メルマガ:運ちゃんのひとりごと
タイトル:運ちゃんのひとりごと 10月11日号  2004/10/12


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                     運ちゃんのひとりごと

         2004/OCT/11TH  総購読者数 775名
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         今日現在までの走行距離73,088km
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 皆さんこんにちは、あさやんです。
 なんとか忙しい時期もひと段落し、会社のなかも落ち着きを取り戻そうとして
います。
 荷物を積んで、それから家に帰って飯を食べても風呂にはいるくらいが精
一杯で晩酌をするように時間はまったくない。

 少しでも寝る時間を確保しなければと、早めに休むようにしてきました。

 私は最近、家を新築したわけなのですが、8月の終わりごろの引渡しであっ
たので、この9月の新米の時期には忙しくて、平日はほとんど家にはいなかっ
たことになります。
 2日ほど家を空けて次の晩に帰ってくると、子供(1歳4ヵ月)が私の顔を思い
出すまでに少し時間がかかるのです。

 徐々に私の顔を思い出してくるというのがわかるんです。
 妻との会話も電話でする時間のほうが長かったりして、ほんと家に帰ったら
飯・風呂・寝るの三つになっていました。
 どこの運送会社でも自社の仕事が回らないと、他の運送会社に問い合わ
せたりしてクルマを確保しようとします。

 うちの会社もそんな状態であったので、いつも使っている運送会社のクルマ
を調達しました。
 それでそのクルマの積み込みの手伝いに私がかり出されていたわけなので
すが、他の運送会社の状況はどうなのかということで聞いてみると、

 『えっ? 全然暇ですよ。』

 などという不景気が顔に出ているような答えが返ってきました。
 仕事がなくって、青息吐息の運送会社ってたくさんあるとは聞いていますが、
どれくらい給料をもらっているのでしょうかね。
 うちはお蔭さんでそこそこ仕事はあるので、たくさんはもらえませんが一年を
通して安定はしていますね。

 仕事があるというのは素晴らしい。
 前に仕事が本当に無かった月があって、これ給料になるのかなぁと思えるよ
うな時があった。
 もしかしてこの会社、潰れてしまうんじゃないだろうなぁ。
 そう思えるくらいに不安になったものだ。

 走ってなんぼの世界。
 走らないと給料にはならないんです。
 この仕事は。
 家にいてはならない。
 家族団欒をする時間が長いということは、つまりは走っていないということ。

 家庭が裕福になることと、旦那が家にいる時間が比例してはダメなんです。
 でも平日は仕事に専念しても、週末くらいはゆっくりとしていたいものですよ
ねぇ。
 無事故を続けるということ。
 それは仕事とプライベートをはっきり区別するということ。

 私はそう思います。
 平日は仕事をするためにを第一条件にして、会社のため家のためにとがん
ばる。
 週末は会社を忘れて、家庭のことを考えていく。
 自分の子供はやっぱり可愛い。

 どんなに疲れていても、子供の笑顔で心が癒される。

 『そうか、いまの俺はひとりじゃないんだ。』

 どうしても独身でいた期間が長いもので、自分ひとりで生きているという感覚
が染み付いてしまっているのだが、子供の顔を見るたびに自分は大黒柱にな
っているということを再認識させられているのである。
 私は家主であり、世帯主であり、大黒柱なのである。
 だから事故をしたりして、家族や会社には迷惑をかけられないのである。

 背中にドッシリと責任がのしかかっているという感覚。
 この自覚がもてるのかどうかがプロか否かの区別になるのだろう。

 『無茶はできないぜ〜 それがおやじだぜ〜 俺はプロなんだ〜』

 などと口ずさみながら、走ることが多くなった。
 そんな感じで走っていると、無謀運転をしている他社の運ちゃんの運転がと
ても馬鹿げたものに見えてくる。

 『何も考えてねぇなぁ。』

 ってね。
 何も考えてないからこそ底までアクセルが踏めるわけだし、何も考えてない
からこそ赤になって確実に止まれるような信号に対しても平気で突っ込んで
いけるわけだから。
 無理をしても無茶はいけない。それがプロというもの。

 最近は夜にトラックで走行していると、私の後ろをついてくるようなトラックが
ずいぶんと増えた。
 同じように時速60km/hで走るように会社から命ぜられた会社が増えてきた
のだろう。

 だけど自分で自覚して運転しているわけではなさそうで、どうも己のはやる
気持ちを抑えるのが困難のようだ。
 もともとうちの会社は速度がうるさかったので、そのイメージは他の運送会
社からは染み付いている。

 同じように時速60km/hの社命速度になったとしても、この会社の後ろだけ
は走りたくないということで、同じ速度によるバトルが始まるのである。
 私はこれではまったく意味が無いと考えています。
 速度を抑えるということは、運転者の志が無ければ意味が無いのです。

 抑えることにどんな意味があるのかを備えていなければ、事故はなくなり
ません。
 だから一方的な会社の社命速度の設定に関しては、私は反対なのです。
 もっとドライバーというものを専門的に教育していく必要があり、その上での
社命速度であってもらいたいのです。

 企業はドライバーを採用する上で何に着目して採用しているのでしょうか。
 この疑問を提示したい運送会社というものが、世の中にはたくさんあります。

 『社命速度 一般道:法定速度 高速道:80km/h』

 こんなステッカーを貼っているトラックって多いですよね。
 だけどそれが守られているトラックってどれくらいありますか?
 守ることができないのに、なぜそんなステッカーを貼っているのか?
 守れないのならば、剥がしてしまえばよい。

 『私は法定速度を守っていません。』

 というステッカーでも、トラックショップで買ってくるとよい。
 無いかな?
 作ってみるといいんじゃないですか?
 売れますよ。

 あとは、

 『私は事故を絶対におこしません。』

 というステッカーを貼ったもの。
 先日、そんなステッカーを貼っているトラックが横転していました。
 道路沿いにあるトラックのディーラーを覗いてみても、いろんなトラックが
事故現場から引き上げられてきています。
 損傷具合からみて、速度の出し過ぎによるものがほとんどです。

 どんなにトラックの馬力が大きくなっていっても、けっしてそれがスピード
を出していいですよというものではないということ。
 重量を積んでいても、流れについていけますよというものでなければな
らない。
 出だしは悪いが、すぐに流れに乗れるトラックが増えていませんか?

 そういうことなんですね。

 最後に、トラックの法定速度って何キロか知っている運ちゃん、どれくら
いいるんやろか?
 
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【ホームページの掲示板からの拾い読み】

 私のホームページ内にある掲示板から採りあげてみることにします。

 件名:やっぱ・・・あかん・・・(-_-)  投稿者:とろいさ〜G

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スムーサーG   4万キロ突破!

で、ここまでの感想は・・・ やっぱ あきまへんわぁ

ほんま マジで こんな トラックでは 仕事になりまへん!

しょっちゅう メーカーのサービスセンターに電話(フリーダイヤ

ル)かけては 「こういうときココがあかん」 とか

「こんなときに ココがあかん」 とか 文句・・・いや 抗議し

てるんやけど

メーカー側の対応は

「慣れてください」とか「コンピューターがそういうふうに制御し

てますので・・」 と、いった 返事しかもらえまへん くそっ!

スムーサーGを乗ったことない人間には わからん

メーカーなら 乗りこなせる人間がいるはずやから

スムーサーGを乗りこなせる人間と電話をかわってくれ  と、

言ったら・・・回送程度に乗った者しかおらず

ほんま 話になりまへんわぁ

まあ メーカーも 欠陥とか 技術的に未完成 とか

言えへんし  俺が電話切るのを ずっと待つのみ

って、感じの対応ですわぁ


あさやん様〜 なんとか ならんのでしょうかぁ???

普通のミッション車と 交換して欲しいぃいいいいいいいいいい



最近 会社行くのも 嫌になってきた 

トロイさ〜G  でしたぁ。。。。。(;_;)
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 トロイサ〜Gさん、お久しぶり!
 4万キロ突破、おめでとうございます。
 未だ悪戦苦闘の毎日のようで、はるか遠くの地からお見舞い申し上げます。
 私の短い経験から申しますと、まだ4万キロではスムーサーのミッションは
目を覚まさないようですよ。

 私がようやく7万キロに達した頃、意外なほどにスムーズにシフトをしていく
スムーサーを感じたときがありました。
 荷物が7から8トンくらいだったのでしょうか。
 オートモードで走ってみたのですが、なにやらスコンスコンとギヤが入る。

 『こりゃいけるぜ!』

 正直そのように感じました。
 私なりに思うのですが、このスムーサーGのミッションって熱に弱いんじゃ
ないのかなぁって。
 真夏の暑いときなんぞは、ギヤをシフトするときに即チェンジしなくって考
えているんですよ。

 これには参りました。
 ギヤ表示のところに『考え中』が入るといいんじゃないかって思って見てま
したね。
 だけど少し涼しくなってこんな感じでスムーズにギヤがはいるようになり、距
離的にも少し馴染んできたのかなぁってみているんです。

 私なりに秘策もひとつ見つけました。
 それはアイドリングを少しいじってみること。
 本来ならば550rpmあたりにするところなのでしょうが、少し高めに600rpmくら
いにしてみました。
 すると、低いギヤが割りとすんなり入るようになったんです。

 なぜこんなことが浮かんだかといいますと、加速する際にはアクセルを踏ん
で引っ張りますよね。
 するとギヤが切り替わるまでの間にはいちど回転数が落ち規定の回転数に
まで達した時点でひとつ上のギヤに入ります。

 ですので、アイドリングが異常に低かったりするとつながりが悪くなるというの
は普通に考えられることになりますね。
 これは何度か試行錯誤をした上での結論ですので、なにかしら感じるものが
あるものと思います。
 イライラすればするほど、ギヤがはいりにくくなる。

 それがスムーサーのミッションなんです。
 オートモードのエコノミーのシフトタイミングを参考にしてみてください。
 敵を征服するには、敵を知ることからはじめなければなりませんからね。
 とにかく発進して低いギヤの間は、引っ張らずに小刻みにシフトアップをして
いく要領をつかんでください。

 9段からのみなぎるパワーを味わうために、出だしはおとなしくというところか。

 ちなみに当社では、4トンのいすゞ車もあります。
 フォーワードのスムーサーFっていったかなぁ。
 あれなんかも、とても癖があるって聞いていますよ。
 乗っている人がおられましたら、情報をいただきたいと思います。

 トロイサーさん、もう少し我慢してくださいね。

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【日頃、運転していて感じること】

 山道などを走行していると、トラックは上り坂ではどうしても速度が落ちてきて
レジャッコには迷惑をかけることになります。
 それでお気遣いしようということになるわけですが、皆さんならばどんな道路
で譲りますか?
 基本的には、山道は追い越し禁止になっているところが多いです。

 そこで気持ちよくまくらせるには。
 普段よく走っているところであれば、譲るべきところがわかっているでしょう
が、初めて走るようなところだと、その場所に困ることがあるのです。

 時には止まって譲りたいと思うくらいのこともあるのですが、最近は道路脇の
スペースが止まれないようになってしまっているところが多く、必然的に引っ張
る元になってしまっています。
 本音を言うと、実は私は鉄砲玉。
 基本的には止まりたくないんです。

 止まりたくない者が道を譲るためにはどうしたらよいのか。
 譲りやすいところで譲るのです。
 けっして延々と引っ張ってはなりません。
 私は遅いんです。だからあなた方に道を譲ってあげます。
 という意思表示を示せばいいのです。

 私の住むところでは偏屈な奴がとにかく多くて、どこであろうが追い越しをされ
るクルマが走行妨害されるようなところにおいても、強引に追い越しをしていく者
があとを絶ちません。
 明らかに自分本位な行動です。
 自分さえ気持ちよく走れれば、それで良いという身勝手な考え方です。

 その身勝手さゆえに、深夜の時間帯では県外のトラックに止められて暴行を
受けているレジャッコもたまに見るくらいですから。
 どっちが悪いのかなぁ。
 また変な真似したんだろうって、私はトラックの方の肩をもってしまうのですが。

 何もしていないのに暴力を振るうのであればそれは変質者ですが、きちんと
理由があって殴っているのならば、それはもしかしたら当事者のためになること
なのかもしれませんね。
 普通の運転しろってね。

 トラックって、可愛がられたり親密に感じられたりするより、どんな奴が乗ってい
るかわからないというくらいの方が実は安全なのかもしれませんね。
 なめられちゃいけない類のものなんです。
 この考え方、おかしいですかね。

 それではまた、次回ということに。

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 【発行者】

 あさやん owner@asayan47.com

 サイト http://www.asayan47.com/unchan.html

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