メルマガ:運ちゃんのひとりごと
タイトル:運ちゃんのひとりごと 7月25日号  2004/07/25


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                     運ちゃんのひとりごと

  2004/JUL/25TH 第166回(mag2は-100回)、melten91回、e-mag69回
              購読者数 796名    posbeeは第36回
          今日現在までの走行距離55,334km
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 皆さんこんにちは、あさやんです。
 先日の豪雨(7月18日)はまさに、寝耳に水状態でした。
 夜間寝ている間にしっかりと降っていて、朝起きたら私は渦中の人となって
おりました。
 家のまわりを濁流が流れている。こんなのは生まれて初めてだ。

 豪雨を体験したあとに、今度は猛暑。
 21日は甲府におりました。
 わかる人はわかるでしょう。
 そうです。
 史上二番目の暑さを記録した40度4分のなかに、私はいたのです。
 
 今回の豪雨で地元荷主の所有する倉庫の麦が水に浸かってしまったという
ことで連休の日をも返上して、倉庫の蔵出しに精を出していました。
 それで使える麦だけを大手製粉会社に納めたというわけです。
 麦の袋は1袋25Kあり、これが11000袋もありました。

 トレーラー4台と15トン車12台で押しかけ、それはもう近所の人たちも何事
がおこったのかと思っていたようです。
 (後でめしやに入ったときにそんなことを聞かされた。)
 この猛暑の中での作業ですから、熱中症ぎみの人もいたりして、この平和な
時代になんでこんな辛い思いをしなければならないのかと悔やみました。 

 私は結果として全部のトラックの荷物に手をかけましたが、11000袋もある

これはかなりのボリュームです。
 特に最近は手のかける仕事も少なくなっていたりしていたので、この日はとて
も堪えましたね。

 途中で荷物の上で無意識に横になることもあったりで、災難救助の自衛隊員
の気持ちになりました。
 我が家はおかげさまでなんとか被害もなく済みましたが、近くの村でも床上や
床下浸水になっているお宅も結構あったりして、これが天災というものなのかと
思いましたね。

 1日経てばすっかり水も引き、あの水はいったいどこに流れたのかと思うような
一種の狐につままれた状態になっていました。
 新潟の方もかなりの被害に遭われているようですが、どうぞ一日もはやい復旧
をされますよう、遠方からお祈りしております。

 ここに、たいした被害には遭いませんでした私が、それでもその生々しい状態
を皆さんにもぜひみていただきたいと思いまして、今回の画像や動画を公開す
ることにしました。
 これから家を新築される方は、ぜひとも基礎だけは高く積み上げるようにしてく
ださい。

 http://www.asayan47.com/kouzui1.JPG
 http://www.asayan47.com/kouzui2.JPG
 http://www.asayan47.com/kouzui3.JPG
 http://www.asayan47.com/kouzui4.JPG
 http://www.asayan47.com/kouzui5.JPG
 http://www.asayan47.com/kouzui6.JPG
 http://www.asayan47.com/kouzui7.AVI
 http://www.asayan47.com/kouzui8.AVI

(なおこれらは、後日サーバーから削除することもありますので、お早めに閲覧く
ださい。)

 どれもみな自宅周辺のものなのですが、水田も通路も違いがわからないほど
に水が溢れています。
 床下浸水になる一歩手前の状態であると解釈してみてください。
 厳密に言いますと、私の離れの当時の勉強部屋は基礎の通気孔から雨水が
進入し、床下浸水になりました。

 ここはプレハブなので、最悪取り壊してもよいと両親とは話しておりましたが。
 余談ですが、下ふたつの動画は、とある全国ネットの親方テレビ局に提供しま
したが、見事にボツになりました。

 ちくしょー!

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【最近の話題から】

 少し前の話になりますが、朝一で大阪において荷物をおろそうとしていたとき、
近くを通りかかったふたりのおばさんがこんなことを話しながら歩いていました。

 『3菱のクルマ怖いなぁ。走っててタイヤ外れるんやってぇ。よう乗らんわぁ。
ほんまやなぁ。命しもうてしまうわぁ。確かあの人も3菱やなかったぁ?・・・』

 大阪のおばちゃん連中にまで、このような話が出るようになりました。
 一連のリコール隠しからはじまり、次から次へと露呈する不祥事の数々。
 運ちゃんからは絶大なる支持を受けていたこのトラックメーカーがいま何故に
このような事故が頻発するようになったのか。
 私は実はこのメーカー、好きではないのですよ。

 なぜかと申しますと、いま現在販売されているトラックは素晴らしいと思います
が、それまでのトラックというのはとても設計そのものが古くて、どうしてこんな
古臭いトラックが運ちゃんたちに支持されているのか不思議で仕方なかったの
ですよ。
 アイドリング時には、『スコン、スコン、スコン、スコン』と独特の音。

 ハンドリングはちゃちくて、ゴーカートのような。
 明らかに世代がひとつ前のものにしか私には見えなかった。
 でも、いま思うとこの時期のものが本当はいちばん良かったんですね。
 デザインが一新された、現在のトラックにトラブルが集中しているのです。

 7月13日付けの輸送経済新聞でこんな記事を見ました。

 http://www.asayan47.com/yuso7_12.pdf (1.32MB)

 ハイウェイセーフティ研究所の加藤正明氏がこんなことを書いています。
 『12年間の事故件数データによれば、三菱と他のディーゼル3社の不具合件
数は変わらない』との緊急提言をしています。
 この中で不具合による事故を防止するには、『メーカーの情報開示』に加えて、
『ユーザー側のメンテナンスの徹底』が必要と結論づけています。
 今回はこのことについて少し触れていきましょうか。

 ユーザーの立場から述べていきますと、国内の大型トラックを販売する4社の
なかでは、その企業の評価というものはおおかた見方が一致しているようです。
 H社とM社は昔から良いトラックを作っていてユーザーからの信頼も厚い。
 I社はそれに追随するけれども、肩を並べるまでには至らなかった。
 I社は斬新な技術を導入するけれども、異端児的なイメージがある。

 もう一社のN社は、昔からよく壊れるというイメージがあった。
 私が少し前まで乗っていた、あのもう少しで100万キロになるかならないかで
騒いだあのトラックはこのメーカーのトラックである。
 私の率直な感想として、この会社のトラックはとてもオーソドックスで乗りやす
くて個人的には好きなトラックであった。

 ただ、馬力がないことだけが唯一の問題ではなかったのだろうか。
 細かいことを書くと、ブレーキの効きが甘いとか、排気ブレーキがほとんど効果
がないとか、パワステが重いとか、ギヤが入りにくいところがあるとかいろいろと
出てはくるけれども、それはそれでなんとか対処してきた。
 よく壊れるということを言われるが、それは事実のようである。

 部品そのものに耐久性が備わっていないようにも思われた。
 でもそれは、リコールになるような類のものでもないようなのである。
 いま思うと、結構修理工場には足を運んだ気がする。
 でも基本的な部分には特に重大なトラブルもなく、しっかりと走ってくれたとい

ことで、私はこのメーカーのトラックに対しては悪い印象はない。

 現在はI社のトラックに乗っているのだが、このメーカーのトラックもいくつか
の特
徴がある。
 ディーゼル中心にやってきたメーカーであるので、ディーゼル全般の技術に対し
ては定評がある。

 それはおおいに結構なことであるのだが、近頃はミーハー受けするようなトラッ
クを目指しているのだろうか。
 斬新なことをしてくれるのだが、アメニティな部分に関しては特別追求していな
いような感がある。
 ユーザーの意見を取り入れずに、一方的なクルマ作りをしているような。

 自分自身で使用していて、特にそのようなイメージを持つ。
 H社やM社のトラックは元々信頼性を獲得しており、このメーカーのトラックに
乗っていれさえすれば、なにも心配は要らない。
 危ない橋を渡ることはありえないし、そんなことを考えることも皆無である。
 そんな神話をも作っていたトラックメーカーであったのだ。

 だが最近になってこんなにも多くの重大なる事故が発生して、その神話の話にも
陰りが見えてきた。
 それもそうだろう。
 走りの根幹に関わる部分に重大なる欠陥が生じているのだから。
 でもどうなんだろう。

 このようなことをこのメーカーだからと決めつけてしまってよいのだろうか。
 たしかに、メーカーの製作上の問題において発生した事故もあるのであろうが、
ユーザーの使用に問題があったが為に事故に発展してしまったということもたぶん
にあるのではないかと。

 今回、世間をお騒がせした事件は、ハブが脱落して車輪がひとり歩きをして人
民家に突っ込んだという内容。
 クリップボルトが折損し、車輪からタイヤが外れて民家を直撃したという内容。

 前者の故障は、普段ドライバーとしては点検が及ばないところであり、整備工場
任せのところがある。
 だから当然ながら、ハブそのものからタイヤが外れていくというようなことは、
ドラ
イバーは走行中にはまず考えることはない。
 したがって、通常通りの走りをしているから大事故に発展する可能性が高い。

 後者の場合には、ハブはちゃんとくっついているのだが、クリップボルトが緩
み、
その結果そのボルトが折損したがためにタイヤホイールが脱落し外れて、独走を
はじめたというもの。
 これは明らかにドライバー側の責任である。
 運行前の日常点検をしていないが為におこった、ドライバーの怠慢によるもの。

 突発的なものももちろんあるのではあるが、ほとんどはクリップボルトが緩んで
いる
ことを確認もしないで走行していることが原因なのである。
 トラックは重い荷物を運んで走る乗り物なので、どうしても各部に無理がかかり

すい。

 荷物のトラックへの力のかかり具合で随所に瞬発的な動きが起こり、それがやが
てはきしみへと発展して、終いにはナットが外れたりボルトが折損したりというこ
とに
なるのである。

 ではどのようにしたら、このような故障に対処することができるのであろうか。
 まずはやはり、メーカー側が最近の故障の件数や傾向を一般公開し、それに対
する必要な対処法を提示するということになるだろうか。
 自動車の各部分には、不具合によりどのような類の故障がおこり、どのような事

につながるのかといったことが、メーカーには既に情報として蓄積されている。

 しかしながら、現在までこのような情報はメーカー側は積極的に公開しようとは

ていなかったように思われる。
 自車に対するクレーム報告はむしろ恥と感じ、できることなら伏せておきたいと
考えたのであろうか。
 事実、トラックに関するリコール報告というのはいままでほとんど耳にしなかっ
た。

 そういった情報を包み隠さずにガラス張りの状態にして、今後起こりえる事故を

然に防ごうということである。
 運行前点検ではできないような内容のものについて、メーカー側がいち早く情報
を公開することで、ドライバーはその不具合内容に対して自車に該当するものがな
いのかどうかを常に感じながら走ることで、早期の故障発見を促すのである。

 最近のドライバーではまずありえないであろうが、この道30年程度のドライ
バーの
話を伺っていると、昔は走行するときには必ずといっていいほど窓を開け、エンジ

音や車体のきしみ音、デフのギヤ欠けの音などを耳からの情報として取得し、通常
時とは違った音であるときには念入りに点検をしていったという。

 車内から得られる情報としては、コックピットに表示されている回転計、エア
圧、
エンジン内油圧、バッテリーの電圧、燃料の量などの計器類。
 実際に操作する点については、シフトレバーの入り具合からくるトランスミッ
ション
の不具合の有無。
 フットブレーキの踏みしろ加減からくる、ブレーキライニングの減り具合である
とか。

 アクセルを操作してわかるエンジンの吹き上がり加減。
 アクセルワイヤーが切れかかっていたりすると、回転の吹き上がり方に一種の引
っかかり感が感じられたりするのだ。

 またハンドルを操作するにあたっては一定の遊びがあるのかどうかとか、ガタが

いだろうかとか、必要以上に重いとか軽いとか通常と大きく違わないだろうかと
か。
 つまりはデフォルトな状態を知っていて、それとは違うということを感じとるこ
とによっ
ていち早く故障を見抜いていこうということである。
 これはなにもトラックだけに限らず、乗用車についてもいえることなのである。

 走行していて路面の凸凹に乗り上げる度に『ゴン、ゴン』という音がするとか、
ハン
ドルを切ると『ゴリゴリ』と砂を噛んだような動きをするとか、発進時にトランス
ミッション
から『グリグリグリグリ』と異音がするとか、これはみな通常とは違う異常な状態
を指し
ているのだ。
 一般ドライバーはこのようなときに、どのような対処をしているのだろうか。

 戦後、日本の自動車産業は高度成長の波に乗り、右肩上がりの成長を果たして
きた。
 国民はよく働き、クルマは故障知らず。
 日本車は故障しないというイメージをユーザーに植えつけ、メーカー側もメンテ

ンスフリーを目標に極力ユーザーの手がかからないようなクルマ作りを考えてき
た。

 私はこの発想そのものが、いままさに考えを改める絶好の時期に到来しているよ

に感じられて仕方がない。
 機械ものであるが故に壊れるのである。
 クルマは故障するのが当たり前であって、整備をすることによって安全が確保さ

ると考えなければならない。

 皆さんはご自分のクルマのことを『愛車』と表現されるでしょうが、愛する以上
は心
がそのクルマに対して向けられていなければならないということ。
 だからその愛車に対してなにも整備をしないというのは、ご自分の妻や子供を好

勝手にさせていることとなにも変わらないのだ。
 洗車をするにしても単に洗うだけではなく、ついでに各部の点検をしていく。

 クルマは人間と同じなのである。
 夏の暑いときにクルマはオーバーヒートをすることがあるが、あれは人間に例え

と熱中症なのである。
 重症であればエンジンをパーにしてしまうし、人間であれば命を落とすのであ
る。
 どうです? なんら変わらないでしょ?

 相手が人間であれ、機械であれ、パートナーであることに違いはありませんか
ら、
普段の状態と異常な状態の違いを把握する必要があるのです。
 今回の3菱のリコール隠しが発覚してから、運送会社においても独自に対策を考
え始めているようです。
 対象はすべての乗務員。

 3菱のトラックの乗務員だけではないんです。
 つまりはどのメーカーのトラックであっても故障や不具合は起こるわけで、平等

扱っていかなければならない。
 乗りっぱなしの運ちゃんではなくって、些細な故障や不具合に対してもすぐに発
見ができ、的確な対処のできる人間を養成する。

 週末の比較的時間のあるときに乗務員を集め、古いトラックを題材にしてひとと

り点検していく。
 各部の名称を頭に叩き込みながらその役割を理解していく。
 これが壊れるとどのようなことが起こりえるのかを皆で考えていく。
 そうすることで、トラックがどういった部品で構成されているのかを理解する。

 トラックの構成を理解することは必要であるが、ここでは特に乗務員に整備を要
求するものではないということ。
 修理を要する箇所が特定できて、それを会社や修理工場に的確に報告すること
ができる程度で良いと考える。
 いずれにしても、異常な箇所に気づかずに漠然と乗車するということをしない。

 いちど事故が起こると、己のことを棚に上げてトラックの責任を追及するところ
があ
るのだが、ユーザー側の管理の仕方次第では保守費用の軽減につながることもあ
るだろうし、事故が避けられなくてもその程度を軽くすることはできるのである。
 メーカーにその大半を依存しているトラックの安全体制を、今後はユーザーも責

追うことが必要なのではないだろうか。

 企業であるが故に利益を優先しなければならないわけであるが、利益のみを追求
した結果が他の部分をおろそかにして重大な事故を引き起こし、その結末が賠償
金の支払いを迫られて倒産していくということはありえることなのである。
 運送会社の総合的な質の向上をいち早く図らなければならない。
 それが、今後の運送会社の生き残るための条件になることだろう。

 故に、馬鹿な奴には運ちゃんは務まらないのである。(結論)
 
 それではまた、次回ということに。

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 【発行者】

 あさやん owner@asayan47.com

 サイト http://www.asayan47.com/unchan.html

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