くて、仕方なくけじめをつけるパターンが横行していますが、うちのは待望の二世誕生です。　待ちに待った子供ですので、私は親バカになることが確実です。　いま、生まれてくる子供のために少しでも稼いでおこうという気持ちがみなぎっています。　それとは対照的に、仕事がないのでこの先どうしようという不安な気持ちも交錯して、この世はなかなかうまくはいかないものですね。　子供ができたことによって、今後の生活にどのような変化が起こるのか。　子供中心の生活になって、一度は結婚をあきらめた自分がどのような生活を強いられるのかを今後のメルマガで表現できればと考えています。　生まれましたら、早速ホームページに写真をアップします。　この原稿を書いているうちにも着々と妻のからだは変化していて、本来ならば予定日よりも遅れるということであったのに、急に破水(お水漏れ)がおこり、陣痛がはじまりました。　私はそのとき、まだ県外にいました。　破水があったという連絡は、実は妻からではなく妻のお友達(中国人妻のいちばん仲のよい人)からでした。　今まで仕事が気が狂うくらいに暇であったので、これでは来月の給料が悲惨な結果になると危機感を募らせていた私は、出産予定日が遅れたことをこれ幸いと感じ、仕事に最後のラストスパートを仕掛けていた状態でした。　できれば妻の傍にいれるだけいたいと思っていた私は、この暇な状態をとても好ましいと感じていたのですが、やはり現実というものはそう甘くはありませんよね。　金がないことには暮らしてはいけないということを考えたとき、とても不安な気持ちになりました。　家庭を顧みずに眠い目をこすって仕事をはじめると、今度は家庭に変化が訪れる。　なかなかうまくはいかないものです。　ただ、そのなかでこれ幸いと思ったのは、早い時間帯にある程度の地点にまで戻っていたということ。　私はこれでも長距離運転手の端くれなもので、こういうときはどうしても急な対応ができないところがあります。　だからある意味、親の死に目にあえないような仕事でもあるんです。　まあそれは致し方ありませんから割り切ることになるわけですが、だけど実際に家族に変化があって帰らなければならないとなると、非常に厳しいものがありますね。　家に戻ると、出産前後の必要なものを揃えて病院に向かいました。　私はもともと出産に立ち会うつもりでいたので、泊りを覚悟でいざ病院へと向かいました。　以前、産婦人科では破水があったからといってそれが必ずしもお産になるとは限らないということを聞かされていたので、私は正直なところお産になるとは考えていませんでした。　そんな気でいましたので、私は病院には直行せずにその前に食料品の買出しをしてから行こうと考えました。　病院近くのスーパーで買い物をしていると、たまたま産婦人科担当の看護婦の方が買い物をしていて、私の顔を覚えていたのか、　『えっ？　なんでここで買い物をしてるの！　早く奥さんのところに行ってあげないと。』　と言われました。　私は妻の食べるものを少し買ってから行こうと思っていると答えたのですが、その看護婦さんは妻が病院に入ってからずっと見ていたようで、　『今日か明日あたりにお生まれになりますよ。』　そう言われたので、私も徹夜を覚悟しました。(このとき午後８時前) 　正直なところ、最初は生まれるということを意識してはいませんでした。　ですので、妻の好きなトマトとかさくらんぼなんかを食べさせるつもりで買い物をしていたんです。　事の重大さにようやく気づいた私は、急いで病院へと向かうことになりました。　この続きは次回にします。　 ------------◆---------------◇--------------◆----------- 　今日は第３８回で書いた１７項目の中の四番目について書いてみます。　『④水道、電気、暖房など、家計に直接響くようなことに対して節約しようとする感覚がない。』　というものですが、妻の来日後、これは私も見ていたことですし、うちの母も見ていました。　うちの家庭は、いままでできるだけ無駄の出ないような生活をしてきました。　ですので、水道、電気、ガス、電話などの公共料金は常に最低のあたりをキープしてきました。　その家族のなかにひとり増えれば当然ながら出費も増えるわけなのですが、その使い方が節約を重んじてきた我が家の伝統からすれば、それはとても許し難いものでした。　食器や野菜を洗っている間は常に全開の水が流れている。　うちはもともと水道管が細くて水の出が悪いのですが、それを不服に思ったのか私らが今までやったことのないような出し方で物を洗っているのです。　電気については私らは部屋に入るときに灯りを点けて、部屋を出るときに灯りを消すというようにこまめにやっていましたが、妻は台所でご飯を食べるときにも自室の灯りは消さないで台所で食べていました。　これはまあ日本人でも珍しくないかとは思いますし、ほんの少しの間ならばこまめに消すことよりも点けておいた方が蛍光灯の寿命を考えれば好ましいかとも考えられます。　それはまあ、一歩譲りましょうか。　だけど白熱電灯は点けただけ電気を食うし、寿命も縮まる。　私らの部屋は２階にあるのですが、階段の照明は白熱電灯なんです。　その階段の灯りが、必要もないのに長時間点けられている。　これはどう考えてみても、一般家庭では必要のないことですよね。　ここはアパートでもマンションでもありませんから。　これは早急に改めてもらうことにしました。　妻にしてみれば、なにやら不満そうでした。　ガスについては、うちの母だけではなくってどこでもそうでしょうが、たいてい鍋のお尻から火が出ないように調節して使っていることと思います。　それはすぐに改めてくれましたが、根本的に中国の料理は火を通すものが多いということ。　だからどうしてもガスを使う時間が長いんですよね。　ガスって私もひとり暮らしをしていたときがありますが、高いんですよね。　妻はどうも日本料理には抵抗があるらしく、自分で独自に中華を作って食べていました。　だからどうしてもその分だけ、ガスの消費が増えるわけです。　電話については、やはり国際電話が最大の懸案事項ですね。　ひとりで海を渡ってきているわけで、自分の家族とはそうはめったに会うこともできないので、私もある程度は大目に見ていたのですが、でもそれもいざ領収書を見てしまうと、『これ、なんとかならないかなぁ。』となるわけです。　もともと正規の国際電話は最初から使ってはいなくて、格安国際電話カードとか、プロバイダーがやっているような格安電話サービスを利用してきました。　だいたい１分あたりにして、２０円から２５円位のものでした。　ですから最初からそんなにはきつくありませんでしたが、あるとき中国の国際電話関係省庁が全世界に向けて一斉にかつ、一方的に値上げを宣言したときがあって、これには参りました。　分あたり１０円上がるということは、とても重大なことです。　私は妻に短く電話しなさいということが毎度のこととなりました。　終いにはやれ６分で切れとか、９分におさめろとか勝手なことを言うようになりました。　３分刻みの料金のものを利用していたもので。　これは私も少し反省していますが、でもやはり節約を意識してもらいたいという気持ちのほうが先立ってしまい、妻は不機嫌な顔をしていました。　このような状況において、妻はさらに携帯電話が欲しいと言い出しはじめました。　どうも他の中国人妻が持っているからのようです。　私は仕事上、持っていないといけないから持っているわけですが、妻はどうしても必要かといえば、まず必要ではないでしょう。　それははっきりしていたので、私は最初のうちは断っていました。　でも、最近になって私がノートパソコンを買い換えたことに対して、妻が反撃を開始しました。　たぶん、『あなたがそんなに高いものを買っているのに、なぜ私にはなにも買ってもらえないのか。』　という感じのものでしょう。　私も少し考えました。　今の状況でこれ以上余分な出費があるとかなり厳しい。　だけど妻にだけ節約を要求するのも考えてみればおかしいと。　私も結構勝手なことをしていることに気づいた。　まあ、携帯電話なんて新規で申し込めば昔のプラモデル程度の値段で持てるものだから、持たせること自体はなんらきついことではないということで、私も立場が悪くなったので買い与えることにした。　私も持ったことのないカメラ付きの最新のものだ。　妻は満足そうであった。　問題はここで妻が携帯を持ったことで、どこかの出費を抑えなければならない。　そう考えた私は、真っ先に浮かんだことが妻の国際電話を抑えさせること。　だけど、唯一気を抜ける相手に対して手短に済ませろというのも酷なことである。　だから私は、更なる安い国際電話を探しはじめた。　するとあった。　今はなんでもありますね。　パソコンは使わなければただの箱とはよく言いますが、パソコンって活かそうと思えばどんなことにも応用できるんですね。　パソコンを利用した格安電話がいくつか出てきていますが、今回発見した電話はたぶんダントツの安さでしょう。　それは前回紹介しましたガイアックス・カフェです。　これってつまりはメディア・リングのやっているものですが、ここが最安でしょう。　中国本土あてには、１分あたり５円でできるんですから。　妻にはなんでこの電話を使うようにしたかを話してはいませんが、いずれにしてもギャーギャーいわれずに長話できるようになったということで、大変満足顔でした。　中国の家族との会話のなかで頻りに、　『～ピエンイー、コウチイディエンファ～』(便宜(pianyi)国際(guoji)電話(dianhua)) 　と出てきますから、値段も気にせずにバンバン喋るわよといった妻の意気込みが感じられます。　平気な顔をして、３０分は話していますね。　私は今回、3,000円のプリペイドをしたわけですが、これで中国ならば600度数も話すことができます。　正直なところ、なかなか度数が減りませんわ。　これならば、携帯電話を持たせても今までの国際電話との差額で料金は少なくて済むと、私は目を丸くしているところです。　でもこれって、単に安いだけではないんですよ。　デスクトップのパソコンだと設置場所からしかできませんが、ノートパソコンでしかも常時接続のPHSカードでも付けていれば、電波の届くところからはどこでも国際電話ができるようになります。　私はドコモのp-in freeを使って、モバイルの常時接続をしています。　今回、出産後の中国への報告にはこれを使いました。　私が中国の家族へ出産の報告をしてもよいのではありますが、でもやはり妻の声で、　『産んだよ！』　といったほうが、中国側にしてみればこれ以上のものはないでしょうから、私はこの史上格安国際電話とノートパソコン、そしてその常時接続のハイテクを駆使して妻への見えないプレゼントをしました。　　『どうだ。パソコンって俺の遊び道具という意味だけじゃないんだぞ！』　という自己主張にも使わせてもらいました。　パソコンに対して、少し見方を変えてもらえたことと思います。　妻のために役に立つパソコン、そんなふうにもっていきたいと思います。　最後に水道、電気、ガス、電話について現在の状況をお話しますと、ともにこまめにやるようになりました。　どんなに不機嫌になっても、日本の暮らしというものはこんな感じなんだということを教えていかなければなりません。　その結果、妻自身が日本の生活に慣れて自然に節約を身につけるようになるということで、着々と学習していることがわかります。　いまでは、早く寝ることが節約につながるということで、私が夜パソコンをしていると、　『早くパソコンをやめろ！　電気を消せ！　寝る！』　とやられてしまいます。　あまりしっかり躾けると、今度はこっちがやりにくくなるので程ほどにしておきましょう。　次回は１７項目のなかの５番めの話題について、　『⑤朝は遅く起きるので、当然ながら私の弁当を作ろうとはしない。』をすることにします。 ------------◆---------------◇--------------◆----------- 　子供ができたことで、まわりからはいろんなことを言われています。　『もう新婚生活は終わりですねぇ。』とか、『なにからなにまで早いですねぇ。』とかもう言いたい放題です。　私としては、これはこれで予定通りのことなんですが、外野がなにやら騒がしいです。　今後は子育て奮闘記を期待する声も多く、杜国朝のホームページは更なる変化を遂げることでしょう。　それではまた、次回まで。 ------------◆---------------◇--------------◆----------- 【メルマガの相互紹介】国際結婚の関連のあるメルマガということで、提携を結んでおります。よろしければ、ご購読ください。歓迎！！、歓迎！！【新規です】－☆－☆－☆－☆－☆－☆－☆－☆－☆－☆－　　ディープブルー　　　　　　音のない世界から－☆－☆－☆－☆－☆－☆－☆－☆－☆－☆－ろう者と聴者の交流も、一種の異文化交流。なぜならろう者はろう文化を持ち、聴者は聴者の文化があるから、、、聴者一家の中でただ一人のろう者である著者が勝手気ままに綴るエッセイです。ろう者の生活や、その心を覗いてみませんか？ http://www.melonpan.net/melonpa/mag-detail.php?mag_id=003808 －☆－☆－☆－☆－☆－☆－☆－☆－☆－☆－ -----------PR------------------------------ ♀●♂▲♀■♀●♂▲♀■♀●♂▲♀■♀●♂▲♀■♀●♂▲ いろいろあるよね、国際結婚　 ♀●♂▲♀■♀●♂▲♀■♀●♂▲♀■♀●♂▲♀■♀●♂▲ 中国系シンガポール人との結婚のエピソードを通してやってみなきゃわからない国際結婚の「いろいろ」をご紹介します。ガイドブックには載っていない「おもしろシンガポール」もあわせてご紹介！！　http://melten.com/m/9485.html 　■　　◆　　□　　◇　　◆　　□　　■　　◇　　◆　　□　　◇ 　私は今、『虹の向こうに妻がいる』というメーリングリストを運営しております。　参加ご希望の方は、次のＵＲＬから登録願います。　中国のいろんな情報が入手できることでしょう。　話題は多岐にわたり、国際結婚のみならずほかの事にもふれても構いません。　日本語の上手な中国の方もおられます。　この機会に生の中国の情報に浸ってみましょう。　なお参加ご希望の方は規約をよくお読みの上、承諾された方が参加していただきますようにお願いしたいと思います。　なお参加には自己紹介を義務付けておりますのでよろしくお願いします。　自己紹介なしに入会を承認することはありませんので、お間違えなく。 http://www.egroups.co.jp/group/china-kekkon ------------◆-------------------------◆--------------- ◇発行者◇ 杜国朝(小朝)　owner@asayan47.com ホームページ http://www.asayan47.com/kekkon.html

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