メルマガ:運ちゃんのひとりごと
タイトル:運ちゃんのひとりごと 7月24日号  2005/07/24


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                          運ちゃんのひとりごと

         2005/JUL/24TH  総購読者数 919名
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         今日現在までの走行距離152,332km
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 皆さんこんにちは、あさやんです。

 梅雨が全国的に明けたようですね。
 今年はとても短い梅雨でした。
 降雨量がとても少なかったわけですが雨不足の声はありませんね。
 普段であれば節水対策本部が設置され、なんだかんだと生活に注文をつけら
れるところなのですが。

 まあそれにしても暑い日が続きます。
 エアコンって、人間を堕落させる道具だと私は最近よく思います。
 からだの抵抗力を弱くしてしまっていると自分で自覚しています。
 我が家にまだエアコンがなかった頃、それはそれなりに暑い夏をしのいでいま
したから、この快適さを味わわなければ何もおこらなかったわけです。

 この暑さ。

 人間様だけが堪えるのかと思えばそうでもないようです。
 トラックも辛いらしい。
 運転していて、どうもエンジンの回転が重い。
 回転が伸びないんですよね。
 だから、夜になって少し涼しくなるのを待ってから運転することもよくある。

 機械って、思うように動くのかと勘違いしていました。
 やはり熱には弱い。
 コンピューターもしかり。
 熱をうまく発散させ、使用に耐えられるようにしている。
 人間も機械もそういう点では同じなんですね。

 『でも機械って、文句を言わないでしょ!?』

 という意見が聞こえてきそうですが、そうではありませんよ。
 トラックをはじめとする自動車はオーバーヒートということで根をあげる。
 コンピューターは熱暴走をして動作がおかしくなって、そして止まる。
 人間の場合には熱中症ということで、ぶっ倒れる。
 みんな同じなんです。

 夏はみんなが辛い。
 
 ただ人間には、機械が持っていないものを有している。
 それは努力するという前向きな姿勢。
 これがなくなれば機械と同じではなく、機械以下の意味でしか存在価値が
なくなるのではないかと、ふと考えてみたのである。
 文句を言うから、機械よりも扱いにくいと経営者は考えることだろう。

 その文句を言う人達の一部が労働組合を結成して労働者の権利を勝ち取
ろうと行動してきたが、それを悪く言う経営者は多い。
 だが、労働組合と歩んできた会社は結果として進歩を遂げ、そうでない会社
とはある種の差別化された企業レベルになっているところが多い。
 赤旗ばかりを掲げて給料を上げろと叫んでいるだけではないのである。

 経営者の行き過ぎた行ないを抑制することで企業のひとり歩きを防ぎ、そして
労使が協調することで共に発展していこうという協調路線が功を奏している。
 でも最近の人を見ているとコンピューターに近くなったのかなぁ。
 プッツン切れるという動作はまさに熱暴走の動作そのものだからであるから。
 学生の教育レベルが低下しているともいわれているし、先が心配。

 書いている私自身もこの暑さで頭が熱暴走気味。
 支離滅裂になったこの文章を見て頭が痒くなられた方は、冷たい水にでもか
ぶってみてください。
 何かいいことあるでしょうから。
 どうでもいいけど、はやく涼しくなりませんかねぇ。

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 【運ちゃん業界を斬る!】

 題目:運ちゃんの走りは、荷主の業績に影響を与えるか?

 この話題をはじめたらいくらでも浮かんでくるので、当分はこの話題でいくこと
にします。

 仕事で走っていましたらこんなトラックがいました。

 チルド品を運んでいる4トン車なのですが、私はあいも変わらずちんたら走行
をしていました。
 信号につかまり止まっていると、後ろから勢いよくトラックが進んできました。
 どうするのかとミラーで追っていると、私の前に止まっていたトラックの前に入
り込み、最前列に止まりました。

 信号が青に変わると勢いよく発進していきました。
 これ自体はよくある光景です。
 それはそれで見過ごしていました。
 その後もそのトラックの動きを見ていました。
 今度は片っ端からクルマをまくりにまくっていきます。

 対向車がそこまで来ているのにもかかわらず、お構いなしにその動作を繰り返して
います。
 見ている方がハッとします。
 その運送会社ははじめて見たわけではなく、何度となくそのような行為をしている
のを見てきているので、いっぺん通報してやろうということで例のごとく電話をした。

 『別に私が嫌な仕打ちを受けたわけではないんですけど、こんなのはどうかと思い
ましてご連絡差し上げたわけです。』

 『どんな運転をしていましたか?』

 (先に書いたことをそのまま伝えた。)

 『ナンバーはわかりますか?』

 『○○○で、新しい4トン車です。』

 『まあ、そうですか。連絡して注意してみます。』

 『お宅さんは、このトラックに限らずほとんどのドライバーがこんな感じで運転しておら
れますが、どのように指導されておられるのでしょうか?』

 『いや、うちは市場関係の仕事でみんな急いでいるんです。』

 『市場関係ならば、急いでもよいというのでしょうか?』

 『いま、トラックはスピードリミッターが取り付けられているでしょ?』

 『でも、4トン車はまだでしょ?』

 『では、お宅さんではこのような運転を公認しているのでしょうか?』

 『いやぁ、なんとも・・・。』

 『ちと、甘いんちゃいますかぁ?』

 『はあ・・・』

 『私はお宅さんの運んでいる食べ物をおいしいと思って買っていますが、こんな光景
を見ていると買い毛が失せていきますわ。』

 『・・・・』

 『不味いものを運んでいるならいざ知らず、おいしいものだから買っていますが、それ
もいつまで続くかわかりませんよ。』

 『そうですね。』

 とまあ、こんな感じでやり取りがありました。
 たしかにこの運送会社が運んでいる商品はおいしいんです。
 でも、こんな感じで物を運んでいてはやっぱり印象って悪くなると思うのです。
 メーカー直属の運送会社なので、運送会社を変えるというわけにはいかない。
 だからこのようなことが普通におきていると、私は死活問題になると考えます。

 運送会社によっては、トラックの後ろに乗務している運ちゃんの名前を付けていた
り、運送会社のホームページアドレスや電話番号などをでっかく載せているところが
あるが、どういう意味合いでやっているのであろうか。
 私は見せしめという意味であるならば、顔写真をも載せることが意味があるのでは
ないかとこのとき感じた。

 ただ単に物を運んでいるだけという運ちゃんは、未だ多いんですね。
 輸送品質ってなんなんでしょうか。
 品質ということでこの運送会社を評価するならば、まさに最低の会社ですね。
 よい運ちゃんが集まらない運送会社って、致命的だと思います。
 はやくこのあたりのことに気がつかないと、会社として危なくなると思います。

 注意をしてくれないお客さんほど、怖い存在のものはありませんから。
 せっかくいい物を作っているというのに、勿体無いなぁ。
 いい加減、運ちゃんを野ばらしにしておくのはやめにしないとダメですねぇ。
 ガチガチに縛りつけるのも大いに問題はありますがね。
 社長! 適度にお願いしますよ。

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 【読者の意見】

 nkmrさんからのものを引き続き採りあげていくことにします。

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 プロのドライバとして,そうした高度さを要求される免許制度ならば,頭悪そう
なドライバーとかも入社じたい出来なくなります。
 勉強は出来なくても構いませんが,粗悪品質は困ると。
 トラックドライバのイメージが社会的に悪いのはそういう下等な連中が比率的
に多いことが原因でしょう。
 無法者を標榜するなら私が正面から来て轢けるのか,と。
 ゴミは何やってもゴミに過ぎません。
 あの手の連中は技術も無いのです。知識も無く度胸も無い。
 小手先ばかりで捕まらぬようにと生きて弱い相手にだけ怒鳴っているのです。

 であれば,荷主は運んでくれるドライバさんのことを配慮などしないでしょう。
 法定速度がありますから,と言ってもあんた無法者だろと。
 出来なければ他にもやる人は居るよと。
 たぶん印象の悪い運転手には,私もそういう態度をとる。
 あまり人間扱いしたくないんだと。
 ところが無法者ですから是が非でも間に合わせます,という人には捕まったら
罰金くらいは出してあげたいし,または法律遵守の人ならば必要十分な時間を
与えるでしょう。
 違法,合法ではなく品質ですね。
 そういうバランス感覚が社会には欠けています。
 重要なことは善悪ではなく整合性だと思います。

 私はトラックいらないからコンビニもいらないし宅配もいらない,と言っています。
 整合性はあるし,昔は最寄り駅まで小包を運んでくれたようで,そういう生活で
いいです。
 だからトラック要りません,と整合性を保つようにしています。
 結局,大都市よりも地方にメリットが大きいのがトラックとかインターネットでしょう
ね。
 なくなって大いに困るのは地方だと。

 私は生まれてから,駅から徒歩10分以内のところにしか住んだことがないのです。
 ゆえに駅が遠い人はトラック文明がなくなると生活が激変するだろうなと想像しました。
 逆に言うと運送業というのは,そのように発展してきたんですね。
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 この業界のイメージということで厳しいご意見をいただきました。
 私もこの業界に14年ほど在籍し、かつての輝かしいサラリーマン生活より
も長くなってしまいました。
 いままさに、私は『運ちゃん』なのです。

 運ちゃんになる前は、まさか私がこのような職業に就くとは思いもしません
でした。
 当時思い描いていた運ちゃん業界のイメージは、このnkmrさんの書かれて
いることとなんら変わりない感じであったと思います。
 気性が激しくすぐに喧嘩をはじめ、個人が新聞にもよく載る業界だし。

 でも、いざこの業界に籍を置いてみると、悪くもないかなぁって。
 ってことは、私も染まってしまったということなのか。
 当初は朝は早いし夜は遅いし、自分の時間が持てないと愚痴りながらも
仕事をしていたように思います。
 不規則なのはたしかです。

 でもそれは大型に乗るようになってからは荷物の量が増えたけれども、一
日のサイクルがとてもはやく感じられるようになってきた。
 この時間の使い方で、運ちゃんの日頃の運転の仕方が左右されるのでは
ないかと私はみています。
 つまり、時間の使い方が下手な人ほど運転にもムラがあるということ。

 時間の使い方のうまい人というものは、どこに行くにも所要時間というもの
を把握していて、あそこに行くまでにはどれくらいかかるかというのがわかってい
るから、休憩もコンスタントに取ることができる。
 だから急ぐ必要も感じないのである。

 淡々と一定の速度を保ちながら走っても、飛ばし屋さんよりも先に目的地
に着くことができるのである。
 私も思うのですが、同業者で馬鹿な奴だなぁと思うのは、わざわざまくって
いってすぐ先で寝ているような奴。
 会社に電話でもしてやろうかと思いますわ。

 それで『ドライバとして,そうした高度さを要求される免許制度ならば,頭悪そう 
なドライバーとかも入社じたい出来なくなります。』ですが、これはそもそも日本の
運転免許の制度が定員制ではなく検定制にありますから、一定のレベルに達し
ていて欠格事項がなければ、誰にでも免許が与えられるわけです。

 これが悪さの根源であるとすると、合格者は今回は何人に限定するという定員
制かもしくは、もっと高度な試験にするとよいということになるのでしょうか。
 私は違うと思います。
 それが正しいということになると、弁護士試験に通過した人は皆、不正をしない
ということが言い切れてしまうからです。

 そんなことはないですよね。
 あれほど難易度の高い試験にパスをしても、単に頭が良いだけで人格的にはま
ったくダメという人もなかにはいるでしょう。
 運ちゃん業界にいわゆるダメといわれる人が未だ多いのは、昔からのイメージを強
く引きずっているところがたぶんにあるからではないかと私は考えています。

 これは運ちゃん個人の問題もあることでしょうし、会社が甘やかしているということ
も要素としてあります。
 規律を設けてある一定水準の乗務員を育てようとしているところと、街の運送屋
風情というのか、ただ運んでいればいいんだよというところとでは明らかに人間のレベ
ルというものは違ってきますから。

 最後に『私はトラックいらないから・・・』ですが、この方は都会にお住まいのようで
しかも都会でしか生活したことのない方とのことですが、ではちょっと目をつぶってト
ラックがなくなった状態を思い浮かべてみてください。
 『駅から徒歩10分以内のところにしか住んだことがない』という条件をじゅうぶん
考慮した上で考えてください。

 駅の近くには何があるでしょうか?
 この方の不要に思われているコンビニをはじめ、百貨店、デパート、本屋、ケー
キ屋、ラーメン屋など、田舎者の代表としてはこれくらいしか浮かびませんが。
 このなかで20年ほど前にはなかったものというと、コンビニくらいでしょうか。
 ではその他のお店について、トラックがなくなるとこれらのお店はどのようになるか?

 百貨店と駅との間では店員が荷物の搬入におおあらわ、生鮮物などは一日二
日遅れるのはあたりまえでお店に陳列することのできる時間はごくごく限られてくる。
 宝飾品であるとか普通の雑貨ものであれば、特に影響を受けないであろうが。
 本屋、ケーキ屋、ラーメン屋などはどうでしょうか。
 本は駅止めにされてある荷物を本屋の主人が取りに行くのか。

 ケーキ屋は材料の小麦粉や砂糖、卵などをどのようにして調達するのか。
 ラーメン屋のおやじは麺をどのようにして、スープの材料としてのとりがらや骨はど
のようにして調達するのだろうか。
 それらを全部、JRの駅に取りに行くことが果たして可能なのであろうか。

 ハエのようにして飛び回る2トン車や4トン車がいなくなると街はスッキリするのだ
が、その結果として街はどうなってしまうのか。
 トラックは大都市よりも地方にメリットがあるとnkmrさんは書かれていますが、だと
すると、都会で毎日野菜を満足に摂取することが、トラックなしの生活で果たして
可能なのでしょうか。

 高層マンションの近くでできている野菜は昔からここに住んでいる農家の人のも
のであって、けっしてあなたのものではありません。
 どうやって生活していくのでしょうか。
 駅に行っても、あなたの必要な量の肉や野菜が陳列されているわけではありま
せん。

 結論は皆さんにお任せすることにしましょうかね。 

 それではまた、次回ということに。

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